七色に輝く紅色の葉が美しい「ドラセナ・コンシンネ・レインボー」。
ドラセナ・コンシンネの突然変異によって生まれたのが、ドラセナコンシンネレインボーです。
今回は、ひときわ目を惹く美しい葉をもつ「ドラセナ・コンシンネ・レインボー」の育て方と冬越しのコツ3つをご紹介します。
また、後半では筆者が育てているドラセナコンシンネレインボーの経過レポートも公開します。ぜひご参考にされてくださいね。
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ドラセナコンシンネレインボーの育て方【3つのポイント】
まずは、ドラセナコンシンネレインボーの基本的な育て方のポイントをご紹介します。
ドラセナコンシンネレインボー 育て方のポイント①「土が乾いてから水やり」
ドラセナコンシンネレインボーを枯らす原因としてもっとも多いのが、「水のやりすぎ」による根腐れです。
吸収しきれないほどの水を与えると、鉢内の高湿状態が長く続きます。
一週間以上、土が湿り続けると根腐れリスクが高くなるため、水のやり過ぎには気を付けましょう。
一度、根腐れするとかなりの確率で枯れてしまいます。
必ず、土が乾いてから水やりしましょう。
また、冬場は冷え込みやすい夜間に水を与えると根が冷えて株が弱る原因にもなりやすいです。やむを得ず夜に水を与える場合は30度程度のぬるま湯を与えて冷えを防ぎます。
また、受け皿に溜まった水は捨て、できるだけしっかりと水を切っておきましょう。
水やりの目安
・4月~9月末頃⇒生長が著しい時期です。土が乾いたらたっぷり水やりし、葉水も与えて湿度を保ちます。
・10月~3月⇒乾燥気味にします。冬場は生長が緩慢になる時期です。そのため、根が水を吸い上げる力自体が低下しています。
特に冬場の寒い時期は、春~秋にかけてと同じ感覚で水やりしていると根腐れしやすいので気を付けましょう。
土が乾いたかどうかは、「鉢を持ち上げた感覚」や「土に指を入れて湿気を感じるかどうか」、「鉢底から見える土が乾いている」などから判断します。

また、葉がショボンとなっているのも分かりやすい水やりサインです。(上写真)
水やりチェッカーを活用してもok!

「水やりのタイミングがイマイチ分からない」「できれば枯らしたくない」「いちいち水やりで悩みたくない」
そんな方におすすめなのが「水やりチェッカー」です。土に挿しておくだけで水やりのタイミングを色でお知らせしてくれます。
土中のPF値を測定し最適な水やりのタイミングを色で教えてくれる便利アイテムです。
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ドラセナコンシンネレインボー 育て方のポイント②「日当たりのよい場所に置く」
ドラセナは耐陰性のある「観葉植物」です。しかし、本来は日光が大好き。もちろん、耐陰性があるため室内でも育てられます。
ただし、日照不足が続くことで「徒長(とちょう)」を起こし、ひょろひょろと弱々しい姿に変わっていきます。
「ひょろひょろと間延び」するのが特徴の徒長は、見た目が劣るのはもちろん、株自体も病害虫によるダメージを受けやすくなります。
暖かい日は、屋外の明るい日陰で日光浴させてあげるのがよいでしょう。光線に当てることで、葉のツヤがよくなりハリも出て見栄えがよくなります。
ただし、直射日光は葉焼けの原因となるため注意が必要です。
ドラセナが好む「半日陰」「明るい日陰」ってどういうこと?
ドラセナコンシンネレインボーが好む「明るい日陰」って、具体的にどういう状況なのでしょうか。
「明るい日陰」「半日陰」。
具体的には、
・日光の当たっている場所のすぐ隣の陰
・木漏れ日のような日光が当たってたり当たってなかったりする場所
(ルクス値は、約10000~15000)
つまり、「室内の明るい場所」だと、ちょっと足りないかもしれません。(ただし直射日光は注意)
日照不足による徒長を避けるためにも、上記の条件を参考にドラセナコンシンネレインボーの置き場所を探してみてください。
ドラセナコンシンネレインボー 育て方のポイント③「風通しをよくする」
植物にとって、「水」「光」と同じくらい大切なのが「風」です。
風を感じることで、気孔の開閉が活発になり光合成を助けます。

室内の場合は暑さや寒さの厳しい季節、どうしても窓を閉め切りがちになりますね。
ときどきは、窓を開けて新鮮な空気を入れましょう。
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」
ドラセナコンシンネレインボーの冬越しのコツ3つ
次に、ドラセナコンシンネレインボーの冬越しのコツ3つです。
基本の育て方にくわえ、以下の項目にも気をつけて管理します。
ドラセナコンシンネレインボー 冬越しのコツ①「乾燥気味にする」
基本の育て方で、「水やりは土が乾いてから」とご紹介しました。
しかし、冬はまったく別です!

冬場は、ドラセナコンシンネレインボーにとって生長がほぼ止まる「休眠期」。
そのため、水の吸収率も下がっています。
冬の水遣りは土が完全に乾いて2~3日程経ってから
乾燥気味にすることが、ドラセナコンシンネレインボーを冬越しさせるコツです。
冬場の水遣りは、土が完全に乾いてさらに2~3日程経ってからおこないます。
ただし、冬場は暖房やエアコンの影響で葉が乾燥しやすいです。
葉水も忘れずに
ときどき霧吹きで葉水を与え、葉の乾燥を防いであげましょう。また、冬場の肥料は基本的に必要ありません。
むしろ、不要な肥料を与えることで、「根腐れ」を引き起こすことも大いにあります。
また、乾燥することで懸念されるのがハダニです。ハダニがつくと徐々に株を弱らせ枯らされます。
害虫を予防するためにもこまめに葉水はしてあげましょう。
ドラセナコンシンネレインボー 冬越しのコツ②「15度以下になったら室内へ」
ドラセナはアフリカ全土・ギニア北部を中心とした亜熱帯地域が原産の植物です。そのため、ドラセナは暑さには強い反面、冬の寒さは苦手。
耐寒温度は10度ですが、15度以下になるなら室内に入れてあげた方が無難でしょう。
また、ドラセナコンシンネレインボーを室内で管理する際に注意したいのが窓際です。
窓近くは、昼間は日当たりよく暖かくても、朝晩は気温がグッと下がります。
できれば、夜はお部屋のなるべく中心部に移動させてあげましょう。
ドラセナコンシンネレインボー 冬越しのコツ③「空気を循環させる」
冬場は室内の暖房が効いています。そのため、どうしても窓や戸を閉め切りがちに。
風通しがよくないことで起こるのが「根腐れ」や「カビの繁殖」です。
室内の暖かさで、「鉢内の湿気がこもりがちになる」のが、根腐れやカビ繁殖の原因です。
サーキュレーターを使用し、室内の空気を循環させるのもよいでしょう。
風通しをよくすることは、ドラセナコンシンネレインボーの生育を助けるだけではなく、カビ対策にもなります。
ドラセナコンシンネレインボーの生長記録【経過レポート】
ここからは、筆者が実際に育てているドラセナコンシンネレインボーの生長記録です。
成功・失敗含め、ぜひご参考にされてください。
購入直後のドラセナコンシンネレインボー【2021/2/14】
バレンタインデーにのこのことホームセンターへ行ってきました。

購入したのはドラセナコンシンネレインボー。
お値段150円。お安いですね。葉の色とふわっと広がった姿に惹かれました。
鉢底から見える白い根っこ

鉢底を見たところ、白い根がはみ出ていました。(上画像)
ただ、季節はまだ冬。
植え替えの適期ではありませんが、このままだと根詰まりして弱ってしまいそうだったため、植え替えを敢行することに…。
ポットから慎重にドラセナレインボーを外します。
根詰まりしているレインボー

やはり、かなり根が詰まっていました。(上画像)
根を傷つけないよう慎重に植え替えます。
植え替え後のドラセナコンシンネレインボー

通気性をよくしたかったので、今回は素焼き鉢を使用しました。
植え替え直後・冬場のため、水遣りはしばらく控えて管理します。
ドラセナコンシンネレインボー【2021/5/9】

ドラセナコンシンネレインボーを購入&植え替えから約3か月経過しました。
土が乾くのが想像以上に早く、どんどん生長してくれています。

ただ、茎部分が伸びて2本の株が非常に窮屈そう…。(上写真)
ここ3か月で想像以上に生長してくれたので、ここらで再度、植え替えすることに。ぶつかり合っている株をそれぞれの鉢に植え替えます。
2つの株をそれぞれの鉢に植え替えます

鉢から抜き取った2つの株をそれぞれの鉢に植え替えます。しっかりと根っこが張ってくれていますね。(上写真)

植え替え完了!双子ちゃんのドラセナコンシンネレインボーになりました。

今回は多肉植物用の土を赤玉土に混ぜ込んで使用しています。(上写真)
ゼオライトが細かくなって配合されているので、根腐れしにくいそうですよ。見た目も白砂みたいでおしゃれです。
根詰まりしたドラセナコンシンネレインボーを植え替え【 2021/9/20 】
真夏を屋外で越したドラセナコンシンネレインボー。早くも根詰まり気味になっていたので、再度、ひとまわり大きめの鉢に植え替えることに。

そこまで根が張らないと思っていたので小さめの鉢に植えていましたが、根がどんどん張り出して土表面まで出てきてしまいました。
再度、2本を同じ鉢に植え付けています。

屋外で育てているからでしょうか。根の生長が思っていた以上に早いです。夏場は直射日光が当たっていました。
葉先がカラカラになっているのは、根詰まりの影響でしょうか。引き続き、水のやり過ぎに気を付けつつ、日当たりのよい屋外で管理します。
最高気温が15度以下になったら室内へ移動です。
室内管理を始めたドラセナコンシンネレインボー【2021/11/6】

あまり変わりはありません。ベランダで管理していましたが、朝晩の冷え込みが激しくなって色味が悪くなってきたので、慌てて室内へ取り込みました。
現在、最高気温20度程度、最低気温8度程度です。やはり10度を下回ると弱ってしまいます。
今後は室内の日当たりの良い場所で、乾燥気味に管理します。なんとなく葉が乾燥しいやすいので、できるだけ葉水もかけてやりたいと思います。
冬越しして春を迎えたドラセナコンシンネレインボー【2022/5/3】
春を迎えたドラセナコンシンネレインボーです。葉がわさわさとしてきましたね。
そして、購入当初よりも葉の色が薄くなった気がします。もう少し暖かくなったら肥料を与えて様子を見ようと思います。
購入から約2年半経過。ぐんぐん育つコンシンネレインボーの片方をバッサリ剪定&挿し木に挑戦【2023/9/8】
ホームセンターで購入した150円のコンシンネレインボー。2年半ほど経過しこんなに大きくなりました。
このままでも南国風で可愛いですが、片方のみ切り戻してみることに。
片方のみばっさりカット。
こんな感じ。
まだまだ暖かい日は2か月は続きそうなので、枝分かれしてくれないかなと期待を込めつつ剪定してみました。
カットした茎はもったいないので挿し木に挑戦。
2日ほど水差しにして十分に吸水後、水はけの良い清潔な土に植えます。
こんな感じ。しばらくは土が乾かないよう発根まで待ちたいと思います。
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まとめ
今回は、ドラセナレインボーの育て方をご紹介しました。
暖かい時期はぐんぐん生長し、綺麗な葉を広げてくれるドラセナコンシンネレインボー。
育て方のポイントと冬越しのコツをつかんで、丈夫に育ててあげたいですね。
ドラセナコンシンネレインボーの育て方のポイント
・土が乾いてから水やり
・日当たりの良い場所に置く
・風通しをよくする
ドラセナコンシンネレインボーを冬越しさせるコツ3つ
・乾燥気味に管理
・15度以下になったら室内へ
・空気を循環させる
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