ふんわりとしたフォルムが優し気な雰囲気を醸し出す魅力的なグリーン「ワイヤープランツ」。
ワイヤープランツのゆらゆらと垂れ下がる葉はハンギングにもぴったりですね。
ホームセンターや園芸店などで気軽に購入できるワイヤープランツですが、実は意外にも簡単に増やせるのをご存じですか?
そこで今回は、ワイヤープランツの簡単な増やし方とコツをご紹介します!初心者でもとても簡単に増やすことができるので、ぜひ、挑戦してみてくださいね。
ワイヤープランツの増やし方【手順】
まずは、ワイヤープランツの増やし方の手順です。非常に簡単なのでぜひ挑戦してみてくださいね。
ワイヤープランツ 増やし方手順①元となるワイヤープランツを用意

筆者はこちらのモサモサに混みあったワイヤープランツを剪定するついでに、増やそうと思います。(上写真)
ワイヤープランツ 増やし方手順②茎をカットする
次に、ワイヤープランツを増やす際に必要となる挿し穂をとります。元のワイヤープランツから太目の茎を15cm程カットし、下の方の葉をとるだけです。

下の方の葉は、水や土に挿す際に邪魔なのでとっておきましょう。(切り口から約5cm)この挿し穂を使って、簡単にワイヤープランツを増やすことができます。
ワイヤープランツ 増やし方手順③挿し穂を水or土に差す
先ほど用意したワイヤープランツの挿し穂を土または水に挿します。

挿し穂を水に挿して増やすのが「水差し」、土に挿すのが「挿し木(挿し芽)」とよばれます。
挿し木にする前には30分ほど水揚げしましょう。(切り口を水につけ十分に水を吸わせます)その後、挿し木用の土に植え付け完了です。うまくいけば、約1か月後には発根します。
管理方法
・土に挿した場合は、新しい葉が出てくるまでは土が乾燥しないようにします。
・水に差した場合は、毎日水を替えます。
20日経過したワイヤープランツの挿し穂【水差し】

水差しにして20日経過したワイヤープランツの挿し穂です。よく見ると、切り口付近に白い粒々ができていますね。

取り出してよく見ると、白い粒々が伸びて根っこになっている部分が確認できます。実は、今回の記事を書くにあたり、1月末の冬場に挿し穂をとり水差しを強行しました。

挿し木の適期ではありませんでしたが、7本中5本は発根させられました。
適期(春~秋)におこなえば、さらに発根率を高められます。おすすめは5月~6月頃の生育期初期です。
早めに挿し木をすることで、冬までに根をしっかり張らせられます。
あわせて読みたい「挿し木と水差し どっちが大きく育つ?【メリットデメリット】」はこちら
ワイヤープランツを増やす!発根後の挿し穂の植え替え方法
次に、発根したワイヤープランツの挿し穂を土に植えます。もちろん、最初から土に挿している場合は植え替えは必要ありません。
もちろん、水差しのままでも楽しめますが、「毎日水替えしなければならない」「生長が緩慢」となどのデメリットも。
「ワイヤープランツの鉢植えを増やしたい」という場合、発根後の挿し穂を鉢植えに植え付け、十分に生長させます。
ワイヤープランツを増やす!挿し穂の植え替え手順①発根済の挿し穂を用意

水差しにして約2か月程経過したワイヤープランツの挿し穂です(上写真)。かなり根が伸びました。これだけ伸びれば土に植え替えても大丈夫です。

ただ、土に植え替えた後は、根を下ろすまでに生長が不安定になます。そのため、こちらも適期である5月~9月頃におこなうことで失敗を防げます。
ワイヤープランツを増やす!挿し穂の植え替え手順②鉢と土を準備
それでは、さっそく発根済みの挿し穂を植え替えましょう。鉢植えに鉢底石を入れ、土を鉢の1/3程度入れます。

使用するのは水はけのよい土です。観葉植物用の土で構いません。より水はけよくするのであれば、観葉植物用の土に赤玉土小粒を1:1くらいで混ぜ込みます。
ワイヤープランツを増やす!挿し穂の植え替え手順③植え付ける
作業は日陰でおこないます。根を傷めないようになるべく乾燥を避け早めに済ませましょう。

挿し穂の束が鉢の真ん中あたりになるよう、挿し穂と鉢の隙間に土を入れます。
高さを調整しながら、ワイヤープランツの挿し穂をひとまとめにして植え付けましょう。

土と根っこの間に空間があると、根がうまく生長できません。
そのため、割りばしや棒状のものを使用し土を軽くつつきながら作業すると、うまく隙間が埋まってくれます。(上写真)
表面は赤玉土だけにするとコバエ対策に!

植え替えの際に、鉢の表面にくる土のみ栄養分のない「赤玉土」にしておくと、コバエが沸きにくくなります。(上写真)
また、見た目も綺麗に見えるのでおすすめです♪
※ちなみに、腐葉土のような養分たっぷりの土を表面に敷くとコバエがたかりやすいのでお気を付けください。
置き肥もコバエを招く可能性あるため、植え替え時に土に緩効性肥料を混ぜ込んでおくのがおすすめです。
ワイヤープランツを増やす!挿し穂の植え替え手順④風通しのよい半日陰で管理

植え替え後のワイヤープランツは、風通しのよい半日陰で管理します。
新しい葉が出て生長が確認できるまでは、土が乾燥し過ぎないように気を付けましょう。
特に、ワイヤープランツは葉が乾燥しやすいです。気づいたときに葉水(はみず)してあげるとよいでしょう。
植え替えから約3か月経過したワイヤープランツ

植え替え後は、挿し穂が発根済とはいえ、生長がどうしても不安定になります。人間でいう手術後のような状態なので、休ませてあげましょう。
そのため、直射日光はさけてくださいね。
半日陰ってなに?
植物の育て方を検索するとよく見かける「明るい日陰」「半日陰」という表現。
具体的には、
・日光の当たっている場所のすぐ隣の陰
・木漏れ日のような日光が当たってたり当たってなかったりする場所
(ルクス値は、約10000~15000)
などのことをいいます。「室内の明るい場所」だとちょっと足りないかもしれませんね。
【 関連topic 】「ワイヤープランツ 枯れる原因3つと管理のコツとは?」はこちら
ワイヤープランツの増やし方のコツ3つとは?
次に、ワイヤープランツの増やし方のコツ3つをご紹介します。3つのコツをつかんでおけば、ワイヤープランツを簡単に増やすことができますよ。
ワイヤープランツ 増やし方のコツ①適した時期におこなう
ワイヤープランツを挿し木で増やすには適期に行う必要があります。ワイヤープランツの挿し木の適期は生長期である春から秋(5月頃~9月頃)にかけて。
適期におこなうことで失敗を防ぎ、成功率を高めることができます。ただし、真夏は避けておこなうのがおすすめです。
ワイヤープランツ 増やし方のコツ②2週間程度は湿気を保つ
挿し木にした場合、2週間程度は水気を切らさぬよう管理します。また、温度管理も忘れずに。適温は、約18度~25度です。
水差しの場合は、腐敗を防ぐために1日~2日に一回は水を替えましょう。
ワイヤープランツ 増やし方のコツ③風通しのよい半日陰に置く
発根するまでは直射日光は避け、なるべく風通しのよい場所で管理しましょう。根腐れを防ぐためにも風通しは重要なポイントとなります。
室内であれば、サーキュレーターを活用して空気の循環をよくするのもgood。
サーキュレーターを使用する場合、直接、植物に風が当たらないようにします。(首振り機能や強弱機能を使用し、ふんわりと風が植物に当たるようにするのがおすすめ。)
【 関連topic 】「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
まとめ
今回は、ワイヤープランツの簡単な増やし方をくわしくご紹介しました。
ワイヤープランツは寒さにも強く関東より以西では屋外で冬越し出来る程丈夫な観葉植物です。
適期とコツさえつかめば挿し木の成功率は非常に高く、簡単に増やせるのがワイヤープランツ。
今回の記事をご参考に、ぜひ、ワイヤープランツを増やしてみてくださいね。
ワイヤープランツの増やし方
- 元気なワイヤープランツを用意
- 挿し穂をとる
- 水or土に挿す
ワイヤープランツを増やす!発根後の挿し穂の植え替え方法
- 発根済みの挿し穂を用意
- 鉢と土を準備
- 植え付ける
- 風通しのよい半日陰で管理
ワイヤープランツ 増やし方のコツ3つ
- 「時期は5月~9月頃、真夏は避ける」
- 「発根するまでは湿気を保つ」
- 「風通しの良い場所で管理し腐敗を防ぐ」
増やすシリーズ
「ポトスの増やし方 水差しと挿し木の方法【初心者でも簡単】」はこちら
「アロマティカスの増やし方【多肉質な癒しハーブを増やそう!】」はこちら
「ガジュマルの簡単な増やし方を分かりやすく解説します!」はこちら
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