
モンステラが徒長してしまった。明るい場所に置いていたはずなのに、なぜ…?
こういった疑問にお答えします。

この記事を読めば、
- モンステラが徒長する主な原因
- 徒長したモンステラの仕立て直し方
が分るよ!
モンステラが徒長する原因とは?
モンステラが徒長する原因はいくつかあります。

…が、個人的には「日光不足」が徒長の大きな原因となると感じているよ。
モンステラが徒長する原因①日光不足
モンステラは明るく風通しの良い場所を好みます。
十分な光が与えられない場合、葉と茎をつなぐ「葉柄(ようへい)」ばかりが日光を求めてひょろひょろと間延びしやすいです。
室内の少ない光でも育てられる「観葉植物」として知られるモンステラですが、本来は明るく風通しのよい場所を好む熱帯植物です。
沖縄の住宅街で見かけたモンステラ(1月)

室内なら南~東向きの窓際がベスト。窓から離れた壁際や北向きのお部屋は日光不足に陥りがち。屋外なら半日陰(15度以上が目安)。
あわせて読みたい「南向き?北向き?うちの窓の向きは?方角別、観葉植物の育て方」
モンステラが徒長する原因②過剰な窒素肥料
モンステラは、春~秋の暖かい時期に肥料を与えることで生育が盛んになります。
ただし、窒素肥料を過剰に与えると葉の成長が促進され、茎が長く伸びてしまうことがあります。
窒素は葉緑素の合成に必要なたんぱく質やアミノ酸の構成要素。植物の生長を促進する要素です。
ただ、窒素分の与えすぎは他の要素とのバランスを崩し、徒長を引き起こす原因となることもあります。

他の栄養素(リン、カリウムなど)も適切に供給する必要がある。バランスのとれた適切な肥料をチョイスしよう。
あわせて読みたい「肥料と活力剤の違いとは?観葉植物に適した使い方を徹底解説!」
モンステラが徒長する原因③根詰まり
鉢の中が根っこでぎゅうぎゅうになっていたり、土が劣化して水はけが悪くなっていたりすると、モンステラの根が圧迫されることがあります。
鉢底を覗いて根がはみ出ていたら根詰まりのサインです。
根詰まりを放っておくと根の成長が妨げられ、茎や葉柄の伸長が促進されることも考えられます。

モンステラはとっても生長の早い植物。2年に1回は植え替えて根詰まりを解消し新しい土に更新しよう。植え替えは春~秋の暖かい時期に済ませて。
徒長したモンステラの仕立て直し方
残念ながら、すでに徒長した部分を元通りにすることはできません。とはいえ、そのままではだらしない姿のままです。

徒長したモンステラは「切り戻し」で仕立て直すことができるよ。成功のコツは「適期におこなうこと」。
徒長したモンステラの仕立て直し方 手順①適期は春~初夏(おすすめは5~6月頃)
モンステラの切り戻しに適した時期は、春から初夏にかけての5月~6月頃が最適です。
春から初夏は、多くの植物が成長期に入る時期。モンステラもこの時期に成長が活発化し、新しい葉や茎が発生しやすくなります。

切り戻しは植物にとってストレス。春から初夏に行うことで、植物は成長期に入るためのエネルギーを使って迅速に回復することができるよ。
徒長したモンステラの仕立て直し方 手順②切り戻す
徒長によって間延びした茎を切り戻します。不安な場合は葉をすべて落とさず、数枚残しておくのがおすすめです。

切り戻し後、葉数が大幅に減った場合は水のやり過ぎに注意。葉数が減ることで蒸散による水分放出量が減り、土が乾きにくくなるよ。
水やりは「土の表面が乾いたタイミングで与える」のが基本。切り戻す際は、切れ味のよい清潔なハサミを使います。

切り落としたモンステラの茎を使って「挿し木」や「茎伏せ」で増やして、育てることもできるよ!
あわせて読みたい「モンステラ 挿し木で増やす方法を徹底解説します!」
徒長したモンステラの仕立て直し方 手順③環境の見直し
切り戻したところでこれまでと同じ管理方法ではまた徒長します。

まずは置き場所から見直してみましょう。なんといっても徒長する大きな原因が「日光不足」だよ。
室内 | 南~東向きの明るい窓際。壁際や北向きの部屋は避ける。窓の近くであっても陰になる場所は×。このような場所は日当たりだけでなく、風通しの面でも適さない。 |
屋外(15度以上が目安) | 直射日光を避けた半日陰。30度以上なら日陰に移動。モンステラは高温+強光で葉焼けしやすいため。 |
うまくいけば、切り戻しから約1か月後に切り口の脇あたりから新芽が出てきます。(下写真)
この新芽が生長すると以下のようになります。
ただ、このままでは横に這うように育ちます。

室内で育てる場合、できるだけすっきりとした姿にしたいよね。そんな時は、支柱を設置して茎が縦方向に育つよう調整するのがおすすめ。
支柱は茎を支えるためのサポートとなります。茎が立ち上がるように支柱を設置し、固定することで直立姿勢を維持できるようになります。
茎が自立するまでは支柱を差しておきましょう。自立できるようになってきたら支柱を外します(下写真)。

徒長したモンステラを仕立て直すには時間と忍耐が必要。新芽が出てその茎が成長し、支柱を駆使して直立してくるまでの過程を見守って。
あわせて読みたい「広がるモンステラを幹立ちに仕立てる方法を徹底解説します!」
まとめ
- モンステラが徒長する原因は主に4つ。個人的には「日光不足」が大きく影響していると感じている
- 徒長したモンステラは切り戻しで仕立て直すことが可能である(適期は5月~6月頃)

徒長によってだらーんと間延びしたモンステラ。でも大丈夫。モンステラは非常に丈夫な植物。適期の切り戻し+置き場所の見直しで生き生きとした姿に仕立て直すことができるよ。
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