光沢のある美しい葉としなやかな幹がかっこいいインドアグリーン・ゴムの木。
どんなインテリアともすんなり馴染み、おしゃれな雰囲気にしてくれる人気の観葉植物です。
そんなゴムの木ですが、いつの間にか幹や枝ばかりがのびてひょろひょろと間延びして弱々しい姿に変わり果ててはいませんか?
そこで今回は、ゴムの木がひょろひょろになってしまう主な原因とその対処法を徹底解説します。
ゴムの木がひょろひょろで弱々しい理由とは?対処法も!
ゴムの木は耐陰性があるため室内でも育てられる「観葉植物」として知られていますね。しかし、本来のゴムの木は非常に日光を好む植物です。
※耐陰性とは少ない光でも生育できる性質のことをいいます。
ゴムの木がひょろひょろになる主な原因は光線不足
ゴムの木は耐陰性のある観葉植物として有名です。しかし、意外にも多くの観葉植物に比べてゴムの木はそこまで耐陰性が強くありません。
本来のゴムの木は熱帯地域に分布し、太陽の光を浴びながら高さ数メートルにもなります。
そのため、ゴムの木を日当たりの悪い場所に置きっぱなしだと、幹や枝ばかりが日光を求めて間延びする「徒長(とちょう)」を起こします。
上写真はゴムの木の仲間のひとつであるガジュマルです。長い間、日当たりの悪い場所に放置していたため、枝がひょろひょろに伸びて徒長しています。

これではどうしても鑑賞価値が下がってしまうね。でも、徒長によって損なわれるのは見た目だけじゃないよ。株自体が弱々しくなることで、ちょっとした環境の変化でもダメージを受けやすくなるんだ。
いきなり日向へ移動させるのは「葉焼け」を引き起こす恐れもある
「そうなんだ。じゃあ室内に置きっぱなしだったゴムの木を日当たりのよい場所に移動させよう!」
このようにお考えになる方も多いでしょう。しかし、急に明るい場所へ移動させるのはキケンです。理由は、葉焼けの恐れがあるからです。
葉焼けは強光により葉の一部が焼け焦げたように傷むトラブルのことです。葉焼け下箇所は元に戻りません。
▲葉焼けで弱った植物

また、葉焼けを起こした部分は光合成ができなくなる。そのため、いきなり日向に移動させたりすると株自体をも弱らせる原因になるんだね。
ゴムの木は半日陰、レース越しのやさしい光を好む
ゴムの木を室内で育てる場合、できるだけ日当たりのよい場所に置くことでひょろひょろとなる徒長を防げます。
ただ、ゴムの木に限らず植物は「急激な環境の変化」に非常に弱いです。
日当たりの良い場所へ移動する場合は、数日かけて少しずつ場所を移動し日光に慣らすことで葉焼けを防ぐことが出来ます。
ただし、注意したいのが真夏の直射日光です。高温期は葉焼けを起こしやすいため、真夏はレースカーテン越しや半日陰に移動させましょう。もちろん、西日も避けます。
移動が難しい場合は遮光ネットを活用しよう
とはいえ、移動が難しい場合もあるでしょう。その場合は遮光ネットを利用します。
ホームセンターや園芸店などでも購入できますが、ダイソーにも売っています。上写真の遮光ネットはダイソーで200円でした。
葉が茶色っぽく変色していたら葉焼けが疑われます。早目に対処することで被害を最小限に抑えることできますよ。
すでにひょろひょろになった枝や幹は元に戻らない
そして、残念なことに、すでにひょろひょろになった枝や茎は元通りにすることができません。
下写真は日光不足によりひょろひょろに徒長したガジュマルです。
徒長に気付き、その後、日当たりのよい場所へ移動しましたが、すでに徒長した枝はひょろひょろのままです。
切り戻しで樹形を整えることもできる
すでにひょろひょろに徒長してしまった場合、適期にカットすることで脇芽を出し、樹形を整えることもできます。
下写真はガジュマルを丸坊主にした時の様子です。丸坊主とはその名のとおり、幹以外の枝葉をすべて切り落とす剪定方法になります。
あわせて読みたい「ガジュマル 丸坊主の方法をわかりやすく解説します!」はこちら
丸坊主から約一年半経過しました
丸坊主にしてから一年半が経ちました。ひょろひょろだった株姿は、一年半でこんもりとした樹形に整いましたね。
ゴムの木の場合も、ひょろひょろに伸びた部分を、生育期である春~秋頃(20度~25度くらいの過ごしやすい時期)に剪定することで樹形を整えることができます。
逆に、株の負担となりやすい秋から冬にかけては剪定を控えましょう。そのまま寒さで弱ってしまう恐れがあるからです。
あわせて読みたい「ウンベラータ 剪定の方法を分かりやすく解説します!」
まとめ
今回は、ゴムの木がひょろひょろになる主な原因と対処法をくわしくご紹介しました。
ひょろひょろとなる主な原因は日光不足による徒長です。
室内管理がメインとなるゴムの木ですが、できれば気温が20度~25度くらいの過ごしやすい時期は屋外に出してみるのもおすすめですよ。
その場合は日光に少しずつ慣らすことを忘れずに。最初は日陰で一週間くらい様子をみましょう。
その後、少しずつ明るい場所へ移動します。十分な日光と風に当たることで、より丈夫で色つやのよい株に育つはずですよ。
ゴムの木がひょろひょろになる主な原因と対処法
- 主な原因…日光不足による徒長
- 対処法…少しずつ日光に慣らしつつ明るい場所へ移動。環境を改善した上で適期に剪定し、樹形を整える。
▲カットした茎は挿し木で増やすこともできる
あわせて読みたい「アルテシマを挿し木で増やす方法を分かりやすく解説!」はこちら
ゴムの木のその他topics
「ゴムの木の冬のお手入れ方法!冬越しのポイント3つとは?」はこちら