ガジュマル 丸坊主の方法をわかりやすく解説します!

ガジュマル ガジュマル
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暑さにも寒さにも強く丈夫で育てやすい観葉植物・ガジュマル。ガジュマルの魅力はなんといってもユニークな幹にありますが、育てているうちにひょろひょろに間延びしてしまうことも…。

枝ばかりがひょろひょろと細長く伸びていては、せっかくのガジュマルの魅力が台無しです。そこで今回は、ガジュマルを剪定で仕立て直す方法「丸坊主」のやり方をくわしくご紹介します。

丸坊主とはその名の通り、すべての枝や葉を切り落として幹のみにする(丸坊主にする)剪定方法です。

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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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ガジュマル 丸坊主のやり方を徹底解説します!

それでは、ガジュマルを丸坊主にする方法を分かりやすく解説します。

ガジュマル 丸坊主の手順①適期は5月~6月頃

ガジュマルを丸坊主にするのに適しているのは、生長期初期である5月~6月頃です。適期にすることで、失敗を防ぎます。

「適期を守る」ことは、ガジュマルの丸坊主を成功させる重要なポイントです。

ガジュマル 丸坊主の手順②幹を残してすべての枝葉をカット

あとは、幹のみを残してすべての枝葉を切り落とすだけです。ガジュマルをカットする際には、断面から白い樹液が出ます。

ガジュマルの樹液には触らない

ガジュマルの樹液は素手で触れると、かぶれることがあるため注意が必要です。特に、ゴムアレルギーをお持ちの方は必ず手袋をして作業することがおすすめ。

白い樹液にはラテックスというゴムの原料となる成分が含まれています。

ガジュマルの切り口からにじみ出る白い樹液

※ちなみに、白い樹液は葉の断面からも滲み出ます。気を付けて作業を進めましょう。

ガジュマル 丸坊主の手順③風通しのよい半日陰で管理

丸坊主後のガジュマルは、風通しの良い半日陰で管理します。念のため、直射日光をさけた半日陰に置いて様子をみましょう。

葉を失った状態のガジュマルは、水の吸収率も下がっています。今までと同じ感覚で水やりしていると根腐れを引き起こすことも否めません。

土がしっかり乾いてからやや控えめに水を与えます。一週間以上土が湿っていることで高まるのが根腐れリスクです。

葉水をして株自体の乾燥を防ぎましょう。

カットした枝でガジュマルを増やす

カットした枝を使ってガジュマルを増やすこともできます。カットした枝を土に挿して発根させる方法が「挿し木」です。

あわせてよみたい「ガジュマルの挿し木【初心者でも簡単に増やす方法!】」はこちら

ガジュマル 丸坊主の手順④生長が落ち着いたら日当たりの良い場所へ

新しい葉が十分に茂ってきたら、徐々に通常の管理に戻します。土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりして、日当たりの良い場所で管理しましょう。

 

ガジュマルを丸坊主にする!【経過レポート】

では、筆者がおこなったガジュマルの丸坊主の経過です。丸坊主にしてから一年後までの様子をご紹介します。

 

ガジュマルを丸坊主にする【2020/6/5】

ガジュマルを丸坊主にするのに適した6月になりました。このタイミングを逃すわけにはいきません。ホームセンターで300円で購入したガジュマル。購入から約10年。

何度か剪定したものの、ひょろひょろに伸びた枝はそのまま…(下写真)。そこで今回、丸坊主を敢行します。

徒長したガジュマル

この枝を切り落としたら、もちろん幹のみになります。かなり不安ですが、このままではひょろひょろのままです。ガジュマルの強い生命力を信じ、思い切ってカットします!

丸坊主後のガジュマル

丸坊主完了です。見事、幹のみになりました。切り口からは、ガジュマルの白い樹液が滲み出ています。まるで出血しているよう…。

しばらくは強い光を避けて休ませます。水やりは土がカラカラになってから、やや控えめに与えます。大丈夫かな…。

ガジュマルの丸坊主から一週間経過

ガジュマルを丸坊主にして一週間です。どうなっているでしょうか。

丸坊主から一週間が経過したガジュマル

写真がブレていますが、よく見ると小さな芽が出てきています!とりあえずは一安心です。

あわせてよみたい「ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】」はこちら

ガジュマルの丸坊主から10日経過

丸坊主にして10日経ちました。切り口のまわりから新しい芽がどんどん出てきましたよ。

丸坊主から10日経過したガジュマルの幹

でも、まだまだ頼りないので、もうしばらくは半日陰で様子を見ます。水やりは土が湿る程度に控え目にして、葉水をこまめにしています。

ガジュマルの丸坊主から1か月経過

ガジュマルを丸坊主にして1か月が経過です。

丸坊主から1か月経過したガジュマル

本格的に葉が茂ってきました。ここまできたら、徐々に日当たりの良い場所へ移動して様子を見ましょう。葉水も忘れずに。

ひょろひょろした中間部分の枝からも新芽が誕生!
ガジュマルの挿し木
生命力の強いガジュマル…!!

ちなみに、ひょろひょろしていた枝の中間部分を土に挿していたところ、こちらからもしっかりと葉が出ました。本当に強い生命力をもつガジュマルですね。

※ちなみに、この枝はうっかり水やりを忘れて枯らしてしまいました…。

ガジュマルの丸坊主から2か月経過

ガジュマルを丸坊主にして2か月経ちました。かなり葉が茂っています。ここまできたらもう大丈夫ですね。通常の管理に戻します。

そして、「丸坊主直後⇒1か月経過⇒2か月経過」の写真を並べてみました。(下写真)

ガジュマルを丸坊主にして2か月の記録

丸坊主だったガジュマルが、たった2か月でここまで茂りました。やはり、丸坊主を実施する時期が重要ですね。「丸坊主失敗=枯死」を防ぐためにも、やはり適期である5月~6月におこなうことが丸坊主を成功させるコツでしょう。

 

ガジュマルの丸坊主から6か月経過

ガジュマルを丸坊主にして半年が経過です。

丸坊主から半年経過したガジュマル

枝があっちこっちに伸びて姿が乱れ気味です。ただ、現在12月。暖かくなってから剪定をして姿を整えたいと思います。

あわせてよみたい「ガジュマル 冬の育て方のコツ5つを徹底解説します」はこちら

 

ガジュマルの丸坊主から10か月経過

ガジュマルの丸坊主から10か月経ちました。季節もだいぶ暖かくなったので、少し早いですが、そろそろ剪定をしてみようかと思います。

剪定前のガジュマル

伸びすぎている枝をどんどんカットしましょう。

あわせてよみたい「ガジュマル 伸びすぎる原因と対処法を徹底解説!」はこちら

ガジュマルの枝

植え替えも同時におこないました。取り出した根っこは、思ったほど張っていませんでした。

ガジュマルの根っこ

土に緩効性肥料を混ぜ込みます。今回は、幹を少し浅めに植え付け気根が目立つようにしています。

ちょっと盆栽風に。倒れるようなら下から針金で固定しようかと思いましたが、なんとか大丈夫そう。ぐらつくはぐらついてますが。

【 関連topic 】「ガジュマルの植え替え時期は?【植え替え方法と管理のコツ】」はこちら

剪定後のガジュマル

剪定と植え替え両方おこないました。さらに時期的にやや早目です。かなりのストレスを与えているので、しばらくは養生させます。

風通しの良い半日陰に置き、土が乾いたらやや控えめの水やり、あとは、こまめな葉水で乾燥を防ぎます。

ガジュマルの丸坊主から一年経過

ガジュマルを丸坊主にしてから一年経ちました。剪定後の経過も気になりますね。では、見ていきましょう。

丸坊主だったガジュマル

空いているスペースにマンネングサをうえてみたところ、どんどん増えてモリモリになりました(写真手前)。

葉数も増えて、またあっちこっちに枝が伸びています。ここからは、気づいたときにすこしずつ剪定して株姿を整えていこうと思います。

あと、もっと気根を出したいのでこまめな葉水で株が乾燥しないように管理を続けます。

ガジュマルの丸坊主から一年半経過

丸坊主から一年半ほど経過したガジュマル

気づいたときにこまめに切り戻ししていたら、すっかり葉数が増えました。

空きスペースには丸葉万年草を挿し木してみましたよ。今後は水やりを控えめにして耐寒性を高めていきます。

 

まとめ

今回はガジュマルを丸坊主にする方法をご紹介しました。

ガジュマルの枝と葉をすべて切り落とす(丸坊主にする)のはとっても勇気がいりますよね。大事に育てているガジュマルなら、なおのこと丸坊主にすることを躊躇するはずです。

しかし、適期であれば成功する確率は高いのがガジュマルの丸坊主。今回の記事を参考に、ぜひ、ガジュマルの丸坊主に挑戦してみてくださいね。

ガジュマルの丸坊主【手順】
  1. 適期は5月~6月
  2. 幹を残してすべての枝葉をカット
  3. 風通しのよい半日陰で管理
  4. 生長が落ち着いたら日当たりの良い場所へ

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