土を使わないため、室内でも清潔に植物を育てられるハイドロカルチャー。
インテリア性も高く涼し気な見た目から人気のあるハイドロカルチャーですが、管理方法がいまいち分からない…という方も多いのではないでしょうか。
また、観葉植物をハイドロカルチャー用の土に植え替えてみたものの、「なんだかハイドロカルチャーにしてから生長に勢いがなくなってしまった」「なんどなく元気がない」と感じている方も多いかもしれません。
そこで今回は、初心者でも失敗しにくいハイドロカルチャーで育てるのに向いている植物5つをご紹介します。
ハイドロカルチャーに向いている植物の条件3つ
まずは、ハイドロカルチャーに向いている植物の条件3つをみていきましょう。

ハイドロカルチャーに向いている植物の条件①耐陰性が高い
ハイドロカルチャーで植物を管理する際、直射日光は避けなければなりません。
その理由は、ハイドロカルチャーを直射日光に当てると内部の水分が煮えて、根が傷んで根腐れを引き起こす可能性が高まるからです。
そのため、ハイドロカルチャーで育てる植物には多くの日光を必要とするものは適しません。
ハイドロカルチャーに向いているのは、少しの日光でも育つことができる耐陰性の高い植物です。
つまり、多くの観葉植物がハイドロカルチャーに向いているといえます。
ハイドロカルチャーに向いている植物の条件②比較的に水を好む
ハイドロカルチャーに向いている植物の特徴として2つ目に挙げられるのが、「比較的に水を好む」ということです。
ハイドロカルチャーは慣れるまで、水の管理が難しいと感じやすいです。
どうしても水を与えすぎてしまうことも多いでしょう。しかし、比較的に水を好む植物であれば、ハイドロカルチャーによる失敗を防ぐことができます。
逆に、日光を多く必要とする上、乾燥気味な環境をこのむ多肉植物やサボテンなどは、ハイドロカルチャーで育てるのがなかなか難しい傾向にあります。
「比較的に水を好む」の目安としては、「水差しで発根しやすい植物」や「生長期はほぼ毎日水やりが必要な植物」などがあげられます。
ハイドロカルチャーに向いている植物の条件③生長速度がゆっくり
ハイドロカルチャーで植物を育てる際には半年から一年に一度、内部の洗浄と根腐れ防止剤の入れ替えが必要です。
ただ、植物にとって植え替えは大きなストレスとなります。
その上、生長速度の速い植物だと植え替えの頻度も多くなりがちです。
植物への負担をできるだけ少なく済ませるためにも、生長速度はゆっくりめの植物の方が、植え替えの頻度が少なく済むためハイドロカルチャーに適しているといえます。
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ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物【5選】
では、ハイドロカルチャーに向いている条件をほぼ満たしている植物を5つご紹介します。

ハイドロカルチャーに向いている植物①ポトス

ポトスは水差しでも簡単に発根する植物です。そのため、ハイドロカルチャーで育てる上で失敗しにくい植物といえます。
ハイドロカルチャーで植物を育てるのが初めての方にも、管理のしやすい植物がポトスです。
その上、多くの日光を必要とせず、室内の明るい場所でも育つことができます。逆に、直射日光を当てると「葉焼け」を起こすことも多い植物です。

そのため、ポトスは室内管理が基本のハイドロカルチャーにおすすめの植物といえるでしょう。
水差しで発根させたポトスをそのままハイドロカルチャーに植え付けると、植物にも負担が少ない上、作業もスムーズにできるためおすすめです。
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ハイドロカルチャーに向いている植物②スパティフィラム

スパティフィラムは観葉植物とよばれる植物の中でも、特に水を好む植物です。
生長期であれば、毎日水やりが必要な程水を比較的好みます。そのため、ハイドロカルチャーとの相性も良いでしょう。
そして、強すぎる日光は苦手で「半日陰」や「レースカーテン越しの日光」を好みます。室内で管理するのに適しているため、スパティフィラムはハイドロカルチャーにも向いている植物といえます。
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ハイドロカルチャーに向いている植物③アイビー

アイビーは暑さにも寒さにも強く、非常に丈夫な植物です。
旺盛に生長させるには日光を必要としますが、室内で楽しむ分にはコンパクトな姿のままでも十分ではないでしょうか。
水差しでも比較的に容易に発根するため、そのままハイドロカルチャーに植え替えて育てられます。
元々が丈夫なため、少しくらい水をやり過ぎたり、寒さに当たってしまっても耐えてくれる可能性が高いです。
少しずつ伸びるツルの生長を室内で楽しむことができますよ。葉の色つやをよく保つためには、できるだけ明るい場所に置きましょう。
※ただし、直射日光は水温上昇により根腐れを引き起こす可能性が高まるため避けます。
ハイドロカルチャーに向いている植物④フィロデンドロン

生長がゆっくりめで直射日光よりも半日陰を好むフィロデンドロンは、ハイドロカルチャーとの相性抜群です。
ポトスと同じく、観葉植物の中でも水を好む傾向にあるため、水をやり過ぎてしまっても耐えてくれるでしょう。
透明のガラス容器にお好みのハイドロカルチャー用土を入れ、室内に一つ置いておくだけで、ふとしたときに癒してくれること間違いありません。
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ハイドロカルチャーに向いている植物⑤テーブルヤシ

テーブルヤシは、コンパクトな株と生長がゆっくりであること、そして、多くの日光を必要としないため、ハイドロカルチャーに向いている植物といえます。
葉が乾燥しやすい冬場は、葉水で株全体にまんべんなく霧吹きで水分をかけてあげましょう。
虫も湧きにくく、清潔なハイドロカルチャーで植え付けたテーブルヤシは、その名の通り、食卓テーブルにも気兼ねなく置くことができますよ。
ちょこんとひとつ置くだけで、室内を柔らかい雰囲気に変えてくれるテーブルヤシは癒しのインテリアグリーンです。そんなテーブルヤシは、ハイドロカルチャーにぴったりでしょう。
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まとめ

今回は、ハイドロカルチャーに向いている植物の条件とハイドロカルチャーに向いている植物5選をご紹介しました。
室内で安心して楽しめるハイドロカルチャーは、虫が苦手な方にもおすすめです。
枯らさずに育てるコツは、
「水やりは水位が容器の底をついてから」
「直射日光や西日や暖房の熱に直接当てない」
「冬場の冷えに気を付ける」
などです。
見た目もおしゃれで清潔な印象のハイドロカルチャーは、室内にひとつ置くだけで癒しをくれること間違いありません。
ちょっとした植物の変化も毎朝の楽しみになりますよ。
今回の記事をご参考に、ぜひ、ハイドロカルチャーで観葉植物を育ててみてください。
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ハイドロカルチャーに向いている植物の条件3つ
①耐陰性が高い(少しの日光でも育つことが可能である)
②比較定期に水を好む(ついつい水をやり過ぎるハイドロカルチャーで失敗しにくい)
③生長速度がゆっくりめ(植え替えのストレスを少なく済ませられる)
ハイドロカルチャーに向いている植物【5選】
①ポトス
②スパティフィラム
③アイビー
④フィロデンドロン
⑤テーブルヤシ
※他にも上記の条件に合いそうな植物があればどんどん挑戦してみてくださいね。ハイドロカルチャーの管理のコツをつかめば、多肉植物やサボテンにも挑戦してみるのもおすすめです。
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