カポックを外で育てるとどうなるか試した結果…

100円ショップで買ったカポック カポック(シェフレラ)
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手のひらを広げたような葉が可愛いグリーン「カポック(ヤドリフカノキ)」。

耐陰性が強く、室内でも育てられるいわゆる「観葉植物」として高い人気を誇ります。

そんなカポックを外で育てるとどうなるのでしょうか?

今回は、筆者がダイソーで見つけた100円のカポックを外で育てた結果をご紹介します。

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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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カポックを外で育てるとどうなるか試した結果…

室内の少ない光でも長く楽しめるのが魅力の観葉植物。

購入時に土に差してあるるプレートには、「直射日光を避けた明るい場所に置く」と記載されていることが多いですね。

そんな観葉植物を外で育てるとどうなるのでしょうか? 今回は、とある100円ショップで購入したカポックで検証してみますよ。

カポックを購入し、まずは屋外の半日陰へ【2021/3】

外に置いた小さなカポック

100円ショップで買った小さなカポックです。新しい環境に馴染むまでは植え替えずにこのまま様子をみます。

置き場所は外の半日陰です。室内に置いていたものをいきなり外の日光に当てると、葉が焼け焦げたように変色する「葉焼け」を起こすことがあります。

そのため、鉢を移動する場合は少しずつ日光に慣らすことが大切です。

約7日後、水はけの良い土に植え替え外に置く

100円ショップで買ってから10日ほど経ちました。 水はけの良い土に植え替えて引き続き外に置いて育てます。

小さなカポック

植え替え後も念のため、根付くまでは半日陰に置くことにしました。もうしばらくして株がしっかり安定してきたら日向に移動しようと思います。

根詰まりの度にひとまわり大きめの鉢へ植え替え【2021/9】

100円ショップで買ってから半年ほど経過しました。購入した時に比べてかなり大きくなりましたよ。

元気なカポック

とにかく生長が早いです。ここまでで合計2回植え替えました。

根詰まりすると葉の色が悪くなったり、新しい葉が綺麗に開かなくなってきます。 そのたびに、ひとまわり大きめの鉢を用意し植え替えます。

30度以上の真夏は葉焼けを起こしやすいため、直射日光は避けた半日陰へ移動しました。 その甲斐あって、葉焼けせずに夏を越せそうです。

※ちなみに葉焼けすると下写真のように葉が変色してしまいます。(下写真)

葉焼けしたカポック▲葉焼けした部分は元に戻らない…

あわせて読みたい「カポック 植え替え方法と管理のコツ3つ!」はこちら

冬越しは室内でおこないます

最低気温が15度以下になってきたので室内へ移動しました。(10月頃) 土に植えたカポック

カポックは寒さに強く、5度程度までは耐えられるのですが、まだそこまで株が大きくないため、今回は室内へ移動させ冬越しすることにしました。

さらにくわしく「カポックを冬越しさせる3つのポイントとは?【徹底解説】」はこちら

外で育て始めて約1年半が経過したカポック

春になり、再び鉢を外の半日陰へ移動。

その後、少しずつ日光に慣らしつつ日向へ移動しました。 100円ショップで購入して約一年半が経過したカポック。こんなに大きく生長しましたよ。(下写真)

ダイソーで買ったシェフレラの1年半後

冬場は室内へ移動しましたが、春から秋にかけては外で育ててきました。

十分な日光と風通しが確保されているため、葉と葉の間隔もギュッと締まっており、全体的にボリュームのある株姿ですね。

ということで、今回の実験では「カポックは外で育てると一年ほどでかなり大きく、しかも丈夫に育つ」という結果になりました。

カポックを外で育てると丈夫に育つ理由は?

カポックは観葉植物として知られていますが、本来は熱帯や温帯に自生する常緑低木です。 耐陰性はあるものの、本来は日光が大好きな植物なのですね。

また、外に置くことで常に風に当たり続けることになります。植物が光合成する際に不可欠なのが「日光」「水」「風」の3つです。

植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成が盛んになるといわれています。 室内に置きっぱなしではどうしても風通しの面で外に敵いませんね。

気温が許す限りは外で育てることにより、より本来の姿に近い生長を楽しむことが出来ると考えられます。

※ただし、30度以上の高温が続く場合は葉焼けのリスクが高くなります。外に置いている場合は直射日光を避けた半日陰へ移動させるのがおすすめです。

あわせて読みたい「カポックの元気がないときの原因と対処法を徹底解説!」はこちら  

 

まとめ

葉の裏に茶色の斑点が出たカポック▲葉が変色し始めたら根詰まりしていないかチェックしよう

今回は、カポックを外で育てるとどうなるかについて検証した結果をご紹介しましたがいかがでしたか?

寒さにも強く丈夫で乾燥にもよく耐えるカポックは初心者でも失敗しにくい人気の観葉植物です。

ただ、小さなカポックを少しでも大きく育てていきたい!という方は、今回の記事をご参考に外で育ててみるのもおすすめですよ。

さらにくわしく「カポックを大きくしたいときにすべきこと3つ」はこちら

カポックを外で育てるとどうなる?

  • 本来は日光を好むカポック。外で育てることで十分な日光と風通しが確保され、光合成がさかんになることで丈夫でボリュームのある姿に育つ。
  • ただし、カポックは寒さに弱いため10度以下になるようなら室内へ移動するのが安心。
  • 真夏は葉焼けに気を付ける。30度を超えたら直射日光を避けた半日陰~日陰へ移動するのがよい。

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カポック(シェフレラ)観葉植物
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