観葉植物を育てていると、いつの間にか鉢のまわりを小さなコバエが飛んでいることがあります。
「オルトランを使っているのに、どうしてコバエが出るの?」
「オルトランを撒いたのに、コバエが全然いなくならない……」
と困っている方もいるのではないでしょうか。
私自身、観葉植物の害虫対策としてオルトランを使っています。
ただ、実際に使っていて感じるのは、オルトランを使っているからといって、コバエが出なくなるわけではないということです。
オルトランは観葉植物に発生するすべての虫をまとめて退治できるものではありません。
そのため、コバエが発生したときはオルトランだけに頼るのではなく、土の状態や水やり、風通しなど、コバエが発生しやすくなっている原因そのものを見直すことが大切です。
この記事では、オルトランを使っているのにコバエが減らない理由と、観葉植物のコバエを減らすための対策を、実際に観葉植物を育ててきた経験も交えながら紹介します。
▶観葉植物にコバエがわく原因は?赤玉土や鹿沼土を使って虫を遠ざける
コバエにオルトランが効かないのはなぜ?

「オルトラン=観葉植物の虫対策」というイメージがあると、コバエにも効果がありそうに感じます。
しかし、オルトランを使っていてもコバエが発生することはあります。
私自身もオルトランを使っていますが、コバエ対策を目的に使っているわけではありません。
コバエが出たときは、別の対策が必要だと考えています。
理由① オルトランはすべての虫に効くわけではない
まず知っておきたいのが、オルトランは観葉植物のまわりにいるすべての虫を対象にしたものではないということです。
オルトランにはいくつか種類があり、それぞれ対象となる植物や害虫、使い方などが決められています。
そのため、
「殺虫剤だからコバエにも効くだろう」
「オルトランを撒いておけば虫は全部いなくなる」
と考えない方がよいでしょう。
私も観葉植物にオルトランを使いますが、あくまで対象となる害虫への対策として使用しています。
コバエが飛び始めたからといって、オルトランを追加すれば解決するとは考えていません。
理由② 「コバエ」と呼ばれる虫にも種類がある
そもそも「コバエ」は、特定の1種類の虫だけを指して使われる言葉ではありません。
家の中で見かける小さなハエのような虫を、まとめて「コバエ」と呼んでいることもあります。
観葉植物の土の周辺を飛び回っている小さな虫と、キッチンやゴミ箱の近くで見かける虫が同じとは限りません。
そのため、コバエを見つけたら、
「どこから発生しているのか?」
を最初に確認することが大切です。
観葉植物の鉢の周辺に集中しているなら、土や鉢の中が発生源になっている可能性を考えてみましょう。
理由③ オルトランを使っても発生しやすい環境は変わらない
私がコバエ対策で特に大事だと思っているのが、薬剤だけではなく栽培環境を見直すことです。
たとえば、
- 土がいつも湿っている
- 水やりの回数が多い
- 鉢皿に水が残っている
- 土の上に枯れ葉などが溜まっている
- 室内の風通しが悪い
といった状態になっていないか確認します。
オルトランを使ったとしても、土の乾き方や風通しまで改善されるわけではありません。
コバエが繰り返し発生するのであれば、「何を撒けばいい?」ではなく「なぜこの鉢からコバエが出ている?」と考えることが重要です。
オルトランはコバエ対策のためだけに使うものではない

私もオルトランを使っているので、
「オルトランが意味のない薬」
と言いたいわけではありません。
大切なのは、何のために使うのかを分けて考えることです。
「オルトランを使っているから虫は大丈夫」と思わない
観葉植物を育てていると、さまざまな虫が発生することがあります。
そのすべてに同じ方法で対応できるわけではありません。
オルトランを使っているからといって、
「これで虫対策は全部できている」
と考えてしまうと、コバエが発生したときの原因を見落としてしまうことがあります。
コバエが出た場合は、オルトランとは切り離して、発生源を探して対策する方が分かりやすいです。
すでに飛んでいるコバエは発生源から対策する
鉢のまわりをコバエが飛んでいるなら、まずどの鉢から発生しているのか確認します。
観葉植物を何鉢も置いている場合でも、特定の鉢だけ土が乾きにくくなっていることがあります。
私なら、
「この鉢だけずっと土が湿っていないかな?」
「最近、水やりしすぎていないかな?」
と一鉢ずつ確認します。
コバエを見つけるたびに目の前の成虫だけを退治しても、土から次々と出てくる状態ならなかなか減りません。
目に見えているコバエだけでなく、発生している鉢を見つけることが大切です。
観葉植物にコバエが発生しやすい原因

観葉植物の鉢からコバエが出る場合、普段の育て方が関係していることもあります。
特に室内では土が乾きにくくなることがあるため、注意が必要です。
原因① 土が長期間湿っている
まず確認したいのが、土の乾き方です。
水やりしてから何日経っても土が湿ったままなら、水やりの頻度や置き場所を見直してみましょう。
特に気温が下がってくると、夏と同じ感覚で水やりしていても土がなかなか乾かなくなることがあります。
「○日に1回」と決めて水を与えるより、実際に土の状態を確認してから水やりする方が失敗を防ぎやすいです。
▶観葉植物の土が乾かない原因は?1週間以上湿ったままの対処法
原因② 風通しが悪く土が乾きにくい
室内で観葉植物を育てるときは、風通しも重要です。
空気がほとんど動かない場所では、土が乾くまで時間がかかりやすくなります。
特に鉢をたくさん並べている場合は、植物同士が密集していないかも確認してみてください。
必要に応じて換気したり、サーキュレーターなどを使ったりして、植物の周辺に空気がこもらないようにします。
原因③ 鉢皿に水を溜めっぱなしにしている
水やり後、鉢皿に流れ出た水をそのままにしていないでしょうか。
鉢皿に水が溜まった状態が続くと、鉢の中も乾きにくくなります。
水やり後は余分な水をしっかり切り、鉢皿に溜まった水も捨てるようにします。
原因④ 土の表面に枯れ葉などが溜まっている
観葉植物を長く育てていると、落ちた葉や枯れた植物片が鉢の中に溜まっていることがあります。
特に葉が茂っている植物は、鉢の奥に落ちた葉を見落としがちです。
コバエが気になる場合は土の表面も確認して、枯れ葉などがあれば取り除きます。
鉢の中や植物の周辺をできるだけ清潔に保つことも、コバエを減らすために意識したいポイントです。
観葉植物のコバエを減らすために私ならやる対策

観葉植物のコバエが気になるときは、「何か薬を撒けばすぐ解決する」と考えるより、コバエが発生しにくい鉢の状態に変えていくことが大切です。
私なら、まず土の乾き方や水やりを見直し、それでも繰り返し発生するようなら土そのものにも目を向けます。
まずは水やりの頻度を見直す
最初に確認したいのが水やりです。
観葉植物は種類や季節によって土が乾くスピードが変わります。
特に秋から冬は気温が下がり、夏よりも土が乾くまで時間がかかることがあります。
それなのに夏と同じペースで水やりを続けていると、土が湿った状態が長く続きやすくなります。
「前回から○日経ったから」という理由だけで水を与えるのではなく、実際に土が乾いているか確認してから水やりすることを意識します。
風通しをよくする

室内で観葉植物を育てている場合は、風通しも見直します。
植物を壁際にぎっしり並べていたり、空気がほとんど動かない場所に置いていたりすると、土が乾きにくくなることがあります。
窓を開けられる時期なら換気し、必要に応じてサーキュレーターなどを使うのもひとつの方法です。
ただし、植物に強い風を直接当て続ける必要はありません。
植物の周辺に空気がこもらない環境を作ることを意識するとよいでしょう。
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鉢皿の水や枯れ葉をこまめに取り除く
コバエが気になったら、植物そのものだけではなく鉢の周辺もチェックします。
水やり後に鉢皿へ溜まった水は捨て、落ちた葉や枯れた植物片も放置しないようにします。
観葉植物をたくさん育てていると、葉の陰に枯れ葉が落ちていても意外と気づきません。
定期的に鉢の中まで覗いて、清潔な状態を保つようにします。
コバエが何度も出るなら土を見直す

水やりや風通しを改善してもコバエが繰り返し発生するなら、使っている土にも注目してみましょう。
観葉植物の土は、どれも同じではありません。
室内で育てるのであれば、水はけや管理のしやすさも考えて土を選ぶことが大切です。
古くなった土を長期間使い続けない
何年も植え替えていない鉢では、土が古くなって状態が変わっていることがあります。
土が固くなったり、水はけが悪くなったりしているなら、植物の根にとってもよい状態とはいえません。
植え替えに適した時期で、株の状態にも問題がなければ、新しい土への植え替えを検討します。
ただし、コバエが出たからといって季節を問わずすぐ植え替える必要はありません。
真冬など植物の生育が鈍る時期は、植え替えによる負担も考えて判断しましょう。
室内向けの土を選ぶ方法もある
室内で虫が出るのがどうしても苦手なら、室内管理を想定した観葉植物用の土を選ぶのもひとつの方法です。
私自身、室内で育てる植物では、できるだけ虫が発生しにくく、乾き具合も確認しやすい土を選ぶことがあります。
特に室内では、
「植物が育つか」
だけでなく、
「部屋の中で管理しやすいか」
も土選びでは重要だと思っています。
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土の表面だけ交換すればコバエはいなくなる?

コバエ対策として、鉢の表面の土を入れ替える方法を考える方もいるでしょう。
表面に古い土や植物片が溜まっている場合、それらを取り除いて清潔にすることには意味があります。
ただし、土の状態そのものが悪くなっている場合は、表面だけをきれいにしても根本的な改善にならないことがあります。
土全体の状態も確認する
表面だけではなく、
- 水やり後になかなか乾かない
- 土が固くなっている
- 水がうまく染み込まない
- 何年も植え替えていない
などが当てはまるなら、土全体の状態も確認してみてください。
コバエ対策だけを目的にするのではなく、植物の根が健康に育てる土になっているかという視点で考えるとよいでしょう。
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飛んでいるコバエだけ退治しても繰り返すことがある
目の前をコバエが飛んでいると、とにかくその虫を退治したくなります。
もちろん、飛んでいる成虫を減らすことも対策のひとつです。
ただ、それだけで終わらせないことが重要です。
「成虫対策」と「発生源対策」を分けて考える
すでに飛んでいるコバエと、鉢から新たに発生するコバエは分けて考えると分かりやすいです。
飛んでいる虫を捕まえても、発生源となっている鉢の状態が変わっていなければ、また目につくようになることがあります。
そのため、
今飛んでいる虫を減らす+発生している鉢の環境を改善する
という両方から対策していくのがおすすめです。
コバエが出たときにやらない方がいいこと
コバエを見つけると焦りますが、虫を早く減らしたいからといって植物に負担をかけるような管理は避けたいところです。
オルトランを自己判断でたくさん撒く
「効かないなら量を増やせばいいのでは?」
と考えるのは避けましょう。
オルトランに限らず、園芸用の薬剤は商品の表示に従って使用することが基本です。
コバエが減らないからという理由で、自己判断で使用量や使用回数を増やさないようにします。
コバエ対策のために極端に水を切る
土が湿った状態が長く続かないようにすることは大切ですが、
「コバエが嫌だから、ずっと水を与えない」
というのも違います。
植物には水が必要です。
育てている植物の性質と土の乾き具合を確認しながら、適切なタイミングで水やりします。
寒い時期に慌てて植え替える
土が原因かもしれないからと、真冬などにすぐ植え替えるのも慎重に判断します。
植物の状態や季節を考え、急ぐ必要がなければ適した時期まで待つという選択肢もあります。
コバエとオルトランについてよくある疑問
オルトランを撒けばコバエはいなくなる?
オルトランを撒けば、観葉植物のコバエが必ずいなくなるとは考えない方がよいでしょう。
オルトランには商品ごとに対象となる植物や害虫、使用方法があります。
コバエが発生した場合は、オルトランだけに頼らず、発生源になっている鉢や土の状態を確認することが大切です。
オルトランは害虫が発生したあとには意味がない?
「発生した虫には一切効果がない」と一括りにはできません。
対象となる害虫や使い方は商品によって異なるため、使用しているオルトランの表示を確認しましょう。
私自身はオルトランを使っていますが、コバエが発生したときの対策とは分けて考えています。
観葉植物のコバエはなぜ何度も出てくる?
発生源となっている環境が残っていることが考えられます。
特定の鉢から繰り返し出ているなら、土が長期間湿っていないか、枯れ葉が溜まっていないか、風通しが悪くないかなどを確認してみましょう。
コバエが出たらすぐ植え替えた方がいい?
必ずしもすぐ植え替える必要はありません。
まずは水やりや風通し、鉢の清潔さなどを見直します。
土が古く状態が悪い、長期間植え替えていないなど、土そのものにも問題がありそうなら、植物に適した時期に植え替えを検討するとよいでしょう。
コバエを発生させないために一番大切なことは?
ひとつの方法だけで完全に防ぐというより、土を必要以上に湿らせ続けず、鉢まわりを清潔に保ち、風通しのよい環境で管理することが基本です。
虫が苦手な場合は、室内で管理しやすい土を選ぶことも検討してみてください。
まとめ|コバエが出たらオルトランだけに頼らず発生源を見直そう
私自身、観葉植物の害虫対策としてオルトランを使っています。
ただ、オルトランを使っているからコバエも出なくなる、とは考えていません。
コバエが発生したときに大切なのは、
- どの鉢から発生しているのか確認する
- 土を必要以上に湿らせない
- 水やりの頻度を見直す
- 風通しを確保する
- 鉢皿の水を放置しない
- 枯れ葉などを取り除く
- 必要なら土そのものを見直す
といった、発生しやすい環境への対策です。
オルトランは、観葉植物に発生するすべての虫をまとめて解決するためのものではありません。
コバエが減らないからと使用量を増やすのではなく、まずは鉢や土の状態をチェックしてみてください。
目の前を飛んでいるコバエだけではなく、「なぜここから発生しているのか?」まで考えることが、繰り返すコバエを減らすポイントです。

