さわやかな葉色が美しく涼し気なシンゴニウム。ポトスやモンステラ、スパティフィラムなどと同じサトイモ科の観葉植物です。
熱帯アメリカが原産のシンゴニウムは暖かい時期に生長がさかんになります。
そして、購入してしばらくはコンパクトにまとまっていたはずの株姿が、生長とともに株が鉢からだらんと垂れるようになってお困りではありませんか?
そこで今回は、シンゴニウムが垂れて姿が乱れる原因と、株がだらしなく乱れた場合の対処方法をご紹介します。
シンゴニウムが垂れて姿が乱れたときの原因と対処方法とは?
室内をさわやかな雰囲気にしてくれるシンゴニウム。せっかくの美しい葉も鉢からだらーんと垂れていては観賞価値が下がってしまいますね。
とはいえ、シンゴニウムにとってこれは自然の姿なのです。
シンゴニウムは半ツル性のため生長とともに垂れてくる
まずはじめに、シンゴニウムはポトスやモンステラなどと同じ半ツル性の植物です。そのため、生長とともにツルが伸びて鉢から垂れ下がるようになります。
本来のシンゴニウムはジャングルの下草的存在で、大木につるを絡ませながら生長していくという性質を持ちます。
そのため、「垂れてくる(樹形が乱れる)」のは順調に育っている証拠ということもできます。
茎がひょろひょろに伸びている場合は日光不足も疑う
「葉の色ツヤがイマイチ…」「茎がひょろりと長く伸びて弱々しい」「ひょろひょろとしている」
このような場合は日光不足による徒長も考えられます。
シンゴニウムは直射日光が苦手とはいえ、あまりにも日光が足りないとひょろひょろと間延びし株全体にボリュームがなくなってきます。もやしのような状態ですね。
室内であればレースカーテン越しの明るい窓際が理想的な置き場所です。同じ室内でもお部屋の中心近くと窓際、壁際では日光、風通しの面で大きく異なります。
ちなみに、株が古くなってくると根元近くの葉が新陳代謝により落ち、見栄えが悪くなってきます。寒さに当たった場合も同様です。
茎が伸びすぎて樹形が乱れたら暖かい時期に切り戻して整える
▲成長とともに横へ横へと広がっていく
とはいえ、できれば鉢植えですっきりコンパクトにシンゴニウムを楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
この場合は切り戻しで樹形を整えるのがおすすめです。シンゴニウムの生育がさかんな気温20度~30度未満の時期に、伸びすぎた部分の茎の節と節のあいだにハサミを入れてカットします。
生育期であれば、カットした部分の脇から新しい芽を吹かせるはずですよ。
カットした茎は挿し木で増やすこともできる
▲カットした茎はそのまま水差しにしてもok!
カットした葉茎は捨てずに下葉を落とし、水を張った容器に挿しておくと比較的簡単に発根します。茎に2~3節ほどあると発根しやすいです。節は葉柄の付け根部分のことですね。
そのまま水差しで楽しむのもよいですが、発根した茎を土に植え付けてやると簡単にシンゴニウムをもう一鉢増やせます。
このように、シンゴニウムをこんもりコンパクトに楽しみたい場合、定期的な切り戻しで可愛いらしい姿を保つことが出来ます。
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まとめ
▲ハイドロカルチャーのシンゴニウム
今回は、シンゴニウムが垂れて樹形が乱れるときの原因と対処法をご紹介しました。
シンゴニウムの株元をよく見ると、徐々に横へ這うようにして茎が広がっているのが分かるかと思います。これがつる性植物の特徴ですね。
そのまま自然な姿を楽しむのもよいですが、シンゴニウムの場合は鉢の中でこんもり茂ったものを棚やテーブルなどにちょこんと飾っておきたい方も多いでしょう。
シンゴニウムをコンパクトに楽しみたい方は、今回の記事をご参考にして切り戻しに挑戦してみてはいかがでしょうか?
シンゴニウムが垂れる理由と対処法
- シンゴニウムが垂れる主な理由…半ツル性のため生長とともに株が垂れ下がるようになる、また、光線不足の場合は葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろになることも。
- シンゴニウムが垂れて姿が乱れた時の主な対処法…生育がさかんな25度前後の暖かい時期に切り戻す⇒カットした茎を使って増やすこともできる
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