ポトスの葉が茶色になる原因と対処法を解説します

茶色くなったポトスの葉 ポトス
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爽やかなツヤのある葉が長く人気を誇る観葉植物「ポトス」。丈夫で育てやすく、贈り物として受け取ることも多いポトスですが、育てているうちに、「葉が茶色くなってきた…」ということはございませんか。

そこで今回は、ポトスの葉が茶色になる原因と対処法をくわしくご紹介します。

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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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ポトスの葉が茶色くなる主な原因とは?

まずは、ポトスの葉が茶色くなる主な原因を見ていきましょう。

ポトスの葉が茶色くなる原因①「葉焼け」

葉焼けしたポトス
斑入り品種は特に葉焼けしやすい…

ポトスは強すぎる日光は苦手。本来のポトスは大木に囲まれた半日陰のような場所で自生しています。そのため、直射日光が当たると葉が焦げて傷む「葉焼け」を起こしやすいのです。

特に、マーブルクイーンやポトスライムなどの色素の薄い品種は、葉焼けしやすい傾向にあります。

あわせて読みたい「 マーブルクイーンは難しいと言われる理由3つ【斑入りポトス】」はこちら

ポトスの葉が茶色くなる原因②「寒さ」

10度以下の寒さに当てることで株が弱り、葉が茶色くなることがあります。

また、ポトスの中でも色素が薄いライム・ポトスや斑入りのマーブルクイーンは、基本種であるゴールデンポトスに比べると、やや寒さに弱い傾向にあります。

あまり寒さには強くないので、冬でも最低15度は保てると理想的です。

ポトスの葉が茶色くなる原因③「水のやり過ぎ」

土が湿っているにも関わらず、次から次へと水を与えていると、根っこが呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を引き起こします。

特に、土が一週間以上湿っている場合は要注意です。水のやり過ぎでポトスが弱りやすいのが冬になります。

あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」はこちら

葉に大きなシミが出たポトスライム
葉に大きなシミが出たポトスライム

また、何年も植え替えないでいると、土が団子状になり水はけが悪くなってきます。そのため、植え替えないままでいると、根腐れに発展しやすいです。

排水性を保つためだけではなく、土の養分を補給するためにも植え替えが必要になります。

あわせて読みたい「観葉植物が枯れる主な原因4つ【枯らさないコツ3つも】」はこちら

ポトスの葉が茶色くなる原因④「根詰まり」

根詰まりしたポトス

春から秋にかけてポトスは非常によく育ちます。そのため、鉢が根っこでいっぱいになると根詰まりを起こし、株元近くの葉から茶色くなり落葉します。

そうなると、「茎ばかりが目立って葉が少しだけ」という、少々だらしのない株姿になりがちです。

また、根詰まりをそのまましておくと、根が水分や養分をうまく吸収できず生育が劣ります。吸いきれずに残った水分や養分はそのまま鉢内に留まり、根腐れも引き起こしやすいため注意が必要です。

ポトスの葉が茶色くなった時の対処法とは?

次に、ポトスの葉が茶色くなった場合の対処法をご紹介します。

すでに茶色くなった箇所を元通りにすることはできませんが、今後、葉を茶色く変色させないためにも、まずは現状のポトスをよく観察し、管理を見直しましょう。

ポトスの葉が茶色くなった時の対処法①「直射日光を避ける」

ポトスを直射日光に当てている場合、葉焼けによって葉が茶色く焼け焦げます。すでに茶色くなった部分は元に戻りません。

そのため、今後、葉焼けをさせないためにも置き場所の見直しが必要になります。ポトスが好むのは半日陰です。

葉焼けする環境にポトスを置き続けていると、やがては株全体へもダメージが及ぶことも十分にありえます。特に、気温が高い時期は葉焼けを起こしやすいです。真夏も西日も避けましょう。

ポトスが好む「半日陰」とは?
こもれび

日光の当たっている場所のすぐ隣の陰

木漏れ日のような日光が当たってたり当たってなかったりする場所
(ルクス値は、約10000~15000)

ポトスの葉が茶色くなった時の対処法②「水やりは土が乾いてから」

ポトスの葉が茶色くなる原因としては、根腐れも考えられます。

ただ、ポトスは時期によっても水やりの方法が異なるので、以下を参考に水やり方法を見直してみてください。

また、排水性の悪い土を使っていたり、何年も植え替えていない(3年以上)ままだと土が団子状になって、水はけが悪くなっていることも。その場合は、植え替えも検討しましょう。

あわせて読みたい「ポトス 植え替えの方法を徹底解説!【タイミングも】」はこちら

ポトスの水やり方法
  • 春~秋⇒土が乾いていたらたっぷりと与える
  • 冬⇒生長がほぼ止まるため、根があまり水を吸わなくなる。そのため、土が乾いてから3日程経ってから、やや控えめに与える程度で様子をみる。(目安は月1~2回程)

水やりの管理を楽にする便利アイテムもある!

「できるだけ枯らしたくない…」「水やりのタイミングがイマイチ分からない…」

このような場合に便利なのが水やりチェッカーです。スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで水やりのタイミングを色でお知らせしてくれます。

サスティー
土が湿っていれば「青」、乾いてれば「白」!

特に、冬場の水やりはタイミングが難しく、ついつい水のやり過ぎて根腐れに発展してしまうことも多いです。

水やりチェッカーを差しておけば水やりのベストタイミングが一目瞭然なので、プロ並みの管理が可能になりますよ。


ポトスの葉が茶色くなった時の対処法③「冬でも最低10度は保つ」

ポトスは寒さに強くありません。10度を下回ると株自体が徐々に弱って葉の色味も悪くなります。ポトスを丈夫に保ちたいのなら最低でも10度は欲しいところです。

15度以上を保てればポトスを育てる上では理想的でしょう。

置き場所に注意する!

冬でもなるべく日当たりのよい場所(半日陰)に置いて育てたいポトス。そうなると窓際に置きたくなりますよね。もちろん、暖かく日当たりの良い窓際に置くのは良いことです。

しかし、心配なのが朝晩の冷え込み。冬の窓際は想像以上に冷え込みます。夜になったら窓から離し、なるべく部屋の中心部に移動します。

少々手間ですが、このようにすることで、寒さによるダメージからポトスを守ることができますよ。

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まとめ

ポトスの水差し

今回は、ポトスの葉が茶色になったときの主な原因と対処法をご紹介しました。

日当たりの良い場所を好むポトスではありますが、直射日光のような強すぎる光は苦手です。もちろん、まったく日に当てないでいると株自体が弱ってしまいます。

ポトスが好むのは半日陰!レースカーテン越しの光が丁度いいかもしれません。

「直射日光を避ける」「10度以下の寒さに当てない」「水は土が乾いてから(冬は乾いて3日経過してから控え目に)」

この3つがポトスの葉を茶色くさせないために重要なポイントといえそうです。

ポトスの葉が茶色くなる主な原因
  1. 直射日光による葉焼け
  2. 寒さ
  3. 水のやり過ぎ
  4. 根詰まり
ポトスの葉が茶色くなったときの対処法
  1. 直射日光は避ける
  2. 水やりは土が乾いてからが基本
  3. 冬場の寒さに当てない(最低10度を保つ)

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