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観葉植物のコバエ対策 効果的な方法とは?【徹底解説】

カポック 観葉植物
この記事は約10分で読めます。

室内で観葉植物を育てていると悩みがちなのが、コバエ。

「観葉植物は置きたいけど、室内でコバエがわくのが耐えられない…」

「コバエがわきにくくなるような対策があるなら知りたい」

「すでに観葉植物にコバエがわいた場合の対処法は?」

今回は、観葉植物にコバエがわく原因と対処法、また、観葉植物にコバエがわきにくくするための対策を徹底解説いたします。

観葉植物のコバエでお悩みの方はぜひご参考にされてください。

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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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観葉植物にコバエがわく原因とは?

まずは、「そもそも、なぜ観葉植物にコバエがわくのか」についてくわしく見てきましょう。

観葉植物に発生しやすいのは「キノコバエ」

ハエの中でも観葉植物にわきやすいのが「キノコバエ」という小さなハエです。体長は約1㎜で色は黒、網戸の網目をスルリと通り抜け、室内へと侵入し大量発生することもあります。

ただ、このコバエは人に直接害を与えるということはありません。とはいえ、室内でコバエが沸いたときの不快感はものすごいですよね。

また、キノコバエの場合、夜明けから10時くらいかけて活動的になるという特徴もあるようです。

コバエは土の養分や湿り気を求め、どこからか集まってくる

コバエの原因は、観葉植物を植え付けている土にあります。特に、養分の豊富な腐葉土を観葉植物の用土として多く使用している場合、コバエがわきやすいです。

ただ、室内で管理してるはずなのに、一体どこからコバエが入り込んでくるの?と思いますよね。コバエは体が小さいため、網戸の隙間からするりと室内へ侵入できます。

また、腐葉土に元々コバエの卵が入り込んでいるということも多いようです。ただ、室内で発生するコバエが一体どこから入り込んでくるのか、残念ながら正確には分かっていません。

コバエが好む条件
  • 薄暗く湿った場所、梅雨時期
  • 養分の多い場所
  • 腐った植物のまわり(腐葉土がまさにこれにあたる)
梅雨時期の兎

コバエは暖かく湿った土に卵を産み付け大量発生する

コバエが好むのは、暖かく湿った養分の多い場所です。まさに室内で育てている観葉植物の土の中ですね。

集まったコバエは土に卵を産み付け、どんどん繁殖します。1匹1匹駆除していては、なかなか追いつきません。コバエの繁殖地となっている場所(=観葉植物の土)をどうにかしないことには、いたちごっこです。

コバエに苦しむ人

 

観葉植物にコバエがわいた場合の対処法

では、すでにコバエが観葉植物に発生してしまった場合の対処法を見てきましょう。

観葉植物にコバエ 対処法①土を入れ替える

コバエの温床となりやすいのが、腐葉土や堆肥などの養分を多く含む土です。コバエは、暖かく湿った養分の多い土の中に卵を産み付けます。

そのため、コバエを取り除くにはコバエだけではなく、土の中の卵や幼虫も駆除しなければなりません。ただ、コバエを完全に取り除くのは困難です。

コバエだけをとっていても、とったところですぐに新しいコバエが生まれるため、時間の無駄になりがち。おすすめは、思い切って土を入れ替えることです。

コバエを払う人

※ただし、観葉植物の多くは春から秋にかけてが植え替えの適期です。冬場の植え替えは株を弱らせることもあるため控えた方が無難でしょう。

コバエがわきにくい土を使う

ホームセンターや園芸店には、「室内向けの土」が販売されていることもあります。特に、プロトリーフさんの室内向けの土は、コバエやきのこの原因となる堆肥(たいひ)を使用していません。

また、粒が大きく(直径3㎜くらい)水はけの良い土のため、コバエの繁殖を防ぐことができます。また、緩効性の化成肥料が含まれているため、コバエの発生を防ぎつつ、観葉植物も元気に育てることができます。

室内向けの土
室内でも清潔に使える土

また、この土は濡れると色が変わるため、水やりのタイミングが分かりやすいのも特徴のひとつです。特に、寒さに強くない植物を育てる場合、室内での管理が中心になります。

観葉植物の多くは熱帯地方が原産のため、寒さにあまり強くありません。室内で管理することが多い観葉植物は、コバエがわきにくい土にしておくのがおすすめです。

プロトリーフの土を使用
室内向けの土で植え付けたガジュマル

コバエは土の表面から2~3cm程の深さに卵を産み付ける

コバエは土の表面から約2~3cm程の深さに卵を産み付けます。そのため、土の表面のみ、養分が少ない無機質な土に替えるのも効果的です。

無機質な土には、「赤玉土」「鹿沼土」「バーミキュライト」「川砂」などがありますが、使い古しではなく清潔なものというのが条件です。

赤玉土(小粒)
  1. 深さ5cm程の土を取り除く
  2. 取り除いた部分に無機質な土を足す
  3. 様子を見て改善されないようなら、すべての土を入れ替えることも検討する
表面の土を取り除く
念のため、深さ5cmくらいまでの土を取り除くのがおすすめ

観葉植物にコバエ 対処法②捕獲、駆除

「とりあえず手間をかけずにコバエを減らしたい」という場合、コバエを捕獲・駆除してくれる商品を使用するのがおすすめ。

こちらは土に挿しておくだけでコバエを捕獲してくれる商品です。見た目も自然で化学殺虫成分を使用していないため安心して使えます。

ただ、コバエを劇的に減らすためには、やはり、コバエの温床となっている「土」を見直すのがおすすめです。

観葉植物にコバエ 対処法③思い切って水耕栽培に切り替えてみる

「室内でコバエが大量に発生してしまった…気持ち悪くて土に触れるのも嫌。植物自体を諦めようとも思っている。」

このように思われる方も多いのではないでしょうか。特に、虫が苦手な方はコバエが大量発生した土に触れるのも苦痛ですよね。

そのような場合、思い切って水耕栽培に切り替えるのも一つの選択肢です。そもそも土を使用しない水耕栽培であれば、室内でも清潔に観葉植物を楽しめます。

おすすめの方法は水差し

  1. 今ある植物から茎を5cm程カット。コバエのわいた鉢植えはとりあえず屋外へ移動。
  2. 下葉を取り除き水に差す
  3. うまくいけば発根しそのまま水差しで育てられる
ピレアの挿し木
水差しで発根させたピレアの茎

いろいろな植物の挿し木(水差し)方法

「ポトスを水差しで楽しむ方法を分かりやすく解説します!」はこちら

「ベビーサンローズを水栽培で楽しむ方法をご紹介します!」はこちら

「アロマティカス 水差しで育てる方法を解説します【超簡単!】」はこちら

 

観葉植物の効果的なコバエ対策とは?

最後に、観葉植物にコバエがわきにくくするための対策をいくつかまとめてご紹介します。「観葉植物は育てたいけど虫が苦手!」という方は、ぜひ、ここでご紹介する方法を試してみてくださいね。

コバエ対策①コバエがわきにくい土を使用する

コバエの原因となりやすいのが、観葉植物を植え付けている「土」です。特に、観葉植物をホームセンターや100円ショップで購入した場合、水はけのあまりよくない土が使われていることが多いです。

水はけのよくない土は保水性があるため、お店での管理を楽にする目的で使われることが多いようですが、コバエの好む多湿状態が長く続きます。

コバエのわきやすい土の特徴
  • 「有機肥料を含む」「堆肥を多く含む」「水はけが悪い」など

例:腐葉土、堆肥(木くずや牛糞を発酵させたもの)、コメのとぎ汁など

コバエのわきにくい土の特徴
  • 「排水性にすぐれる」「堆肥を含まない」「無機質な肥料分(化成肥料)」など
  • 室内向けに作られた土

例、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなどで使い古いしではないもの

左の黒っぽい土は堆肥を含む用土、右側は赤玉土(小粒)

コバエ対策②コバエを入り込ませないようにする

観葉植物にわきやすいキノコバエ。実は、はっきりとした侵入経路は特定されていません。ただ、コバエの入口として考えられるのは網戸です。体が小さなキノコバエは、網戸の網目からでもするりと通り抜けられます。

「網戸に殺虫剤を使用する」「コバエが活動的になる時間帯の換気扇の使用を控える」など、コバエを侵入させないためにできることはありますが、どうしてもいたちごっこになりがちです。

そこでおすすめしたいのが、「土を使用せずに植物を育てる」という選択肢です。以下でくわしくご紹介します。

コバエ対策③人口の土(ハイドロカルチャー)に植え付ける

ハイドロコーン(小粒)

水耕栽培というとガラス容器に水を張って育てるヒヤシンスを連想しがちですが、観葉植物でも水耕栽培できるものが多いです。

その際に使用するのが「ハイドロカルチャー」とよばれる人口の土です。

 
 
 
 
 
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ハイドロカルチャーのメリットとデメリット
  • メリット⇒コバエがわきにくい、清潔、見た目がおしゃれ、耐陰性のある植物に向いている(多くの観葉植物)
  • デメリット⇒植物があまり大きく育たない、水の管理がやや難しい、日光を多く必要とする植物には向かない(多くの多肉植物)
 観葉植物をハイドロカルチャーで育てる 
  1. 鉢から株を取り出し土をはらう(根を傷め過ぎないようにする)
  2. 穴のない容器にハイドロカルチャーを1/3程度入れる
  3. 植物を配置し隙間にハイドロカルチャーを入れる
  4. 容器の1/4~1/5程度の水を入れる
  5. 風通しのよい半日陰で管理(直射日光は水温の上昇による根腐れを引き起こすため避ける)
  6. 容器の水が無くなったら1/4~1/5程度の水を足す
ハイドロカルチャー
ハイドロカルチャーなら室内でも清潔に観葉植物が管理できる
あわせて読みたい「観葉植物にきのこが生える原因と対処法【予防策まで解説】」はこちら

 

まとめ

今回は、観葉植物にコバエがわく原因と対処法、対策までをくわしくご紹介しました。

室内でコバエがわくと気持ち悪いですよね。見つけるたびに嫌に気分になります。そんなコバエを防ぐには、観葉植物を植え付けている「土」を見直すのが一番のおすすめです。

「見つけては潰す…」をひたすら繰り返していても、根本的な解決にはなりません。今回の記事をご参考に、ぜひ、観葉植物の管理を見直してみてください。

観葉植物にコバエがわく主な原因
  • コバエは有機肥料を含んだ湿った土を好む
  • 暖かく湿った環境で繁殖を繰り返す(30度程度、湿度70%以上)
  • 腐葉土にコバエの卵が混入していることも考えられる
  • 網戸や窓から室内に入り込んだコバエが観葉植物の土に卵を産み付ける(深さ3cmくらいに)
観葉植物にコバエがわいたときの対処法
  • 土を入れ替える←おすすめ
  • 捕獲・駆除してくれるアイテムを活用
  • 水耕栽培に切り替える
観葉植物のコバエ対策
  • コバエがわきにくい土を使用する(室内向けに作られた用土や無機質な土、化成肥料など)
  • コバエを浸入させない工夫をする(虫よけ、午前中の換気扇の使用を控えるなど)
  • ハイドロカルチャーで育ててみる
バーミキュライトとパーライト
無機質な土は100円ショップでも販売しています

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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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