広がるモンステラを幹立ちに仕立てる方法を徹底解説します!

モンステラを幹立ちに仕立てる モンステラ
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切れ目の入った個性的な葉が魅力のモンステラ。丈夫で育てやすいのが人気の秘密でもありますが、長く育てているうちに横へ横へと広がってはいませんか?

モンステラはつる性植物の特徴をもつため、そのまま育てているとどうしても這うように広がるのが特徴です。でも、鉢植えで育てていると広がった姿はあまり見栄えが良くないですよね。

そこで今回は、広がるモンステラを「幹立ち」に仕立てる方法を徹底解説します。幹立ちとは、横に広がるモンステラを自立させ、上へ向かって生長するように仕立てることをいいます。

モンステラを幹立ちさせる
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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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広がるモンステラを幹立ちさせる方法を分かりやすく解説します

それでは、広がるモンステラを幹立ちさせる方法を詳しく見ていきましょう。

広がるモンステラを幹立ちさせる 手順①「適期は4月~9月頃」

モンステラを幹立ちさせるということは、横向きの株を縦向きに育つように仕立て直す必要があります。そのためには、横向きに育っている株を縦向きに植え替えることが必要になります。

既存モンステラの根元

植え替えは植物にとって大きなストレスです。モンステラの場合は春~秋にかけての暖かい時期に植え替えを済ませることで、株へのダメージを最小限に抑えることができます。

中でも、生長期初期にあたる5月~6月頃に植え替えるのがもっとも失敗しにくいです(筆者の経験上)。生長期初期に植え替えることで、冬越しまでの期間をより長く確保できるので、冬に備えて根を張らせられます。

株への負担が大きくなる冬場の植え替えは、できるだけ避けた方が無難です。

広がるモンステラを幹立ちさせる 手順②「縦向きに植え替える」

では、既存のモンステラを縦向きに植え替えます。横向きのモンステラを縦向きに植え替えるのはなかなか大変ですが、支柱やワイヤーをうまく使いながらなんとか縦に仕立てます。

手順
  1. 鉢からモンステラを取り出す。
  2. 既存の鉢に新しい鉢底石を入れ、用土を鉢の1/3程入れる。
  3. 根鉢を軽く崩したモンステラを鉢植えの中に配置する。茎が縦になるよう支柱と園芸用ワイヤーを駆使して植え付ける。
  4. 株と鉢の隙間に残りの用土を入れる。根と土に隙間ができるとうまく生長できないので、割りばしや棒状のものを使いながら土を軽くつついて用土を詰める。
  5. 最後にたっぷり水やりして、しばらくは風通しの良い半日陰で管理する。

※横向きの株を無理やり縦にしているため、葉の向きが不格好になりますが、ある程度の日に当たることでモンステラ自身が葉の向きを変えてくれます。無理に曲げたりせず、時間をかけて様子をみましょう。

モンステラを幹立ちに仕立てる

広がるモンステラを幹立ちさせる 手順③「自立するまで支柱とソフトワイヤーで支える」

モンステラが自立できるようになるまでは、少々不格好ですが支柱とワイヤーで支えておきます。うまくいけば、茎から気根(きこん)が出てきて株自体を支えてくれます。

そうなれば、支柱とワイヤーは卒業です。

 
 
 
 
 
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上画像は幹立ちに仕立てられたモンステラです。スタイリッシュでおしゃれですね。

そして、茎から土に向かって伸びている茶色いものが「気根」です。このように、気根がモンステラを支えるようになってくれれば幹立ち成功です。

広がるモンステラを幹立ちさせる 手順④「風通しの良い半日陰で管理」

植え替え後のモンステラは大きなストレスがかかった状態です。いきなり強い日差しの下に置くととたんに弱ってしまうこともあります。

しばらくは風通しの良い半日陰で休ませましょう。株に触れて抵抗を感じるようになったら根が活着したサインです。

徐々に通常の管理に戻します。ただ、モンステラは元々直射日光は苦手なようです(葉焼けによるダメージをうけやすい)。特に真夏は様子をみながら、置き場所に気を付けて管理を続けましょう。

あわせて読みたい「モンステラの葉っぱが割れない!【原因は?割れるコツも】」はこちら

 

 

モンステラが広がる理由とは?【徹底調査】

そもそも、なぜモンステラは横に広がるのでしょうか。調査してみました。

モンステラは大木に絡みつきながら生長する 「半つる性」の植物

モンステラの主な原産地は熱帯アメリカです。サトイモ科の植物でモンステラは「モンスター」が語源となっています。

そんなモンステラ、実は、つる性植物の特徴をもつ「半つる性」の植物です。そのため、何かに絡みつきながら這うように育つという性質をもっています。

そのため、鉢植えで育てていると生長するにつれて、横へ横へと這うように広がりがちです。

モンステラが広がるのは、元気に育っているから

巨木に絡みつくモンステラ
巨木に絡みつくモンステラ

つまり、「モンステラが広がってしまう」のではなく、モンステラは元々つる性の性質を持つ植物のため、「広がるように育つのは自然なこと」といえるでしょう。

むしろ、「モンステラが広がるのは元気に育っている証拠」といってもいいかもしれません。ただ、室内で育てていると、葉の大きなモンステラを自然な形で育てるのはなかなか難しいですよね(室内がジャングルになる…)。

幹立ちに仕立てることで、モンステラの株姿を整え見栄えをよくするだけではなく、風通しを良くなることで病害虫の予防にもつながります。

あわせて読みたい「モンステラの剪定の方法【倒れそうな株の対処法!】」はこちら

 

まとめ

幹立ちに仕立て中のモンステラ

今回は、広がるモンステラを幹立ちさせる方法についてくわしくご紹介しました。

ホームセンターや園芸店で見かけるモンステラはほとんどが自然な形の横向きですよね。ただ、生長するにつれて横に広がる性質をもつのがモンステラ。

途中で剪定するのもひとつの選択肢ではありますが、あえて「幹立ち」に仕立てることで、よりすっきりとしたおしゃれな佇まいに演出することもできます。

何より、幹立ちのモンステラはなかなか入手しにくく、通常のモンステラよりも高価である場合も多いです。自分で幹立ちさせたモンステラは愛情もひとしおでしょう。

今回の記事をご参考に、広がるモンステラの幹立ちに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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広がるモンステラを幹立ちにする方法【手順】

  1. 適期は4月~9月頃の生長が旺盛な時期
  2. 横向きの株を縦向きに植え替える
  3. 自立するまでは支柱とワイヤーで支える
  4. 風通しの良い半日陰で管理
モンステラが広がる理由【そもそもなぜ広がる?】
  • モンステラは何かに絡みつきながら這うように育つ「半ツル性」の植物であるため
  • 広がるように育つのは、むしろモンステラが元気に育っている証拠ともいえる
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