ピンクやホワイトの鮮やかな葉色が魅力のヒポエステス。ヒポエステスをこんもりと育てて、楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
ただ、ヒポエステスは生育が旺盛。だんだんと茎が伸びすぎて、株姿が乱れてきていませんか?
そこで今回は、ヒポエステスが伸びすぎたときの剪定手順を、実際に育てた経験と写真を交えて解説します!

実際の写真と合わせて解説するよ!参考にしてみてね。
ヒポエステスが伸びすぎる原因
ヒポエステスは本来、コンパクトにまとまりやすい植物ですが、環境によっては茎がひょろひょろと間延び(徒長)してしまうことがあります。
主な原因は次の3つです。
日光不足
室内の奥やレースカーテン越しの暗い場所に置くと、光を求めて上へ伸びようとします。
その結果、茎が細くなり、葉色もくすみやすくなります。赤やピンクの斑も薄くなる傾向があります。
肥料過多
肥料に含まれる窒素が多すぎると、葉は大きく茂りますが、その分茎が細長く成長してバランスが悪くなります。
特に液肥を頻繁に与えすぎると徒長の原因になりやすいです。
剪定不足
こまめに切り戻しをしないと、上へばかり成長して株元がスカスカに…。
そのまま放置すると樹形が崩れ、見栄えが悪くなってしまいます。
伸びすぎたヒポエステスの剪定方法
それでは、さっそく伸びすぎたヒポエステスを剪定していきましょう。ヒポエステスの剪定に適しているのは、生育が旺盛な5月~9月頃です。
剪定する位置を決める

伸びすぎたヒポエステスを用意し、剪定後の姿をイメージします。
切った場所から枝分かれして生長することが多いので、だいたいで構わないので、どのあたりを切るか簡単に決めておきます。

ヒポエステスはよく茂るため、そのままにしておくと姿が乱れるだけではなく、株の風通しの悪くなるよ。病害虫を防ぐためにも、混みあってきたら剪定をして風通しを確保してあげよう!
伸びすぎた部分をカット

清潔なハサミを使い、伸びすぎている茎をカットします。おすすめは新芽が出てきている箇所の上あたりです。

伸びすぎている部分の少し下あたりから切ると、そこから枝分かれしてくれることが多い。
風通しの良い半日陰に置く

切った直後は株が弱っているので、直射日光は避け、明るい日陰で管理します。
1〜2週間ほどで新芽が出てきますよ。

切った茎は挿し木に活用

ヒポエステスを挿し木で増やすのは簡単です。まず、剪定ででた茎を用意します。
葉からの蒸散を防ぐため、あらかじめ茎の下部の葉を1/3程度取り除いておきましょう。
葉がある限り植物は光合成します。光合成により葉から水分が蒸発します。
挿し木の乾燥による失敗を防ぐためにも、葉数は調整しておくのがおすすめです。
葉数を調整した挿し木は、水か土に挿して発根を待ちましょう。うまくいけば1週間~2週間ほどで発根します。

水差しで発根させた茎は、水はけのよい土に植え付けます。

もちろん、そのまま水差しとして楽しんでも構わないけど、こんもりボリューミーな樹形に育てたいなら、土に植え替えてね。

剪定後の育て方のコツ
剪定後のヒポエステスは一時的に弱っているため、環境を整えてあげることで新芽の成長がスムーズになります。
ここでは、剪定後に気をつけたい管理のポイントを解説します。
水やりは「土が乾いたらたっぷり」
剪定直後は根や茎に負担がかかっているため、過湿は避けたいところ。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいしっかり与えましょう。受け皿に溜まった水は必ず捨て、根腐れを防ぎます。
緩効性肥料を少量与える
剪定後は新芽を出すために栄養が必要ですが、与えすぎると再び茎が間延びする原因になります。
緩効性肥料を少量、土の上に置く程度で十分です。液肥を使う場合は薄めにして、2〜3週間に1回のペースに抑えましょう。
風通しの良い場所で管理
切り口から病気が入りやすい時期でもあるため、風通しの良い場所で管理して蒸れを防ぐことが大切です。
直射日光は避け、明るい日陰に置くと葉焼けや乾燥を防ぎつつ、新芽の展開を助けられます。
私が実際にヒポエステスを育てて感じたこと
ヒポエステスは見た目がかわいくて育てやすい植物ですが、実際に育ててみると気をつけたいポイントもいくつかあります。
水切れに注意!復活は意外と難しい
ヒポエステスの葉は厚みが薄いため、特に夏場は水切れを起こしやすいです。
一度しおれてしまうと、完全に復活させるのは難しいこともありました。
花は咲くけれど観賞価値は低め
ヒポエステスは小さな花を咲かせることがありますが、正直、あまり観賞価値は高くありません。
それよりも、剪定後に初夏から広がる色鮮やかな葉こそが、この植物の一番の魅力だと思います。
水挿しは簡単に発根する
切った茎を水に挿すと、比較的簡単に発根します。
ただ、こんもりと育てたい場合は、やはり土に植え付けた方が丈夫に育ち、株全体のボリュームも出やすいと感じました。
まとめ

- ヒポエステスが伸びすぎるのは日照不足や剪定不足が原因
- 剪定は 春〜初夏 が最適。冬は絶対NG
- 茎は葉の付け根の上でカットし、挿し木で増やすのもおすすめ
- 剪定後は明るい日陰で管理すると新芽が出やすい
剪定を取り入れることで、ヒポエステスはこんもりと茂り、カラフルな葉を長く楽しむことができますよ。


伸びすぎたヒポエステスの剪定方法【手順】
- 剪定後の姿をイメージ
- 伸びすぎた茎をカット
- 風通しの良い半日陰で休ませる
人気記事はこちら
「モンステラの葉っぱが割れない!【原因は?割れるコツも】」はこちら