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カポックの幹を太くする方法を写真付きで徹底解説

成長したカポック カポック(シェフレラ)

花のように広がった光沢のある葉と育てやすさが人気の観葉植物「カポック」。

せっかく育てるなら元気で丈夫に育ててあげたいですよね。

大切に育てているつもりでも、いつの間にか弱々しい姿になってしまうことも少なくありません。

そこで今回は、カポックの幹を太く丈夫に育てる方法を紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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カポックの幹を太くする方法を写真付きで徹底解説

カポックを植えている土

まずはじめに、幹を太くするためには時間がかかります。それは、管理環境を見直したうえで剪定で幹を太らせる必要があるからです。

まずは管理環境を見直す

カポックは室内でも育てられる耐陰性のある観葉植物です。

しかし、幹を太く丈夫に育てたい場合は十分な日光と風通しが欠かせません。

小さなカポック

カポックの幹を太くしたいときに欠かせないのが十分な日光と風通しです。

特に、カポックの生育が旺盛な春から秋にかけての暖かい時期は屋外に置くのが最適でしょう。

幹を太くするなら適度な風が不可欠

徒長気味のカポック

日光はもちろんですが、風に当たることで植物は光合成がさかんになります。

植物を丈夫に育てる上で、「水」「日光」「風」の3つは不可欠です。

室内の場合、屋外に比べるとどうしても風通しの面で劣ります。

5月~6月ころに剪定。幹を太らせ株にボリュームを出す

伸びすぎたカポックの枝をカット

カポックの生育が盛んになりはじめる春(5月~6月ころがベスト)に、分岐させたい部分をカットします。

間延びした部分を切っても構いません。

適期に切り戻すことで栄養を幹に集中させ、太く丈夫に育てることができます。

カットした茎は挿し木に使える!

剪定でカットした茎はそのまま捨ててしまうのは勿体ないです。
土に差して発根させれば同じ株をもうひとつ増やすことが出来ますよ。
カポックの挿し木をハイドロカルチャーに植え付け
生育旺盛なカポックは挿し木で簡単に増やせます

カットから約半年後

伸びすぎたカポックの剪定(ビフォーアフター)

十分な日光と風通しを確保することで、葉と葉の間隔が詰まって幹も太く丈夫に育ちます。

さらに3か月経って様子はこちらです。↓↓

仕立て直しから約半年後のカポック

適度な風を受けることで、植物は物理的な強度を増すために幹や枝を強化します。

風が物理的な力を加えることで、植物は細胞壁を強化し、木質部(リグニン)を増加させて幹を太く強くします。

 

カポックの幹を太くしたいときに適した置き場所は?

カポックの幹を太くしたいなら、気温が許す限りは屋外で管理するのがベストです。

春~秋(最高気温が15度以上)

  • 基本は屋外の日向
  • ただし、真夏は葉焼けを起こすことも考えられるため半日陰に移動or遮光ネットを使用する
  • 鉢を移動する場合はいきなり直射日光に当てず、数日かけて少しずつ明るい場所へ移動し、日光に慣らすことで葉焼けを防ぐ

冬(最高気温が15度以下)

  •  カポックが耐えられるのは5度程度までといわれるが、株を丈夫に保つためにはできるだけ暖かい場所での冬越しが望ましい
  • 最高気温が15度以下になってきたら室内の窓際に移動し、乾燥気味に管理することで耐寒性を高める

関東より以西では屋外でも冬越し可能

冬のカポック
0度程度の寒さでも冬越しすることも多いカポック

上写真は、冬場、屋外に置きっぱなしになっているカポックです(近畿地方)。

寒さや日光不足などによって葉の色が薄くなっていますが、株が充実していれば余裕で冬を越します。

実は、関東より以西では屋外に放置されているカポックをよく見かけます。

そして、葉の色は一時的に薄くなるものの、そのまま冬越ししているものも多いのです。

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実際に筆者が幹を太くした観葉植物【ビフォーアフターと手順】

ここでひとつ例をご覧いただきましょう。

下写真は、ゴムの木の仲間の「フィカス・ウンベラータ」です。

このウンベラータを、幹を太くし株にボリュームを出すため、分岐させたい部分からカットしてみようと思います。

5月~6月ころに切り戻しを実施

剪定の適期はカポックと同じく、生育期である春から秋の暖かい時期です。

今回は、6月上旬頃に実施します。

茎をカットし少し寂しくなりました

カットしました。切り口からはゴムの原料といわれる白い樹液が滲み出ています。

気温が許す限りは屋外に放置

幹を太く育てたいなら、基本は屋外管理を続けます。

幹を太くするためには丈夫に育てる必要があるからです。つまり、十分な日光と風通しです。

ウンベラータの場合、葉焼けを起こしやすいので半日蔭に置きます。

最低気温が15度以下になってきたら室内へ移動

最低気温が15度以下になって肌寒くなってきたら室内へ移動。カポックの場合も同じように管理します。

そして、剪定から約10か月経過したウンベラータが下写真です。

緑色の茎のようだった部分は10か月経過し、木質化して幹らしくなりました。

太くなった幹【ビフォーアフター】

ちょっと分かりにくいので幹部分のみ比較してみましょう。(下写真)

幹が太くなった観葉植物
緑色だった幹は木質化し幹らしくなりました

ウンベラータは1年で20cm~30cmほど生長するほど生育が旺盛な植物です。

このように、置き場所と適期の剪定で幹を太くすることができます。

日光が不足すると弱々しい幹になる

ひょろひょろのカポック

特に、日光が不足すると葉と葉の間隔が伸びて弱々しい見た目になる「徒長(とちょう)」を起こしやすいです。

真夏に屋外管理する場合は直射日光を避けて

大きくなったウンベラータ
枝分かれし葉数も増えました

高温期は葉焼けを起こしやすいので葉の色が薄くなったり、葉の一部が焼け焦げたようになることもあります。

葉焼けが疑われる場合は早目に場所を移動するか、遮光ネットで対策しましょう。

 

カポックの幹を太くする方法を写真付きで徹底解説【まとめ】

屋外に置いたカポック

今回は、カポックの幹を太くする方法をご紹介しました。

カポックの場合、とっても丈夫なので気温が許す限りはできるだけ屋外に置いて管理すると、幹を太く丈夫に育てることができます。

さらに、株全体にボリュームを出したい場合は剪定で枝分かれさせるのもおすすめですよ。

また、春から秋の暖かい時期は肥料を与えてみるのもよいでしょう。おすすめは水に薄めて与えることのできる液肥です。

ホームセンターで手軽に購入できるハイポネックスが効果が実感しやすくおすすめですよ。

ハイポネックス
水に約500倍に薄めて水やりとともに与えるだけ
カポックの幹を太くする方法【手順】

1.春から秋の暖かい時期は基本、屋外管理(目安は最高気温15度以上が安定している時期)
2.剪定で伸びすぎている枝をカットし株全体にボリュームを出す

※カポックは生長が早く根詰まりを起こしやすいという特徴もあるため、鉢底から根がはみ出ていたら暖かいうちにひとまわり大きめの鉢に植え替えることも必要!

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カポック(シェフレラ)観葉植物
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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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