手のひらを広げたような葉が印象的な観葉植物「カポック(シェフレラ)」。
初心者でも丈夫で育てやすく生育も旺盛なカポックですが、長く育てているうちに、「葉がパラパラと落ちる…」というトラブルに遭遇することも。
そこで今回は、カポックの葉が落ちる原因と対処法をくわしくご紹介します。
カポックの葉が落ちる主な原因を解説します
まずは、カポックの葉が落ちる主な原因を見ていきましょう。
カポックの葉が落ちる原因①根詰まり
カポックは非常に生育が旺盛です。特に、春~秋にかえての生育期は非常によく根を広げ生長します。そのため、何年も植え替えないままでいると、鉢内が根っこでいっぱいになる「根詰まり」を起こしやすいです。
鉢底を覗いてみて、もし、鉢底から根がはみ出ていれば根詰まりしている可能性が高いです。根詰まりしたカポックをそのままにしておくと、うまく水分や養分を吸収できなくなります。
カポックの根詰まりを放置すると、「葉が黄色や茶色に変色」「葉が落ちる」「生育が鈍る」といった症状を引き起こしやすくなります。

カポックの葉が落ちる原因②寒さによるダメージ
カポックが耐えられるのは0度までです。0度以下になると葉が落ちるだけではなく、徐々に弱って枯れてしまいます。
カポックは春から秋にかけては屋外で非常によく生長するため、うっかり冬場の寒さに当ててしまい、葉が落ちてそのまま弱って枯れることもありえます。
カポックの葉が落ちる原因③水のやり過ぎ
乾燥には強い反面、水のやり過ぎによる多湿で根腐れを起こすこともあります。土が一週間以上湿り続けることで引き起こされるのが根腐れです。
根腐れに至ると葉が落ちるだけではなく、高確率で株自体が傷んで枯れてしまいます。特に、生育が緩慢になる冬場の水のやり過ぎには注意が必要です。
春~秋と同じ感覚と量で水やりしていると、根腐れに発展しやすいのが冬です。
※ただ、過度の乾燥が続くと下部の葉が落ちる
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カポックの葉が落ちる原因④葉焼け
日光が大好きなカポックですが、気温が30度を超える真夏は直射日光により葉焼けを起こす恐れがあります。
葉焼けした場合、葉の一部が茶色く変色し、そのままパラパラと葉が落ちることもあります。
葉焼けに気付けたら早めに置き場所を移動するか、遮光ネットを使用することで、被害を最小限に抑えることが出来ます。
カポックの葉が落ちる原因⑤病害虫による被害
「葉の色がまばらになっている」「葉がベタベタする」「葉の付け根に蜘蛛の巣のようなものが付着している」
上記のような症状がカポックに見られる場合、ハダニやカイガラムシなどの害虫が付いている恐れがあります。
特に、葉がベタベタとする場合はカイガラムシの可能性が高いです。葉の裏や付け根、幹などをくまなくチェックしましょう。
小さな粒々がついていればカイガラムシの可能性があります。放っておくと吸汁により枯らされてしまいます。
見つけたら早目に駆除してください。手作業で取り切れない場合は、カイガラムシ専用の殺虫剤の活用も検討します。
カポックの葉が落ちる時の対処法
では、カポックのが葉が落ちるときの対処法をご紹介します。
カポックの葉が落ちる時の対処法①「1~2年に一度は植え替える」
カポックは非常に生長が早いため、少なくとも2年に一回は植え替えが必要になります。根詰まりした状態を放置し続けることで、葉が落ちるだけではなく、根腐れも招きやすくなるからです。
水やりをした際に、「なかなか水分が土に浸透していかない」という場合も、根詰まりを起こしている可能性があります。
根詰まりしている場合は、ひと回り大きめの鉢に植え替えて様子をみましょう。

根詰まりのサイン
- 鉢底から根っこがはみ出ている
- 水やりしても水分の吸い込みが悪い
- 葉が黄色や茶色に変色している
- 土表面に根っこがはみ出ている
- 葉が下に垂れさがって張りがないetc…

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カポックの葉が落ちる時の対処法②「冬場でも10度は保つ」
寒さに強いカポックですが、0度以下になると株自体が弱って枯れてしまいます。元気な株姿を保つには最低でも10度程度は保てるように管理するのがおすすめです。冬場でもなるべく日当たりの良い場所に置くことで、徒長を防ぎ丈夫な姿をキープします。
窓際の冷え込みに気を付けよう
日光が大好きなカポック。冬場でもなるべく日当たりの良い場所に置いてあげたいですよね。そうなると窓際に置くことになると思います。
ただ、冬場の窓際は朝晩に冷え込みがきつくなります。夜になったら窓から1~2m程離してあげると寒さを防ぐことができます。
また、床に直接鉢を置いている場合も注意が必要です。理由は、冷気は低い位置に溜まる性質を持つから。少し高い場所に置いたり、鉢の下に新聞紙を重ねて敷いたりするだけでも冷えによるダメージを防げます。

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カポックの葉が落ちる時の対処法③「水やりは土が乾いてから」
カポックは比較的乾燥に強い植物です。土が乾ききらないうちに水を次から次へと与えることで、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を招きやすいです。
また、時期によっても水やり方法は変わります。生育旺盛な春~秋にかけては、土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。
逆に、カポックの生長がほぼ止まる冬場は、土が完全に乾いて2~3日程経過してからやや控えめに与えましょう。吸いきれない程の水を与えることで、鉢内に不要な水分が停滞し根腐れだけではなく、カビや病害虫の温床にもなりえるからです。
カポックの水やり【春~秋】
- 土が乾いたらたっぷりと与える
カポックの水やり【冬】
- 土が乾いて3日程してからやや控えめに与える(表面が湿る程度、目安は月1~2回程)
水やりのタイミングが難しい冬場に便利なアイテムも

「土が乾いたかどうかを確認するのが面倒」「できるだけ枯らしたくない」
このような場合に便利なのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで、色で水やりのタイミングをお知らせしてくれます。
- 白⇒土が乾いている
- 青⇒土が湿っている

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まとめ
今回は、カポックの葉が落ちる原因と対処法をご紹介しました。
カポックは初心者でも育てやすい丈夫な観葉植物です。ただ、丈夫であるからこそ生育も旺盛なのがカポック。
放っておくと、いつの間にか鉢が根っこでいっぱいになる根詰まりを起こしやすいです。
「なんとなく葉の色味が良くない」
「株の下あたりの葉が落ちるようになった」
「新しい葉が茶色っぽく張りがない」
このような場合、まずは株の様子をよく観察し、「水をやり過ぎていないか(やらな過ぎていないか)」「根詰まりしていないか」「寒さに当てていなかったか」の3つを確認してみてください。
どれも当てはまらないという場合、病害虫によるダメージを受けていることも考えられます。現状を正確に把握し最適な対処法を見つけてください。
カポックの葉が落ちる主な原因【3つ】
- 根詰まりしている
- 寒さによるダメージ
- 水のやり過ぎ
- 葉焼け
- 病害虫
カポックの葉が落ちる時の対処法
- 1~2年に一度は植え替える
- 冬でも10度は保つ
- 水やりは土が乾いてから(冬は土が乾いて3日してから)
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