ふんわりとした見た目が涼し気な癒し系のインテリアグリーン「アジアンタム」。
ホームセンターで見かけることも多く、その見た目の爽やかさに惹かれて購入したという方も多いのではないでしょうか。
しかし、アジアンタムは育てるのが難しい観葉植物としても有名です。今回は、アジアンタムが難しいといわれる理由についてくわしく解説します。
アジアンタムが難しいといわれる理由とは?
では、アジアンタムが育てにくい、育てるのが難しいといわれがちな理由をご紹介します。ポイントは「湿度」です。

アジアンタムが難しい理由①湿度を保つのが大変
アジアンタムの管理が難しいといわれる理由のひとつが「湿度を保つのが難しい」ということです。
シダ植物のアジアンタムは湿気を好みます。湿度といっても人が快適と感じる40%~70%ではありません。
アジアンタムは、ベタベタとして人が不快と感じる湿度70%以上の湿気を好みます。
しかし、アジアンタムを元気に育てたいからといって、室内を湿度70%以上にするとカビも増殖しやすくなってしまいます。
アジアンタムが好む高湿状態を保つコツは1日数回の葉水(はみず)
アジアンタムの好む湿度をできるだけ保ちたい場合は、1日数回の葉水をするのがおすすめです。
葉水は水分を霧吹きで株全体に吹きかけるだけのお手入れ。葉の表だけではなく、裏から吹きかけてあげます。
加湿器の近くにアジアンタムを置くのもよいですが、あくまで葉水の補助的な存在です。

アジアンタムが難しい理由②日差しは強すぎても少なすぎても×
アジアンタムは直射日光は苦手です。
アジアンタムが好むのは柔らかい光。レース越しの光や半日陰、光が当たったり当たっていなかったりする場所を好みます。
「最近なんとなく元気がないな…たくさん日光が当たる場所に移動させてあげよう」
このように考え、いきなり直射日光に当てると「葉焼け」を起こす可能性もあります。葉焼けを起こすと葉が茶色っぽく変色して元には戻りません。
葉焼けは見た目が悪くなるだけではなく、ダメージが進行することで株自体を弱らせてしまうことにもなります。
特に夏場の強い光は要注意!移動させるか遮光ネットを活用する
高温期は葉焼けを起こす可能性が高まります。
特に気を付けたいのがうっかり当たってしまいがちな西日です。葉の異変に気付いたら、西日が当たっていないか確認してみましょう。
早めに移動することで葉焼けによるダメージを最小限に抑えます。
あわせて読みたい「アジアンタムが枯れる原因とは?育て方のポイント3つも」はこちら
アジアンタムが難しい理由③油断するとチリチリになる
アジアンタムを育てていると起こりがちなのが葉のチリチリ問題です。
油断しているとアジアンタムの葉がチリチリと黒っぽく縮れてしおれてしまいます。これは①でご紹介した湿度が足りない場合に起こります。
他にも、アジアンタムは水不足を起こしやすいです。
アジアンタムの水やりは「土の表面が乾いたら」!
アジアンタムの水やりは「土の表面が乾いたタイミング」でおこないましょう。
土全体が乾いて鉢植えが軽くなってからでは少し遅いです。
とはいえ、表土が乾いていないうちに次から次へと水を与えると、根が腐って株が傷む「根腐れ」の原因にもなります。
水やりチェッカーが便利
「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングをいちいち確認するのは面倒」
このような場合に便利なのが水やりチェッカーです。
土に挿すだけで土中のPF値を測定し、最適な水やりのタイミングを色で教えてくれますよ。

あわせて読みたい「アジアンタムの葉がチリチリになる理由とは?」はこちら
まとめ
今回は、アジアンタムが育てにくい、管理が難しいといわれる理由をご紹介しました。
アジアンタムを育てる上で欠かせないのが葉水です。朝起きて葉水、帰ってきて葉水、寝る前に葉水。
葉水を習慣化し、過度な乾燥を防ぐことでアジアンタムを少しでも長く楽しむことができるでしょう。
アジアンタムが難しいといわれる理由 1.湿度を保つのが大変 ⇒こまめな葉水で過度の乾燥を防ぐ 2.日差しは強すぎても少なすぎてもだめ ⇒半日陰に置く 3.油断すると葉がチリチリになりがち ⇒水やりは土の表面がかわいたタイミングでおこなう ※ただし、アジアンタムの生長が緩慢になる冬場は水やりをやや控え目にすることで根腐れを防ぐ
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