
観葉植物は育てたいけど、コバエがわくのが本当にイヤ…
室内でグリーンを楽しんでいる方なら、誰もが一度は悩む問題ではないでしょうか。
特に100円ショップやホームセンターで購入した観葉植物は、植え付けられている土の質によってコバエが発生しやすいことがあります。
そこで今回は、ダイソーで買える赤玉土でコバエはわくのか?という疑問に答えつつ、観葉植物にコバエが発生する原因と対策を徹底解説していきます。
観葉植物にコバエがわく原因とは?
まずは「なぜコバエがわくのか」を知っておく必要があります。
室内で発生しやすいのは「キノコバエ」という小さなハエです。体長は1〜2mmほどで、網戸の隙間からも簡単に侵入してしまいます。
室内でよく発生するのは「キノコバエ」
観葉植物まわりでよく見かける小さな虫の正体は、体長1〜2mmほどの「キノコバエ」です。
網戸の隙間からも簡単に侵入してしまうほど小さく、室内でも繁殖しやすいのが特徴です。
コバエが好む環境
コバエが発生しやすい条件は次のとおりです。
- 有機質の多い土(腐葉土・堆肥入り)
- 湿り気のある環境(特に梅雨〜夏場)
- 暖かい室温(20〜30℃前後)
養分が多く湿った土はコバエの温床
つまり、栄養分が豊富で湿った状態の土は、コバエが繁殖しやすい環境といえます。
観葉植物を清潔に育てるためには、まずこの条件を避けることが大切です。
▶水やり不要、植え替えも不要。虫もわかない清潔な観葉植物が欲しい人へ
ダイソーの赤玉土でコバエはわく?
結論からいうと、赤玉土そのものが原因でコバエがわくことは少ないです。
なぜなら、赤玉土は「無機質な土」であり、腐葉土や堆肥のように虫のエサとなる有機物を含んでいないからです。
赤玉土そのものは原因になりにくい
結論からいうと、赤玉土そのものが原因でコバエがわくことはほとんどありません。
なぜなら赤玉土は「無機質な土」であり、腐葉土や堆肥のようにコバエのエサとなる有機物を含んでいないからです。
袋詰めの段階で混入の可能性もゼロではない
ただし、どんな赤玉土でも「完全に清潔」とは言い切れません。
袋詰めの時点でコバエやカビの卵が混入しているケースも、ごく稀にあります。
新品を開封する際は、なるべく風通しの良い場所で扱うと安心
古い赤玉土の再利用には注意
一度使った赤玉土を再利用すると、根や有機肥料の残りが混じってしまいます。
これらが分解されるとコバエやカビの温床になるため、「再利用=コバエ発生リスクが高まる」と考えておくとよいでしょう。
水やり管理でコバエの産卵を防ぐ
赤玉土は本来、通気性・排水性に優れていますが、鉢表面が常に湿った状態だと外から飛んできたコバエが卵を産み付けることがあります。
特に夏場は乾きやすいですが、過度な水やりは避けて「表面が乾いてから与える」習慣をつけるのが大切です。
清潔な状態ならコバエ対策に有効
つまり、ダイソーの赤玉土も「新品で清潔な状態」ならコバエ対策に効果的です。
ただし、長期間の使い回しや過湿管理は逆効果になるため、定期的な植え替えや表土の入れ替えを行うと安心です。
すでにコバエがわいてしまったときの対処法
「気づいたらコバエが飛んでる…」
そんなときの具体的な駆除方法を3つご紹介します。
① 土を入れ替える(もっとも確実)
コバエは土の表面2〜3cmに卵を産み付けます。
そのため、まずは表土5cmほどを取り除き、新しい赤玉土や鹿沼土に替えるのが有効です。
根本解決をするなら、思い切ってすべての土を入れ替えるのがベスト。
植え替えの適期は春〜秋!冬場は株を弱らせないよう注意。
👇虫が湧きにくい室内向けの土がおすすめ
赤玉土のみだと粒が崩れて内部が蒸れやすい。この土は赤玉土、鹿沼土などがバランスよくブレンドされています。
② 捕獲アイテムを使う(手軽な応急処置)
すぐに土を入れ替えられない場合は、コバエ捕獲アイテムを使いましょう。
市販されている「土に挿すタイプの粘着トラップ」なら、化学成分を使わず安全にコバエを減らせます。
③ 思い切って水耕栽培に切り替える
「もう虫は無理!土に触れるのも嫌!」という方には、水耕栽培がおすすめです。
土そのものを使わないので、コバエの発生リスクを根本的に断てます。
水差しやハイドロカルチャーなら、室内でも清潔に観葉植物を楽しめます。
ダイソー赤玉土を使ったコバエ対策のポイント
コバエがわきにくい環境をつくるためには、土選び+管理方法が重要です。
無機質な土を選ぶ
コバエがわきにくい環境を作るためには、まず土選びが重要です。
赤玉土や鹿沼土など、腐葉土や堆肥を含まない無機質な土を使うことで、コバエの繁殖を防ぎやすくなります。
新しい土を使う
使い古しの土はカビやコバエの温床になりやすいため、新品で清潔な土を使うことがポイントです。
特に100円ショップの赤玉土を使用する場合は、開封後すぐに植え替えるのがおすすめです。
水やりは表土が乾いてから
赤玉土は通気性・排水性に優れていますが、表面が常に湿った状態だとコバエが卵を産み付けやすくなります。
水やりは表土が乾いてから行い、過湿にならないよう管理しましょう。
表面だけでも赤玉土に替える
すでにコバエが発生している場合でも、鉢の表面だけ赤玉土に替えることで、コバエの繁殖を抑える効果があります。
土の深さ5cmほどを取り替えるとより効果的です。
室内向けの培養土を選ぶ
室内で観葉植物を管理する場合は、室内向けの培養土を選ぶと安心です。
コバエやカビがわきにくく、観葉植物を清潔に育てられます。
筆者おすすめは「室内向けの土」
ホームセンターや園芸店には、「室内向けの土」が販売されていることもあります。
特に、プロトリーフさんの室内向けの土は、コバエやきのこの原因となる堆肥(たいひ)を使用していません。
粒状の土で水はけ抜群、見た目も◎
また、粒が大きく(直径3㎜くらい)水はけの良い土のため、コバエの繁殖を防ぐことができます。
また、緩効性の化成肥料が含まれているため、コバエの発生を防ぎつつ、観葉植物も元気に育てることができます。

土の乾湿で色が変わる
また、この土は濡れると色が変わるため、水やりのタイミングが分かりやすいのも特徴のひとつです。
特に、寒さに強くない植物を育てる場合、室内での管理が中心になります。
観葉植物の多くは熱帯地方が原産のため、寒さにあまり強くありません。
室内で管理することが多い観葉植物は、コバエがわきにくい土にしておくのがおすすめです。

虫を捕獲するためのアイテムも
「とりあえず手間をかけずにコバエを減らしたい」という場合、コバエを捕獲・駆除してくれる商品を使用するのがおすすめです。
こちらは土に挿しておくだけでコバエを捕獲してくれる商品です。見た目も自然で化学殺虫成分を使用していないため安心して使えます。
ただ、コバエを劇的に減らすためには、やはり、コバエの温床となっている「土」を見直すのがおすすめです。
☆★虫がわかない土のおすすめは?清潔に観葉植物を楽しむなら土選び↓↓

虫が苦手なら水耕栽培もおすすめ

室内でコバエが大量に発生してしまった…気持ち悪くて土に触れるのも嫌。植物自体を諦めようとも思っている…。
このように思われる方も多いのではないでしょうか?
特に、虫が苦手な方はコバエが大量発生した土に触れるのも苦痛ですよね。
そのような場合、思い切って水耕栽培に切り替えるのも一つの選択肢です。そもそも土を使用しない水耕栽培であれば、室内でも清潔に観葉植物を楽しめます。
おすすめの方法は水差し

- 今ある植物から茎を5cm程カット。コバエのわいた鉢植えはとりあえず屋外へ移動
- 下葉を取り除き水に差す
- うまくいけば発根しそのまま水差しで育てられる
いろいろな植物の挿し木(水差し)方法



観葉植物にコバエがわく原因とは?
まずは、「そもそも、なぜ観葉植物にコバエがわくのか」についてくわしく見てきましょう。
観葉植物に発生しやすいのは「キノコバエ」
ハエの中でも観葉植物にわきやすいのが「キノコバエ」という小さなハエです。
体長は約1㎜で色は黒、網戸の網目をスルリと通り抜け、室内へと侵入し大量発生することもあります。
ただ、このコバエは人に直接害を与えるということはありません。とはいえ、室内でコバエが沸いたときの不快感はものすごいですよね。

また、キノコバエの場合、夜明けから10時くらいかけて活動的になるという特徴もあるんだ。
コバエは土の養分や湿り気を求め、どこからか集まってくる

コバエの原因は、観葉植物を植え付けている土にあります。
特に、養分の豊富な腐葉土を観葉植物の用土として多く使用している場合、コバエがわきやすいです。
ただ、室内で管理してるはずなのに、一体どこからコバエが入り込んでくるの?と思いますよね。

実は、コバエは体が小さい。だから、網戸の隙間からするりと室内へ侵入できてしまうんだ。
また、腐葉土に元々コバエの卵が入り込んでいるということも多いようです。
ただ、室内で発生するコバエが一体どこから入り込んでくるのか、残念ながら正確には分かっていません。
コバエが好む条件
- 薄暗く湿った場所、梅雨時期
- 養分の多い場所
- 腐った植物のまわり(腐葉土がまさにこれにあたる)
コバエは暖かく湿った土に卵を産み付け大量発生する

コバエが好むのは、暖かく湿った養分の多い場所です。まさに室内で育てている観葉植物の土の中ですね。
集まったコバエは土に卵を産み付け、どんどん繁殖します。1匹1匹駆除していては、なかなか追いつきません。

コバエの繁殖地となっている場所(=観葉植物の土)をどうにかしないことには、いたちごっこだよ。
☆★観葉植物の害虫対策!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ↓↓

観葉植物の効果的なコバエ対策とは?
最後に、観葉植物にコバエがわきにくくするための対策をいくつかまとめてご紹介します。
「観葉植物は育てたいけど虫が苦手!」という方は、ぜひ、ここでご紹介する方法を試してみてくださいね。
コバエ対策①コバエがわきにくい土を使用する
コバエの原因となりやすいのが、観葉植物を植え付けている「土」です。
特に、観葉植物をホームセンターや100円ショップで購入した場合、水はけのあまりよくない土が使われていることが多いです。
水はけのよくない土は保水性があるため、お店での管理を楽にする目的で使われることが多いようですが、コバエの好む多湿状態が長く続きます。
コバエのわきやすい土の特徴
- 「有機肥料を含む」「堆肥を多く含む」「水はけが悪い」など
例:腐葉土、堆肥(木くずや牛糞を発酵させたもの)、コメのとぎ汁など
コバエのわきにくい土の特徴

- 「排水性にすぐれる」「堆肥を含まない」「無機質な肥料分(化成肥料)」など
- 室内向けに作られた土
例、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなどで使い古いしではないもの
コバエ対策②コバエを入り込ませないようにする
観葉植物にわきやすいキノコバエ。
実は、はっきりとした侵入経路は特定されていません。ただ、コバエの入口として考えられるのは網戸です。
体が小さなキノコバエは、網戸の網目からでもするりと通り抜けられます。
網戸に使える殺虫剤もあるけど…
「網戸に殺虫剤を使用する」「コバエが活動的になる時間帯の換気扇の使用を控える」
コバエを侵入させないためにできることはあるものの、どうしてもいたちごっこになりがち…。
そこでおすすめしたいのが、「土を使用せずに植物を育てる」という選択肢です。以下でくわしくご紹介します。
コバエ対策③人工の土(ハイドロカルチャー)に植え付ける

水耕栽培というとガラス容器に水を張って育てるヒヤシンスを連想しがちですが、観葉植物でも水耕栽培できるものが多いです。
その際に使用するのが「ハイドロカルチャー」とよばれる人工の土です。
ハイドロカルチャーのメリットとデメリット
- メリット⇒コバエがわきにくい、清潔、見た目がおしゃれ、耐陰性のある植物に向いている(多くの観葉植物)
- デメリット⇒植物があまり大きく育たない、水の管理がやや難しい、日光を多く必要とする植物には向かない(多くの多肉植物)
観葉植物をハイドロカルチャーで育てる
- 鉢から株を取り出し土をはらう(根を傷め過ぎないようにする)
- 穴のない容器にハイドロカルチャーを1/3程度入れる
- 植物を配置し隙間にハイドロカルチャーを入れる
- 容器の1/4~1/5程度の水を入れる
- 風通しのよい半日陰で管理(直射日光は水温の上昇による根腐れを引き起こすため避ける)
- 容器の水が無くなったら1/4~1/5程度の水を足す


虫嫌いの人におすすめの観葉植物はコレ!
コバエはもちろん室内で観葉植物を育てている以上、虫問題はつきものです。

そうは言っても虫は嫌い!でも室内にグリーンを取り入れたい…。
そんな方におすすめの観葉植物には以下のようなものがあります。
虫嫌いの人におすすめの観葉植物①ハイドロカルチャー(水耕栽培)
ハイドロカルチャーは、本物の土ではなく「人工用土」を使用して観葉植物を育てる栽培方法のひとつです。
ハイドロカルチャーに使われるハイドロボールは、粘土を丸めて高温で焼き上げた人工の石のような資材。
土に比べると虫が湧きにくく、室内でも清潔に観葉植物を育てられます。

ハイドロカルチャーは水耕栽培っていう意味。ただ、園芸店やホームセンターなどでは、「ハイドロカルチャー=人工用土を使用した栽培方法」で使われることが多いよ。
☆★ハイドロカルチャーの植物が枯れる原因は?育て方のコツ3つはこちら↓↓

虫嫌いの人におすすめの観葉植物②エアプランツ
エアプランツは土や鉢を使わずに育てられる着生植物です。
100円ショップでも購入できるほど気軽に育てられるのが魅力の植物で、土を使う観葉植物に比べるとコバエが湧きにくいです。

土を使わないから水やりも不要…と思われがちだけど、水やりは必須!葉から水分を取り込む能力に優れているから、水やりを忘れているとカラカラに干からびてしまうことも多いから気を付けてね。
☆★エアプランツを室内で育てる時に押さえておくべきポイント3つはこちら↓↓

虫嫌いの人におすすめの観葉植物③フェイクグリーン(人工観葉)
コバエなんて無理、虫が湧くこと自体あり得ない…!
このような方には土も水も使わない「フェイクグリーン(人工観葉)」がおすすめです。

フェイクグリーンなら虫嫌いさんでも安心してグリーンが楽しめるよ。安っぽくみせないコツは、造花専門店のリアルなフェイクグリーンを選ぶこと。フェイクグリーンはまさにピンキリ。品質にこだわったものを選ぶことで安っぽさを回避できる!
まとめ
今回は、観葉植物にコバエがわく原因と対処法、対策までをくわしくご紹介しました。
室内でコバエがわくと気持ち悪いですよね。見つけるたびに嫌に気分になります。そんなコバエを防ぐには、観葉植物を植え付けている「土」を見直すのが一番のおすすめです。
「見つけては潰す…」をひたすら繰り返していても、根本的な解決にはなりません。今回の記事をご参考に、ぜひ、観葉植物の管理を見直してみてください。
観葉植物にコバエがわく主な原因
- コバエは有機肥料を含んだ湿った土を好む
- 暖かく湿った環境で繁殖を繰り返す(30度程度、湿度70%以上)
- 腐葉土にコバエの卵が混入していることも考えられる
- 網戸や窓から室内に入り込んだコバエが観葉植物の土に卵を産み付ける(深さ3cmくらいに)
観葉植物にコバエがわいたときの対処法
- 土を入れ替える←おすすめ
- 捕獲・駆除してくれるアイテムを活用
- 水耕栽培に切り替える
観葉植物のコバエ対策

- コバエがわきにくい土を使用する(室内向けに作られた用土や無機質な土、化成肥料など)
- コバエを浸入させない工夫をする(虫よけ、午前中の換気扇の使用を控えるなど)
- ハイドロカルチャーで育ててみる
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