ひと鉢置いておくだけで室内を爽やかな雰囲気にしてくれる観葉植物。
その中でも「パキラ」や「カポック」は一度は聞いたことがあるという方も多い定番のインテリアグリーンですね。
とはいえ、この2つはとっても似ています。
「これってパキラだっけ?カポックだっけ?違いが分からない!!」と感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、人気の観葉植物であるパキラとカポックの違いを徹底解説します。
パキラとカポックの違いは?
パキラとカポックは一見そっくりですが、実は全く別の植物です。
パキラは「アオイ科パキラ属」の植物

手のひらを思いっきり広げたような5枚の葉が特徴であるパキラはアオイ科パキラ属の植物です。
カポックに比べて根があまり広がらないため、コンパクトな鉢で育てたい方におすすめのグリーンでもあります。
カポックは「ウコギ科シェフレラ属」の植物

カポックも手のひらを思いっきり広げたような5枚の葉が特徴的ですね。
カポックはパキラに比べてよく根が張ります。
多くの観葉植物の中でもカポックは生長が早く、根詰まりを起こしやすい方に入るでしょう。
パキラとカポックの見分け方
見た目がそっくりなパキラとカポック。見分けるポイントはあるのでしょうか。次に、両者の主な違いを見ていきましょう。
葉脈

一見、見た目がそっくりなパキラとカポックですが、葉脈が分かりやすいのがパキラです。
カポックはパキラに比べて葉がぷっくりとしているのが特徴ですね。
葉の厚み

葉に触れてみて薄いのがパキラ、厚みがありぷっくりとしているのがカポックです。
また、直射日光で葉焼けを起こしやすいのもカポックよりパキラの傾向があります。また、パキラは葉焼けによって葉の色が抜けることもあります。
筆者はパキラとカポック両方を長く育てていますが、パキラよりもカポックの方が強健な印象です。
寒さに対する強さ

こちらは見た目ではありませんが、パキラに比べてカポックの方が寒さに強いです。0度程度まで耐えられます。
関東より以西であれば、屋外に出しっぱなしにしていても冬越しする可能性が高いのがカポック、冬越しが難しいのがパキラでしょう。
筆者が住んでいる近畿地方では、年中屋外に出されたまま冬越ししているカポックをよく見かけます。
パキラは最低でも5度はないと弱って枯れてしまうことがほとんどです。
パキラとカポックの見分け方【まとめ】

今回は、パキラとカポックの違いと両者を見分けるポイントをくわしくご紹介しました。
見た目がそっくりな両者ですが、外見の違い以外にも耐寒性の違いもあるのですね。
冬場に屋外に置きっぱなしにして枯れてしまう可能性が高いのがパキラで、冬越しする可能性が高いのがカポックです。
パキラとカポックの違い
・パキラはアオイ科パキラ属の植物
・カポックはウコギ科シェフレラ属の植物
パキラ?カポック?見分けるポイント
・パキラはカポックよりも葉脈が目立つ
・パキラはカポックに比べて葉が薄い
・冬場、外に置きっぱなしにして弱りやすいのがパキラ(耐寒温度は5度程度まで)