
モンステラの葉がいつまで経っても割れない…。元気はあるのに葉に切れ込みが入ってくれないのはなぜ??
今回はモンステラの葉に関するこういったお悩みにお答えします。

この記事を読めば、
- モンステラの葉っぱが割れている理由【諸説あり】
- モンステラの葉っぱが割れない主な原因4つ
- モンステラの葉っぱが割れない時の対処法
が分かるよ!
☆★観葉植物を取り入れたいけど「すぐ枯らしてしまう…」「虫が嫌い過ぎて勇気が出ない…」という方におすすめの記事↓↓
葉っぱの割れていないモンステラ
まずは、割れていないモンステラの葉を見てみましょう。

モンステラの独特の割れ目がありませんね(上写真)。でも、この植物は間違いなくモンステラです。
一体なぜ、モンステラの葉が割れていないのでしょうか?
それとも、生長するにつれて葉に割れ目が入るのでしょうか?
ちなみに、割れ目が入っていない葉はすべて小さめの葉(幅20cm以下)でした。

葉の大きさと割れ目は、何か関係がありそう…!!
モンステラの葉が割れている理由とは?【諸説あり】
そもそも、なぜモンステラの葉は割れているのでしょうか。
モンステラの葉が割れている理由には諸説ありますが、ここではそのうちのいくつかをまとめてご紹介します。

モンステラは貴重な日光をより多く獲得するために葉を巨大化させた
モンステラの葉は大きいです。
なぜ、大きいのでしょう?
野生のモンステラはジャングルの下草的植物です(鬱蒼とした巨木に囲まれている)。
そのため、野生のモンステラが巨木に囲まれた環境の中で、日光を得るのは至難の業。(巨木の影になるため)。
「貴重な日光を少しでも多く取り入れたい…」
光を少しでも多く取り込むには葉の面積を広くするのが有効です。
こうして、モンステラの葉は徐々に巨大化したと考えられているそう。(諸説あります)
葉が大きいことによるデメリット
ただ、「葉が大きい(大きすぎる)」ことによるデメリットがありました。
・自分の葉が陰になって下葉(自分の)に日光が当たらない
・風通しが悪く光合成に支障が出る
・葉の重みで倒れる
・巨木からの雨粒が当たって葉にダメージを受けやすくなる
葉が大きすぎることによるこれらのデメリットをカバーするため、モンステラの葉はどうなったのでしょうか。
あわせて読みたい「倒れるモンステラの原因と対処方法を徹底解説します!」はこちら
モンステラは葉の大きさによる弊害をカバーするために葉に切れ込みを入れた

・自分の葉が陰になって下葉(自分の)に日光が当たらない→葉に切れ込みが入ることで日光を下葉に届けられる
・風通しが悪く光合成に支障が出る→葉に切れ込みが入ることで風通しよくできる
・葉の重みで倒れる→葉に切れ込みや穴を空けることで軽量化できる
・巨木からの雨粒が当たって葉にダメージを受けやすくなる→葉に切れ込みが入ることで衝撃を分散させられる
こうして、モンステラは葉が大きいことによるデメリットを「葉に切れ込みや穴を空ける」ことで克服したと考えられているそうです。(諸説あり)
つまり、モンステラは、「葉が大きくて重いから」割れているということになります。ちなみに、野生のモンステラの葉は約1mにもなるそうですよ。

あわせて読みたい 「枯れずに長持ち!モンステラを楽しむならフェイクグリーンもアリな理由」はこちら
モンステラの葉っぱが割れない主な原因4つ
ここまでの調査の結果、モンステラの葉が割れなくなると考えられる原因がいくつか見つかりましたのでご紹介します。
※正確には、「葉っぱが割れない⇒割れた葉が出なくなる」です。
基本的に、「切れ込みのない葉が生長の過程で割れる」ということはありません。
モンステラの葉っぱが割れない!原因①葉が若い
「モンステラの株がまだ小さい」という場合、こちらが当てはまります。
まだ小さく若い葉っぱは、切れ込みのないハート型をしています。
特に、100均で見かけるモンステラはまだ「幼株」であることがほとんどです。そのため、葉が割れていない状態で販売されています。
モンステラの幼葉は割れていない
モンステラは最初から葉に割れ目があるわけではありません。株が生長し、葉が大きくなることで徐々に割れ目が入った葉が出てきます。
ここで注意したいのが、「割れていない葉は、基本的には今後も変わらない(割れない)」ということです。
株が大きくなるにつれて、独特の割れ目が入った葉が出てきます。5~6枚目で割れた葉が出始める方が多いようです。

筆者のモンステラは7枚目でやっと割れた葉が出てきた。この頃の葉っぱは、切れ込みが浅かったり片方だけ割れていたりしていたよ。
モンステラの葉っぱが割れない!原因②株が強くない(弱っている)
「葉が若くないのにいつまで経っても割れた葉が出てこない…」 「今までは葉が割れていたのに、割れていない葉が出てくるようになった…」
このような場合に考えられる原因が、「株が強くない(弱っている)」ということです。
株が強くないと厚みのある大きな葉っぱ(横幅20cm以上)はなかなか展開しないため、その結果、葉に割れ目が入らない(入る必要がない)と考えられます。
日照不足で起こる「徒長(とちょう)」
モンステラは他の観葉植物に比べて、寒さにも比較的強く非常に育てやすいです。また、耐陰性も強いため、室内でも枯れることなく育ちます。
しかし、あまりにも日光が不足すると起こるのが「徒長(とちょう)」です。
「ひょろひょろと茎が縦に伸びて株姿が乱れ茎がどんどん倒れてくる」
これは、徒長したモンステラによくみられる症状のひとつです。

徒長すると株自体が弱って病害虫や環境の変化によるダメージを受けやすくなるよ。
あわせて読みたい「モンステラが枯れる原因と育て方のコツ3つをご紹介します!」
モンステラの葉っぱが割れない!原因③「葉が小さい(日照不足)」
「葉が小さすぎる」ということも、モンステラの葉が割れない原因の一つと考えられます。
野生のモンステラの葉は幅が約1mにもなるため、幅20cmの葉でも、「まだまだ子供」ということです。
また、「なかなか葉が大きくならない」ということは、「株が強くない(充実していない)」ということでもあります。
葉が小さくなる原因として考えられるのは日照不足
葉が小さくなる原因として考えられるのは、やはり「日照不足」です。
「茎はひょろひょろと長く伸びるのに葉が小さい」という場合は、日光不足による徒長(とちょう)を起こしている可能性が高いでしょう。

モンステラの生長がさかんになる春~秋にかけて日光不足が続くと徒長しいやすいよ。室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。
モンステラの葉っぱが割れない!原因④「支えが無くなった」
モンステラは生長すると、どんどん葉が大きくなって重くなり、どうしても倒れやすくなります。
重みで倒れたモンステラは、徐々に葉が小さくなることがあるようです。その結果、葉が小さくなることで、割れ目のない葉が出てくると考えられます。
モンステラは「つる性」の植物

本来のモンステラは、横に這うように生長し、気根を巨木に絡ませ生長する「つる性」植物です。
現地では、日光を求めて約20mもの高さまで伸びるというモンステラ。
気根を絡ませながら、巨木の頂上まで達したモンステラは、よじ登る場所がなくなると垂れ下がり、徐々に葉が小さくなるそうです。

「葉が小さくなる=割れる必要性がなくなる」。
このように考えられるね。
あわせて読みたい「伸びすぎたモンステラの対処方法 分かりやすく解説します!」
モンステラの葉が割れないときの対処法4つ
ここまでで、割れたモンステラの葉を出すためには「葉が大きくなければならない」ということが分かりました。

では、どうしたら切れ込みの入る可能性の高い「大きな葉(最低幅20cm程度)」を出してくれるの?ここからはモンステラに「割れた葉」が出なくなった際の対処法をご紹介。
モンステラの葉っぱが割れないときの対処法①「日照を確保し株を強くする」
モンステラは直射日光や真夏の西日に当てると、葉が茶色く火傷する「葉焼け」を起こすことが多いです。半日陰が丁度いいでしょう。
室内であればなるべく窓に近い日当たりのよい場所に置いてあげます。(暗い場所に置いていた場合は、徐々に光に慣らしていく)
半日陰って何?
・日光の当たっている場所のすぐ隣の陰
・木漏れ日のような日光が当たってたり当たってなかったりする場所
(ルクス値は、約10000~15000)
上記のような場所を、「半日陰」や「明るい日陰」といいます。ちなみに、室内の明るい場所のルクス値は約8000。少し足りないかもしれません。
ときどき、濡らした布で葉の表面を拭いてあげよう
モンステラの葉は大きいです。そのため、思っている以上にホコリが溜まります。
蓄積したホコリは日光の妨げとなるため、週に一回程度はやさしく拭いてあげましょう。
濡らしたティッシュでも構いません。
モンステラの葉っぱが割れないときの対処法②「水やりは土が乾いてから」
水の遣りすぎもモンステラを徒長させる原因になりえます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。
ただし、気温の下がる冬場は鉢底から水が流れ出ない程度にするのが無難です。寒い時期は根が水を吸い上げる力自体が低くなっています。

吸いきれなかった水分が長時間鉢内に停滞すると「根腐れ」を起こしやすくなる。7日以上土が湿り続けている場合は要注意。
モンステラの水やりタイミング【目安】
- 春~秋(気温20度以上)…土の表面が乾いていたらたっぷり水やり
- 冬(気温20度以下)…土の表面が乾ききってから少し控え目に水やり
※土は水はけのよいものを好みます。
土の例)観葉植物用の土に赤玉土を半々程度に混ぜ込んだもの
水やりチェッカーを活用すると管理が楽に!

土に挿すだけで水やりのタイミングを可視化してくれる土壌水分計を活用すると、水やりの失敗を防ぐことができます。
「いちいち土の乾き具合を調べるのは面倒」「枯れるとストレス」「できれば枯らしたくない」
このような場合、水やりチェッカーを使うのも一つの選択肢です。

- 青⇒湿っている
- 白⇒乾燥している
モンステラの葉っぱが割れないときの対処法③「生育期は肥料を与える」
モンステラは肥料を与えることでさらに元気よく育ってくれます。
春から秋にかけての生育期には肥料を活用するのがおすすめです。
モンステラの肥料の与え方【目安】
- 春~秋にかけての生育期→2か月に1回緩効性固形肥料を置き肥する、2週間に1回程度液肥を規定量に薄めて与える
- 冬→基本、肥料は与えない
モンステラの葉っぱが割れないときの対処法④「できるだけ暖かく」
モンステラは観葉植物の中でも寒さに強いです。
5度以下にならなければすぐに枯れるということはありませんが、株を丈夫にして大きな葉を展開させたいのであれば、冬場でも最低15度は保ってあげましょう。
適温は20度~30度くらいの暖かい環境です。


ちなみに、自生地のモンステラはバナナのような細長い果実をつけるよ。モンステラの果実はかなり甘くて美味しいらしい!
あわせて読みたい 「モンステラ 冬の管理のコツ3つ!【冬のお手入れ方法】」
モンステラの生育記録
ここからは筆者が育てているモンステラの生育を記録します。
セール品のモンステラをお迎え【2020/12/24】

クリスマスの夜にセール品のモンステラをお迎え。根詰まりしてるのかな?と鉢底を確認したところ…(下写真)。根詰まりしているため植え替えすることにしました。

やはり、かなり根が詰まっていました。ここまで根が苦しそうになっていると心配になってしまい、冬場にも関わらず植え替えを敢行。
なるべく根を傷つけぬよう慎重にスピーディーに植え替えました。

なんとか冬を越してほしい!
水遣りは植え替え後にしてから1か月弱控えました。葉水をメインにお手入れ。室内の明るい場所で養生させます。
なんとか冬を越したモンステラ【2021/2/5】

植え替えから約1か月。なんとか冬を越してくれそうです。
私の管理方法
- 室内の半日陰に置く
- 葉水を1日1回~2回(葉の表と裏)
- 室温は20度以下にならないようにする
- サーキュレーターを活用する
- 水やりは土が完全に乾いて3日くらいして控え目に与える
あわせて読みたい「【2021最新】静音サーキュレーターのおすすめ8選 !」はこちら
「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
新しい葉が展開したモンステラ【2021/4/20】

暖かくなって、新しい葉が展開したモンステラです。大きな葉はくっきりと割れ目がついていました。ひとまず安心です。
ただ、根元の気根がかなり狭そうにしています。多分、何かに這いたくて仕方ないのでしょう…。直射日光を避け、室内の風通し良い場所で管理を続けます。
剪定後、挿し木を実施【2021/6/10】
順調に育っているモンステラですが、このままだとどんどん横に広がっていくため、このタイミングで剪定することに。そして、カットした茎は挿し木で増やすことにします。

生長期初期にあたるこの時期は、モンステラの挿し木の成功率が高いのです。では、さっそく作業開始。
あわせて読みたい「モンステラ 挿し木で増やす方法を徹底解説します!」はこちら

清潔な剪定ハサミで葉と葉の間を切ります。気根から発根することが多いので、気根を挿し木用の茎に残せるとベストです。
▲剪定後のモンステラ
切り取った茎はしばらく水差しにして発根を待ちます。うまくいけば、2週間程で下写真のように新しい根が気根から出てきますよ。
「根っこから根っこが出る」って、なんか面白いですね。

もう少し根がしっかりと出たら土に植え付ける予定です。こちらは「幹立ち」に仕立てたいと思っています。
幹立ちとは、モンステラをあえて縦に植え付け、気根を出させて自立させる仕立て方です。自分で立ってもらい、横ではなく縦に生長させる方法ですね。うまくいくか分かりませんが、こちらは以下ブログで随時更新中。
あわせて読みたい「広がるモンステラを幹立ちに仕立てる方法を徹底解説します!」はこちら
↓そして、気になる元株の方はこんな感じ(下写真)。葉の付け根あたりから新しい葉になる芽が出てきます。剪定を成功させるコツは、ずばり、適期におこなうことです。

これが新しい生長点です。これがどんどん伸びてまたたくさんの葉を展開してくれるはず。次回は、3か月後にまた更新します。お楽しみに。
剪定から3か月経過したモンステラ【2021/9/8】

剪定から3か月経ちました。ずっとベランダに置きっぱなしです。気になる剪定後1枚目の葉っぱは割れ目なしです。でも、2枚目からは少しずつ割れ目が入ってきましたよ。
直射日光が当たってしまい、葉が若干変色している箇所もありますが、なんとか厳しい夏を超えられそうです。

こちらは根元部分。剪定後、ピョコっと出始めていた新芽はみるみるうちに生長し、新しい葉っぱを3枚展開させました。
そして、剪定した際に挿し木にしたモンステラはこんな感じ。↓

こちらも若干、葉焼け気味ですがなんとか夏越しできそうです。こちらは垂直になるよう植え付けて自立させ中です!そのため、支柱を何本か立てています。こちらの方は、新しい葉っぱが2枚程展開しましたが、どちらの葉っぱもしっかりと割れ目が入っていました。
次回は、また3か月後に更新予定です。お楽しみに。
今後の管理方法
- 土が乾いたら水やり(2週間に一回はハイポネックスを薄めて与える)
- 直射日光は避ける
- 気づいたときに葉水で株を保湿
- 最高気温が15度を下回ってきたら室内へ移動し乾燥気味に管理
あわせて読みたい「観葉植物好きなら必ず持っておくべき!優秀すぎる園芸アイテム【厳選】」
剪定から約一年経過したモンステラ【2022/5/11】
伸びすぎた茎をカットしてから約一年経ちました。まずは、元株のモンステラからご覧ください。
撮影のため壁際に置いていますが、普段は窓際のレースカーテン越しに置いていますよ。
取っ散らかっていた下葉をカットし、頂上から3枚目までの葉のみを残してすっきりとさせています。かなり樹形が整ってカッコいい雰囲気になりましたね。
ただ、鉢底からは太い根っこがすでにはみ出ているんですよね…。撮影しようと思いましたが鉢が重すぎて無理でした。
そして、剪定の際にでた茎を挿し木で増やした方の株はこちらです。(下写真)
こちらは4月末頃に植え替えました。どんどん育っていますね。葉もしっかりと割れていてカッコいいです。
モンステラの魅力である美しい割れ目のある葉を展開させるためには、根詰まりを解消しつつ、適度な日光を当てることが欠かせませんね。
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まとめ

今回はモンステラの葉っぱが割れない原因と対処法をいくつかご紹介しました。
モンステラの葉に切れ込みが入るようになった理由には諸説あります。
しかし、葉が割れている理由を知ることで、今後のモンステラの管理を見直すきっかけになるのではないでしょうか。
ぜひ、今回の記事をご参考にモンステラを元気に育ててあげてくださいね。
モンステラの葉が割れない原因4つ【諸説あり】
- 葉が若い
- 株が強くない
- 葉が小さい
- 支えが無くなった
モンステラの葉っぱが割れないときの対処法
- 日照を確保し株を強くする
- 土が乾いてから水やり
- 生育期は肥料を与える
- できるだけ暖かく(20度~30度程度が適温)
モンステラを育てている人におすすめの便利アイテムはこれ!
☆★土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる「水やりチェッカー」↓↓
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