濃いグリーンとツヤのある葉が観葉植物としても人気の「コーヒーの木」。
耐陰性があるため室内でも楽しめるコーヒーの木ですが、育てているうちに弱々しくなり、「枯れそうになっている…」という方もいるかもしれません。
そこで今回は、コーヒーの木が枯れる主な原因と育て方のコツ3つをご紹介します。
コーヒーの木が枯れる主な原因とは?
まずは、コーヒーの木が枯れる主な原因を見ていきましょう。
コーヒーの木が枯れる原因①「寒さによるダメージ」
コーヒーの木の主な原産地はエチオピア南西部のカッファ州。平均気温は約16度です。コーヒーの木は、主に熱帯地方で盛んに栽培されています。そのため、コーヒーの木は寒さに強くありません。
10度を下回ると、とたんに株が弱って枯れるのがコーヒーの木です。丈夫に育てるには、冬場であっても15度は必要になります。
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コーヒーの木が枯れる原因②「水のやり過ぎ(特に冬)」
コーヒーの木は暖かい時期にはよく生長します。しかし、寒さに弱いコーヒーの木。気温が下がるにつれて生長が緩慢になります。
そのため、温暖な時期(春~秋)と同じように水やりしていると、吸いきれずに残った水分が鉢内に長く停滞することになります。その結果、根が呼吸できずに傷んで枯れる「根腐れ」に発展しやすいです。
根腐れに至ると高確率で枯れてしまいます。
一週間以上、土が湿っていると根腐れを起こす可能性が高まります。根腐れに至ると高確率で枯れるのがコーヒーの木です。
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コーヒーの木が枯れる原因③「根詰まり」
コーヒーの木は暖かく日当たりの良い場所で管理することでよく生長します。
そのため、何年も植え替えないままでいると、鉢が根っこでいっぱいになる「根詰まり」を起こしやすいです。
コーヒーの木は根詰まりすると、根が水分や養分をうまく吸収できません。その結果、葉が変色して落葉したり、株自体が徐々に弱って枯れることになります。

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コーヒーの木が枯れるのを防ぐ!育て方のコツ3つ
では、コーヒーの木が枯れるのを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、コーヒーの木が枯れるのを防ぐための育て方のコツを3つご紹介します。
コーヒーの木が枯れるのを防ぐ!育て方のコツ①「15度は保ち、寒さに当てない」
コーヒーの木を枯らすことなく丈夫に育てるには「温度」が欠かせません。冬場でもなるべく日当たりの良い暖かい場所で管理します。
株を弱らせることなく冬越しさせるには15度は保つ必要があります。
窓際の冷気には気を付けて
コーヒーの木は日光を好む植物です。ただ、冬場は置き場所に気を付けなければなりません。いくら日当たりが良くても、窓際に置きっ放しでは、寒さで弱ってしまう可能性があるからです。
冬場の窓際は、朝晩にかなり冷え込みます。
夜になったら窓から1mは離し、なるべく部屋中央に移動させてあげると、寒さによるダメージを防ぐことができます。
また、 床面に鉢植えを直に置くのも要注意です。冷気は下に溜まるため、根が冷えて弱ることもあります。
鉢スタンドやラックなどを利用して、少し高さを出してあげることで寒さを防げます。新聞紙を重ねて鉢の下に挟むだけでも寒さ対策としては効果的です。

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コーヒーの木が枯れるのを防ぐ!育て方のコツ②「時期によって水やり方法を変える」
春から秋の暖かい時期は、日当たりよく風通しの良い屋外で元気に生長するコーヒーの木。
しかし、寒さが深まる冬場は生長に勢いが無くなります。そのため、水分を吸収する力自体が弱まるのが冬場のコーヒーの木です。
冬場、春から秋にかけてと同じ感覚で水やりしていると起こしやすいのが「根腐れ」。
吸収しきれない程の水を与えることで、鉢内が長く湿り続けることになります。多湿状態が続くことで、根を傷めるだけでなく、水分によって根が冷やされ、株に大きなダメージを与えます。
冬場の水やりは、「土が乾いて3日程してからやや控えめに(部屋の温度にもよりますが目安は月1,2程度)」が鉄則です。
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コーヒーの木の水やり【季節別】
- 春~秋⇒土が乾いたらたっぷりと与える(鉢底から水が流れ出てくるくらい)
- 冬⇒土が乾いて2~3日してからやや控えめに与える(表土が全体的に湿る程度)
土が乾いたかどうかの確認方法
- 鉢を持ち上げて軽い
- 鉢底から見える土が乾いている
- 土に指を3cm程差して湿気を感じない等
水やりチェッカーで枯れるのを防ぐ
「いちいち土に乾き具合を確認するのは面倒…」
「できるだけ枯らしたくない…」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで、色で水やりのタイミングを教えてくれます。

「これだけは枯らしたくない!」というお気に入りの植物に差しておくだけで、水やりの失敗を防いでくれる便利アイテムです。

- 白⇒土が乾いている
- 青⇒土が湿っている
目で見て水やりのタイミングを確認できるのは、ものすごい安心感ですよね。観葉植物を枯らす原因でもっとも多いといわれる「水のやり過ぎ」を防いでくれます。
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コーヒーの木が枯れるのを防ぐ!育て方のコツ③「毎年5月~6月頃に植え替え」
コーヒーの木は春~秋にかけては非常によく生長します。そのため、少なくとも2年に一度は植え替えが必要です。
植え替えに適しているのは5月~6月頃の生長期初期。この時期に植え替えを済ませることで、冬に向けてしっかりと根を張らせることができます。
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植え替え直後のコーヒーの木【5月頃】

植え替えから3か月程経過したコーヒーの木【8月頃】

植え替えからたった3か月弱でここまで育つのがコーヒーの木です。毎年植え替えが必要になるのも頷けますね。
ちょっと面倒ですが、コーヒーの木を枯らさずに育てるのであれば、やはり植え替えは欠かせません。ただ、冬場の植え替えはコーヒーの木にとって非常に大きな負担となるため避けます。
※上写真のコーヒーの木は暑さと日光で少々「葉焼け」しています。真夏の直射日光は葉が焦げて傷む「葉焼け」を起こしやすいので気を付けてください。
真夏は、遮光ネットや寒冷紗を利用し、半日陰での管理が望ましいです。
ちなみに、上写真のコーヒーの木は2年程前にダイソーで購入(下写真)

こんな小さな苗木がたった2年で高さ約5倍にまで生長します。コーヒーの木の生長は早いです。姿の変化が楽しめるのも、コーヒーの木の魅力ですね。
また、コーヒーの木は「剪定しなくとも樹形が自然と整う」という特徴もあります(逆三角形)。
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まとめ

今回は、コーヒーの木が枯れる原因と育て方のコツをご紹介しました。
コーヒーの木は、他の観葉植物に比べて、「寒さに弱い」というのが大きな特徴です。また、生長が早く根詰まりを起こしやすいのも注意すべきポイントでしょう。
コーヒーの木が枯れる原因を知った上で現状の株をよく観察し、育て方を見直してみてください。
コーヒーの木が枯れる主な原因【3つ】
- 寒さによるダメージ
- 水のやり過ぎ(特に冬)
- 根詰まり
コーヒーの木の育て方 コツ3つ
- 15度は保ち、寒さに当てない
- 時期によって水やり方法を変える
- 毎年、5月~6月頃に植え替えを済ます
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