室内でも清潔に植物を育てられて、見た目もおしゃれでインテリア性も高い「ハイドロカチャー」。
室内で植物を育てていると悩まされがちな虫の発生が少なく、植物を衛生的に育てられるというのが、ハイドロカルチャー人気の秘密です。
園芸店ではおしゃれなハイドロカルチャーが所狭しと置かれていますね。
ただ、ハイドロカルチャーは通常の鉢植えに比べ、やや高価なことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、100均で購入できるハイドロボールを使って植物をハイドロカルチャー(水耕栽培)で育てる方法をくわしくご紹介します。
100均のハイドロカルチャーの特徴【200円のハイドロコーンと比較してみた】
まずは、100円ショップ「セリア」で購入したハイドロボール(500g)と、園芸店で200円程で購入したハイドロコーン(500g)を比べてみてみます。
100均のハイドロボールの方が安いですが、使い心地に違いはあるのでしょうか。
あくまで筆者が使ってみて感じた両者の違いにはなりますが、よかったらご参考にされてください。
100均ハイドロカルチャーの特徴①粒サイズがバラバラ(全体的に大きめ)
100均のハイドロボールはワンサイズ(セリアの場合)です。それに比べ、園芸店で購入したハイドロコーンは、「大粒」「中粒」「小粒」と3種類のサイズが販売されていました。
下写真は、100均のハイドロボールと園芸店のハイドロコーン(小粒)です。
園芸店のハイドロコーンは粒の大きさは一定なのに対し、100均のハイドロボールは粒の大きさがバラバラですね。
また、全体的に粒が丸みを帯びてつるんとした印象です。また、全体的に大き目の粒が目立ちます。
100均のハイドロボールは、根の太い植物には向いていそうです。しかし、根が細く小さめの植物の場合は、一粒一粒が大き目なので少し安定感に欠ける印象です。
小さめの植物でも安定感を出すコツ【100均ハイドロカルチャー】
100均のハイドロボールの場合、粒の大きさがバラバラです。そのまま小さめの植物を植え付けるとグラつきやすくなります。
そこで、事前にある程度粒の大きさ別に分けておくのがおすすめです。
大き目の粒は容器の下の方に入れ、上に向かうにつれ小さめの粒を使用することで、株をある程度安定させられます。
追記 100均ショップ・ダイソーのハイドロボール(小粒)を発見
追記です。ダイソーで「ハイドロボール(小粒)」を発見しました。しかも100円で1.2Lも入っています。
こちらにハイドロボールはセリアの物と比べて粒の大きさがほぼ一定な上、小粒なので非常に扱いやすいです。
ダイソーのハイドロボールはかなりおすすめです。見つけたらご購入をおすすめします。量も沢山入っているのでかなりお得ですよ。
あわせて読みたい「室内の観葉植物にわく虫はどこから入ってくる?簡単にできる害虫対策も」
100均ハイドロカルチャーの特徴②色は濃いめの茶色
100均のハイドロボールは園芸店のハイドロコーンに比べて色味が濃いめ。こげ茶色です。
園芸店で購入したハイドロコーンはオレンジっぽい茶色をしています。
これは好みですね。
100均ハイドロカルチャーの特徴③瓶に汚れがつきやすい
両者を使っていて感じた違いの3つ目が「容器の汚れ方の違い」です。
水のやり方や管理環境によっても異なるのでしょうが、どうも筆者宅で管理しているハイドロカルチャーは、100均のハイドロボールで植え付けている方が容器の内側が汚れる印象です(下写真)。
ハイドロボールが濡れていると分からないのですが、乾いてくると容器の内側に白っぽい汚れが現れます。
両者とも、使用前に一度水洗いしているのですが、どうも100均の方が容器の汚れが気になります。
対して下写真は、園芸店で購入したハイドロカルチャーです。
こちらもハイドロコーンが乾いてきたタイミングの様子ですが、ガラス容器の汚れが先ほどより気にならないですよね。
園芸店のハイドロコーンの方が通気性にすぐれる?
なぜこのような違いが出るのかは分かりません。あくまで筆者の想像ではありますが、100均のハイドロボールの方が粒の表面が滑らかに感じるんです。
対して園芸店で購入したハイドロコーンの方は粒がガタガタしている。
そのため、100均のハイドロボールの方は園芸店のハイドロコーン比べて、通気性にやや劣るのではないかと感じました。
どちらを選ぶかはお好みでお選びください。混ぜて使ってみても面白そうですよね。
ちなみに、炭タイプのハイドロカルチャーもあります(上写真)。
炭タイプはチップのようになっていて細かく、より土に近い感じで植物が植え付けやすいですよ。
脱臭・消臭効果があるのも嬉しいポイントです。
外から見るとこんな感じです(下写真)。こちらも涼し気でおしゃれですね。
ちなみに容器はダイソーのガラス瓶です。
100均のハイドロカルチャーで観葉植物を育てよう!
では、100均のハイドロカルチャーで観葉植物を育てる方法をくわしくご紹介します。
用意するもの
・100均のハイドロボール
・観葉植物
・透明の容器(穴が開いていないもの)
・あれば根腐れ防止剤、ピンセット
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる 手順①植え替えの適期は春~秋
既存の植物をハイドロカルチャーに植え替える場合、適期は春から秋にかけての暖かい時期です。
冬場の植え替えは株に大きなストレスを与えることになるため避けます。
特に、最高気温が15度以上になってからの植え替えがおすすめです。理由は、植物の生長が旺盛になる時期の方が、株にかかる負担が少なく済むからです。
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる 手順②事前に水洗いしておく
100均のハイドロボールを袋から出し、事前に水洗いして粉や汚れを流しておきます。
ハイドロボールは粘土を高温で焼き上げた人口的な素材です。袋詰めされてから搬入されるまでの間、粒同士が摩擦で擦れ、袋内部に粉塵が溜まっていることも多いです。
より清潔に、透明の容器から見える水分が濁らないよう、事前に軽く水洗いして水分を含ませておきます。
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる 手順③根腐れ防止剤を入れる
根腐れを防ぐための素材を容器の底に敷いておきます。
なければそのままでも構いませんが、根腐れ防止剤があった方が失敗は少なくできます。
根腐れ防止剤ってなに?
根腐れ防止剤を使用することで、根から出る老廃物を吸着して根腐れを防ぐ効果が期待できます。
商品名は、「ミリオンA」や「ゼオライト」「イオンライト」「根ぐされ防止剤」などです。
ただ、効果はずっと続くわけではなく、半年に1回程度の交換が必要になります。
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる 手順④根に付いた土を優しく取り除く
鉢から植物を取り出し、根鉢をくずしながら土を取り除きます。棒で軽くつつきながら作業すると早いです。
空き容器に水を張り、そこに根を浸からせやさしく土を落します。
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる 手順⑤株を容器に植え付ける
ハイドロボールを容器に入れ、高さを調整しつつ植物を植え付けていきましょう。
ピンセットや細い棒があると作業しやすいですよ。
先に大きめの粒を入れ、上に上がっていくとともに小さめの粒を埋めるように使うと、小さな植物でも安定しやすいです。
最後に水を足しましょう。容器の1/5程度の水位になるよう調整します。
根が水に浸かりすぎると根腐れに発展しいやすいため、気を付けましょう。
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる 手順⑥半日陰で管理
ハイドロカルチャー完成です。
土を使っていないので、室内でも場所を問わずに飾りやすいですね。できるだけ風通しのよい場所に置き、直射日光を避けた柔らかい光の当たる場所で管理します。
ときどき葉水で葉を潤してあげましょう。葉水は害虫予防にもなります。
水やりは水が底をついて2~3日してから!
水やりは、容器内の水位が底をついて2、3日してから。再度、容器の1/5程度まで水を足します。
ハイドロボールは多孔質なため、素材の中に水分や空気を含んでいるのです。水が無くなったからといって、すぐに水を足すと根腐れに発展しやすいため気を付けましょう。
100均のハイドロカルチャーってどうなの?使い方のコツも【まとめ】
今回は、100均のハイドロカルチャーで植物を育てる方法をくわしくご紹介しました。
100均の素材でもハイドロカルチャーを十分楽しむことが可能です。100円なので、手軽に挑戦できるのが嬉しいですね。
透明のガラス容器に植えられたハイドロカルチャーは、思わず綺麗で見とれてしまうこと間違いなしです。
今回の記事をご参考に、100均のハイドロボールでハイドロカルチャーに挑戦してみてはいかがでしょうか?
100均のハイドロカルチャーの特徴【園芸店のハイドロコーンと比較】 ・全体的に粒が大きく、粒の大きさがバラバラ ・色はこげ茶色っぽい ・容器に汚れがつきやすい ※個人的に使用して感じた特徴です
100均のハイドロカルチャーで植物を育てる方法
1.植え替え適期は春から秋にかけての暖かい時期
2.事前にハイドロボールを水洗いしておく
3.根腐れ防止剤を容器の底に敷いておく
4.植物の根に付いた土をやさしく取り除く(完璧じゃなくてもok!)
5.株を容器に配置しハイドロボールを入れて植え付ける
6.風通しのよい半日陰で管理(直射日光や西日は×、水が温まって根が傷むため)
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