オリヅルランの魅力といえば垂れ下がったランナーから飛び出した子株ですね。
とはいえ、待てど暮らせどオリヅルランからランナーが出てこないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オリヅルランからランナーが出ないときの対処法をご紹介します。
オリヅルランのランナーが出ないときの対処法
まずはじめ、オリヅルランのランナーは春から秋にかけての暖かい時期に出やすいです。
冬場は気温が下がりオリヅルランの生育が緩慢になるためランナーは出にくくなります。
その上で、今回ご紹介する対処法を試してみてくださいね。
オリヅルランのランナーが出ないときは、根詰まりしていないか確認
オリヅルランからなかなかランナーが出てこないという場合、根詰まりしていないかをまずは確認してみましょう。
オリヅルランは多くの観葉植物の中でも特に根詰まりしやすいです。春先に植え替えても秋口には根詰まりしていることも決して珍しくありません。
根詰まりを起こしていると、生長の旺盛になる春から秋でも根がスムーズに水分や養分を取り込むことができず、ランナーが出にくくなる可能性があります。
オリヅルランが根詰まりすると現れやすい症状のひとつが「葉先が茶色く枯れてくる」ことです。
また、鉢底から根がはみ出てきたり、土に水分がなかなか浸み込んでいかないというとも根詰まりの症状です。
1年以上植え替えていない場合、一旦、鉢から株を取り出して確認してみるのが早いです。鉢から株がなかなか取り出せないという場合は根ががっちり詰まって根詰まりしている可能性が高いでしょう。
オリヅルランの植え替えは、4月~9月頃の暖かい時期が適しています。
あわせて読みたい 「オリヅルランの葉先が枯れる原因は?対処法も」はこちら
春から秋にかけての生育期は半日陰程度の日光に当てよう
根詰まりを解消したらできるだけ日光に当てて生育を促します。日光不足だとなかなかランナーが出現しません。
特に、4月~9月にかけての暖かい時期はできるだけ日光や風に当てて育ちやすい環境を用意してあげましょう。
とはいえ、直射日光や西日は避けなくてはなりません。理由は、オリヅルランは直射日光が当たると葉焼けを起こしやすいためです。
上写真は直射日光が当たって茶色く焦げたオリヅルランの葉です。
葉焼けした箇所は元には戻りません。そして、葉焼けが広がると株全体が徐々に弱ってしまいます。
オリヅルランに適しているのは「半日陰」や「あかるい日陰」「こもれび」「レースカーテン越しの日光」などの柔らかい光です。
特に、夏場は高温により葉焼けを起こしやすいため注意します。
あわせて読みたい「オリヅルランが枯れる主な理由3つと育て方のポイント」はこちら
オリヅルランは乾燥に強いため、水やりは土が乾いてからが基本
オリヅルランの根っこはまるでゴボウのように太いです。
そして、その太い根っこに多くの水分を蓄えています。そのため、オリヅルランは乾燥に強いです。
土が乾ききらないうちに水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る根腐れを招きます。
オリヅルランの水やりは「土が乾いてからたっぷりと」が基本です。
とはいえ、気温が下がり生長が緩慢になる冬場はさらに乾燥気味に管理する必要があります。冬の水やりは「土が乾いて4~5日してから」が基本です。
葉が乾燥しやすい秋や冬は、霧吹きで株全体に水を吹きかける「葉水」をおこないます。
あわせて読みたい 「オリヅルラン 冬の管理方法のコツ3つ!【冬越しの方法】」はこちら
4月~9月頃の生育期は2週間に1回程度、ハイポネックス(液肥)を水やりと共に与える
オリヅルランの生育が旺盛な時期である春から秋にかけての時期は、肥料を与えてみましょう。
マグアンプkのような緩効性肥料をあらかじめ土に混ぜておくともよいですし、置き肥をしてもよいでしょう。
筆者のおすすめはハイポネックスです。
水やりの際に規定量に薄めて与えるだけなのでとても手軽な上、効果をしっかりと実感できますよ。
ハイポネックスの使い方
- 土が乾いたタイミングでおこなう
- 水約1L(牛乳パック1本分)にハイポネックス約2ml(キャップ1杯で約20ml)を薄める
- 水やりとしてたっぷりと与える
- 受け皿に溜まった水は捨てる
まとめ
今回はオリヅルランのランナーが出ないときの対処法をくわしくご紹介しました。
オリヅルランのランナーが出るのは春から秋にかけての時期がほとんどです。
冬は乾燥気味に管理し耐寒性を高めつつ乗り越え、暖かくなったら根詰まり気味の場合は植え替えます。
その後、できれば屋外の半日陰に置き、強すぎない日光を当てつつ風通しのよい場所で育てましょう。
そうすれば、どんどんとランナーを増やして子株を展開させてくれるはずですよ。ぜひ、試してみてくださいね。
オリヅルランのランナーが出ないときの対処法
・根詰まりしている場合はひとまわり大きめの鉢に植え替える(4月~9月)
・半日陰の風通しのよい屋外で管理
・水やりは土が乾いてから(2週間に1回程度、薄めた液肥を与えるとよい)
⇒冬場は休眠期となるため肥料は与えない
オリヅルランのその他関連topics
「オリヅルランの育て方 水やり方法、置き場所などを解説!」はこちら
「オリヅルランの葉が折れる原因は?綺麗な葉を保つコツも」はこちら
「伸びすぎたオリヅルランの対処法と管理のコツを徹底解説!」はこちら