
サンスベリアが細長く伸びすぎて倒れそうになっている…どうすればいいの?
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
空気清浄効果が高く「エコプラント」としても人気の観葉植物「サンスベリア」。
ホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質を除去し、夜間に二酸化炭素を吸収し、空気を浄化してくれるというすごい植物がサンスベリアです。
ただ、サンスベリアを長く育てていると 「葉が伸びすぎてひょろひょろになってしまった…」 ということも多い…。

そこで今回は、サンスベリアが伸びすぎる原因と対処法、伸びすぎを防ぐコツをご紹介します。
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サンスベリアが伸びすぎる原因とは?
「サンスベリアが伸びすぎてひょろひょろ」「伸びたサンスベリアの葉が倒れてしまう」
今回は、このようにサンスベリアが生長してしまう主な原因を2つご紹介します。
サンスベリアが伸びすぎる原因①日光不足

サンスベリアが細長くひょろひょろと伸びている場合、一番の原因として考えられるのが「日光不足による徒長(とちょう)」です。
本来は日光が大好きなサンスベリア
サンスベリアの原産地はアフリカの高温乾燥地帯。そのため、本来は日光を好みます。
もちろん、耐陰性をもつため室内で育てることもできますが、日照不足が続くと徒長してひょろひょろと弱々しい姿になりやすいです。
▲小笠原諸島に自生するサンスベリア
サンスベリアをずっと室内で管理しているとどうしても日照不足になり、細長く無駄に伸びる徒長が起きます。
また、サンスベリアの葉がねじれたり、広がったり、横に倒れてくるのも日光不足による徒長の可能性が高いです。
あわせて読みたい「サンスベリアがひょろひょろになる原因と対策!」はこちら
サンスベリアが伸びすぎる原因②水の遣りすぎ
サンスベリアは暑さと乾燥に強い植物ですが、反対に、寒さと湿気にはめっぽう弱いです。
そのため、水の与えすぎは徒長を招きます。水の遣りすぎは、サンスベリアを水膨れ状態にして必要以上に生長させます。

ひょろひょろと細く伸びて横に倒れだらしなく広がっているのは明らかな徒長の症状です。
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伸びすぎたサンスベリアの対処法2つとは
徒長によって伸びすぎたサンスベリアの葉はどうしたらよいのでしょうか?ここでは、サンスベリアが伸びすぎたときの主な対処法を2つご紹介します。
伸びすぎたサンスベリアの対処法①支柱を立てるor紐でくくる
徒長によってひょろひょろと伸びすぎたサンスベリアは横に倒れてきます。そのような場合、リング支柱を活用するのもひとつの選択肢です。
根本的な解決にはなりませんが、少しずつ日光に慣らせていくことで、倒れていた葉が少ししっかりとしてくる可能性もあります。
紐でやさしくくくってあげるのもおすすめ
倒れてくる葉を、リボンや麻紐などでやさしくくくってあげるのも一つの方法です。(下写真)

紐でくくった状態で、現在よりも日当たりのよい場所に移動します。
時間はかかりますが、徐々に株が締まって葉が倒れにくくなってきます。試してみてください。
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伸びすぎたサンスベリアの対処法②葉挿しにする(5月~9月頃)
伸びすぎたサンスベリアの葉を「葉挿し」にするという選択肢もあります。

葉挿しは、根元近くからカットしたサンスベリアを10cm程度に切り、土に挿して子株を増やすという方法です。
葉挿しをすることでサンスベリアの子株を増やし、仕立て直すことができます。
ただ、葉挿しにしたサンスベリアは「先祖返り」するので、斑が消えて緑色の原種のサンスベリアの子株ができます。
上写真のローレンティーであれば、葉の縁の黄色いラインが消えるということですね。また、葉挿しでサンスベリアを増やす場合は時間を要します。子株が一人前になるには2年ほど必要です。
「子株が育つのを待つ」という選択肢もある

サンスベリアは地下茎を伸ばして親株の脇に子株を増やします。特に、生長期である5月~9月頃まではサンスベリアの生長が著しい時期です。
この時期に、なるべく暖かい環境で日当たりの良い場所に置き、肥料を与え、やや乾燥気味に管理することで子株がよく生長します。

緩効性の肥料だと効果が2か月程度続くうえ、虫が湧きにくく室内鉢にもおすすめです。
上写真の「プロミック」は土の表面に置くだけで手軽に使うことができます。気になるニオイもほとんどなく、室内でも清潔に管理することができる肥料です。
「プロミック」であれば、直径9~12cm程度の鉢植えで2粒ほど使用します。
直径10cm未満の鉢ならプロミック1粒を植物に直接触れない位置に置くだけです。水やりの度に肥料分が溶け出し効果を発揮します。
ひょろひょろになった葉を元通りにするのは困難です。その場合、子株を生長させて後々株分けするのも選択肢の一つでしょう。
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サンスベリアの伸びすぎを防ぐコツ3つとは【徒長を未然に防ぐ】
それでは、サンスベリアの徒長による伸びすぎを防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、サンスベリアの徒長を防ぐ3つのコツをご紹介します。
サンスベリアの伸びすぎを防ぐコツ①5月~9月は屋外の日当たりよい場所で管理
サンスベリアは本来、強い日差しが降り注ぐ乾燥地帯で自生している植物です。
サンスベリアを丈夫に元気に育てたいのであれば、「観葉植物=室内で育てる」という考えを一旦捨てた方がいいかもしれません。

寒い季節以外はサンスベリアをベランダや軒先に出し、日差しをたっぷり浴びさせると徒長による伸びすぎを防げるでしょう。
サンスベリアは、5月~9月によく生長し子株も増やします。
土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。逆に、10月以降は生長がほぼ止まる休眠期のため、乾燥気味に管理します。
あわせて読みたい「サンスベリア 冬の管理のコツ3つ【冬越しの方法とは?】」はこちら
いきなり強い日差しに当てない!
ただし、いきなり室内から直射日光に当てると葉焼けする可能性があります。屋外の日差しに当てる場合は、徐々に慣れさせていくことで葉焼けを防げます。
まずは窓際に移動し、少しずつ外に出してあげるとよいでしょう。サンスベリアを丈夫に真っすぐと育てるなら日光は不可欠です。
※真夏の直射日光と西日は避けます。
サンスベリアの伸びすぎを防ぐコツ②10度以下なら室内へ
サンスベリアは寒さが苦手で、15度以上でなければ生長も緩慢になります。そのため、ベランダや屋外で育てている場合、10度以下になるようなら屋内へ取り込みましょう。
また、気温が10度を下回ると、サンスベリアは生長が止まる「休眠期」に入ります。
休眠中は水やりを控えましょう。
また、気温が5度以下になると枯れる確率が高くなります。
特に注意したいのが窓辺での管理
サンスベリアを育てる上で注意したいのが窓辺での管理です。

窓辺は、昼間は日当たりがよく暖かくても、朝晩に急激に冷え込むことが多くなります。
夜になったら窓から距離をとってあげるとよいでしょう。(1m程度は離す)
冬季の水の与えすぎは葉が倒れる原因にも…
「サンスベリアが冬~春にかけての休眠期に葉が倒れがちになる」
このような場合、不要な水を与えている可能性があります。冬季は生長がほとんど止まっており水を必要としません。
吸水されずに鉢内に残った水は根を腐らせる原因にもなるため気を付けてください。
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サンスベリアの伸びすぎを防ぐコツ③乾燥気味に育てる
サンスベリアは乾燥に非常に強いです。そのため、他の観葉植物よりもやや乾燥気味に管理するとよいでしよう。
生長期である春秋の水遣りは、土が完全に乾いてさらに2日~3日経ってからおこないます。
水遣りの際は鉢底から水が流れて出るくらいに与えます。
水遣り後、受け皿に水が溜まったままになると高湿状態となり根腐れにつながりやすいです。そのため、受け皿の水はこまめに捨てます。
15度以下になると生長が緩慢になるためほぼ断水
冬はほぼ断水気味にする冬場はほぼ断水状態にします。
ただし、10度以上の室内で管理するのであれば、様子を見て月に1回程度の水やりをしてもよいでしょう。
最低気温が15度を超えるようになったら水やりを再開します。
水やりの管理を楽にするアイテムも

「水やりの失敗を防ぎたい」「なるべく枯らしたくない」「土の乾燥具合をいちいち確認するのは面倒」
そんな場合に便利なのが水やりチェッカーです。土に挿しておくだけで、色で水やりのタイミングを教えてくれます。
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まとめ

今回は、サンスベリアが伸びすぎる原因と対処法をくわしくご紹介しました。
サンスベリアの徒長による伸びすぎを防ぐためには「日光」が欠かせません。また、上写真のように鉢が葉でいっぱいになっている場合は植え替えも検討しましょう。
植え替えは根詰まりを解消するためだけにおこなうものではありません。経年により古くなった土は団子状に固まり水はけが悪くなってきます。
また、土の栄養を補うためにも植え替えで土を更新してあげる必要もあります。
今回の記事をご参考に、これまでの管理方法を思い出しながら目の前のサンスベリアをよく観察した上で、原因と対処法を探してみてくださいね。
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サンスベリアが徒長によって伸びすぎる主な原因2つ
・日光不足による徒長
・水の遣りすぎ
伸びすぎたサンスベリアの対処法2つ
・リング支柱を活用・紐でくくる⇒徐々に日向へ移動⇒自立するまで見守る(15度以下の寒さは避ける)
・伸びすぎた葉のみカットする⇒葉挿しに利用してみる
※徒長によってひょろひょろに伸びた葉を太くすることは困難。置き場所を見直して丈夫な葉が出てくるのを待つ。
サンスベリアの徒長によるのびすぎを防ぐコツ
・屋外の日当たりのよい場所で管理
・10度以下なら室内へ
・乾燥気味に管理(土がしっかり乾いてからの水やりが基本)
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