室内で清潔に観葉植物が楽しめると人気のハイドロカルチャー。土を使わないため、衛生的にグリーンを育てることができます。
そんなハイドロカルチャーですが、いつのまにか表面に白いカビのようなものが付着してお悩みではありませんか?
そこで今回は、ハイドロカルチャーに現れる白い物質の原因と対処法をご紹介します。
カビ?汚れ?ハイドロボールが白くなる原因と対処法を解説!
ハイドロカルチャーに白いものが湧くと「もしかして、白カビ?」と不安になります。
しかし、ハイドロカルチャーは無機質な素材です。カビの原因となる栄養分を含まないため、もしかしたらカビではない可能性もあります。
くわしくみていきましょう。
ハイドロカルチャーの表面が白くなるのは水垢である可能性あり
ハイドロカルチャーの表面に現れる白い物質(上写真)。
実は、水道水が蒸発する際に結晶化したミネラル分(主にカルシウム)である可能性が高いです。
台所のシンクまわりが白っぽくなるのを見たことがありますか?いわゆる、水垢です。
ハイドロカルチャーは約半年から1年に一度の植え替え(洗浄・交換)が必要
ハイドロカルチャーの表面に生じた白い水垢。そのままにしておいても植物に大きな影響を与えることは基本的にありません。
しかし、気になる場合は定期的にブラシでこすり落とすのがよいでしょう。
ハイドロカルチャーの場合、容器底に穴が空いていません。そのため、内部に汚れが蓄積します。
根腐れを防ぐためにも、ハイドロカルチャーには約半年から一年に1度の植え替え(洗浄と交換)が必要なのですね。
そして、ハイドロカルチャー用土は洗って何度でも使うことができます。
洗浄後は直射日光に当て、十分に水気を飛ばし乾燥させましょう。その後、袋に詰めて保管します。
白カビの場合は「ふわふわとしている」のが特徴
ただ、ハイドロカルチャーの表面に付いた白いものがフワフワとしている場合は白カビの可能性が高いです。(下写真)
▲白くて且つフワフワとしている場合は白カビの可能性あり
「でも、ハイドロカルチャーって無機質な資材なんでしょ?カビが生えることはあるの?」
確かに、ハイドロカルチャー自体は無機質です。そのため、カビが生じることはありません。しかし、ハイドロカルチャーは室内管理が中心です。
ハイドロカルチャーの表面に食べかすやほこりなどの汚れが付着している可能性もあります。これらはカビにとって餌となるのですね。
特に、暖かく暗い風通しの悪い場所にハイドロカルチャーを置いている場合、カビが発生するリスクが高い環境といえます。
白カビの場合は早めに取り除き、環境の見直しを
白カビが疑われる場合、早目に取り除きます。
見た目が悪いだけでなく、カビの胞子が室内に飛散することで健康被害を引き起こす可能性もあるからです。
屋外に出し、白カビが湧いた部分を取り除きましょう。その後、アルコール消毒液を吹きかけつつ使い古しの歯ブラシでこすり落とします。
この時に水を使うとカビが好む湿った環境を提供することになってしまいます。
洗浄、消毒後は直射日光に当てて十分に乾燥させます。カビは紫外線に弱いという特徴を持つため、屋外に出してしっかり強光に晒します。
その後は管理環境を見直しましょう。
カビは薄暗く風通しのよい場所を好みます。暖かくジメジメとした場所です。
「直射日光を避けた室内の明るい場所に置くこと」
「水は水位が底をついてから容器の約1/5まで足す」
「できるだけ風通しのよい環境に整える」
これら3つのポイントを意識して環境を見直してみてください。
活力剤はハイドロカルチャー専用のものが安心
また、活力剤を与える場合はハイドロカルチャー専用のものがおすすめです。
カビ?汚れ?ハイドロボールが白くなる原因と対処法を解説【まとめ】
今回は、ハイドロカルチャーに付着する白い物質についてご紹介しました。
表面が白く汚れていると「白カビだ!!」と思いがちですが、水道水が原因の水垢である場合も多いです。
まずは焦らずによく観察しましょう。
白いものがフワフワとしている場合はカビが疑われるため、今回ご紹介した方法で対処してみてくださいね。
白カビ?汚れ?ハイドロボールが白くなる原因と対処法
- 表面が白っぽくなっているのは水道水に含まれるカルキが結晶化したものである可能性が高い⇒そのままでも植物に大きな影響は無いが、ハイドロカルチャーは半年から一年に1回の洗浄・交換が理想的
- 白くて且つ、フワフワとしている場合は白カビの可能性が高い⇒できるだけ早めに取り除き、管理環境の見直しを