真っ白な仏炎苞が美しい品のあるインテリアグリーン・スパティフィラム。花の美しさもさることながら、ツヤのある鮮やかな緑色の葉も魅力的な植物です。
そんなスパティフィラムですが、小さい葉ばかりが出てくるようになってはいませんか?
そこで今回は、スパティフィラムの葉が小さい主な理由と対処法をご紹介します。
スパティフィラムの葉が小さい理由とは?対処法も
スパティフィラムに小さい葉ばかりが目立つようになったら、まずは株の様子をよく観察してみましょう。
そのスパティフィラムは2年以上株分けしないままではありませんか?また、日当たりの良くない場所に置きっぱなしではないでしょうか?
スパティフィラムの葉が小さい【2年以上株分けしていないケース】
スパティフィラムを購入してから2年以上株分けしていないという場合、親株のまわりに増えた子株により、鉢内がぎゅうぎゅう詰めになっている恐れがあります。
下写真は、2年以上株分けしていない状態のスパティフィラムの内部です。
親株のまわりに子株がびっしりとくっついています。これでは株元がぎゅうぎゅう詰めで新しい葉や花芽が出にくいです。
株元の詰まりを放置していると、葉が小さくなったり、葉が変形したり、花芽が出にくくなることがあります。
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株元の詰まりを解消した上で適切に肥料を与えよう
▲大株に見てるスパティフィラムですが…
2年以上株分けしておらず、かつ、上写真のように鉢から葉がはみ出ている場合は、株分けを検討しましょう。
株がぎゅうぎゅうになったままでは根が絡み合い、根腐れを招く恐れもあります。また、株が詰まった状態で肥料を与えると、スムーズに養分が吸収できずに逆に根を傷める原因にもなりかねません。
▲水分や養分が不足すると葉が黄色くなることも
スパティフィラムの株分けは20度~25度程度の過ごしやすい春頃に済ませるのがおすすめですよ。
鉢内の水はけを取り戻した上で、適切に肥料を与えてひとつの株を充実させることで、美しい葉や花が出やすくなります。
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スパティフィラムの葉が小さい【日当たりの悪い場所に置きっぱなしのケース】
スパティフィラムは耐陰性があるため、室内でも育てられる観葉植物として知られていますね。
しかし、あまりにも日光不足が続くと徐々に株自体が弱々しくなる「徒長(とちょう)」を起こします。
徒長を起こしたスパティフィラムは、葉柄(葉と株元をつなぐ茎部分)ばかりが日光を求めてひょろひょろと伸びたり、花付きが悪くなったり、小さな葉ばかりがでてくるようになります。
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20度~25度程度なら屋外の半日陰に置いてみるのがおすすめ
スパティフィラムは熱帯地方が原産のため、寒さには強くありません。美しい姿を保つためには、最低でも10度~15度程度は必要になります。
そして、スパティフィラムの生育が旺盛になるのが、20度~25度(30度いかないくらい)の過ごしやすい時期です。
この時期はできるだけ明るく風通しのよい場所に置くことで、生育を促すことができます。
ただし、スパティフィラムは直射日光で葉焼けを起こしやすいため、半日陰か遮光ネットを利用しましょう。
▲ダイソーの遮光ネットをかけた棚
まとめ
▲株分け後のスパティフィラム
今回は、スパティフィラムの葉が小さい時の主な原因と対処法をくわしくご紹介しました。
スパティフィラムの葉が小さい場合、まずは根詰まりしていないか確認してみましょう。スパティフィラムの場合、親株のまわりに子株を増やしながら生長していきます。
そのため、株分けを兼ねた植え替えが必要になるのですね。
スパティフィラムの場合、2年以上株分けしないままだと、一見、大きな株に生長したように見えても、実は、小さな株の集合体となり鉢内がぎゅうぎゅうに密集し、生長に影響を及ぼしていることがあります。
根の詰まりを解消した上で、置き場所や水やり、肥料などの日常の管理を見直してみてください。
▲株分け後、花芽がつき始めたスパティフィラム
スパティフィラムの葉が小さい主な理由と対処法
- 2年以上株分けしていないケース…
- 日当たりの悪い場所に置いていたケース…
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