
ひょろひょろになったガジュマルの樹形を整えたいけどやり方が分からない…

ガジュマルがひょろひょろに伸びすぎて見栄えが悪くなってしまった…
ユニークな幹が個性的な人気の観葉植物ガジュマル。
丈夫で枯れにくいのが魅力のガジュマルですが、日光不足が続くとひょろひょろと間延びする「徒長(とちょう)」を起こしてしまうことも。

そこで今回は、ひょろひょろに徒長したガジュマルを整える方法を画像付きで分かりやすく紹介するよ!
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ガジュマルがひょろひょろに伸びてしまう原因とは?
ガジュマルがひょろひょろに間延びしてしまう場合、主な原因としてあげられるのが「日光不足による徒長(とちょう)」です。
徒長を起こすと葉と葉の間隔が広くなり見栄えが悪くなります。

徒長とは日光不足によって枝ばかりがひょろひょろと光に向かって間延びする症状。植物は光量が足りないと光を求めて伸びようとするよ。
ガジュマルの枝ばかりがひょろひょろ伸びる主な原因は日光不足

徒長を起こしたガジュマルは、枝ばかりが細長く上にのびてひょろひょろな見た目になります。
また、葉と葉の間隔が広くなり枝ばかりが細長く伸びていくのも徒長の特徴です。
一度、徒長を起こした枝は元に戻すことはできない
残念ながら、一旦徒長を起こしてひょろひょろに伸びた枝や茎を元通りにすることはできません。
徒長によって樹形が乱れた場合、適期の剪定によって形を整えることが可能です。

徒長によってひょろひょろになったガジュマルは剪定で樹形を整えることができる。もちろんこれまでと同じ管理方法だと徒長が再発してしまう恐れが高い。置き場所の見直しも必要だよ。
あわせて読みたい「ガジュマルが徒長(とちょう)する原因と対処方法を解説!」
ひょろひょろのガジュマルを剪定で整えるメリット・デメリット
剪定は伸びすぎた枝や、余分な茎を切り落とし樹形を整える目的でおこないます。
ひょろひょろに間延びしたガジュマルを剪定するメリットとデメリットは以下の通りです。
ひょろひょろのガジュマルを剪定するメリット
- ひょろひょろに乱れた樹形を整えられる
ひょろひょろのガジュマルを剪定するデメリット
- 間違った方法で剪定すると株に大きなダメージを与え弱らせてしまうことがある

大切に育ててきたガジュマルだからこそ失敗は避けたいよね。次項ではひょろひょろになってしまったガジュマルの剪定方法を紹介するよ!
あわせて読みたい「水やり不要、植え替えも不要。虫もわかない清潔な観葉植物が欲しい人へ」
ひょろひょろになったガジュマルの整え方を解説
それでは、実際にひょろひょろに間延びしたガジュマルを整える手順をご紹介しましょう。

失敗を防ぐためにもっとも重要なのが「適期におこなう」ということ。寒い時期や寒くなる直前の剪定は避けて。
ひょろひょろのガジュマルの整え方 手順①適期は5月~6月頃

日光不足やその他適さない環境が影響し、ひょろひょろに間延びしたガジュマルです。(上写真)
ガジュマルの剪定に適しているのは春~秋ですが、株への負担を最小限に抑えるのであれば5月~6月に済ませるのがベストです。

気温が上がり始める春は剪定後の経過もスムーズに進みやすい。大胆にカットする場合はできるだけこの時期に済ませて。天気予報で最低気温が15度を超えるくらいのタイミングが◎。
ひょろひょろのガジュマルの整え方 手順②カット
切れ味の良い清潔なハサミでひょろひょろに伸びすぎた枝を中心にカットします。

今回は枝が1本だけだったため、剪定後は幹だけになってしまいました。
ガジュマルの樹液に触れないよう注意
ガジュマルの枝をカットすると、断面から真っ白い樹液が滲み出てきます。
この白い液体はガジュマルの樹液です。(下写真)

ガジュマルの樹液を素手で触れると皮膚がかぶれる可能性があります。
心配な場合は園芸用グローブを装着して作業してください。

ガジュマルの樹液に含まれるのはゴムの成分であるラテックス。肌が弱い人やゴムアレルギーの人は特に注意して。
ひょろひょろのガジュマルの整え方 手順③水やりは土が乾いてから
剪定から2週間後のガジュマル。新芽が出てきました。
剪定で葉を大幅に減らした場合、剪定前よりも土が乾きにくくなります。葉が減ることで水分を放出しにくくなるからです。
水やりは「〇日に1回」などと決めず土が乾いてからおこないましょう。
剪定から約半年後のガジュマル。こんもりボリュームのある樹形になりました。

うまくいけば剪定から2週間ほどで新芽が出てくるよ。直射日光を避けた明るい場所に置いてね。根腐れを防ぐためには風通しの良さも必要だよ。
あわせて読みたい「日光なしでも観葉植物は育つ?日光がなくても枯れずに長持ちするグリーンも」
ひょろひょろのガジュマルを剪定で整えてみました【経過】
ここからは、実際にひょろひょろのガジュマルを剪定で整えた際の経過をお届けします。

ガジュマルの剪定を考えている人は参考にしてみてね!
ひょろひょろのガジュマルを剪定して1週間経過

剪定から一週間経ったガジュマルです。(上写真)
よく見ると小さな芽が出いるのが分かりますか?

まずは一安心!
ひょろひょろのガジュマルを剪定して10日経過

どんどん新しい芽が出てきました。

直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で管理を続けるよ。今回は屋外の日陰に置いていたよ。
ひょろひょろのガジュマルを剪定して1か月経過

剪定から1ヵ月が経過したガジュマルです。本格的に葉っぱが茂ってきました。

ここまでくれば安心。でも、水のやり過ぎには注意。土の乾き具合をよく確認してから水やりしよう。
ひょろひょろのガジュマルを剪定して2か月経過

「剪定当日」⇒「1ヵ月後」⇒「2ヵ月後」で写真を並べてみました。(上写真)

剪定直後は幹だけになってしまったガジュマル。たった2か月でここまで茂ったよ!
ひょろひょろのガジュマルを剪定して約半年経過

ガジュマルを丸坊主にしてから半年が経ちました。ひょろひょろだった頃の面影はもうありませんね。

春先になってガジュマルの生育期になったら、樹形を整える程度の剪定をしよう。
ひょろひょろのガジュマルを剪定して10か月経過
枝葉がわさわさと茂ったガジュマル。
春になり剪定適期を迎えたため、伸びきった枝を剪定しました。(下写真)

また、植え替えも同時におこなっています。今回はやや浅めに植え付け盆栽風に。
あわせて読みたい「ガジュマルを盆栽風にする簡単な方法を解説します!」
ひょろひょろのガジュマルを剪定して1年経過

剪定から約1年経ちました。ひょろひょろだった頃の面影はもうありませんね。
ガジュマルの脇にマンネングサを植え付けてみたところ、一気にモサモサになりました。

ガジュマルの生命力は本当にすごい!
あわせて読みたい「ガジュマルの植え替え後に気を付けるべき3つのこととは?」
ガジュマルの剪定を成功させる4つのポイントとは?
ガジュマルの剪定を成功させるためには以下4つのポイントを押さえておく必要があります。
ガジュマルの剪定を成功させるポイント①5月~6月に実施
ガジュマルの剪定に適した時期は5月~6月です。
剪定することでガジュマルにはかなりの負担がかかります。そのため、適期以外の剪定は避けた方がよいでしょう。

大胆にカットする場合は冬はもちろん、真夏や寒くなる前の秋も避けて。
あわせて読みたい「ガジュマル 冬の育て方のコツ5つを徹底解説します!」
ガジュマルの剪定を成功させるポイント②直射日光を避ける
剪定後のガジュマルはかなりのダメージを受けています。
そのため、強い光は大きなストレスになるため避けましょう。

屋外なら日陰~半日陰。室内なら南~東向きの窓際がベストだよ。風通しの良い場所に置こう。
あわせて読みたい「ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】」
ガジュマルの剪定を成功させるポイント③土が乾燥してから水やり
剪定で葉が大幅に減った場合、水分を以前より必要としない状態です。
水の遣りすぎは根腐れを起こす原因になるため注意しましょう。
新芽が出るまでは、土が完全に乾いてから水を与えます。
水遣りのタイミングの目安は、「指を土に第一関節まで入れて湿気を感じない」「鉢植えをもった感じ」「鉢底が乾いている」などです。
水やりチェッカーを活用すると管理が楽に
また、水やりチェッカーを活用すると管理が楽になります。
- ブルー⇒水が足りている
- ホワイト⇒水やりのタイミング
水やりチェッカーを活用することで、ガジュマルの管理が楽になるだけでなく水やりの失敗を防ぐことが可能です。
ガジュマルの剪定を成功させるポイント④癒合剤を活用
切り口の直径が1cm以上ある場合、断面に癒合剤を塗布しておくとよいでしょう。
癒合剤は切り口から雑菌が入り込むのを防ぐ効果がを持ちます。

切り口が塞がるのをサポートしてくれるのも癒合剤の効果。癒合剤はホームセンターや園芸店、ネットで購入できるよ。
あわせて読みたい「ガジュマルを太くする方法!太らせたいなら春~秋のお手入れが重要」
剪定の際に出たガジュマルの枝で挿し木をしてみよう
ひょろひょろのガジュマルを剪定した際に出た枝は挿し木に利用できます。

切り取ったひょろひょろの枝は挿し木で増やしてみるのも面白いよ。
ひょろひょろなガジュマルの枝【水揚げ】

剪定の際に切り落としたガジュマルの枝です。水揚げ後、挿し木にします。
ガジュマルの挿し木 【半年後】

ガジュマルの剪定時に切り落とした枝、鉢植えにしてから半年経過しました。
本家のガジュマルと同じく、すくすくと育っています。

ひょろひょろに徒長していた枝とは思えない生長ぶり!
あわせて読みたい「ガジュマルの挿し木【初心者でも簡単に増やす方法!】」
ガジュマルの挿し木【一年後】
ガジュマルを剪定にした際に出た枝を土に挿して約一年経ちました。
春先に剪定して樹形を整えています。(下写真)

まだまだ幹が細いですがかなりボリュームが出てきました。
置き肥として「プロミック」を2粒施しています。

幹が太くなることを願って管理を続けます。といっても、今時期はベランダに置きっぱなしです。
あわせて読みたい「初心者でも使いやすくて効果的!ガジュマルにおすすめの肥料【3選】」
ガジュマルの挿し木【約2年後】
挿し木にして約2年が経ちました。
幹はまだまだ細いですが、少しずつ気根を増やしながら生長しています。

こんな感じで、剪定で出たガジュマルの枝があれば初心者でも簡単に発根させ育てることができるよ。
あわせて読みたい「ガジュマルを大きくしたくないときの対処方法を画像付きで解説!」
まとめ
今回は、ガジュマルがひょろひょろになる主な原因と、乱れた樹形の整え方をご紹介しました。
ガジュマルの剪定は、実施するタイミングさえ間違わなければ成功率はかなり高いでしょう。
剪定することでひょろひょろに乱れた姿を仕立て直すことができます。

ガジュマルがひょろひょろになってお悩みなら、ぜひ、今回の記事をご参考にガジュマルの剪定に挑戦してみてね!
あわせて読みたい 「室内におすすめの観葉植物!少ない光でも育てやすいグリーン5選」
ひょろひょろに伸びたガジュマルを剪定する際に押さえておくべきポイント
- 5月~6月に実施(真夏になる前に済ませるのがベスト)
- 剪定後は根腐れを起こしやすい。土が乾燥してから水やり
- 直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で管理
- 切り口が大きい場合や心配な場合は癒合剤を使うとよい
ガジュマルを育てている人におすすめの便利アイテム
☆★土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる「水やりチェッカー」↓↓
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☆★土に混ぜ込むor撒くだけでガジュマルに付きやすい害虫を予防↓↓
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