・ポインセチアがしおれる主な原因は、寒さ・水のやり過ぎ(根腐れ)・水切れ。特に冬は「寒さに弱い」性質を知らずに傷めてしまうケースが多い
・茎が硬く緑色が残っていれば復活の可能性あり。室温15〜20℃を保ち、明るい室内で「土が乾いてから水やり」を徹底
・弱っているときは肥料・過剰な水やり・暖房の直風はNG。環境を安定させ、触りすぎないことが回復への近道
クリスマスが近づくとホームセンターや園芸店に並ぶ真っ赤なポインセチア。色鮮やかなお花がお部屋をクリスマスムードにしてくれる人気の鉢花ですね。
そのため、「ポインセチア=冬の花=寒さに強い」と思われている方も多いのではないでしょうか。
ポインセチアを寒さに強いと認識していると、葉がしおれる原因になることも。
そこで今回は、ポインセチアがしおれる主な原因としおれた時の対処方法までくわしくご紹介します。
【結論】しおれたポインセチアは復活できる?

結論から言うと、根や茎が完全に腐っていなければ復活できる可能性は高いです。
次のような状態なら、まだ望みがあります。
復活できるケース
- 葉がしおれているが、茎は硬い
- 葉が落ちても、茎が緑色
- 土が極端に乾いている or 逆に湿りすぎている
復活が困難なケース
- 茎がブヨブヨ
- 黒く変色して悪臭がする
この場合は、復活はかなり難しいです。
ポインセチアがしおれる主な原因はこの3つ

① 水切れ(乾燥しすぎ)
最も多い原因です。
- 葉が全体的にしんなり
- 触ると葉が薄く、力がない
- 土がカラカラに乾いている
冬は暖房で想像以上に乾燥します。
「冬だから水控えめでいいよね?」と思って放置すると、しおれやすくなります。
対処法
- 鉢底から水が流れるまでしっかり水やり
- 受け皿の水は必ず捨てる
- 半日〜1日で葉に張りが戻るか確認
👉 水をあげて数時間〜翌日に改善すれば、水切れが原因です。
② 寒さ・冷気によるダメージ
ポインセチアは寒さが大の苦手。10℃以下になると一気に弱ります。
よくあるNG置き場所
- 窓際(夜間に冷える)
- 玄関
- エアコンの風が直接当たる場所
症状としては、
- 葉がだらんと垂れる
- 葉が落ち始める
- 水やりしても改善しない
対処法
- 室温15℃以上の場所へ移動
- 夜は窓から少し離す
- 冷暖房の風が直接当たらないようにする
寒さが原因の場合、回復に数日かかることもあります。
③ 根腐れ(水のやりすぎ)
実は「水をあげすぎてしおれる」こともあります。
- 土が常に湿っている
- 葉が黄色くなりながらしおれる
- 茎がやや柔らかい
これは根が傷んで、水を吸えなくなっている状態です。
対処法
- いったん水やりを完全にストップ
- 風通しの良い明るい室内へ
- 鉢が重い場合は、植え替えを検討
軽度なら、水を控えるだけで回復するケースもあります。
復活できるか判断するチェックポイント
次の3点を確認してください。
① 茎は硬い?柔らかい?
まず一番大事なのが茎の感触です。
- 指で軽く押してしっかり硬さがある
- 表面が緑色〜やや茶色
この状態なら、葉がしおれていても復活の可能性は十分あります。一方で、
- 押すとブヨブヨする
- 黒っぽく変色している
- 折れやすい、異臭がする
場合は、茎までダメージが及んでいるサイン。この状態だと、復活はかなり難しくなります。
② 土は乾きすぎ?それとも湿りすぎ?
次に、土の状態を確認します。
- 表面だけでなく、指を2〜3cm入れてチェック
- 鉢を持ち上げて「軽いか重いか」も判断材料
土がカラカラに乾いている場合
→ 水切れが原因の可能性大。適切な水やりで回復しやすいです。
土がずっと湿っている・ジメジメしている場合
→ 根腐れの初期〜進行中の可能性あり。水やりの見直しが必要です。
※「しおれている=水不足」と思い込んで水を足すのはNGです。
③ 新芽や緑色の部分は残っている?
最後に、成長点が生きているかを見ます。
- 茎の付け根や枝先に小さな芽がある
- 葉が落ちても、茎が緑色
これらが確認できれば、ポインセチアはまだ生きています。
葉がすべて落ちてしまっても、春に向けて芽吹く力を残しているケースも少なくありません。
逆に、
- 茎全体が茶色〜黒
- 緑色の部分がほぼない
場合は、残念ながら回復は難しい状態です。
やってはいけないNG対処

焦ると、逆効果になることもあります。
しおれているから毎日水やりする
「元気がない=水不足」と思い、毎日水を与えるのはよくある失敗です。
ポインセチアは、根が傷むと水を吸えなくなり、さらにしおれが悪化します。
特に冬は蒸発量が少ないため、過湿になりやすいです。
正しい対処
- 土の表面がしっかり乾いてから水やり
- 受け皿に溜まった水は必ず捨てる
- しおれの原因を見極めてから対応する
暖かいと思ってヒーターの真横に置く
寒さに弱いからといって、ヒーターや暖房の風が直接当たる場所に置くのはNG。
- 急激な乾燥
- 葉焼け
- 水分バランスの崩れ
これらが起き、かえって弱ってしまいます。
正しい対処
- 室温15〜20℃を目安に保つ
- 暖房の風が直接当たらない場所へ移動
- 夜間は窓際から少し離す
弱っているのに肥料を与える
「栄養をあげれば元気になるはず」と思って、弱っているポインセチアに肥料を与えるのは逆効果です。
根が弱っている状態では、肥料が刺激になりダメージを与えることがあります。
正しい対処
- しおれている間は肥料を与えない
- 葉に張りが戻り、新芽が動き出してから検討
- 冬は基本的に肥料不要
あわせて読みたい「ポインセチアを大きくする方法を分かりやすく解説します!」
それでも元気にならない場合は?

原因に合わせて対処しても、すぐに回復しないこともあります。
そんなときは、無理に何かをしようとせず「環境を安定させること」を最優先にしましょう。
ポインセチアがかなり弱っている場合は、次の3点だけを意識してください。
明るい室内で静かに管理する
直射日光は避けつつ、レースカーテン越しの明るい室内に置きます。暗すぎる場所は回復力をさらに下げてしまいます。
「よく動かさない」「置き場所を頻繁に変えない」ことも大切です。
室温は15〜20℃をキープする
ポインセチアは寒暖差に弱いため、
- 最低でも15℃以上
- 夜間も急激に冷えない場所
を意識してください。暖房の風が直接当たらない、人が快適に過ごせる場所が目安です。
水やりは「土が乾いてから」だけ
弱っているときほど、水やりは控えめに。
- 土の表面が乾いたのを確認してから
- 与えるときはしっかり、回数は少なめ
「乾いたら水」「湿っていたら触らない」。このシンプルなルールを守るだけでOKです。
あわせて読みたい「観葉植物がすぐ枯れる人がやりがちな間違ったお手入れ3つ」
ポインセチアがしおれるときの原因と対処法【時期別】

「ポインセチアがしおれてしまった…もう処分するしかないのかな。」
このように思われる方も多いかもしれませんが、早目に対処することで復活の可能性が十分にあります。諦めずに、ここからご紹介する対処方法を試してみてください。
ポインセチアがしおれる原因と対処法【冬の場合】
ポインセチアはクリスマスに出回ることが多いため、「ポインセチア=寒さに強い植物」と思い込んでいる方も多いでしょう。
ポインセチアの主な原産地はメキシコや中南米です。実は、ポインセチアは一年を通して暖かく風通しのよい場所を好みます。
そのため、日本の冬はかなり過酷な状況なのです。15度以下になると生育が緩慢になり、それと同時に水を吸う力も弱まります。
15度以下となる秋から冬に葉がしおれる主な原因が、「寒さ」と「水のやり過ぎ」でしょう。
エアコンの温風が直接ポインセチアに当たってませんか?

エアコンの温風が直接ポインセチアに当たっている場合、葉を傷めてしまっている可能性もあります。その場合は置き場所を見直しましょう。
そして、水やりをあまりにも長い間忘れていると、過度の乾燥によって葉がしおれることも。
葉がしおれているのに気づいいて、さらに土が乾燥していることが確認できたら、常温の水をたっぷりと与えて様子をみましょう。
あわせて読みたい「室内に置いてはいけない観葉植物はある?小さな子供やペットのいるお家での注意点」
15度以下になったら水やりは控え目にして根腐れを防ぐ
15度以下になると水を吸う力も弱くなるとお伝えしましたね。
そのため、ポインセチアは寒い時期に暖かい時期と同じ間隔で水を与え続けていると、根が常に湿り気を帯びた状態が続き、「根腐れ」を起こしやすいです。
また、夜間に水を与えた場合、根が吸いきれずに残った水分が朝晩のうちに冷やされ、根を弱らせてしまうこともあります。

特にポインセチアの根が細く繊細!冬の水やりは土が乾いて2~3日ほどしてから。できるだけ暖かい時間帯に30度程度の常温の水を与えてみて。
あわせて読みたい「日光なしでも観葉植物は育つ?日光がなくても枯れずに長持ちするグリーンも」
難しい冬場の水やりは家庭用水分計があると失敗を防げる

家庭用水分計を使うのもおすすめです。
水遣りチェッカーは土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。色で水やりのタイミングを教えてくれる優れものですよ。(下写真)

ポインセチアの場合、冬場は生長が鈍っているため水やりは間隔を空ける必要があります。
上記の水やりチェッカーを使用する場合、「白」になってから2~3日後が水やりの目安ですね。
あわせて読みたい「観葉植物好きなら必ず持っておくべき!優秀すぎる園芸アイテム【厳選】」

生長がほぼ止まっている冬場の肥料は基本不要。ちなみに「肥料」と「活力剤」は似てるけど全くの別物だよ!
あわせて読みたい「肥料と活力剤の違いとは?観葉植物に適した使い方を徹底解説!」
ポインセチアがしおれる原因と対処法【春~秋の場合】
寒さと水のやり過ぎ、風通し等に気を付けていると、長ければ4月頃まで赤い花を楽しめます。
そして、4月頃になると赤い苞葉は徐々にしおれて落ちてくるはずです。(下写真)

暖かくなってくるとポインセチアの生長も盛んになります。5月頃になると枝に緑色の新芽が出てきます。(上写真)
このように、ポインセチアの赤い苞葉が春先になってしおれるのは新陳代謝であることが多いです。
さらに新芽が生長して6月頃になると下写真のように青々とした姿になります。

最低気温が15度以上になってきたら、徐々に屋外へ移動しましょう。ポインセチアの生育適温は20度~30度くらいです。
この時期に屋外に出すことで十分な日光を風を確保できます。結果、株が充実して丈夫に育てることができますよ。
その後の管理方法については以下記事もあわせてご覧くださいね。
暑さの厳しい夏場は直射日光と蒸れに注意

ポインセチアは蒸れで根を弱らせやすいです。水やりの基本は土が乾いてから。20度以上になったら土が乾くスピードも速くなってくるはずです。
生育が盛んな時期は、2週間に1回ほどのペースで液体肥料を薄めて水やりとして与えると、生育がよりさかんになります。
▲ハイポネックスを薄めて与えるだけ(月に1~2回ほど)
ポインセチアのお手入れ方法【目安】
| 水やり方法 | 置き場所 | |
| 春から秋(15度以上) | 土が乾いたタイミングでたっぷりと与える。真夏は日が暮れた後の涼しい時間帯に与えることで蒸れを防ぐ。2週間に1回、液体肥料を薄めて水やりと同時に与えるのもよい。 | 風通し良く日当たりのよい場所に置くことで生育がさかんになり丈夫な株に育つ。20度以上なら屋外に置くのがおすすめ。30度以上になったら半日陰~日陰へ移動し葉焼け、蒸れを防ぐ。 |
| 冬(15度以下) | 土が乾いて2~3日ほどしてから常温の水を与える。できるだけ暖かい時間帯に水やりを済ませ、しっかりと水気を切る。受け皿の水はこまめに捨てることで根腐れや病害虫の発生を防ぐ。肥料は基本不要。 | 最低気温が15度を下回るようになったら室内へ移動し寒さを防ぐ。室内のできるだけ明るい窓際に置き、夜になったら窓から1~2m離して冷えを防ぐ。葉が乾燥で傷みやすいため葉水をするのもよい。暖房器具の温風が直接当たらないよう注意。 |

まとめ
今回は、ポインセチアがしおれる主な原因と対処法を時期別でご紹介しました。
ポインセチアはクリスマスのイメージが強く、「寒さに強い」と思われている方も多いでしょう。しかし、本来は暖かい場所を好む植物なのですね。
冬場に元気がない場合は、まず寒さを疑います。室内といえども朝晩の窓際や玄関はかなり冷え込むはずです。

暖かい地域が原産の植物を長く楽しむためには温度計が必須でしょう。おすすめはひと目で確認できるデジタル式の温度・湿度計です。
また、エアコンの風が直接ポインセチアに当たっていると、葉が乾燥により傷みしおれることもあります。
特に秋から冬にかけての室内は乾燥しがちです。ときどき葉水を与えて空中湿度を確保するのも必要なお手入れです。

ちなみに、ポインセチアの主な原産地であるメキシコは、一年を通して気温6度~30度程度に変化します。意外にも、30度以上になることはほとんどないそうですよ。
日本の一般家庭でポインセチアが弱りやすいのは、やはり冬と真夏といえそうです。この時期は特に注意して管理してみてくださいね。
補足:根詰まりと害虫にも注意
ちなみに、今回ご紹介した原因がどれも当てはまらないという場合、ポインセチアの鉢底を覗いてみてください。根詰まりしているようなら暖かい時期に植え替えましょう。
また、あわせてポインセチアに小さな虫が付いていないかもくまなく確認してください。
カイガラムシが付いている場合、吸汁によって株を枯らされてしまうことも。(下写真)
▲ポインセチアに付きやすい害虫のひとつ「カイガラムシ」
害虫は見つけたら早目に取り除きます。特にカイガラムシはほとんど動きません。
そして種類が非常に多く形状もさまざま。特にポインセチアに付きやすいのが白くてふわふわしたものや茶色い粒々のもの。
そのままにしておくと葉がベタベタとしてくるはずです。ベタベタの原因はカイガラムシの排泄物で糖分を含むためべとつきます。

あわせて読みたい「観葉植物の害虫対策!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ」
ポインセチアがしおれる主な原因と対処法
- 秋から冬の場合(15度以下)…寒さ(10度~15度以下)、水のやり過ぎ、空気の乾燥など
- 春から秋の場合(20度以上)…水のやり忘れ、高温(30度以上)による蒸れや葉焼けなど


