ウンベラータの葉が大きすぎる原因と対処法【要約】
- 主な原因は2つ:「株の成熟(ウンベラータは成長するにつれて葉が大きくなる)」と「日光不足(光合成を促すため、葉が巨大化することがある)」
- 小さな葉を増やす対処法(切り戻し剪定):
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最適な時期: 生育が盛んな5月〜6月頃(最低気温15℃以上)に行います。
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剪定方法: 伸びすぎた枝を清潔なハサミでカットし、葉を3〜4枚程度残しましょう。
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剪定後の管理: 水やりは土がしっかり乾いてから与え、風通しの良い半日陰に置きます。
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肥料: 新芽の成長に合わせて、生育期に液体肥料を与えるのがおすすめです。
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ウンベラータの葉が大きくなり過ぎて見栄えが悪い…。購入時のように小さな葉を茂らせるためにはどうしたらいいの?
今回は、こういったお悩みに画像付きで詳しくお答えします。
- ウンベラータの葉が巨大化する理由は主に2つ
- ウンベラータの葉が巨大がしてしまった…小さな葉を増やしたい時の対処法
- ウンベラータの葉が大きすぎる・小さい葉を増やしたい時のFAQ
- 1. 葉が小さすぎる場合は、どうすれば良い?
- 2. 剪定後に全く新芽が出ないのはなぜですか?
- 3. 巨大化した葉をそのままにしておくと、株に悪影響はありますか?
- 4. 葉を小さくするためには、水やりを控えるべきですか?
- 5. 幹を太くするためには、葉をすべて剪定した方が良いですか?
- 6. 葉の大きさをコントロールするために、肥料の種類を変えるべきですか?
- 7. 一度小さくなった葉は、また巨大化する可能性がありますか?
- 8. 巨大化した葉を切り戻す際、切り口のケアは必要ですか?
- 9. ウンベラータの葉の大きさと、花を咲かせることに関係はありますか?
- 10. 葉を小さく保ちつつ、樹高も抑えたい場合はどうすれば良いですか?
- まとめ
ウンベラータの葉が巨大化する理由は主に2つ
ウンベラータの葉は株が成熟するとともに巨大化していきます。
ウンベラータは株の成熟ととも葉が大きくなる=剪定不足だと葉が巨大化
ウンベラータは株が成熟するとともに葉も大きくなる植物です。
- 若い株…葉は比較的小さく通常は10cm~15cm程度
- 中程度の株…成長が進むと葉のサイズも大きくなり、葉は20cm~30センチ程度になる
- 成熟した株…成熟したウンベラータは葉が非常に大きくなる。葉の大きさは60cm以上に達することもある。自生地では樹高10mにもなる

日光不足によって葉が巨大化することも考えられる
冬場の日光不足で葉が大きくなりすぎた上、空気の乾燥によって葉が傷んだウンベラータ
ウンベラータの葉が巨大化するときに考えられる原因のひとつに「日光不足」があげられます。
日当たりが悪いと植物は光合成を促進しようとし、葉を大きくすることがあるようです。


ウンベラータの葉が巨大がしてしまった…小さな葉を増やしたい時の対処法
巨大な葉を切り戻してから約3か月後、小さな葉が茂って樹形が整いました。
成長とともにウンベラータの葉が巨大化して見栄えが悪くなった場合、「切り戻し」で樹形を整えるのがおすすめです。

ウンベラータの巨大化した葉を整える方法 手順①適期は5月~6月頃
今回は下写真のウンベラータを実際に切り戻してみましょう。
葉が大きくなり過ぎて樹形が乱れてしまったウンベラータ。切り戻す場合、何といっても時期が超重要になります。
切り戻しに適しているのは春~秋といわれますが、大胆に切り戻す場合はできるだけ生育がさかんな春に実施するのがおすすめです。

ウンベラータの巨大化した葉を整える方法 手順②カット
清潔な剪定ハサミで伸びすぎた枝をカットします。
樹形を整えたいのであれば剪定後の経過をイメージしつつ、好みの部分からカットしてください。
うまくいけば、葉の付け根から新しい芽が複数出てきます。
枝分かれさせたい辺りをカットします。
葉は3~4枚程残すのがおすすめです。
ちなみに、すべての茎、葉をカットし幹のみにする剪定方法を「丸坊主」といいます。

ウンベラータの巨大化した葉を整える方法 手順③風通しの良い半日陰で管理
切り戻し後のウンベラータが下写真です。
3枚ほど残した葉は新芽が芽吹くと同時に徐々に傷んで落ちていく。
切り戻しによって多くの葉を失ったウンベラータは、切り戻す前よりも水の吸収が遅くなります。
そのため、しばらくは水のやり過ぎによる根腐れに注意が必要しなくてはなりません。
水やりは「〇日に1回」などと決めず、土の乾き具合をよく観察して土がしっかり乾燥したタイミングで与えましょう。

ウンベラータの巨大化した葉を整える方法 手順④施肥
剪定から3か月ほど経つと新芽が生長して新しい葉が次から次へと開きます。
生育期である春~秋は、様子をみて液体肥料を与えるのも良いでしょう。葉の色つやが良くなりますよ。
小ぶりな葉はコンパクトで色つやも良い。枝数が多ければ整える程度にカットしてもok。


ウンベラータの葉が大きすぎる・小さい葉を増やしたい時のFAQ
ここでは、ウンベラータの葉のサイズに関するよくある疑問にお答えします。
1. 葉が小さすぎる場合は、どうすれば良い?
葉が小さすぎる場合、主な原因として栄養不足や光量不足が考えられます。
- 栄養不足: 生育期(春〜秋)に、観葉植物用の液体肥料を規定の倍率に薄めて与えましょう。特に窒素成分は葉の成長を促します。
- 光量不足: 明るい場所が好きですが、直射日光は避けてください。レースのカーテン越しの窓辺など、柔らかい光が十分に当たる場所に移動させましょう。
- 根詰まり: 鉢が小さすぎて根詰まりを起こしている可能性もあります。2年に1回程度の植え替えを検討し、一回り大きな鉢に替えてあげると、根が伸び伸びと広がり、葉も大きくなりやすくなります。
2. 剪定後に全く新芽が出ないのはなぜですか?
剪定後に新芽が出ない場合、いくつか原因が考えられます。
- 剪定時期の不適切さ: 冬場や株が弱っている時期に剪定すると、回復に時間がかかり新芽が出にくいです。必ず生育期の5月〜6月頃に行いましょう。
- 株の健康状態: 剪定前に株自体がすでに弱っていたり、根腐れを起こしていたりすると、新芽を出すエネルギーがありません。まずは株全体の健康状態を確認し、適切な水やりや環境を整えましょう。
- カット位置: 芽が出る可能性のある「節」の部分が残っていない場合、新芽は出ません。節の少し上(葉がついていた痕跡の少し上)でカットするのが基本です。
- 水分不足: 剪定後も水やりが少なすぎると、新芽を出すための水分が足りません。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、乾燥させすぎないようにしましょう。
3. 巨大化した葉をそのままにしておくと、株に悪影響はありますか?
巨大化した葉をそのままにしておいても、直ちに株が枯れるわけではありませんが、いくつかの悪影響が考えられます。
- 樹形の乱れ: 特定の葉だけが大きくなると、全体的なバランスが悪くなり、見た目が損なわれます。
- 通気性の悪化: 葉が茂りすぎると、株内部の風通しが悪くなり、蒸れやすくなります。これにより、カビや病害虫の発生リスクが高まります。
- 栄養の偏り: 特定の大きな葉に栄養が集中し、他の部分や新しい葉の成長が阻害される可能性があります。 適度な剪定で樹形を整え、株全体の健康を保つことが大切です。
4. 葉を小さくするためには、水やりを控えるべきですか?
水やりを極端に控えることは、葉を小さくする目的には推奨されません。
むしろ、水不足は葉の生育を妨げ、葉がしなびたり、縁が枯れたりする原因になります。
葉を小さく保ちたい場合は、水やりを減らすのではなく、剪定によって古い大きな葉を整理し、新しい小さな葉の展開を促すことが重要です。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるという基本を守りましょう。
5. 幹を太くするためには、葉をすべて剪定した方が良いですか?
幹を太くするために葉をすべて剪定する(いわゆる「丸坊主」にする)方法は、リスクが高く、あまりおすすめできません。
ただ、コツさえつかめば、初心者でも大胆に切り戻すことで樹形を整えることができます。
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6. 葉の大きさをコントロールするために、肥料の種類を変えるべきですか?
肥料の種類を直接変更することで葉の大きさを劇的に変えることは難しいですが、バランスの取れた肥料を与えることが重要です。
窒素成分は葉の成長を促しますが、窒素ばかり与えすぎると葉ばかり茂り、株全体のバランスが崩れることがあります。
リン酸やカリウムもバランス良く含む液体肥料を、生育期に規定量を守って与えることで、健康で形の良い葉が展開しやすくなります。
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7. 一度小さくなった葉は、また巨大化する可能性がありますか?
はい、再び巨大化する可能性は十分にあります。ウンベラータは本来、大きく成長する性質を持つ植物です。
剪定によって一度小さな葉を出しても、株が成熟し、適切な環境(特に光量不足のまま放置されると)に置かれ続ければ、葉は再び大きくなろうとします。
そのため、理想の樹形と葉のサイズを保つには、定期的な剪定と適切な環境管理を継続することが必要です。
8. 巨大化した葉を切り戻す際、切り口のケアは必要ですか?
切り戻し剪定で大きな葉や茎をカットした後、切り口から病原菌が侵入したり、水分が蒸散しすぎたりするのを防ぐために、癒合剤(ゆごうざい)を塗布することが推奨されます。
特に切り口が大きい場合や、湿度の高い時期に剪定する場合は、園芸店で手に入る癒合剤を塗っておくと安心です。
これにより、株への負担を減らし、病気の感染リスクを抑えることができます。
9. ウンベラータの葉の大きさと、花を咲かせることに関係はありますか?
ウンベラータは観葉植物として楽しむのが一般的で、室内で花を咲かせることは非常に稀です。
本来は屋外の暖かい地域で育つ植物であり、成熟した株が特定の環境条件(十分な日照、高温多湿など)が整った場合にのみ、小さな花を咲かせることがあります。
葉の大きさ自体が直接花を咲かせるトリガーになるわけではありませんが、株全体が健康で十分に成熟していることが、花を咲かせるための前提条件となります。
10. 葉を小さく保ちつつ、樹高も抑えたい場合はどうすれば良いですか?
葉を小さく保ちつつ樹高も抑えたい場合は、定期的な「切り戻し剪定」を組み合わせることが最も効果的です。
- 樹高を抑える: 成長点のすぐ上や、希望する高さの節の少し上で幹や太い枝をカットします。これにより、上方向への成長が止まり、脇芽の発生を促します。
- 葉を小さく保つ: 上記の切り戻しで出てくる新しい葉は小さめですが、時間が経てばまた大きくなります。そのため、定期的に新しい葉が出るように剪定を繰り返すことで、常にコンパクトでバランスの取れた樹形を維持できます。 この方法を実践する際は、必ずウンベラータの生育期に行い、株に負担をかけすぎないよう注意しましょう。
まとめ
- 主な原因は2つ:「株の成熟(ウンベラータは成長するにつれて葉が大きくなる)」と「日光不足(光合成を促すため、葉が巨大化することがある)」
- 小さな葉を増やす対処法(切り戻し剪定):
-
最適な時期: 生育が盛んな5月〜6月頃(最低気温15℃以上)に行います。
-
剪定方法: 伸びすぎた枝を清潔なハサミでカットし、葉を3〜4枚程度残しましょう。
-
剪定後の管理: 水やりは土がしっかり乾いてから与え、風通しの良い半日陰に置きます。
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肥料: 新芽の成長に合わせて、生育期に液体肥料を与えるのがおすすめです。
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