モンステラ葉焼けの症状と復活法(要約)
- 症状:葉が黄色・茶色・白っぽく変色(元には戻らない)
- 原因:真夏の直射日光や西日
- 対処:遮光ネット・レースカーテン・半日陰への移動
- 復活の鍵:新しい葉を出すための環境づくり(水やりは土が乾いてから、風通し良く、春~夏は薄い液肥)
- 注意:緑部分は光合成できるため、葉が少ない株は残す
今回は、モンステラが葉焼けする原因と対処法、育て方のコツをご紹介します。
モンステラが葉焼けした時によくある症状
モンステラが葉焼けしたときの最も一般的な症状は、葉の色の変化です。
黄色っぽく変色
健康な濃い緑色から、全体的に黄色みがかってきます。
茶色く焦げたようになる
葉焼けが進行すると、まるで焦げたように茶色く変色し、乾燥してパリパリになることもあります。
白っぽく色が抜ける
緑色が薄くなり、漂白されたように白っぽく色が抜ける症状も見られます。
葉焼けしたモンステラを復活させる方法
1. 日焼けは元に戻らないと知っておく
モンステラの葉焼けは、一度起こると茶色や白に変色した部分は元に戻りません。復活させるには、新しい健康な葉を出すための環境を整えることが唯一の方法です。
2. 原因となった環境を見直す
葉焼けの原因は強すぎる直射日光です。同じ場所に置き続けると、新しい葉もまた焼けてしまいます。
対策例
- 夏場はレースカーテンや遮光ネットを使う
- 東向きの窓際や半日陰に移動
- 西日の直射は避ける
3. 焼けた葉を切るかどうか判断する
葉焼けした葉を切るかは、見た目と株の状態で判断します。
- 見た目が気になる場合 → 切ってOK
- 葉が少ない場合 → 緑色の部分を残して光合成を助ける
4. 葉を切るときの正しい方法
葉を切る場合は、葉と茎(葉柄)の真ん中あたりでカットします。
しばらくすると残った茎が黄色く枯れ、手で簡単にもぎ取れるようになります。
5. 緑の部分はできるだけ残す
緑色の部分は光合成が可能です。特に葉の枚数が少ない株では、光合成を妨げないためにも緑部分を残すのがおすすめです。これにより新しい葉の展開が早まり、回復がスムーズになります。
6. 新しい葉を出すための管理
環境を整えたら、株が元気を取り戻すまでしっかり管理しましょう。
- 水やりは土が乾いてから
- 風通しの良い場所に置く
- 生育期(春〜夏)は薄い液肥を与える
モンステラが葉焼けする原因と予防方法
何といってもモンステラの魅力は葉です。
切れ目の入った大きな葉が魅力のモンステラ。葉焼けしたときの対処法をみていきましょう。
モンステラは直射日光によって葉が焼ける
モンステラは元々、大木に囲まれたジャングル(熱帯アメリカ)で樹木に絡みつくように自生しているため、強すぎる日光よりは半日陰が適しています。
特に、高温期は葉焼けリスクが高いです。
モンステラが葉焼けすると葉が黄色っぽくなったり茶色くなる
葉焼けしたモンステラの葉は元々の緑色から黄色っぽくなり、さらに葉焼けが進行すると茶色く焼け焦げたような見た目になります。
また、色が抜けたように白っぽくなるのも葉焼けの症状のひとつです。
葉焼けしたモンステラの葉は元に戻らない
一度葉焼けした葉は元には戻りません。
そのままにしておくか、生長期(4月~9月頃)であれば切り取って、新しい葉が出るのを待ちます。
切り取る際には葉柄(ようへい)の付け根部分に新しい葉が付いていないか確認し、その部分は残しておきます。
モンステラが葉焼けしたら場所を移動させるor遮光ネットを利用し対策
モンステラが葉焼けした場合、直射日光や西日が当たらない場所に移動させるか、遮光ネットを利用する必要があります。
葉焼けが進行することで株自体が弱って枯れてしまうこともあるからです。
モンステラに適しているのは、レースカーテン越しの光や半日陰、明るい日陰などです。
モンステラが好む置き場所
・「半日陰」や「あかるい日陰」 ・日光が当たったり当たっていなかったりする場所、木漏れ日 ・レースカーテン越しの日光 ・直射日光の当たる場所なら遮光ネットを活用する ・ルクス値は10000~20000程度 ※ルクス値は光の明るさを表す指標のことです。室内の明るい場所のルクス値は、8000程度になります。
モンステラが枯れる原因とは?
次に、モンステラが枯れる主な原因をご紹介します。
モンステラが枯れる原因①「根腐れ」
モンステラは水をやりすぎると、根が呼吸できず腐って枯れる「根腐れ」を起こしやすくなります。土が乾いたのを確認してから水やりするのが基本です。
ただ、季節によっても、モンステラへの水のやり方法は変わります。
特に、冬場の水やりには注意が必要です。生長が緩慢になる冬場は、モンステラの生長がほぼ止まるため、水を吸い上げる力自体が弱まります。そのため、春~秋にかけてと同じように水やりしていると根腐れに発展しやすいです。
また、水はけの悪い土を使っているのも根腐れの原因になります。
- 春~秋⇒土が乾いていたらたっぷりと水やり
- 冬⇒土が乾いて2~3日程経ってからやや控えめに水やり
あわせて読みたい「モンステラ 冬の管理のコツ3つ!【冬のお手入れ方法】」
モンステラが枯れる原因②「寒さ」
モンステラの耐寒温度(枯れないための最低温度)は0度です。ただ、低温が続くことで下葉が落ち、春にはだらしのない株姿になります。
そのため、モンステラをできるだけ丈夫に保つためには最低でも10度は保ちたいところです。また、生長を続けるには15度以上が必要になります。
モンステラが枯れる原因③「葉焼け」

モンステラは耐陰性をもつため観葉植物として人気ですが、本来は日光を好む植物です。
ただし、直射日光は葉焼けを起こす可能性があるため、避けた方が無難でしょう。
モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ【3つ】
次に、モンステラが枯れるのを防ぐための育て方のコツ3つをご紹介します。
モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ①「季節によって水やりの仕方を変える」
モンステラは、時期によって生長の仕方が変わります。そのため、時期によって変える必要があるのが水やりの方法です。
生長期である春~秋にかけては、土が乾いたらたっぷりと与えます。そして、冬場は土が乾いてから3日程経過してから控え目に与えます。
理由は、冬場はモンステラの生長が緩慢になる休眠期だからです。この時期に過度の水やりをすると、吸いきれずに残った水分が鉢内に長く留まり、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」に発展しやすくなります。
土が一週間以上湿っていないように管理するのが、モンステラの根腐れを防ぐコツです。
- 春~秋の生長期⇒土が乾いたらたっぷりと与える
- 冬⇒土が乾いて3日程経ってからやや控えめに与える
水やりチェッカーで根腐れを防ぐ!
「水やりのタイミングがいまいち分からない」「できるだけ枯らしたくない」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで、色で水やりのタイミングが分かります。

いちいち土を観察する必要がなくなるため、管理が楽になるだけではなく、水やりの失敗による根腐れを防ぐことができます。
- 白⇒土が乾いている
- 青⇒土が湿っている
モンステラは熱帯アメリカが原産のため、暖かい場所を好みます。そのため、冬場の管理には注意が必要です。
株姿を綺麗に保つためにも最低10度は保ちます。また、冬場もなるべく日当たりの良い場所に置くのが好ましいですが、冬場の窓際は朝晩の冷え込みが懸念されます。
夜になったら窓から1~2mは離して冷え込みを防ぎましょう。また、床に直接鉢を置くのも根を冷やす原因になります。棚の上に置くか、鉢の下に雑誌や新聞紙を敷いて寒さを防ぐのも効果的です。
鉢スタンドで冷気を防ぐ
冷気は下に溜まりやすいため、冷えを防ぐためにも鉢スタンドを活用するのもおすすめです。自分好みの鉢スタンドを選ぶのも楽しみのひとつですよ。

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モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ③「半日陰で管理」
モンステラは強すぎる日光を浴びると、葉が焦げて焼ける「葉焼け」をおこしやすいです。
特に、気温の高い時期の直射日光は、葉焼けを起こす原因なりやすいため要注意。
あわせて読みたい「枯れずに長持ち!モンステラを楽しむならフェイクグリーンもアリな理由」
モンステラの日焼けに関するよくある質問
1. モンステラが日焼けした時はどこを切れば良い?
日焼けした部分は元に戻らないため、葉柄(葉の付け根)から丸ごと切り取ります。
株元から2〜3cm残して切ると、切り口が腐りにくくなります。
2. モンステラの葉が黒くなった時はどうすればいい?
黒くなった葉は病気や水のやりすぎも原因ですが、日焼けが進行して黒変する場合もあります。
原因を特定した上で、黒くなった部分は早めに切除してください。
3. 日焼けした葉は自然に回復しますか?
回復しません。緑色の部分は光合成できますが、茶色や白くなった部分は枯れ組織なので、見た目が気になる場合は切り取ります。
4. モンステラはどれくらいの直射日光で日焼けしますか?
夏の午前10時〜午後3時の直射日光で数時間当たると、葉焼けすることが多いです。特にガラス越しでも強光なら日焼けします。
5. 日焼けと根腐れはどう見分けるのですか?
日焼けは葉の一部が茶色や白に変色し、他の部分は元気なことが多いです。
根腐れは下葉から黄色くなり、茎や根も柔らかくなります。
6. モンステラが日焼けしやすい季節はいつですか?
5月〜9月の強い日差しが差し込む時期です。梅雨明け後や真夏は特に注意が必要です。
7. 室内でも日焼けすることはありますか?
はい。南向きや西向きの窓際など、夏場は室内でも日焼けします。レースカーテンや遮光フィルムで対策しましょう。
8. 日焼けを防ぐためのベストな置き場所はどこですか?
明るい半日陰が理想です。
室内なら南~東向きの窓際が理想です。窓越しの光であれば、レースカーテンも基本不要です。
9. 日焼けした葉は切らずに放置しても大丈夫ですか?
問題ありませんが、見た目が気になるなら切っても問題ありません。
ただ葉が残り一枚で、まだ緑色の部分が残っているなら、そのまま切らずに残しておくのがおすすめです。
10. 遮光ネットやカーテンは日焼け防止に効果がありますか?
効果があります。遮光率30〜50%程度のネットやレースカーテンを使うと、光を和らげて日焼けを防げます。
まとめ
- 葉焼けの症状:葉が黄色・茶色・白っぽく変色(元には戻らない)
- 原因:真夏の直射日光や西日
- 対処:遮光ネット・レースカーテン・半日陰への移動
- 復活の鍵:新しい葉を出すための環境づくり(水やりは土が乾いてから、風通し良く、春~夏は薄い液肥)
- 注意:緑部分は光合成できるため、葉が少ない株は残す
モンステラが葉焼けする原因と対処法
- 直射日光や西日
⇒場所を移動させるか遮光ネットを利用する。すでに葉焼けした葉は元には戻らない。切り取るかそのまま育てる。
モンステラが枯れる主な原因
- 根腐れ(特に冬場に注意!)
- 寒さ
- 葉焼け(特に真夏は注意!)
モンステラを枯らさない!育て方のコツ3つ
- 季節によって水やりの仕方を変える
- 寒さに当てない
- 半日陰で管理
その他モンステラの関連topics
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