【この記事を要約】
ガジュマルが縦に伸びるのは、本来の生長のほか、日光不足による徒長が主な原因です。徒長したガジュマルは枝がひょろひょろと間延びします。
対処法と対策
- 剪定: 伸びすぎた枝は、春〜秋の生育期にカットし樹形を整えましょう。幹以外を全て切る「丸坊主」も有効です。
- 日当たり: 南〜東向きの窓際など、日当たりの良い場所を確保しましょう。
- 肥料: 窒素過多に注意し、生育期に緩効性肥料を。徒長気味なら控えめに。
- ローテーション: 2〜3週間ごとに鉢を回し、均等に光を当てましょう。
- 鉢のサイズ: 鉢増しは一回り大きい鉢にとどめ、根詰まりに注意しましょう。
今回は、ガジュマルが伸びすぎる原因と復活方法、対処法を画像付きで分かりやすく解説します。
ガジュマルが縦に伸びるときによくある原因
まずは、ガジュマルが伸びすぎる主な原因2つをご紹介します。
ガジュマルが伸びすぎる原因①「生長」
ガジュマルは元々生育旺盛な樹木です。沖縄や屋久島の自生地では高さ約20mにもなる程伸びるそう。
特に、春から秋にかけての生育期はよく伸びて生長します。
生長によって伸びているときの特徴は、葉も同じくらいよく茂って生長しているということです。
☆★ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】↓↓

ガジュマルが伸びすぎる原因②「徒長」

耐陰性があるとはいえ、ガジュマルは元々日光を非常に好む植物です。
日当たりの悪い場所で管理していると、日光を求めて縦に立てにと枝ばかりを伸ばすようになります。これを、「徒長(とちょう)」といいます。
徒長したガジュマルの特徴には以下のようなものがあります。
- 枝ばかりがひょろひょろと上に向かって伸びている
- 葉と葉の間隔が長い(間延びしている)
☆★ガジュマルが徒長(とちょう)する原因と対処方法を解説↓↓

ガジュマルが縦に伸びすぎた時の剪定法
次に、ガジュマルが伸びすぎた際の対処法を、ご紹介します。
ガジュマルが伸びすぎた時の対処法①「剪定」
ガジュマルが伸びすぎた場合、剪定をして樹形を整えます。
伸びすぎている枝をカットするのに適した時期は春から秋にかけての生育期です。この時期に剪定すると比較的に株の回復が早いため、剪定による失敗を防げます。

カットした際に出た枝を使用して挿し木でガジュマルを増やすこともできます。
あわせて読みたい「ガジュマルの挿し木【初心者でも簡単に増やす方法!】」はこちら
- 清潔な剪定ハサミを用意
- 伸びすぎている枝を中心にカット
- 風通しのよい場所で管理(葉を多く切り落とした場合、剪定前より土が乾きにくくなるので、水のやり過ぎに気を付けます)
※ガジュマルを剪定する際は、切り口からにじみ出る白い樹液に触らないようにします。この樹液はゴムの原料となるもので、皮膚に付着するとかぶれる恐れがあります。

作業の際には手袋を装着すると安心です。特に、ゴムアレルギーをお持ちの方は気を付けてください。
ガジュマルが伸びすぎた時の対処法②「丸坊主」
丸坊主も剪定の一つではありますが、ここでは分けてご紹介します。丸坊主は幹以外すべてをカットして仕立て直すという方法です。

適期は5月~6月頃。生長期の初期がおすすめです。
- 清潔な剪定ハサミを用意
- 幹以外のすべての枝葉をカット
- 風通しの良い半日陰で管理(水は土が乾いてからやや控えめにして様子をみる)
☆★ガジュマル丸坊主の方法とコツ!【ひょろひょろの対処法】↓↓

ガジュマルが縦に伸びすぎないようにするための対策
ガジュマルは、元々生命力が強く成長スピードも速い植物です。そのため、環境やお手入れの仕方によっては縦にばかり伸びてしまうことがあります。
以下のポイントを押さえることで、縦長になりすぎず、こんもりとしたバランスの良い樹形を保てます。
1. 日当たりを確保する
室内の窓際であれば、レースカーテンなしでも基本OKです。
- 南~東向きの窓際がベスト。窓から遠く離れた壁際は避けて
- 我が家(近畿)では一年中ベランダ管理し、5℃以下になる時だけ室内へ移動してます
2. 定期的に剪定する
剪定は「縦伸び防止」の即効性が高い方法です。
- 春〜秋の生育期に、伸びすぎた枝を1/3程度カット
- 剪定後は新芽が出やすくなり、横枝が増える
- 切った枝は挿し木で増やせるので一石二鳥
3. 肥料バランスを見直す
窒素(N)が多すぎる肥料は、葉や茎ばかり成長させます。
- 春〜秋は緩効性の観葉植物用肥料を2か月に1回程度
- 徒長気味の株は肥料を控えめにし、まず環境改善を優先
▶ガジュマルにおすすめの栄養剤はどれ?初心者でも使いやすい肥料・3選
4. 置き場所をローテーションする
光が一方向から当たると、その方向へ偏って伸びます。
- 2〜3週間ごとに鉢を90度回す
- 全体に均等に光が当たることで形が整いやすくなる
5. 鉢の大きさを適切に保つ
大きすぎる鉢は根がどんどん伸び、枝葉も旺盛に伸びます。
- 鉢増しは一回り大きい鉢にとどめる
- 鉢底から根が出てきたら植え替えサイン
▶ガジュマルの根詰まりサインとは?鉢から根が出てきた時の対処法も
まとめ
ガジュマルが縦に伸びるのは、本来の生長のほか、日光不足による徒長が主な原因です。徒長したガジュマルは枝がひょろひょろと間延びします。
対処法と対策
- 剪定: 伸びすぎた枝は、春〜秋の生育期にカットし樹形を整えましょう。幹以外を全て切る「丸坊主」も有効です。
- 日当たり: 南〜東向きの窓際など、日当たりの良い場所を確保しましょう。
- 肥料: 窒素過多に注意し、生育期に緩効性肥料を。徒長気味なら控えめに。
- ローテーション: 2〜3週間ごとに鉢を回し、均等に光を当てましょう。
- 鉢のサイズ: 鉢増しは一回り大きい鉢にとどめ、根詰まりに注意しましょう。
ガジュマルが伸びすぎるのは生長だけではなく、徒長している可能性もあります。
特に、春~秋にかけての生長期に日当たりの良い場所に置きっぱなしにしていると起こりいやすいのが徒長です。
徒長している場合は、様子をみて少しずつ管理環境を見直す必要もあります。株の状態をよく観察してそれぞれに適した対処法でガジュマルを育ててみてください。
ガジュマルが伸びすぎる原因
- 生長によるもの
- 徒長によるもの
ガジュマルが伸びすぎたときの対処法
- 剪定
- 丸坊主
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