切れ目の入った個性的な葉がエキゾチックで、一鉢置くだけで南国の雰囲気を演出してくれる観葉植物・モンステラ。葉が大きく存在感のあるインテリアグリーンですが、育てているうちに倒れることが多い観葉植物でもあります。
丈夫で育てやすいモンステラは、何といっても生育が旺盛!放っておくと、「いつの間にかモンステラが鉢ごと倒れてしまった…」なんてことも少なくありません。
そこで今回は、倒れるモンステラの原因と対処方法を徹底解説いたします!

モンステラが倒れる時の対処方法をくわしく解説します
それではさっそく、モンステラが倒れる時の対処方法をご紹介します。モンステラが倒れる時の対処法は主に2パターンです。
モンステラが倒れる時の対処法①「支柱を立てる」
生長するにつれ、どうしても横に広がるモンステラ。放置すると鉢ごと倒れることにもなりかねません。そんなときは、支柱を立てるのもひとつの選択肢です。
100円ショップやホームセンターに売っている、緑色の支柱でももちろん大丈夫ですが、できれば自然素材のものの方がモンステラが絡みつきやすいです。
自然素材の支柱で見た目もおしゃれに!
緑色の支柱とワイヤーで支えてあげるのも良いですが、どうしても見た目が野暮ったくなりがち。そんなときにおすすめなのが「ココスティック」です。
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ココスティックは、ココナッツファイバーで覆われた自然素材の支柱で、倒れる植物を上向きに生長するよう作られています。使い方は通常の支柱と同じで、土に挿して植物をやさしくくくりつけるだけです。
また、生長とともにスティックを継ぎ足していくこともできます。本来のモンステラは、大木に絡みつきながら上へ上へと生長していくつる性の特徴をもつ植物です。
モンステラを鉢植えで育てていると、どうしても、行き場のない茎や気根がさまよった挙句、倒れてだらしない見た目になりがち。
おしゃれで機能的な支柱は、倒れるモンステラに適したアイテムです。
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モンステラを幹立ち(幹上がり)に仕立ててみる
支柱や支えとなるアイテムを使わずに、モンステラ自身が自立して縦に伸びるよう仕立てることを「幹立ち(幹上がり)」といいます。
放っておくとどんどん横に倒れるモンステラ。そのため、モンステラを幹立ちさせるには、
少々時間と手間を要します。が、幹立ちしたモンステラの見た目は非常にすっきりとし、一気にスタイリッシュな印象にできます。
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モンステラを幹立ちに仕立てる方法【手順】
- まずは植え替えから。そのままでは横に広がる(倒れる)ため、幹が垂直になるよう植え替える。
- 園芸用の支柱と園芸用ソフトワイヤーで倒れないよう幹を支える。
- 気根が出てモンステラ自身が自立できるようになるまでは支柱で支えておく。
- 自立できるようになったら様子をみて支柱を卒業。

幹立ちのモンステラは通常のものよりも高価な場合が多いようです。自分で仕立ててみるのも楽しそうですね。
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あわせて読みたい「広がるモンステラを幹立ちに仕立てる方法を徹底解説します!」はこちら
モンステラが倒れる時の対処法②「カットする」
倒れたモンステラはどうしてもだらしのない印象になりがちです。「手っ取り早くすっきりさせて仕立て直したい」という場合、剪定で余分な茎をカットするのも一つの手です。
モンステラの剪定時期は生長期である4月~9月頃。中でも、生長期初期にあたる5月6月頃に剪定することで、株へのダメージを最小限に抑えられるだけでなく、新芽が出やすいです。
あわせて読みたい「モンステラ 冬の管理のコツ3つ!【冬のお手入れ方法】」はこちら
モンステラの剪定【手順】
- 適期は4月~9月頃まで
- 伸びすぎている茎をカット
- 風通しの良い半日陰で管理(しばらくは水のやり過ぎに気を付ける)
- 生長が落ち着いたら通常の管理に戻す

剪定後は葉数が少なくなるため、今までよりも水を多く欲しなくなります。土が一週間以上湿っていると根腐れに発展する可能性が高まるため、水のやり過ぎに気を付けながら管理します。
しばらくすると、カットした葉の付け根あたりから新しい芽が出てくるので、新しい葉が展開したら様子をみて通常の管理に戻すのがおすすめです。

※ちなみに、カットしたモンステラの茎で増やすこともできますよ。(以下記事をご参考に!)
あわせて読みたい「モンステラ 挿し木で増やす方法を徹底解説します!」はこちら
モンステラが倒れる理由【そもそもなぜ倒れるの?】
次に、そもそもなぜモンステラは倒れるのかを解説します。
モンステラは順調に育つと倒れる植物
「モンステラが倒れてしまって困っている…」
実は、モンステラは順調に育つと倒れます。むしろ、モンステラが倒れるのは、上手に育てられている証拠といえるでしょう。
モンステラはつる植物の性質をもつため這うように育つ

モンステラはつる植物の性質をもつため、横に這うように育ちます。そのため、モンステラは元々が、パキラやベンジャミンのように「自立して育つ植物ではない」ということです。
モンステラは何かに絡みつきながら育っていくため、どちらかというとポトスに近いです。
添え木を挿してあげると、モンステラはどんどんと気根を絡めます。木や添え木などに気根を絡みつけながら、上へ上へと這い上がっていくのがモンステラという植物です。
あわせて読みたい「伸びすぎたモンステラの対処方法 分かりやすく解説します!」はこちら
まとめ
今回は、モンステラが倒れる時の対処方法をご紹介しました。
ただ、モンステラは「倒れる」というよりは、元々が何かに絡みつきながら這うように育つ植物です。そのため、「育て方が悪くて倒れてしまった」というわけではありません。
むしろ、「元気に、順調に育っているからこそモンステラは倒れる」と言ってもいいかもしれません。
とはいえ、室内でモンステラを育てていると、部屋中にモンステラを這わせるというわけにはなかなかいきませんよね(笑)。
そんなときは、今回の記事をご参考に、お好みでモンステラを仕立て直してみてみるのも楽しそうですよ。
あわせて読みたい「枯れずに長持ち!モンステラを楽しむならフェイクグリーンもアリな理由」
モンステラが倒れる時の主な対処法2つ
- カットして仕立て直す
- 支柱で支えるor幹立ちに仕立ててみる
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