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ポトスは赤玉土のみでも育つ?適した土の条件と植え替え方法を解説

ポトス ポトス

ポトスを購入してからしばらく経つと、鉢の中が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こします。

根詰まりしたポトスは葉が変色し、なんとなく元気がなくなってきます。

ただ、自分で植え替えるとなるとどんな土が良いのかよく分からない…という方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ポトスを植え付ける土と植え替えの手順についてくわしくまとめてみました。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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  1. ポトスは赤玉土のみでも育つ?
    1. 赤玉土の特徴
    2. 赤玉土だけを使う場合の注意点
    3. 1~2年以上経ったら植え替えで新しい土に交換しよう
  2. ポトスに適した土の条件は?
    1. 水はけの良さ
    2. 保水性と通気性のバランス
    3. 自分で土を配合する場合
  3. ポトス 植え替えの方法を徹底解説します【写真で解説】
    1. ポトスの植え替え 手順①「適期は春~秋」
    2. ポトスの植え替え 手順②「鉢と土を用意」
    3. ポトスの植え替え 手順③「鉢底石と土を入れる」
    4. ポトスの植え替え 手順④「ポトスを取り出す」
    5. ポトスの植え替え 手順⑤「古い土と傷んだ根を取る」
    6. ポトスの植え替え 手順⑥「新しい鉢にポトスを配置」
    7. ポトスの植え替え 手順⑦「土を隙間に入れて植え付ける」
    8. ポトスの植え替え 手順⑧「たっぷりと水を与える」
    9. ポトスの植え替え 手順⑨「風通しのよい半日陰で管理」
  4. ポトスに適した鉢の条件
    1. 水はけのよい鉢をチョイス
    2. ついつい水やりし過ぎてしまう人は素焼き鉢がおすすめ
    3. 植え替えが面倒だからといって、大きすぎる鉢に植え替えるのは避けて
  5. 植え替えが必要なポトス、根詰まりのサインを見逃すな!
    1. 植え替えが必要なポトスの特徴①「鉢底から根がはみ出ている」
    2. 植え替えが必要なポトスの特徴②「水が浸み込みにくい」
    3. 植え替えが必要なポトスの特徴③「なんとなく元気がない」
  6. ポトスは赤玉土のみでも育つ?適した土の条件と植え替え方法【まとめ】
    1. ポトスの植え替え方法【手順】
    2. 植え替えが必要なポトスの特徴【3つ】
    3. ポトスに関する記事はこちら

ポトスは赤玉土のみでも育つ?

赤玉土(5kg)298円

結論から言うと、ポトスは赤玉土だけでも育つことができます。

ポトスは水はけの良い環境を好むため、赤玉土だけでもその要件を満たします。

赤玉土の特徴

赤玉土(小粒)

赤玉土は、以下のような特徴を持っています:

  1. 多孔質である:水はけが良く、根が酸素をしっかりと取り入れることができます。
  2. 保水性がある:適度に水を保持するため、乾燥を防ぎます。
  3. 安定性が高い:土が崩れにくく、長期間にわたって構造を維持します。

赤玉土だけを使う場合の注意点

  1. 肥料の供給:赤玉土自体は栄養分が少ないため、定期的な肥料の供給が必要です。液体肥料や緩効性の固形肥料を使用することで、必要な栄養素を補うことができます。
  2. 水やりの管理:赤玉土は水はけが良いため、水やりの頻度を適切に管理する必要があります。土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
  3. 通気性の確保:赤玉土は通気性が良いですが、鉢の底に小石や軽石を敷くことでさらに通気性を向上させることができます。

1~2年以上経ったら植え替えで新しい土に交換しよう

赤玉土は時間の経過とともに、少しずつ粒が崩れてきます。

1~2年以上経つと、土全体が団子状に固まることで水はけが悪くなります。

根腐れを防ぐためにも、1年~2年に1回は植え替えで土を更新することも大事です。

 

ポトスに適した土の条件は?

ポトスは比較的強健な植物で、さまざまな土で育てることができますが、最適な成長を促すためには以下のポイントを押さえておきましょう。

水はけの良さ

ポトスは水はけの良い土を好みます。過湿な環境は根を腐らせ、植物の健康を損なう原因となります。

赤玉土の他にも、パーライトやバーミキュライトを混ぜることで水はけを良くすることができます。

保水性と通気性のバランス

水はけが良い一方で適度な保水性も必要です。これは根が常に湿った状態を保つためです。

一般的には、赤玉土に腐葉土やピートモスを混ぜることで、保水性と通気性のバランスを取ることができます。

自分で土を配合する場合

ポトスに最適な混合土の一例として、以下のレシピを試してみてください。

  • 赤玉土:50%
  • 腐葉土:30%
  • ピートモス:10%
  • パーライト:10%

室内管理の場合は、腐葉土の割合を20%ほどに抑えるとコバエが湧きにくくなります。

虫やカビが発生しにくい室内向けの土もおすすめです。

室内向けの土

室内向けの土は無機質な土が使用されているため、室内でもコバエやキノコが発生しにくく、清潔に管理できます。

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ポトス 植え替えの方法を徹底解説します【写真で解説】

それでは、ポトスの植え替え方法をご紹介します。とっても簡単なのでご安心くださいね。

ポトスの植え替え 手順①「適期は春~秋」

ポトスの植え替えに適した時期は、気温の暖かい春~秋頃にかけてが適しています。

生長が緩慢になる冬場の植え替えは避けた方が無難でしょう。

※植え替えのタイミングについてはこの記事の後半にくわしく掲載しています。

ポトスの植え替え 手順②「鉢と土を用意」

新しい土と鉢植えを用意しましょう。

ポトスに適しているのは水はけのよい土

赤玉土(小粒)

ポトスが好むのは水はけの良い土です。具体的には「水がよく通り抜ける土」を好みます。

観葉植物用の土でも構いませんが、さらに、水はけの良さを追求するなら「軽石(小粒)」を1/5ほど混ぜ込んでみてください。

緩効性肥料を混ぜ込んでおくと楽

また、元肥(もとごえ)として緩効性肥料を混ぜ込んでおくと1年程効果が持続するので管理も楽になりますよ。(下写真)

マグアンプk

「マグアンプk」は、水やりの度にすこしずつ溶け出し、ゆっくり長く効果が続きます。

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ポトスの植え替え 手順③「鉢底石と土を入れる」

鉢底氏

新しい鉢の底に「鉢底石(はちぞこいし)」を敷きます。鉢底石を敷くことで排水性を確保することができます。

特に、ポトスは水はけの良い環境を好むため、鉢底石は必ず入れるようにしましょう。

土

鉢底石の上から土を入れます。入れる土の量は、鉢の1/3~1/2程度です。

鉢底石を入れる理由

鉢底石

土は経年とともに徐々に形が崩れて砂状になり、水を含むことで団子状になって排水性が低下していきます。

土が経年で団子状になり水はけが悪くなったとしても、鉢底石は崩れにくいため、鉢底石があることである程度の排水性をキープできます。

ポトスの植え替え 手順④「ポトスを取り出す」

植え替えのタイミングを迎えたポトスを用意し、鉢から取り出します。鉢の側面を「トントン」と叩くと振動で土が崩れ取り出しやすくなります。

ただし、根詰まりがひどい場合はなかなか取り出せないことも。鉢の縁を上から下に向かってグーで叩き落とすようにすると抜けやすいです。

ポトスの植え替え 手順⑤「古い土と傷んだ根を取る」

鉢から抜き取ったポトスには土と根の塊である「根鉢(ねばち)」がついています。

古い土は排水性が低下しているため、棒でつついて取り除きましょう。

崩す前の根鉢

また、黒っぽくなって傷んでいる根があればカットしておきます。

きっちりと行わなくてもだいたいでokです。

ポトスの植え替え 手順⑥「新しい鉢にポトスを配置」

根鉢を崩したポトスを土を入れた新しい鉢に入れてみましょう。高さを調整しつつ、土の量を調節してください。

崩した根はなるべく四方に広がるように配置すると株が安定しやすいです。

ウォータースペースも忘れずに

鉢の縁から3cm程は土を入れずに空けておきます。これを、「ウォータースペース」といいます。

ウォータースペースを設けるとで、水やりの際に土が溢れて流れ出るのを防げます。

ポトスの植え替え 手順⑦「土を隙間に入れて植え付ける」

植え付ける位置が決まったら、土を隙間に入れて植え付けます。このときに、割りばしや棒状のものを使って作業をしましょう。

土を軽くつつきながら入れ込むことで、根と土の間に空間ができるのを防ぎます。

植え替え中

根の周りに空間ができると根がうまく生長できないので、それを避けるためにも割りばしや棒を使いながら土を入れ込んでいくのがおすすめです。

表面を無機質の土にすることでコバエ対策に!

観葉植物を育てていると悩みがちなのが「コバエ」ではないでしょうか。コバエ対策として効果的なのが、表面の土を無機質なものにするということです。

例えば、養分が豊富な「腐葉土」を土の表面に敷くと面白い程コバエが沸くはずです…。(土に卵を大量に産み付けられる)

コバエを防ぐには、表面の土だけでも「赤玉土」や「鹿沼土」「川砂」など、養分のほぼないものにするのが効果的

たったこれだけで、コバエが一気に沸きにくくなるはずです。また、見た目にもおしゃれになります。

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ポトスの植え替え 手順⑧「たっぷりと水を与える」

植え替え後のポトス

最後に、鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水を与えましょう。このようにすることで、あらかじめ土の汚れや粉塵を排出することができます。

水やりの度に受け皿が汚れるのを防ぐためにも、鉢底から出てくる水が透明になるまでたっぷりと与えるのがおすすめです。

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ポトスの植え替え 手順⑨「風通しのよい半日陰で管理」

植え替え後のポトス

植え替えは植物にとって大きなストレスになります。少なからず根や株が傷んでいるため、いきなり通常の管理に戻すと、株自体にダメージを与えかねないので避けます。

一週間程度は風通しの良い半日陰で管理します。日当たりの良い場所への移動は、様子をみて生長が落ち着いてからにしましょう。

葉水で保湿

葉水

しばらくは根から水分を十分に吸えないので、土が乾きすぎないようにしてあげます。

葉も乾燥しやすいため、霧吹きで水分を与える「葉水(はみず)」をして保湿しましょう。

 

ポトスに適した鉢の条件

吊り下げたポトス

水はけのよい鉢をチョイス

ポトスには排水性にすぐれる鉢植えが適しています。

鉢底に穴が開いているものがよいでしょう。ハンギングにする場合は軽くて割れにくいプラスチック鉢がおすすめです。

ついつい水やりし過ぎてしまう人は素焼き鉢がおすすめ

「ついつい水をあげ過ぎてしまう」という方は、さらに通気性に富む素焼き鉢にすると、根腐れの失敗を防げます。

サイズは「ひと回り大きめの鉢」です。既存の鉢よりも直径が3cm程大き目のものが適します。

植え替えが面倒だからといって、大きすぎる鉢に植え替えるのは避けて

「いちいち植え替えるのは面倒だし大きい鉢に植え替えよう」

このように思われる方もいるかもしれません。

しかし、いきなり大きすぎる鉢に植え付けると水の管理がしにくく、根が腐って枯れる「根腐れ」を引き起こしやすくなります。

今の鉢より直径プラス3センチほどの鉢を選んでね。

 

植え替えが必要なポトス、根詰まりのサインを見逃すな!

では、植え替えが必要なポトスにはどのような特徴が現るのでしょうか?

ここでは主な症状3つをご紹介します。以下のような症状がある場合、植え替えを検討しましょう。

植え替えが必要なポトスの特徴①「鉢底から根がはみ出ている」

根詰まり

ポトスの鉢植えを持ち上げ底をのぞいてみます。もし、鉢底から根っこがはみ出していたら根詰まりのサインです。植え替えが必要となります。

上写真くらいに根詰まりが進んでいる場合、株の下部分の葉が徐々に黄色や茶色に変色してくるはずです

植え替えが必要なポトスの特徴②「水が浸み込みにくい」

根詰まりを起こしたポトスの鉢は、水やりしてもなかなか水が土に沁み込んでいきません

根詰まりした状態でいくら水を与えても根はうまく水を吸えず、やがて「根腐れ」に発展する可能性が高いです。

「土が乾いた状態で水やりしているのにも関わらず、水が土になかなか浸みこんでいかない」という場合、鉢底から根がはみ出ていないか確認してみましょう。

もし、鉢から根がはみ出ている場合は植え替えが必要な時期といえます。

植え替えが必要なポトスの特徴③「なんとなく元気がない」

下葉が落ちたポトス

「なんとなく葉に張りがなくしおれている」という場合も根詰まりの可能性があります。葉が下に垂れてしおれているときも、一度鉢底から根が出ていないか確認してみてください。

根っこが鉢底からはみ出ていれば根詰まりのサインです。根詰まりを起こしたポトスは生長の勢いが弱まり、株近くの葉が落ちて見栄えが悪くなります。

ポトスは、2年に一度を目安に植え替えるのがおすすめです。

☆★ポトスの簡単な増やし方を画像で分かりやすく解説↓↓

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ポトスは赤玉土のみでも育つ?適した土の条件と植え替え方法【まとめ】

いかがでしたか。

ポトスは春から秋にかけての生長が特に旺盛になります。そのため、2年に1回程度は植え替えなければ「根詰まり」によって株が弱ってしまうことが分かりました。

今回の記事をご参考に、ぜひ、ポトスの植え替えに挑戦してみてくださいね。

ポトスの植え替え方法【手順】

  1. 適期は春~秋
  2. 鉢と土を用意
  3. 鉢底石と土を入れる
  4. ポトスを取り出す
  5. 古い土と傷んだ根を取る
  6. 新しい鉢にポトスを配置
  7. 土を隙間に入れて植え付ける
  8. たっぷりと水を与える
  9. 風通しの良い半日陰で管理

植え替えが必要なポトスの特徴【3つ】

  1. 鉢底から根がはみ出ている
  2. 水が浸み込みにくい
  3. 何となく元気がない(前回の植え替えから2年以上経っている)

ポトスに関する記事はこちら

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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