エキゾチックは葉の模様と品種の豊富さが人気の観葉植物「ピレア」。耐陰性があるため、室内でも育てられるインテリアグリーンとして人気があります。
ただ、いつの間にか元気がなくなってしまってお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ピレアの元気がない原因と対処法を症状別でご紹介します。また、後半では、ピレアを枯らさずに育てる管理のコツ3つも解説しますので、ぜひ、ご参考にされてください。
ピレアの元気がないときの原因と対処法【症状別で解説します】

それでは、ピレアの元気がない主な原因と対処法を症状別でご紹介します。まずは、目の前の植物をよく観察しましょう。
ピレアの元気がない 症状①「葉がしおれている、葉が落ちる」
ピレアの葉がしおれていたり、垂れていて元気がない場合に考えられる原因には、以下のようなものが挙げられます。
確認するのは、「寒さに当たっていないか?」「土の状態(乾いているか、湿っているか)」「前回植え替えたのはいつか」などです。
考えられる原因
- 5度以下の寒さ
- 土が湿っている鉢を持ち上げて重い(湿気を感じる)⇒水のやり過ぎによる根腐れ
- 土がカラッカラに乾いている、鉢を持ち上げて軽い(湿気を感じない)⇒過度の乾燥による水枯れ
- 2年以上植え替えていない場合は根詰まり、等
対処法
- 5度以下の寒さに当てない、できれば10度は欲しい
- 根腐れが疑われる場合⇒水やりは土が乾いたタイミングでおこなう、しばらくは乾燥気味にして様子を見る(風通しの良い場所に移動するかサーキュレーターや扇風機を使用)
- 過度の乾燥による水枯れ⇒たっぷりと水を与えて風通しの良い場所に置く、ときどき葉水で株全体を保湿してやる
- 鉢底から根が出ていたり、水やりしても水分がなかなか土に沁み込んでいかない場合は一旦、鉢から株を取り出してみる⇒根がいっぱいになっていたらひとまわり大きな鉢に植え替える(ただし、冬場は避ける)
※根詰まりがひどく枯れそうになっている場合は、冬場であっても植え替えることを検討します。その場合は、なるべく暖かい場所で根を傷めないよう素早く作業を済ませます。
ただ、冬場は寒さで株がダメージを受ける可能性が高いです。できるだけ暖かくなってからの植え替えがおすすめ。
あわせて読みたい「ピレアが枯れる原因は?お手入れのコツ3つも!」はこちら
ピレアの元気がない 症状②「葉の色ツヤがよくない、色が薄い、葉が変色している」
ピレアの葉が変色していたり、色つやが悪いい場合に考えられる原因には、以下のようなものがあります。
確認するのは、「直射日光に当てていないか」「日光が不足していないか」「風通しの悪い室内に置きっぱなしにしていないか」「葉や茎に虫がついていないか」「葉に見覚えのない斑点が生じていないか」などです。
考えれる原因
- 直射日光による葉焼け
- 日光不足
- 害虫によるもの
- 葉枯病(はがれびょう)や炭疽病(たんそびょう)などの病気
- 2年以上植え替えていない場合は根詰まりが原因の可能性も

対処法
- 直射日光は避ける、移動させるか遮光ネットを利用する
- 半日陰や明るい日陰に移動⇒暗い場所からいきなり明るい場所に移動させると葉焼けしやすいので、数日かけて少しずつ移動させる
- ピレアに小さな虫がついている場合は早めに駆除する⇒手で取り切れない場合は殺虫剤を活用することも検討
※ピレアにつきやすい虫には「カイガラムシ」があげられます。1mm程度の小さな粒々の害虫です。吸汁により株を弱らせます。放置すると株自体を枯らす原因にもなりかねません。
風通しの悪い冬場の室内や、水はけの悪い土に植え付けていると発生しやすい害虫です。
あわせて読みたい「観葉植物のカビ対策!カビの原因と対処法までを徹底解説します」はこちら
ピレアの元気がない 症状③「葉が丸まる」
ピレアの葉が丸まってなんとなく元気がないという場合、考えられる原因には以下のようなものがあります。
確認するのは、「日光が不足していないか」「不要なタイミングと量の肥料を与えていないか」「水やりは適切におこなえているか」などです。
考えられる原因
- 日照不足
- 肥料焼け
- 過度の乾燥・水不足、等
対処法
- 置き場所の見直し⇒ピレアの好む半日陰や明るい日陰
- 肥料をあげすぎない、冬場は基本的に肥料は不要
- 土が乾いたタイミングで水を与える、葉水で保湿⇒ただし、生育が緩慢になる冬場は乾燥気味に管理して様子をみる
あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」はこちら
「観葉植物にきのこが生える原因と対処法【予防策まで解説】」はこちら
ピレアの元気を取り戻す!管理のポイント3つ
次に、ピレアの基本的な管理のポイントを3つご紹介します。この3つのポイントさえつかんでおけば、そう簡単に枯れることはないでしょう。
この投稿をInstagramで見る
ピレアの管理のポイント①「10度は確保」
ピレアは5度を下回ると徐々に元気がなくなり枯れてしまいます。冬であっても10度は確保してあげるのが理想的です。
また、室内であっても冷え込みやすいのが、朝晩の窓際です。夜になったら窓から1m以上離してやるだけでも、寒さ対策としては効果的です。できれば、室内の中心部に移動するとより寒さを防げます。
ピレアの管理のポイント②「半日陰で管理」
ピレアは半日陰程度の柔らかい日光を好みます。強すぎると葉焼けを起こし、弱すぎても葉の色つやが悪くなりがち。
よく観察しながら、丁度良い場所を探してあげましょう。
ピレアの好む半日陰・明るい日陰とは?
- 日光の当たっている場所のすぐ隣の陰
- こもれびのような場所(日が当たったり当たっていなかったりする場所)
- ルクス値は10000~15000程度
※室内の明るい場所でのルクス値は約8000。少し足りない印象です。暖かい時期には屋外にだしてやると、より丈夫に育ってくれるはずですよ。

ピレアの管理のポイント③「土が乾いたタイミングで水やり」
ピレアは多湿はもちろんですが、乾燥させすぎても元気がなくなります。基本は土が乾いたタイミングでの水やりです。
ただ、時期によっても水やり方法は異なります。
ピレアの水やり【時期別】
- 春から秋かけての暖かい時期⇒土が乾いたタイミングでたっぷりと(鉢底から水が流れ出るくらい)
- 冬⇒土が乾いて2、3日してからやや控えめに水やり(土全体が湿る程度)、なるべく風通しのよい環境を用意し根腐れを防ぐ
あわせて読みたい「ダイソー100円のピレアをこんもり育てる!【経過レポート】」はこちら
水やりチェッカーを活用する
「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングがいまいち分からない」
このような場合は水やりチェッカーを活用するのもおすすめ。土に挿しておくだけで、水やりのタイミングを色で教えてくれる便利アイテムです。
観葉植物が枯れる一番の原因といわれるのが、「水のやり過ぎによる根腐れ」です。水やりチェッカーを利用することで、難しい冬の水やりが楽になりますよ。

|
まとめ

今回は、元気のないピレアの主な原因とそれぞれの対処法を症状別に解説しました。また、ピレアの管理のポイントも3つご紹介しました。
ピレアの元気がないとき、まずは目の前の植物をよく観察し、ここ最近の管理方法を思い出してみましょう。
どんなふうに元気がないのか、土は湿っているか・乾いているか、直射日光が当たっていなかったか、日光不足が続いていないか、前回植え替えたのはいつか・購入してから植え替えたか等、
株の状態や管理方法を考慮した上で、元気がない原因として考えられるものを挙げてみましょう。今回の記事をご参考に、ピレアの元気を取り戻していただければ幸いです。
ピレアの元気がない主な原因
- 葉がしおれている、落ちる⇒寒さ、根腐れ、水枯れ、根詰まり等
- 葉の色が悪い⇒日光不足、葉焼け、病害虫、根詰まり等
- 葉が丸まっている⇒日光不足、水枯れ、肥料のやり過ぎ等
ピレアの管理のポイント3つ
- 冬でも10度は確保したい
- 半日陰で管理
- 土が乾いたタイミングで水やり(冬は乾燥気味にする)
人気の関連topics
「モンステラの葉っぱが割れない!【原因は?割れるコツも】」はこちら
「スパティフィラム 花が咲かない原因と4つの対処法とは?」はこちら
「観葉植物のコバエ対策 効果的な方法とは?【徹底解説】」はこちら