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ディスキディアは冬に弱い?枯らさないための冬越し対策を徹底解説

ディスキディアの冬越し方法 季節別の管理・冬越し

ぷっくりとした葉がネックレス状に揺れる癒しのグリーン「ディスキディア」。

垂れ下がる姿が可愛いディスキディアをハンギングで育てている方も多いのではないでしょうか?

ディスキディアの主な原産地は東南アジアや太平洋諸島。一年を通して暖かく湿った風通しのよい場所を好みます。

そんなディスキディアにとって日本の冬は寒すぎます。そこで今回は、ディスキディアを冬越しさせるための3つのコツをご紹介しましょう。

・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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  1. ディスキディアは冬に弱い?冬越しが難しい理由
    1. ① 原産地が「一年中暖かい地域」
    2. ② 15℃以下でほぼ生長が止まり、5℃前後でダメージが出る
    3. ③ 冬は「根腐れ」を起こしやすくなる
    4. ④ 冬の「窓際の冷え込み」が想像以上に強い
    5. ⑤ 冬は湿度も下がり、乾燥で葉が傷みやすい
  2. ディスキディアの冬越方法!寒さに負けないための3つのコツ3つ
    1. ディスキディア 冬のお手入れのコツ①水やりは土が乾いて3~4日してから
    2. ディスキディア 冬のお手入れのコツ②最低でも15度はキープ
    3. ディスキディア 冬のお手入れのコツ③サーキュレーターをまわして風通しよく
  3. 【体験談】筆者が3年間育てて感じた冬越しのポイント
    1. 冬は水やりを控えるのがコツ
    2. ミズゴケでも育てられる
  4. ディスキディアの冬越しに関するよくある質問
    1. Q1. 冬にディスキディアの葉がしなしなするのはなぜ?
    2. Q2. 冬でもハンギングのまま育てても大丈夫?
    3. Q3. 冬はどのくらいの頻度で水やりすればいい?
    4. Q4. 触った感じがぶよぶよしている葉がある…これは枯れた?
    5. Q5. ディスキディアは冬でも日光は必要?
    6. Q6. 冬の間、霧吹き(葉水)はしたほうがいい?
    7. Q7. 冬でも肥料は必要?
    8. Q8. 冬に落葉するのは普通?
    9. Q9. 冬でも剪定していい?
    10. Q10. 冬に植え替えしても大丈夫?
  5. まとめ
    1. ディスキディアの冬のお手入れ方法のコツ3つ

ディスキディアは冬に弱い?冬越しが難しい理由

ディスキディアの冬越し方法

ディスキディアは、見た目の丈夫さとは裏腹に、冬の管理には注意が必要な“寒さに弱い植物”でもあります。

ここでは、ディスキディアが冬越しを苦手とする理由をわかりやすく解説します。

① 原産地が「一年中暖かい地域」

ディスキディアの主な原産地は、東南アジア・太平洋諸島などの高温多湿な地域。

年間を通して気温が高く、湿度も十分にある環境で育つため、10〜15℃を下回る寒さを想定していない植物です。

② 15℃以下でほぼ生長が止まり、5℃前後でダメージが出る

ディスキディアは気温によって生長スピードが大きく変わります。

  • 20℃以上…生長が盛ん(春〜秋)
  • 15℃以下…生長がほぼ停止(休眠期)
  • 5℃前後…葉がしなしな・落葉・株が弱るなどダメージ

休眠期に入ると、光合成も水分吸収もゆっくりになるため、暖かい季節と同じお手入れを続けるとトラブルを起こしやすくなります。

③ 冬は「根腐れ」を起こしやすくなる

冬越しで特に問題になるのが、根が水分を吸えず、鉢内に湿り気が残ってしまうこと。

ディスキディアは休眠期になると水分吸収量が激減します。その状態で春〜秋と同じように水を与えていると、

  • 鉢の中がずっと湿ったまま
  • 酸素不足で根が呼吸できない
  • やがて黒く傷み、腐る

という流れで根腐れが起こります。

根が傷むと葉がしなしなしたり、黄変したり、ツル全体が弱ってしまいます。

④ 冬の「窓際の冷え込み」が想像以上に強い

ディスキディアをハンギングにして窓辺に飾っている方は多いですが、冬の窓際は外気温の影響を強く受け、朝晩に急激に冷え込みます。

・夜の冷気
・暖房を切った後の温度低下
・ガラス面からの冷放射

これらが重なることで、室温が15〜20℃あっても、窓際だけは5〜10℃まで下がることも珍しくありません。

ディスキディアが弱ってしまう大きな原因のひとつです。

⑤ 冬は湿度も下がり、乾燥で葉が傷みやすい

ディスキディアは本来、湿度60〜70%以上の環境を好む植物です。

しかし冬は、

  • 暖房による乾燥
  • 換気不足による停滞した空気

といった環境になりやすく、葉がしなびたり、ツヤがなくなったりといったトラブルも起こります。

ディスキディアの冬越方法!寒さに負けないための3つのコツ3つ

ここからご紹介する3つのコツを抑えておけば、ディスキディアの可愛い姿を保ちつつ厳しい冬を乗り越えられるはずですよ。では、くわしく見ていきましょう。

ディスキディア 冬のお手入れのコツ①水やりは土が乾いて3~4日してから

ディスキディア・ベンガレンシス

そのため、ディスキディアの生育がさかんなのは約20度以上の春から秋にかけて。

20度を下回ると徐々に生長が緩慢になり、さらに15度以下になると生長がほぼ止まる休眠期に入ります。

15度以下になり、生長が鈍ると同時に弱まるのが「根が水分を吸収する速度」です。

そのため、気温が下がってきたのにも関わらず、暖かい時期と同じ間隔で水を与え続けていると、根が吸収しきれずに残った水分が鉢内に長く停滞することになります。

土が湿り続けることで起こるのが、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」です。

水やりの失敗を防ぐ便利アイテムを活用してみる

ディスキディアの場合、冬場は生長が鈍るため土が乾いてさらに3~4日してからの水やりが適しています。

土が乾いたかどうかのチェック方法は、

  • 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後、鉢を持ち上げて重さをある程度把握しておくと〇)
  • 土に指を2~3cmほど入れて水気を感じない

などです。ただ、これではどうしても感覚頼りになってしまい確実性が低いです。また、育てている植物が多いとその分、管理が大変になってしまいます。

そんな時に活躍する便利アイテムが水やりチェッカーです。

水やりチェッカー「サスティー」 ▲春~秋は「白」になったタイミングで水やり。15度以下になったら「白」になってさらに3~4日してから水やり。

使い方は簡単で、スティック状のチェッカーを土に差しておくだけ。土の乾き具合を側的し、最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれますよ。

ディスキディア 冬のお手入れのコツ②最低でも15度はキープ

ディスキディアが耐えられる寒さは約5度といわれます。しかし、それは枯れないための最低温度ともいえるでしょう。

ディスキディアの原産地は東南アジアや太平洋諸島。とにかく暖かい場所を好むのです。美しい葉をキープするためには、最低でも15度は保つのが理想的です。

温度計  ▲デジタルのものが見やすくておすすめ

お部屋には温度計を置き、ときどきチェックする習慣をつけます。

温度 湿度
ディスキディアが好む環境の目安 約20度以上 約70%以上
人が快適と感じる目安 約18度~27度くらい 40%~60%くらい

夜になったら窓から離し、室内の中心近くへ移動

ゆらゆらと揺れる葉が可愛いディスキディア。ハンギングにして窓際に吊り下げている方も多いのではないでしょうか?

しかし、冬場の窓際は想像以上に冷え込むことが多いです。特に、ディスキディアは寒さが大の苦手。

垂れ下がるディスキディア

夜になったら窓から離し、できるだけお部屋の中心近くまで移動しておくと安心ですよ。朝になって気温が上がってきたら元の明るい場所へ戻しましょう。

ディスキディア 冬のお手入れのコツ③サーキュレーターをまわして風通しよく

冬場は暖房を効かせているため、窓を閉め切っている方がほとんどではないでしょうか。

窓を閉め切るとどうしても風通しが悪くなります。また、空気も乾燥しがちです。

ディスキディアは暖かく湿った風通しのよい場所を好む熱帯性の植物です。風通しが悪いと、根腐れや害虫被害を起こしやすくなります。

とはいえ、暖房を効かせた冬に頻繁に窓を開け閉めするのは難しいですね。そんな時に活躍するのがサーキュレーターです。

観葉植物と並べて置いたサーキュレーター

サーキュレーターを使うことで、一か所に停滞しがちな冷気や湿気をかき混ぜ、空気の流れを作り出すことができます。

また、サーキュレーターを使うことで暖房やエアコンを効率よく使うことができ、その結果、電気代の節約も期待できるのですね。

特に、室内で沢山の観葉植物を育てている方にとっては、サーキュレーターは必須アイテムといえるでしょう。

観葉植物に扇風機はダメ?サーキュレーターと扇風機の違いも
サーキュレーターと扇風機の違いを解説します。観葉植物を育てているとサーキュレーターがあった方がいいといわれますよね。でも、扇風機で代用できないのでしょうか?そもそも扇風機とサーキュレーターの違いが分からない!そんな方に向けた記事です。

冬場の日光不足を育成ライトで補うのも◎

植物育成ライト

冬場はどうしても日照時間が少なくなります。特に、南向き以外の部屋だとうす暗い時間帯が長くなりますね。

そんなときは植物育成ライトを活用してみるのもおすすめです。植物育成ライトは太陽光に近い光を放つ機材です。特に、ディスキディアは日光を好みますね。

室内だと温度がある程度キープされているにも関わらず、日照が足りないと茎ばかりが間延びして弱々しい姿になりがちです。

植物育成ライトを使うことで日照不足を補い、植物の生長をサポートしてくれます。

 

【体験談】筆者が3年間育てて感じた冬越しのポイント

吊り鉢のディスキディア

実は筆者もディスキディアを3年ほど育てています。

一年中ハンギングで南向きの窓際に吊り下げていますが、これまで一度も冬に弱ったり枯れたりしたことはありません。

冬は水やりを控えるのがコツ

ただし、問題なく冬越しできている理由として 「冬は水やりをかなり控えている」 ことが大きいと感じています。

ディスキディアは寒さに弱く、土(ミズゴケ)が濡れた状態で冷気に当たると根が冷えて傷みやすい植物です。

そのため、冬場はあえて土(ミズゴケ)がしっかり乾いてから日中の暖かい時間に少量だけ水やりしています。

ミズゴケでも育てられる

剪定後のディスキディア

また、私のディスキディアは 土ではなくミズゴケで管理しています。

ミズゴケは落下しても散らかりにくく使い勝手が良い反面、土より乾きが早いという特徴があります。

そのため、

  • 冬は水を控えめに(根を冷やさないため)
  • 暖かい時期は逆に水切れに注意(ミズゴケは乾きやすい)

という点を意識して育てています。

 

ディスキディアの冬越しに関するよくある質問

Q1. 冬にディスキディアの葉がしなしなするのはなぜ?

寒さによるダメージか、根腐れが主な原因です。
特に5〜10℃の冷気が当たると、葉がしなしな・薄くなる症状が出やすいです。
窓際から離し、室温15℃以上を保ちましょう。

Q2. 冬でもハンギングのまま育てても大丈夫?

大丈夫ですが、窓際に吊り下げっぱなしはNGです。
夜は冷え込みやすいので、部屋の中央付近へ移動させると安心です。

Q3. 冬はどのくらいの頻度で水やりすればいい?

土が完全に乾いてさらに3〜4日後が目安です。
休眠期は水を吸う力が弱いため、暖かい季節よりもかなり控えめに。

Q4. 触った感じがぶよぶよしている葉がある…これは枯れた?

ぶよぶよの葉は、冷害か根腐れのサインです。
その部分は元に戻らないため、傷んだ葉だけカットして、株全体を暖かい場所に移しましょう。

Q5. ディスキディアは冬でも日光は必要?

必要です。
日照不足になると ツルが間延びして弱々しくなる=徒長 の原因に。
日光が確保できない場合、植物育成ライトで補うと安心です。

▶観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?

Q6. 冬の間、霧吹き(葉水)はしたほうがいい?

葉水はOKですが、夜の葉水はNGです。
気温の低い時間帯の葉水は冷えの原因になるため、行う場合は暖かい日中に軽く行う程度でOKです。

Q7. 冬でも肥料は必要?

不要です。
生長が止まる冬に肥料を与えると、根に負担がかかり傷む原因になります。

Q8. 冬に落葉するのは普通?

ディスキディアは常緑植物なので、大量の落葉は異常です。
寒さ・乾燥・水のやりすぎが主な原因なので、環境をチェックしましょう。

Q9. 冬でも剪定していい?

冬の剪定はおすすめできません。
休眠期で回復力が落ちているため、切り口から傷みやすくなります。
剪定は春〜夏(20℃以上)が理想です。

Q10. 冬に植え替えしても大丈夫?

植え替えはNGです。
根をいじるとダメージが大きく、寒さとストレスで弱る可能性が高いです。
植え替えは5〜9月の暖かい季節に行いましょう。

 

まとめ

今回は、ディスキディアの冬のお手入れ方法のコツを3つにまとめてご紹介しましたがいかがでしたか?

ディスキディアにとって日本の冬は高い壁となります。ただ、今回ご紹介した3つのコツさえ抑えておけば、可愛い姿を保ちつつ暖かい春を迎えられるでしょう。

ディスキディアの冬のお手入れ方法のコツ3つ

  1. 土が乾いて3~4日してから水を与える
  2. 最低でも15度はキープする
  3. サーキュレーターを使って風通し良く管理

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・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
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