「ひょろひょろのガジュマルをどうにかしたい」
「ひょろひょろになったガジュマルの樹形を整えたい」
ユニークな幹が個性的な人気の観葉植物ガジュマル。
丈夫で枯れにくいのが魅力のガジュマルですが、日光不足が続くとひょろひょろと間延びする「徒長(とちょう)」を起こします。
ひょろひょろになったガジュマルは残念な見た目ですよね…。
そこで今回は、ひょろひょろに徒長したガジュマルの樹形を整えるための剪定方法「丸坊主の方法」と「丸坊主を成功させるためのコツ4つ」をまとめてご紹介します。
丸坊主の成功のコツをつかみ、ひょろひょろになったガジュマルの樹形を整えましょう!
ガジュマルの丸坊主とは?【枝葉をバッサリ】
ガジュマルの剪定方法のひとつである「丸坊主」とは、枝葉をすべて切り落とし、幹のみにするという剪定方法です。
伸びすぎた枝や、余分な茎を切り落とし樹形を整える目的でおこないます。枝葉をすべて切り落とすことから「丸坊主」とよばれます。
あわせて読みたい「ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】」はこちら
ガジュマルを丸坊主にするメリット
- ひょろひょろに乱れた樹形を効率的に整えられる
一気に切り落とすことで、ひょろひょろになったガジュマルをより早く仕立て直せます。
ガジュマルを丸坊主にするデメリット
- 失敗する可能性もある
大切に育ててきたガジュマルだからこそ、失敗は避けたいですよね。
あわせて読みたい「ガジュマルが徒長(とちょう)する原因と対処方法を解説!」はこちら
ガジュマルを丸坊主にする方法を解説します!
それでは、実際にひょろひょろに間延びしたガジュマルを丸坊主にしていきましょう。
ガジュマルの丸坊主手順1「樹形の乱れた株を用意」
まずは、樹形の乱れたひょろひょろのガジュマルを用意します。

日光不足やその他適さない環境が影響し、ひょろひょろに間延びしたガジュマルです。(上写真)
ガジュマルの丸坊主手順2「手袋を装着」
ひょろひょろに伸びたガジュマルの枝をカットすると、断面から真っ白い樹液が滲み出てきます。
この白い液体はガジュマルの樹液です。(下写真)
ガジュマルの樹液に触れない!

ガジュマルの樹液を素手で触れると皮膚がかぶれる可能性があるので、事前に手袋を装着し剪定の準備をします。
ガジュマルの樹液に含まれるのはゴムの成分であるラテックスです。そのため、ゴムアレルギーをお持ちの方は特に注意して作業しましょう。
ガジュマルの丸坊主手順3「すべての枝葉をカット」
ガジュマルの太い幹を残し、それ以外の枝葉を思い切って切り落としましょう。

すべての枝葉が切り落とされ、幹だけになったガジュマルです。(上写真)
切り口からは白い樹液が滲み出ているのが分かりますか?
この樹液に触れないように気を付けましょう。
幹だけになったガジュマルを目の当たりにし、かなり不安になると思いますが、下記でご紹介するコツさえつかめばガジュマルの丸坊主の成功率は高いです。
※とはいえ、不安になるかと思いますので、次の項では、ひょろひょろに徒長したガジュマルを丸坊主にしてから一年後までの経過をご紹介します。
ガジュマルの丸坊主【一年後までの経過】
手順ではありませんが、ひょろひょろに徒長したガジュマルを丸坊主にした後の経過もあわせてご紹介します。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして1週間経過

丸坊主にして一週間経ったガジュマルです。(上写真)
よく見ると小さな芽が出いるのが分かりますか?まずは一安心です。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして10日経過

確実に新しい芽が出てきました。
直射日光を避け、風通しの良い場所で管理を続けます。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして1か月経過

丸坊主から1ヵ月が経過したガジュマルです。本格的に葉っぱが茂ってきました。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして2か月経過

「丸坊主当日」⇒「1ヵ月後」⇒「2ヵ月後」で写真を並べてみました。(上写真)
2か月経過してここまで茂りました。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして6か月経過

ガジュマルを丸坊主にしてから半年が経ちました。
ひょろひょろだった頃の面影はもうありません!
また春先になってガジュマルの生育期になったら、樹形を整えるとよいでしょう。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして10か月経過
枝葉がわさわさと茂ったガジュマル。春になり剪定適期を迎えたため、伸びきった枝を剪定しました。(下写真)

また、植え替えも同時におこなっています。今回はやや浅めに植え付け、気根をもっと出させたいと考えています。
鉢植えは浅めのプラスチック鉢。ちょっと盆栽風にしてみようかと思います。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にして1年経過

ガジュマルの脇にマンネングサを植え付けてみたところ、一気にモサモサになりました。
そして、置き肥(プロミック2粒)を施しています。まだ少しぐらつくのでもう少し安定感が欲しいところです。それでもついこの間まで、ひょろひょろだったとは思えませんね。
ガジュマルの生命力は本当にすごいです。
【 関連topic 】「ガジュマルの植え替え時期は?【植え替え方法と管理のコツ】」はこちら
ガジュマルの丸坊主を成功させるコツ4つ
次に、ガジュマルの丸坊主を成功させるためのコツ4つをご紹介します。
ガジュマルの丸坊主を成功させるコツ1「5月~6月に実施」
ガジュマルの丸坊主をおこなうのに適した時期は、5月~6月です。
丸坊主にした後のガジュマルにはかなりの負担がかかります。そのため、適期以外の時期は避けた方がよいでしょう。
あわせて読みたい「ガジュマル 冬の育て方のコツ5つを徹底解説します!」はこちら
ガジュマルの丸坊主を成功させるコツ2「直射日光を避ける」
丸坊主後のガジュマルはかなりのダメージを受けています。そのため、強い光はストレスになるため避けましょう。
丸坊主にしてから一週間ほどは、半日陰で管理します。
ガジュマルの丸坊主を成功させるコツ3「土が乾燥してから水やり」
丸坊主で葉がすべて無くなったガジュマルは、水分を以前より必要としない状態です。水の遣りすぎは根腐れを起こす原因になります。
新芽が出るまでは、土が完全に乾いてから水を与えましょう。
水遣りのタイミングの目安は、「指を土に第一関節まで入れて湿気を感じない」「鉢植えをもった感じ」「鉢底が乾いている」などです。
水やりチェッカーを活用すると管理が楽
また、水やりチェッカーを活用すると管理が楽になりますよ。(下リンクをご参考に)

・ブルー⇒水が足りている
・ホワイト⇒水やりのタイミング
こんな感じで目で見て確認できます。いちいち迷う必要がないため、ガジュマルの管理が楽になるだけでなく、水やりの失敗を防ぐことが可能です。水のやり過ぎによる根腐れを効率的に防げます。
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ガジュマルの丸坊主を成功させるコツ4「癒合剤を活用」
不安な場合は、断面に癒合剤を切り口に塗布します。癒合剤は、切り口から雑菌が入り込むのを防ぐ効果があります。
また、切り口が塞がるのをサポートしてくれるのも癒合剤の効果です。癒合剤はホームセンターや園芸店、ネットで購入できます。
【おまけ】丸坊主の際に切ったガジュマルの枝で挿し木します
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にした際に出た枝は挿し木に利用できます。どんなふうに生長していくのかをご紹介します。
ひょろひょろなガジュマルの枝【水揚げ】

丸坊主にしたときに切り落としたガジュマルの枝です。水揚げ後、挿し木にします。
ガジュマルの挿し木 【半年後】

ガジュマル丸坊主の際に切り落とした枝、鉢植えにしてから半年経過しました。本家のガジュマルと同じく、すくすくと育っています。
ひょろひょろに徒長していたとは思えない生長ぶりです。
ガジュマルの挿し木【一年後】
ガジュマルを丸坊主にした際に出た枝を土に挿して約一年経ちました。春先に剪定して樹形を整えています。(下写真)

まだまだ幹が細いですが、かなりボリュームが出てきました。置き肥としてダイソーで購入した「プロミック」を2粒施しています。

幹が太くなることを願って管理を続けます。(といっても、今時期はベランダに置きっぱなしです)こちらは、今後も気長に更新していきます。
まとめ
今回は、ガジュマルがひょろひょろになる原因と対処法をご紹介しました。
ガジュマルの丸坊主は、実施するタイミングさえ間違わなければ成功率はかなり高いでしょう。
何より、丸坊主にすることでより効率的にひょろひょろに乱れた姿を仕立て直すことができます。ガジュマルがひょろひょろになってお悩みなら、ぜひ、今回の記事をご参考にガジュマルの丸坊主に挑戦してみてくださいね。
ひょろひょろのガジュマルを丸坊主にする方法
・幹を残しすべての枝葉をカットするだけ
ガジュマルの丸坊主を成功させるコツ
- 5月~6月に実施
- 土が乾燥してから水やり
- 直射日光を避ける
- 癒合剤を活用
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