「スパティフィラムの葉先が枯れる…」
「葉の先端のみが茶色く変色してしまう…」
スパティフィラムを育てている方の中には上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回は、スパティフィラムの葉先が枯れる主な原因と対処法をくわしくご紹介します。
スパティフィラムの葉先が枯れるのはなぜ?原因と対処法
スパティフィラムの葉先が枯れる場合、まずは根詰まりしていないかを確認しましょう。また、根詰まりしていなくとも、株自体がぎゅうぎゅう詰めになっていないかも確認する必要があります。
一体、どういうことなのでしょうか?くわしく見ていきましょう。
スパティフィラムは親株のまわりに株を増やしながら生長していく植物
上写真は大株のスパティフィラムです。よく見ると葉の先端が茶色く枯れていますね。
スパティフィラムは親株のまわりに子株を増やしながら生長していきます。そのため、2年以上株分けしないまま大きく育った場合、株元が根で詰まって根詰まりを起こしていることが多いです。
2年以上植え替えや株分けをしていないと鉢内の水はけが悪くなり葉先が枯れることが多い
上写真は大株になったスパティフィラムを割ったところです。よく見ると、子株が集まって株元や根がぎゅうぎゅうに詰まっていますね。
根詰まりしていると水分や養分を根がスムーズに吸い上げることが難しくなります。その結果、下葉が変色してきたり、葉先が茶色く枯れる症状が現れることが多いのです。
スパティフィラム 根詰まりの症状
- 葉先が枯れる
- 小さい葉ばかりになる
- 花芽が出てこない
- 下葉が変色する
- 水やり後、水分が土になかなか浸みこまない(以前よりも時間がかかるようになる)
- 鉢底から根がはみ出る(根がはみ出ていなくても根詰まりしているケースもある)
- 2年以上、株分けしていない
理想は年に1~2年に一度の株分けを兼ねた植え替え(4月~6月頃が適期)
▲大株に見えたスパティフィラムは小さな株の集合体でした
2年以上株分けしていない場合は、生長期初期にあたる4月~6月頃に株分けして株元の詰まりを解消してあげます。
株分けしたらそれぞれの鉢に新しい用土で植え付け、たっぷりと水やりしたら風通しのよい半日陰で休ませましょう。
しっかりと根付くまでは過度の乾燥に気を付けます。スパティフィラムは空気中の水分が多い状態を好むため、こまめな葉水もおすすめです。
▲葉水
まとめ
今回は、スパティフィラムの葉先が枯れる主な原因と対処法をご紹介しました。
スパティフィラムの葉先が枯れる場合、まず一番に疑われるのが「根詰まり」です。ただ、鉢底から根がはみ出ていないからといって安心するのは早いです。
それは、スパティフィラムが子株を増やしながら育つ植物だから。鉢底から根が出ていくとも、株元がぎゅうぎゅうに詰まって根が絡み合い、根がうまく水分を吸い上げられなくなっている恐れもあります。
2年以上株分けしておらず株が購入時よりも大きくなっている場合は、株分けするのがおすすめです。
逆に、株が小さめで根詰まりの症状も見られないのに葉先が枯れる場合、株自体が弱っている可能性もあります。基本の管理方法を見直してみましょう。
スパティフィラムの葉先が枯れる主な原因と対処法
- 株が小さめで根詰まり⇒ひと回り大きめの鉢に植え替え
- 株が大きめで株がぎゅうぎゅう詰め(2年以上株分けしていない)⇒4月~6月頃に株分けを検討
※株が詰まっている状態でひとまわり大きめの鉢へ植え替えをしても、株同士が密集しているため、根詰まりが解消されないことが多い。できれば1~2年に一度の株の詰まりを解消すると、新しい葉や花芽が出てきやすくなる。
スパティフィラムのその他topics
「スパティフィラム 冬のお手入れ方法のポイント3つとは?」はこちら
「スパティフィラムの花が咲かない理由とは?対処法も」はこちら