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ウンベラータの葉が冬に垂れる原因は?元気を取り戻す対処法を徹底解説

ウンベラータを冬越しさせるコツ フィカス・ウンベラータ
【結論】
・冬のウンベラータは寒さ、日照不足、根の冷え、風通しの悪さ、空気の乾燥などで葉が垂れやすい
・冬に葉が垂れるときは、まずは置き場所の見直し。次に水やりの見直し。
・室内なら南向きの窓際がベスト。ただし、夜間は窓から1m以上離して冷え込みを防ぐ

「冬になるとウンベラータの葉がしんなり垂れてくる…」

そんな悩みを抱えていませんか?

ウンベラータは見た目の華やかさだけでなく、インテリア性も抜群の人気観葉植物。

しかし、寒さに弱い性質があるため、冬は特にトラブルが起きやすい時期です。

この記事では、ウンベラータを10年以上育ててきた筆者の経験をもとに、

冬に葉が垂れる主な原因と元気を取り戻すための具体的な対処法を分かりやすく解説します。

・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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ウンベラータの葉が冬に垂れる5つの原因

ウンベラータを冬越しさせるコツ

① 寒さ(特に10℃以下)が大きなストレスに

ウンベラータは熱帯アフリカ原産の観葉植物。

10℃を下回る環境に置くと生育が止まり、葉がしんなり垂れてしまいます。

特に、

  • 夜の冷え込み
  • 窓の近くの冷気
  • 玄関・廊下の冷え込みなどが要注意。
最低でも10〜15℃はキープして!

ウンベラータの寒さ対策におすすめ。鉢底に敷く薄型ヒートシート↓↓

▶【口コミ】ピタリ適温プラスはつけっぱなしで大丈夫?3年使って分かった安全性と使い方

② 日照不足で光合成ができない

ウンベラータ

冬は日照時間が短く、光の強さも弱くなります。

ウンベラータは明るい光を好むため、光不足になると葉が垂れたり、元気がなくなったりしがちです。

特に午後まで日陰になる部屋では要注意。南向きの窓際がベスト。

③ 水の与えすぎによる根腐れ・冷え

冬のウンベラータは休眠に入り、根が水を吸う力が弱くなる時期です。

そのため、

  • 土が乾かないうちに水やり
  • 夜間の水やり
    は根を冷やし、葉が垂れる原因になります。

根が傷むと突然株全体が弱ることも。

④ 空気の乾燥

乾燥により傷んだウンベラータの葉

冬の室内は暖房の影響で湿度が大きく下がります。

ウンベラータはほどよい湿度を好むため、乾燥で葉がしなり垂れることがあります。

特に、

  • エアコンの風が直接当たる
  • 加湿器なしの暖房環境は、危険度高め。

▶ウンベラータの葉のふちが枯れる原因とは?復活方法を写真で解説

⑤ 風通しの悪さ

空気がこもる場所では、ウンベラータが水をうまく蒸散できず、ストレスで葉が垂れることがあります。

とはいえ冬は冷気も気になるため、寒風に当てないやさしい換気がポイント。

 

【応急処置】ウンベラータの葉が垂れたときの対処法

枝がひょろひょろ気味のウンベラータ

● まずは「気温」をチェック(最優先)

最低気温が10℃を下回っていないかを確認。夜だけでも温かい部屋へ移動すると改善しやすいです。

● 水やりを控えて土の乾きを確認

冬は土が乾いてから3〜4日して水やりでOK。鉢が軽いか・土が冷えていないかも要チェック。

● 明るい窓際へ(夜は冷気を避けて移動)

昼は光の近くへ、夜は冷気から離す。この管理だけでも復活率が大幅に上がります。

● 葉水で加湿しながら保湿

乾燥が原因の場合、1日数回の葉水は効果的。葉の表裏に軽く霧を吹きかけてください。

床が濡れるのが気になる場合は新聞紙を敷くと◎

● 根腐れの疑いがある場合は植え替え検討

土がずっと湿っている・悪臭がする場合は根腐れの可能性が高いです。

この場合は春(4〜5月)に植え替えを検討しましょう。

冬の植え替えは逆効果なので注意!

 

ウンベラータを冬越しさせる!押さえておくべき3つのポイント

挿し木で増やしたウンベラータ

それではウンベラータの冬のお手入れで抑えておくべきポイント3つをみていきましょう。

ちょっとしたコツでウンベラータの美しい葉を保ちつつ、冬越しさせることができますよ。

ポイント①最低でも10度は保つ

熱帯アフリカの低地が主な原産地のウンベラータは暑さには強い反面、寒さにはあまり強くありません。

ウンベラータの生育適温は25度~30度ほどで、5度以下の寒さに当たると徐々に弱って枯れてしまいます。

冬越ししたウンベラータ

5度程度までは耐えられるとはいえ、それは枯れないための最低温度です。

ウンベラータの美しい葉や幹を保ちたいなら最低でも10度、できれば15度は欲しいところです。

ただ、万が一、冬場の寒さに当たって葉がすべて落ちてしまったとしても、諦めずにしばらくは管理を続けましょう。

ウンベラータの剪定

葉がすべて落ちてしまっても諦めずに最低10度は保ち管理を続けよう。ウンベラータはとっても丈夫。暖かくなれば新しい葉を展開してくれることも多いよ。

あわせて読みたい「ウンベラータ 葉が落ちる原因と対処方法【徹底解説!】」

夜間の水やりは控えるのが無難!

ウンベラータの水やりは暖かい時間帯に済ませましょう。たとえ、土がしっかりと乾いていても夜間の水やりは避けた方が無難です。

その理由は夜間の冷え込みです。

冬場のウンベラータは寒さによって根が水分を吸う速度が落ちています。吸いきれずに残った水分は鉢内に停滞することになりますね。

すると、鉢内に残った水分が朝晩の冷え込みで一気に冷やされ、根を傷めてしまう恐れがあります。

やむを得ず夜間に水やりする場合は水やり後、しっかりと水気を切ろうね。

下写真のように、折りたたんだキッチンペーパーを鉢底に敷いて余分な水気をしっかりと抜いてやるのも冷え対策になります。

受け皿に上に敷いたキッチンペーパー

1~2時間ほどしてキッチンペーパーがびしょびしょになったら、そのまま放置せずに取り除いておこう。

ポイント②土が乾いて3,4日してから水やり

冬場のウンベラータは生育が緩慢になる休眠期に入っています。

ウンベラータは気温が15度を下回ると徐々に生長が止まり、根が水分を吸う力も弱まるのですね。

サスティーを使用中のウンベラータ

この状態で暖かい時期と同じように水やりしていると根腐れを招く恐れがあります。

冬場の水やりは土が乾いてさらに3~4日してからおこないましょう。

「鉢を持ち上げて軽い」「鉢底から見える土が乾いている」「土に指を3cmほど差して水気を感じない」などが土が乾いたサイン!

家庭用の水分計を活用して水やりの管理を楽にする!

「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングがいまいち分からない」

このような場合に便利なのが家庭用の水分計です。スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで、最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれます。

サスティー▲土が濡れているので「青」

特に、冬場は水やりのタイミングが分かりにくく難しいです。また、水のやり過ぎによって根腐れを起こしやすい時期でもあります。

サスティー

▲見た目もおしゃれ!濡れていないときは「白」

水やりの失敗を防ぐためにも、1本は持っておきたい便利アイテムです。

ポイント③こまめな葉水(はみず)

ウンベラータは葉が薄く、乾燥によって葉が傷みやすいという特徴もあります。(下写真)

乾燥により傷んだウンベラータの葉

▲乾燥により葉が傷んだウンベラータ

特に、冬場は窓を閉め切り暖房をつけっぱなしにすることが多く、どうしても室内が乾燥しやすいですね。

ウンベラータは熱帯地方が原産の植物です。最低でも湿度50%は欲しいところですが、なかなか管理が難しいことも多いでしょう。

ウンベラータは高温多湿を好む。特に、冬場は根腐れに気を付けるあまり、空気中の水分が足りなくなっていることに気付かず、過度の乾燥で葉を傷めてしまうことも多いんだ。

1日に数回の葉水で葉の傷みを防ぐ!

冬場の乾燥しがちな室内管理で必要になるのが葉水です。(下写真)

オリヅルランに葉水

霧吹きで葉の表や裏、茎や枝などまんべんなく水分を吹きかけましょう。また、プラスで加湿器も使用するのがおすすめです。

ただ、メインの保湿はあくまで葉水にしてください。葉水することで、保湿だけでなく病害虫を防いだり、大きな葉の上に溜まった埃を洗い流すこともできます。

ただ、葉水をすると床が濡れてしまうので、新聞紙を敷くかお風呂場に鉢を移動させておこなうのがおすすめです。

ちょっと面倒だけど、ウンベラータの美しい葉を保つには葉水が効果的だよ。床が濡れるほどがっつり水分を吹きかけなくても、1日数回のこまめな葉水でもok。やらないよりはやった方がいい!

あわせて読みたい「虫の心配不要!ウンベラータを楽しむならフェイクグリーンもアリな理由」

 

ウンベラータが冬に弱りやすい理由

ウンベラータが冬に弱りやすい理由は以下の通りです。

15度以下の寒さに当たる

植え替え後のウンベラータ

ウンベラータは熱帯地域に自生する植物で、本来は暖かく湿った空気を好む熱帯性の植物です。

冷たい冬の寒さに対する耐性が限られており、寒さに晒されることで葉や根が傷みダメージを受けてしまいます。

美しい状態を保ちつつ冬越しさせるなら最低でも10度、できれば15度はキープしたい!窓際に置いている場合は夜だけ窓から1~2m離してね。

日照量、日照時間が足りない

フィカス・ウンベラータ

冬はどうしても日照時間が短くなります。

ウンベラータが光不足に陥ると茎ばかりが伸びて間延びしがちです。

冬でもできるだけ明るい場所に置くことで、ウンベラータ本来のしなやかで美しい樹形を保つことができます。

日当たりの良い場所がなかなか確保しにくい冬場。そんな時は植物育成LEDライトを活用してみるのもおすすめ。日照不足をサポートしてくれるよ。

あわせて読みたい「観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?」

エアコンの温風に直接当たる

室内のエアコン

窓を閉め切りがちになる冬。暖房で室温を暖かく保つことはウンベラータにとっても良いことです。

ただし、気を付けたいのが暖房の温風が直接ウンベラータに当たってしまうこと。

暖房の温風は非常に乾燥しています。さらにウンベラータの葉は薄く繊細。

冬に空気の乾燥で傷んだウンベラータの葉

エアコンの温風が直接ウンベラータに当たることで株全体を傷めてしまう原因になるのです。

ウンベラータを冬の寒さから守るためには「寒さに当てない(10度以下に注意)」「控え目な水やり」「風通しを確保」の3つを意識してお手入れしてみてね。

あわせて読みたい「冬に根詰まりしたウンベラータを植え替えます【大丈夫?】」

 

冬のウンベラータに肥料は必要?

剪定から約3か月後のウンベラータ

結論から申し上げると、冬のウンベラータに肥料は不要です。

冬のウンベラータに肥料が不要である理由は以下の通りです。

元気がないからと言って冬に肥料を与えるのは控えるべきなんだ。その理由を説明するよ。

冬のウンベラータは生育が鈍る「休眠期」➡肥料を必要としない状態

挿し木で増やしたウンベラータ

気温の低下や日照時間の不足により、冬のウンベラータは光合成が制限されます。

冬のウンベラータは光合成が活発に行われないため、肥料を与えたところで栄養素を吸収しにくい状態にあります。

冬のウンベラータは生長が緩慢になる「休眠期」に入っているよ。冬に肥料を与えるのは、運動をしていないのに無理やりご飯を食べさせるのと同じ。

不要な施肥は根を傷める原因になることもある

肥料焼け

冬に肥料を与えると未吸収の栄養素が土に蓄積しやすくなり、根に負担をかけてしまうこともあります。

その結果、「肥料焼け」や「根腐れ」を引き起こすこともあるのです。

肥料焼けとは、過剰な肥料を吸収しすぎて葉や根にダメージを受けるトラブル。天気予報をチェックして最低気温が15度以下になったら肥料を与えるのは一旦ストップしてね。暖かくなったら再開しよう。

ウンベラータの幹を太くする方法を画像付きで解説します!
ウンベラータの幹を太くする方法をご存じですか?長く育てているのになかなか幹が太くならず、何となく弱々しい姿をしている…。今回はそんなウンベラータを太く丈夫に育てる方法を、実際に幹を太くした際の画像付きで解説します。

 

よくある質問(FAQ)5つ

Q1. 葉が全部落ちたけど復活しますか?

→ 根が生きていれば春に新芽が出ます。最低10℃は必ずキープ。

▶ウンベラータの葉が全て落ちたらどうする?原因と対処法

Q2. 冬の肥料は必要?

→ 冬は休眠期なので不要。春〜秋に与えよう。

▶ウンベラータにおすすめの肥料は?室内でも清潔に管理できるものが最適!

Q3. 葉が垂れたときに剪定していい?

→ 冬の剪定はNG。春の気温が安定してから。

Q4. 加湿器はどのくらい使えばいい?

→ 湿度40〜60%を目安に。風が直接当たらない距離に置くと◎

Q5. 補光ライトは効果ありますか?

クリップタイプの植物育成ライト

→ 日照不足対策としては有効。冬は特におすすめ。

▶観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?

 

まとめ

今回は、ウンベラータの冬越しのポイントを3つに分けてくわしくご紹介しました。

絶対に抑えておきたいのが「10度以下の寒さに当てない」「水やりは土が乾いて3~4日ほどしてから」の2点です。

温室のような環境でもない限り、一般的な家庭内では冬場の温度は春夏と比べて下がります。暖房を消した後の夜間は特に冷え込みますね。

生長が遅くなる分、水のやり過ぎには十分気を付けましょう。

また、忘れがちなのが葉水です。ついつい面倒でそのまま放置しがちですが、最低でも1日に1回は葉水してあげると乾燥による葉の傷みを防げますよ。

乾燥により傷んだウンベラータの葉

また、ウンベラータは葉が大きく面積が広いため、埃も蓄積しやすいです。また、ウンベラータの葉は厚みがあまりなく薄いため、埃を拭き取るにも神経を使いますね。

ときどきは浴室や日中の暖かい屋外などに出し、葉の上に溜まった埃を葉水で洗い流してやるのが理想的です。

今回の記事をご参考に、ウンベラータの冬の管理方法を見直してみてはいかがでしょうか。

ウンベラータを冬越しさせる時に抑えておくべき3つのポイント

  1. 10度以下の寒さに当てない。できれば15度欲しい。
  2. 水やりは土が乾いて3~4日してからたっぷりと。受け皿の水はこまめに捨てる。
  3. 葉水で過度の乾燥を防ぐ。

ウンベラータを冬越しに便利な園芸アイテムはこれ!

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あわせて読みたい「観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?」

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あわせて読みたい「虫がわかない土のおすすめは?清潔に観葉植物を楽しむなら土選びが超重要」

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あわせて読みたい「観葉植物の害虫対策!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ」

ウンベラータのその他topics

「ウンベラータを大きくしたいときの育て方のコツ3つ」

「ウンベラータ 剪定の方法を分かりやすく解説します!」

「ウンベラータが葉焼けする原因と予防する方法」

「ウンベラータ ひょろひょろになる原因と対処法」

フィカス・ウンベラータ
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・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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