暑さにも寒さにも比較的強く初心者でも育てやすいといわれるガジュマル。
「多幸の木」と呼ばれるガジュマルは贈り物としても人気の観葉植物です。
ただ、大切に育てているはずなのに「何となくガジュマルに元気がない…」と感じていませんか?

今回はガジュマルの元気がない原因と対処方法についてくわしく解説するよ!
☆★観葉植物を取り入れたいけど「すぐ枯らしてしまう…」「虫が嫌い過ぎて勇気が出ない…」こういった方におすすめの記事↓↓
ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】
では、ガジュマルの元気がない原因と対処法を症状別でご紹介します。
ガジュマルの元気がない ケース①「葉が落ちる、変色している」
ガジュマルの葉が落ちたり、変色しているという場合、考えられる主な原因は5つです。
元気がない原因①「根詰まり」
「ガジュマルの株の下あたり(根元近く)の葉が黄色っぽく変色している」という場合、鉢内が根っこでいっぱいになる「根詰まり」を起こしている可能性があります。

鉢を持ち上げて鉢底をのぞいてみましょう。もし、鉢底から根っこがはみ出ている場合は、根詰まりしている可能性が高いです。
ガジュマルは非常に生育旺盛のため、少なくとも2年に一度は植え替えが必要になります。根詰まりを放置していると、根が水分をうまく吸い上げられません。
その結果、葉が変色したり、落葉したり、徐々に株自体も傷めることになります。
対処方法
- 一回り大きめの鉢に植え替える(いきなり大きめの鉢に植え替えると水やりの管理が難しく、根腐れを招きやすい)
あわせて読みたい「ガジュマルの植え替え方法と管理のコツを解説します!」はこちら
元気がない原因②「根腐れ」
ガジュマルに必要以上に水を与えていませんか?もし、土が乾ききらないうちに水を与えていたら、根が呼吸できずに腐る「根腐れ」を起こしている可能性もあります。
ガジュマルの水やりは、「土が乾いてからたっぷりと」が基本です。ただし、冬場は注意が必要。
寒い時期のガジュマルは生育が緩慢になる休眠期に入っています。そのため、春から秋にかえてよりも水を吸い上げる力自体が低下しています。
そのため、冬場の水やりは土が乾いて2~3日してからが基本です。根腐れに至ると高確率で枯れてしまいます。
対処方法
- 土が乾いてから水やりする(冬場は土が乾いて2,3日してから)
元気がない原因③「葉焼け」

ガジュマルは非常に日光を好みます。ただし、室内からいきなり屋外の強い日差しの下に移動させた場合、葉が焦げて茶色く変色する「葉焼け」を起こす可能性があります。
対処方法
- 鉢を移動する場合は数日かけて少しずつ動かす(室内⇒窓際⇒屋外の日陰⇒半日陰⇒日当たりの良い場所)
あわせて読みたい「ガジュマルに直射日光を当てても大丈夫?最適な置き場所とは」はこちら
元気がない原因④「病害虫」
ガジュマルを室内でずっと育てているという場合、風通しが悪く高湿状態や乾燥状態が持続しやすいです。このような環境は「カイガラムシ」や「ハダニ」などの害虫が付きやすくなります。
葉に見覚えのない白い粉状のものや蜘蛛の巣のようなものが付着している場合、害虫がついている可能性があります。
害虫をそのままにしてくとどんどん繁殖してガジュマルの樹液を吸汁され、結果、株自体へダメージが及ぶことも。
見つけたら早目に駆除しましょう。
対処方法

- 害虫を見つけたらティッシュやピンセットで潰し取り除く
- 室内で育てている場合はサーキュレーターや加湿器を活用して環境を改善する
- 害虫予防として薬剤を使用する(オルトランなど)
- 土が一週間以上湿っていないようにする(カビの繁殖や根腐れを防ぐ)
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オルトランは、土の表面に規定量をまくだけで害虫予防になります。やや匂いが独特なので、気になる方は植え替えの際に土に混ぜ込むのがおすすめ。
「虫がとにかく嫌!」という方は、事前にオルトランを撒いておくことをおすすめします。ただ、すでに虫がついている場合は取り除くか殺虫剤が必要です。
オルトランはあくまでも害虫予防として効果を発揮します。
元気がない原因⑤「寒さ」
ガジュマルは暑さには強い反面、寒さは苦手とします。冬場は5度以下になると葉を落しやすいです。
また、寒い時期の過度な水やりは根を冷やし株自体へダメージを与えることにもなります。
対処方法
- 5度以下になるようなら暖かい場所へ移動
- 寒い時期の水やりは控え目にする(目安は月1~2回程度)
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ガジュマルの元気がない ケース②「ひょろひょろしている」
ガジュマルの株がひょろひょろと伸びて弱々しいという場合、考えられる主な原因は2つです。
元気がない原因①「日光不足」
ガジュマルがひょろひょろと伸びている場合、考えられる一番の原因が、日照不足による「徒長(とちょう)」です。

徒長したガジュマルは、日光を求めて枝をひょろひょろと縦に細長く伸ばします。葉と葉の間隔が伸びてスカスカになってたら徒長の可能性が高いです。
徒長した株ガジュマルは、見た目が劣るのはもちろん、ちょっとした環境の変化や病害虫によるストレスを受けやすくなります。
あわせて読みたい「ガジュマルが徒長(とちょう)する原因と対処方法を解説!」はこちら
元気がない原因②「水や肥料のやり過ぎ」
ガジュマルは春から秋にかけてよく生長します。この時期に、必要以上の水や肥料を与えることでも徒長を招きます。
徒長したガジュマルは葉と葉の間隔がどんどんと広くなり、結果、ひょろひょろとした姿になりやすいです。
水やりチェッカーが便利
土が乾いたのをいちいち確認するのが面倒という場合、水やりチェッカーが便利です。

土に挿しておくだけで、水やりのタイミングを色でお知らせしてくれます。なるべく枯らしたくないという場合、このようなアイテムが重宝します。
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ガジュマルの元気がない ケース③「大きくならない」
ガジュマルがなかなか大きくならないという場合、考えられる主な原因は3つです。
元気がない原因①「根詰まり」
根詰まりすると鉢内が根っこでいっぱいになります。そうなると、うまく水分や養分を吸収できません。
その結果、うまく生長できずに徐々に株自体が弱っていきます。また、根詰まりした状態で水やりや肥料を施すと根腐れに発展しやすいです。
鉢底から根っこがでていないか確認してみましょう。
元気がない原因②「日光不足」
植物が生長するためには光合成が必要です。そして、光合成をするには「水」「風」「日光」が不可欠。
日当たりが悪く風通しの良くない場所で管理し続けていると、なかなか生長しなかったり、株自体が弱々しくなります。
元気がない原因③「ハイドロカルチャー」
清潔に管理できて見た目もおしゃれなハイドロカルチャーですが、もし、株を大きく生長させたいのであれば、土に植え替えるのがおすすめです。

ハイドロカルチャーで育てている場合、土に比べるとどうしても株が大きくなりにくいという特徴があります。
ガジュマルを大きく生長させたいのであれば、水はけと水持ちの良さを兼ね備えた観葉植物用の土に植え付けるのがおすすめです。
ガジュマルの生育レポート
最後に、筆者が育てているガジュマルの生育記録をご紹介します。管理のご参考になれば幸いです。
ひょろひょろに徒長したガジュマルを丸坊主にする

長い間、日当たりの悪い場所に置き続けたガジュマルです。ほぼベランダに放置状態で、生育期も水やりを十分にしていませんでした…。
購入したのは約7年前。ホームセンターで300円で購入したガジュマルです。
いつの間にか、徒長してひょろっひょろになりました。このままではどうにも見栄えが悪いので、思い切って剪定します。
今回は、適期であるためすべての枝と葉を切り落として幹のみにする「丸坊主」という方法で仕立て直そうと思います。
ガジュマル丸坊主の経過

丸坊主からたった2か月でここまで茂りました。やはり、ガジュマルは生育が旺盛な観葉植物です。
丸坊主成功の秘訣は何といっても適期におこなうということに尽きます。5月~6月の暖かく湿気が一定の時期が丸坊主のベストタイミングです。
生い茂ったガジュマル【丸坊主から一年後】

ひょろひょろだったガジュマルは一年経って葉が生い茂りました。ここまで2~3回程の剪定を繰り返しています。
また、植え替えも1回実施。土の表面にはマンネングサを植えてみました。
浅めの鉢に植え付け盆栽風に仕立てています。ここからは、なるべく幹を太らせて気根も増やしたいと思います。
ひょろひょろでいまいち元気がなかった頃の面影はもうありませんね。
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まとめ

今回は、ガジュマルが元気がない原因と対処法をいくつかご紹介しました。
ガジュマルが元気がない原因は主に「根詰まり」「日光不足」「温度不足」です。ただ、暑さにも寒さにも比較的強く、園芸初心者でも枯らしにくい丈夫な観葉植物がガジュマルです。
「なるべく暖かく日当たりの良い場所に置いて寒さを避ける」ということを気を付けていれば、そこまで神経質にならずとも元気を取り戻してくれるはずですよ。
今回の記事を参考に、ガジュマルの育て方を見直してみてくださいね。
ガジュマルの元気がない!原因と対処法
- 葉が落ちる、変色している⇒主に根詰まりや根腐れ⇒植え替え、土が乾いてからの水やり
- ひょろひょろしている⇒主に日光不足⇒日当たりの良い場所への移動を検討
- 大きくならない⇒主に根詰まりや水不足⇒植え替え、土が乾いたタイミングでの水やり
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