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ガジュマルをこんもりさせる方法 スカスカの樹形はどうすべき?

徒長したガジュマル ガジュマル

個性的な幹が印象的なガジュマル。盆栽風にも楽しめるガジュマルは、ユニークな幹はもちろんのこと、こんもり茂る葉もまた可愛いグリーンです。

そんなガジュマルの樹形が、いつの間にかスカスカになって寂しい姿になってはいませんか?

そこで今回は、スカスカになったガジュマルをこんもりさせる方法をご紹介します。

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ガジュマルをこんもりさせる方法 スカスカの樹形をボリュームUP!

今回は、下写真のガジュマルを仕立て直した際の模様とともに、スカスカになったガジュマルをこんもりさせる方法をお伝えします。

スカスカに徒長したガジュマル▲光線不足により枝が間延びしひょろひょろしています

ガジュマルをこんもりさせる方法 手順①適期の剪定

下写真は、光線不足によって枝が間延びしたガジュマルです。丈夫なガジュマルは少ない日光でも育てられる観葉植物として人気がありますね。

しかし、本来のガジュマルは日光が大好きです。自生地では高さ約20mにもなります。

沖縄のガジュマル▲沖縄県名護市の「ひんぷんガジュマル」は樹齢約300年、高さ約19m!

そして、すでに間延びした枝を元に戻すことは残念ながらできません。つまり、樹形を整えるためには適期の剪定が必要になります。

ガジュマルの剪定に適しているのは、春~秋にかけての暖かい時期です。

ただ、下写真のように幹だけにする大胆な剪定の場合、失敗を防ぐためにはガジュマルの生長が盛んになり始める5月~6月頃におこなうのが望ましいです。

剪定前のガジュマル▲剪定前のガジュマル

気温が20度以上になってきたタイミングで、葉を茂らせたい部分から思い切ってカットします。

清潔で切れ味のよいハサミを使ってくださいね。剪定はさみがベストです。

丸坊主後のガジュマル▲剪定直後のガジュマル【春】

枝の断面からは白い樹液が滲み出てきます。これはゴムの原料となるラテックスを含む樹液です。

ガジュマルはベンジャミンやウンベラータなどと同じゴムの木の仲間なのですね。この樹液は、直接触れると皮膚がかぶれることがあるため気を付けてください。

また、剪定後の水やりは控え目にします。(理由は後ほどご紹介)

あわせて読みたい「ガジュマルが徒長(とちょう)する原因と対処方法を解説!」はこちら

剪定でカットした枝は挿し木で育てることもできる

剪定によって出た枝を捨ててしまうのはもったいないです。春~秋の適期であれば「挿し木(さしき)」で増やすことができます。

挿し木で増やしたガジュマル▲剪定により出た枝を挿し木にしたガジュマル(剪定から約半年後)

上写真は剪定で出た枝を土に差して発根させたものです。ガジュマルを挿し木で増やすくわしい方法は下記事からご覧ください。

あわせて読みたい「ガジュマルの簡単な増やし方を分かりやすく解説します!」はこちら

ガジュマルをこんもりさせる方法 手順②置き場所の見直し

剪定後のガジュマルを、これまでと同じ管理のまま育てていると、同じようにスカスカの樹形になってしまいます。

まずは置き場所の見直しから始めてみましょう。

15度以上なら屋外の半日陰に置くのがおすすめ

気温が15度以上であれば屋外の半日陰に置いてみます。いきなり日向に置くと株に大きな負担をかけてしまうからです。

不安な場合は日陰からスタート。7日ほどしたら半日陰へ移動させ少しずつ日光に慣らしていきます。

こんもりとした樹形に育てたい場合、光線不足は禁物です。また、こんもり葉を茂らせるならば日光はもちろん、風通しが必要になります。

植物が光合成をする上で欠かせないのが「日光」「水」「風」の3つです。室内に置いたままでは風通しの面でどうしても屋外に敵いません。

植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成もさかんになるといわれます。

あわせて読みたい「ガジュマルに直射日光を当てても大丈夫?最適な置き場所とは」はこちら

ガジュマルをこんもりさせる方法 手順③水やりを控え目にして経過観察

丸坊主から約2週間後のガジュマル▲剪定から約10日後のガジュマル

剪定からしばらくは水やりを控え目にして乾かし気味に管理します。剪定から10日ほどで脇芽が顔を出し始めるはずですよ。(上写真)

剪定後はできるだけ風通しよく明るい場所に置いてください。ただし、直射日光は避けた方が無難です。

剪定後、水やりを控え目にする理由は?

剪定後は葉数が大幅に減ります。植物は根から水分を吸い上げ光合成をする際、葉から水分を排出していますね。これを蒸散(じょうさん)といいます。

葉が減るということは、「剪定前よりも光合成できなくなる=蒸散の量も減る」ということです。

つまり、葉か減ったのにも関わらず、剪定前と同じ間隔で水やりを続けていると、根が吸いきれずに残った水分が鉢内に長く停滞することとなります。

その結果、根が呼吸できずに腐って傷む「根腐れ」を起こす可能性が高まるのです。

剪定後は土が乾くスピードも遅くなるはずなので、「3日に1回」などと決めて水やりするのではなく、「土がしっかりと乾いたらたっぷりと与える」という方法にするのがおすすめです。

ガジュマルをこんもりさせる方法 手順④伸びすぎたら軽く剪定

剪定から半年ほどすると下写真のように葉数が増えてきます。

枝が伸びすぎたガジュマル▲剪定から約半年後のガジュマル

ただ、これでは「こんもり」というより「伸び放題」ですね。この場合、伸びすぎた部分をカットし樹形を整えていきます。

枝分かれさせたい部分をカットし好みの樹形に整える

カット後のガジュマルが下写真です。

ガジュマル▲2回目の剪定直後【夏】

かなりすっきりしましたね。剪定は春から秋のあいだにおこなうのが適していますが、できるだけ20度以上の生長のさかんな時期にします。

「どこを切っていいか分からない」という場合、枝分かれさせたい部分からカットするとこんもりした姿に育ちやすいですよ。

ガジュマルの葉っぱ▲剪定により出たガジュマルの枝

あわせて読みたい「ガジュマルの葉が増えないときにすべき3ステップ!」はこちら

ガジュマルをこんもりさせる方法 手順⑤15度以下になったら室内へ

最初の剪定から1年ほどするとつこんもりしてくるはずです。(下写真)

ガジュマル▲スカスカだったガジュマル、こんもり茂りました

天気予報をチェックし、最低気温が15度を下回るようになってきたら室内へ移動します。

寒さに強く5度程度までは耐えられるガジュマルですが、美しい葉を保つためには最低でも10度は確保しておくのが理想的でしょう。

水やりの失敗を防ぐための便利アイテムも!

「水やりのタイミングがイマイチ分からない…」「ついつい水をやり過ぎてしまう」「冬場の水やり方法がつかめない」

ガジュマルを育てていると失敗しがちなのが「水のやり過ぎ」ではないでしょうか?

特に、生長が緩慢になる冬は水やりのタイミングが分かりにくく根腐れを起こしやすい時期でもあります。

そんなときに活躍するのが「水やりチェッカー」です。(下写真)

サスティー

スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで土の乾き具合を測定し、色で水やりのタイミングを教えてくれます。

「これだけは枯らしたくない!」というお気に入りのひと鉢に使うのもおすすめですよ。

サスティー

  • 青色⇒水が足りている
  • 白色⇒水やりが必要(ただし、15度以下の冬場は白になってさらに3日ほどしてからの水やりがおすすめ)

植物を枯らしてしまう原因の80%は「水のやり過ぎ」といわれています。このようなアイテムを使うことで、初心者でもプロに近い管理が可能になりますよ。

あわせて読みたい「ガジュマル 冬の育て方のコツ5つを徹底解説します!」はこちら

 

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まとめ

ガジュマルの仕立て直し

今回はスカスカになったガジュマルをこんもりさせる方法をご紹介しました。

樹形を整えるために必要となるのが剪定です。ただ、「ただでさえスカスカなのに、これ以上葉を減らしてしまって大丈夫だろうか…」と不安になる方も多いでしょう。

剪定の失敗を防ぐための最大のポイントが「適期におこなう」ということです。

また、剪定の前後は水やりを控え目にし、土は乾かし気味にしておくと根腐れを防ぐことが出来ます。

あとは以下に記載した基本のお手入れに沿って管理するだけです。

  • できるだけ日当たりよく風通しのよい場所におくこと(直射日光は避ける)
  • 水やりは「土が乾いてからたっぷりと」が基本。ただし15度以下になったら土が乾いてさらに3日ほどしてから水やり
  • 根詰まりしている場合は春から秋の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替える
  • 15度以下なら室内へ移動し肥料は控える

切り戻しから半年経過したガジュマル▲1回目の剪定から約1年半後のガジュマル

今回の記事を参考に、ぜひガジュマルの剪定に挑戦してみてくださいね。

あわせて読みたい「ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】」はこちら

ガジュマルをこんもりさせる方法【手順】

  1. 適期の剪定
  2. 置き場所の見直し(15度以上ならできるだけ屋外へ)
  3. 水やりを控え目にして経過観察
  4. 伸びすぎたら軽く剪定
  5. 15度以下になったら室内へ移動

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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