花びらのように広がる葉が元気いっぱいのカポック(シェフレラ・ホンコンカポック)。
生育旺盛で育てやすく、初心者でも失敗しにくいおすすめの観葉植物です。
そして、カポックは育てるだけでなく増やすのも簡単なことをご存じですか？
ご自宅ですでにカポックを育てている場合、伸びすぎた茎をカットして土に挿すと、簡単にカポックを増やすことが可能です。
今回は、カポックの増やし方を写真付きで分かりやすく解説してみます。
カポックの増やし方を写真付きでくわしく解説します！
カポックの増やし方は主に3つで、「種まき」「挿し木(さしき)」「取り木」があります。
今回はこれら3つの中でも、もっとも手軽で簡単な「挿し木」での増やし方をご紹介しましょう。
カポックの増やし方 手順①適期は5月～9月ころ
カポックを増やすのに適しているのは、生育が旺盛な5月～9月頃です。天気予報をチェックして、最低気温が15度以上あるとよいでしょう。
成功のコツは「適期におこなうこと」！
寒い時期はカポックの生育が鈍るため失敗しやすいです。室内であっても同じで、日中は暖かくても暖房を切った後の朝晩は想像以上に冷え込みます。
成功のコツは「適期におこなうこと」。これに尽きるでしょう。
カポックの増やし方 手順②葉の付いた茎を10cm程カット
葉の付いた茎を10cm程度カットします。この茎を発根させることで、同じ性質を持つカポックを増やすことができます。
カポックは生長が早い植物です。伸びすぎて樹形の崩れた姿を剪定した際に出る茎を使って増やすのもよいでしょう。
伸びすぎたカポックの仕立て直し方(くわしくはこちらから)
切れ味のよいハサミを使おう
茎をカットする際は切れ味のよい清潔なハサミを使います。切れ味が悪いと断面が潰れてしまい、うまく水分を吸い上げることができません。
カットの際はできるだけ切れ味のよいハサミを使いましょう。剪定はさみがおすすめです。
カポックの増やし方 手順③葉が多い場合は減らしておく
カットした茎はあらかじめ葉数を調整しておきます。先端についている葉を1～2枚ほど残し、それ以外の下葉は取っておきましょう。
このようにすることで、水や土に挿しやすくなります。
葉を減らすことで蒸散を抑え、発根前の枯死を防ぐ
あらかじめ下葉を取っておく理由が「蒸散を抑えて発根しやすくする」ためです。
植物は葉がある限り光合成し、葉から水分を排出します。すると、茎が過度の乾燥状態に陥り、発根する前に枯死してしまう恐れがあるのです。
多すぎる葉はあらかじめ数を減らしておくことで蒸発を抑え、発根を促す目的があります。大きすぎる葉は半分にカットし面積を減らしておくのもよいでしょう。
カポックの増やし方 手順④水or土に挿す
葉数を調整したカポックの茎は、水または土に挿して発根を待ちます。
- 水差しにする場合…水道水を張った容器に茎の半分弱くらいが浸かる程度挿しておく。水は3日に1回程度替えてやる。ただし、暑い時期は水が傷みやすいため毎日替える。
- 土差しにする場合…水はけのよい清潔な土に茎の半分弱くらいが隠れる程度で挿しておく。市販の「挿し木、種まき用土」でok。なければバーミキュライトや赤玉土(小粒)などの養分を含まない無機質な土。発根までは土が乾かないよう注意。
徐々に白い粒々が現われ、2週間ほどで発根
水差しにした場合、数日で茎に白い粒々が表れます。その後、少しずつ白い粒が伸びて根っこになっていきます。
通常、発根するまでは2週間ほどかかることが多いです。葉が枯れたり、茎が腐ってしまったら失敗です。
カポックの増やし方 手順⑤土に植え付ける
水差しで発根させた場合、そのまま水差しで育てることもできます。ただ、今よりも大きく育てたいなら土に植え替えるのがよいでしょう。
発根した部分がしっかりと土に隠れるようにして植え付けます。
根がしっかりと張るまでは土が乾きすぎないようにする
植え付け後はたっぷりと水やりして、根が活着し安定するまでは土が乾きすぎないように気を付けます。
また、直射日光は避けてください。茎に触れて抵抗を感じるようになれば。根が活着したサインです。
室内なら南向きの窓際、20度以上であれば屋外の半日陰におくと生育がよくなりますよ。
挿し木から3か月ほど経過したカポック。古い葉が落ちて新しい葉が出ました。
あわせて読みたい「カポックの育て方！失敗を防ぐために押さえておくべきポイントとは？」
まとめ
挿し木で増やしたカポック(1年半後)
ということで、今回はカポックの簡単な増やし方を写真付きでくわしくご紹介いたしました。
基本はカットして土や水に挿すだけで簡単に増やせるカポック。成功のコツは適期におこなうこと。これに尽きるでしょう。
生育旺盛なカポックはどんどん茎を伸ばして葉を茂らせます。ぜひ、剪定ついでにカポックを増やしてみてください。
カポックの増やし方【手順】
- 適期(5月～9月)におこなう
- 葉の付いた茎を10cm程カット
- 土または水に挿して発根を待つ
- 土に植え付ける➡そのまま水差しで育ててもよいが、丈夫に育てたいなら土に植え替えるのがよい
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