パキラの植え替え方法【タイミングと植え替え後の管理】

パキラ パキラ
「パキラの植え替え方法が知りたい」

「パキラを植え替えるタイミングはいつ?」

「パキラの植え替えに適した時期は?」

もっとも知名度が高い観葉植物といっても過言ではない「パキラ」。すっきりとした幹と濃いグリーンがインテリアとも合わせやすい人気の観葉植物です。

今回は、パキラの植え替え方法についてのまとめです。ぜひ、ご参考にされてくださいね。

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パキラの植え替えのタイミングと適期は?

まずは、「どんなときにパキラを植え替えた方がよいのか」と、「植え替えに適した時期はいつか」という疑問にお答えします。

パキラの植え替えのタイミングは2年~3年に一度

パキラは、2年~3年に1回程度、土を新しくする理由で植え替える必要があります。輸入された幹(枝)を、日本で土に挿して発根させた株が多く出回っているパキラ。

そのため、パキラはそこまで根が張っているものが多くありません。ただ、パキラを植えている土は経年によって劣化します。徐々に粒が崩れ、団子状になって水通りが悪くなるのです。

パキラの健全な生育のためにも、少なくとも3年に一回は植え替えて新しい土に更新するのがおすすめです。また、鉢底から根がはみ出ている場合もパキラを植え替えるタイミングといえます。(下写真)

鉢底からはみ出たカポックの根っこ

上写真くらいまで根詰まりが進むと、パキラの下の方の葉が黄色っぽく変色してくるはずです。株を傷めないためにも根詰まりしているようなら、早目に植え替えるのが望ましいでしょう。

あわせて読みたい「パキラの葉が落ちるときに必ず確認すべき3つのポイント」はこちら

パキラの植え替えに適した時期は5月~7月

パキラの植え替えに適した時期は5月~7月上旬くらいの生長期の初期がもっとも適しています。次いで、9月~10月頃もパキラ植え替えの適期ではあります。

ただ、パキラを植え替えるなら生育期初期の春先がおすすめです。理由は、株へのダメージが少なくすむため失敗しにくいからです。

パキラを植え替えてみよう【植え替え後の管理まで】

それでは、実際にパキラを植え替えてみましょう!思っているより簡単ですよ。植え替えは上記の適期におこなうと成功しやすいです。おすすめは5月~6月の生長期初期です。

パキラの植え替え 手順1「植え替える数日前から水やりを控える」

パキラを植え替える数日前は水やりを控えます。
理由は、土が水を多く含んでいると作業がしにくいからです。

パキラの植え替え 手順2「新しい鉢植えに鉢底石を入れる」

素焼き鉢に入れた鉢底石

水はけがよくなるように、鉢底には「鉢底石(はちぞこいし)」を詰めます。
土は時間とともに粒が崩れてどうしても固まりやすくなるものです。そのようなときに、崩れにくい鉢底石があると、排水性を維持してくれます。
鉢底から土が漏れるのが心配な場合は、鉢底石を敷く前に「鉢底ネット」を使用しても構いません。

それぞれの鉢の特徴は?

鉢植えは素焼き鉢だと通気性・排水性に優れます。プラスチックは水気がこもりやすいので水の遣りすぎに注意が必要です。

パキラの植え替え 手順3「用土を1/3程度まで入れる」

用土を鉢底石の上から鉢の1/3程度の位置まで入れます。

パキラに適した土は?
市販されている「観葉植物の土」に「赤玉土」を混ぜています

パキラは水はけのよい土を好みます。
観葉植物用の土でも構いませんが、より水はけよくするなら赤玉土を観葉植物用の土に半分くらい混ぜ込むのがおすすめですよ。(上写真)

赤玉土(小粒)
赤玉土はホームセンターで手軽に購入できます

パキラの植え替え 手順4「鉢からパキラを取り出す」

準備が整ったら、いよいよ今の鉢からパキラを取り出しましょう。
鉢を少し持ち上げパキラの幹を掴み、鉢の縁(ふち)を上から下に向かって「トントン」と叩くと出しやすいです。

なかなか抜けない場合は、鉢をそっと横に直して鉢の側面をグーで軽くたたき振動を与えると取り出しやすくなります。

パキラの植え替え 手順5「根鉢(ねばち)をやさしく崩す」

鉢から出てきた根っこと土の塊のことを「根鉢(ねばち)」といいます。
「根鉢を崩すか崩さないか」で迷うこともあるかと思いますので、以下でシーン別にご紹介します。

根鉢は崩すべき?そのままにしておくべき?根が回ってカチコチになっているケース
⇒根がびっしり詰まってカチカチに固まっている場合はほぐします。

「根かき」という熊手のような道具を使ったり割りばしでつついたりして、根についた古い土を取りましょう。(だいたいでok)

なかなかほぐれない場合はバケツに張った水に「ドボン」と浸けてもよいです。

また、黒っぽくなった傷んだ根っこはこのときにカットしておきましょう。白くて細い根は、水や養分を吸収するために必要なのであまり触らないようにします。

・根がほとんど回っておらず、土が簡単に崩れるケース
⇒いざ、植え替えようと鉢から出したものの、「あまり根が回っておらず土がポロポロと崩れる」という場合です。

このような場合、まだ根が強いとはいえません。そのため、根にはあまり触れず、古い土を落す程度にして早く済ませるのが無難です。

パキラの植え替え 手順6「パキラを新しい鉢植えに入れる」

パキラの植え替え

根鉢を軽く崩したパキラを用意した新しい鉢に配置してみましょう。幹がしっかりと鉢の真ん中にくるように、下に敷く土の量を調整します。
植え替え作業は根に負担がかかり過ぎないよう、日陰でおこなうのが基本です。

パキラの植え替え 手順7「新しい土を隙間に詰める」

植え替え中

いよいよ、新しい土を詰めましょう。割りばしや木の棒を使って「ツンツン」と軽くつつきながら土を奥へ入れ込みます。
根と土の間に隙間(空間)があると根がうまく生長できません。そのため、なるべく隙間ができないように気を付けます。

途中、鉢を持ち上げられるなら、両手で少し浮かせて床面に「トントン」と叩きつけると振動で土が奥に入ってくれますよ。

ちなみに、土表面は赤玉土や鹿沼土だけにするとコバエが沸きにくいです。

パキラの植え替え 手順8「たっぷりと水やり」

植え替え後のパキラに水やり

最後に、鉢底から出てくる水が透明に近くなるまでたっぷりと水やりしましょう。透明になるまで水を与える理由は、植え替え直後の土には「粉塵」がたくさん付着しているから。
このときに、一気に粉塵を排出することで受け皿が汚れにくくなるのです。

パキラの植え替え後の管理
表面が乾いて白っぽくなった土

植え替え後は、人間でいうと手術の後のような状態です。
植え替え後の植物はダメージを負っていることには変わりないため、いきなり直射日光や強い光に当てるのは避けます。
半日陰の風通しのよい場所で一週間程度休ませてあげましょう。

徐々に新しい葉が出てきたり、幹を触って安定感が出てきたら、通常の管理に戻します。水遣りは土が乾いてからしばらくは控え目におこない、葉水はこまめに与えます。
※葉水は霧吹きで葉の表裏に水分を与えるお手入れ方法です。

あわせて読みたい「パキラが枯れる原因とは?【枯らさないためのコツ3つも】」はこちら

 

まとめ

パキラの生長の経過
植え替えることで根詰まりを防ぎ生育をよくする

今回は、パキラの植え替え方法と植え替え後の管理について詳しくご紹介しました。

パキラは植え替えをしてあげることで、より長く元気に育ってくれるはずですよ。小さいパキラは大きく、すでに大きなパキラは健康な株を保つために。

パキラにとって、植え替えは必要なお手入れのひとつといえるでしょう。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

パキラの植え替えのタイミング

・2年~3年に一回程度
・鉢底から根っこがはみ出ている場合
パキラの植え替えに適した時期

・5月~7月上旬くらい
パキラの植え替え方法

1.植え替え前は水やりを控える
2.新しい鉢に鉢底石を入れる
3.用土を1/3程度入れる
4.根鉢をやさしく崩す
5.パキラを新しい鉢に入れる
6.新しい土を隙間に入れる
7.たっぷりと水やり
植え替え後の管理方法

・半日陰の風通し良い場所に置いて休ませてあげる
・しばらくは土が乾いてもやや控えめに水やりする(1か月程度)
・葉水(はみず)はこまめにおこない葉の乾燥を防ぐ

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この記事を書いた人
komame083

農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほどの植物を管理。他人は変えられない。しかし、植物は手をかけた分だけ答えてくれると信じている。

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