
冬になってからアグラオネマの調子がイマイチ…。
冬になると、アグラオネマの葉がしおれたり、茶色く枯れこんできたりして不安になる方も多いのではないでしょうか。
アグラオネマは東南アジア原産の観葉植物で、寒さが大の苦手。冬の環境が合わないと、あっという間に元気を失ってしまいます。
しかし、正しい冬越しのポイントを押さえれば、寒い季節でも美しい葉を保つことができます。
この記事では、アグラオネマが冬に枯れる原因と、寒さから守る具体的な対処法・復活のコツをわかりやすく解説します!
アグラオネマは寒さに弱い植物

原産地と特徴
アグラオネマは東南アジアの熱帯雨林に自生する植物で、ジメッとした高温多湿の環境を好みます。
日陰でも育つため「耐陰性」が高く、室内グリーンとして人気がありますが、その反面「低温」には非常に弱いのが特徴です。
生育適温は20〜30℃。10℃を下回ると危険
アグラオネマが快適に育つ温度は20〜30℃前後です。
10℃を下回ると根の働きが鈍くなり、水を吸い上げられずに葉がしおれたり、株全体が弱ってしまいます。
特に夜間の冷え込みは危険で、窓際や玄関などの温度が下がる場所では、一晩で枯れることもあります。
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寒さで葉が枯れる前兆とは
寒さによってダメージを受けたアグラオネマは、まず葉の色や質感に変化が現れます。
以下のようなサインが出ていたら、低温障害の可能性が高いです。
- 葉先や縁が茶色く変色している
- 葉がしんなり垂れて、触ると柔らかい
- 新しい葉が出なくなり、生長が止まっている
- 根元付近が黒ずんでいる
このような症状が見られたら、すぐに温かい場所へ移動し、直射日光を避けて様子を見ましょう。
アグラオネマが冬に枯れるときによくある原因は?

10度以下の寒さ
アグラオネマの生育適温は25度前後。冬は寒さで生育が緩慢になります。
10度以下だと寒さで弱ってしまうため、冬は最低でも10度、できれば15度は保つのが理想です。
水の遣りすぎ
冬は寒さによって根が水分を吸い上げる力も弱まります。
そのため、冬も暖かい時期と同じ頻度で水を与えていると、根が常に湿った状態になることで根腐れを起こしやすいです。

肥料の与えすぎ
冬のアグラオネマは、寒さや日照時間・風通しの制限などによって生育が鈍るため、肥料を与えると逆に根を傷めてしまう恐れがあります。
冬はどうしても調子を崩しやすいため、焦って肥料を与えたくなるかもしれませんが、生育が緩慢な状態で肥料を与えるのは避けるべきです。
風通しが悪すぎる
冬は窓を閉め切りがちになることで、極端に風通しが悪くなり、根腐れや病害虫の発生リスクが高まります。
植物は適度な風を受けることで周囲の空気が循環し、二酸化炭素をより効率的に吸収することができます。

アグラオネマの冬の水やり頻度、量、時間帯は?

土全体が乾いたタイミングでおこなう
冬のアグラオネマは、土全体が乾いてから水を与えるのが基本です。
室温が常に20度以上であればもう少し頻度を上げてもいいですが、それでも冬は日照時間が短くなることで土の乾きは遅くなります。
根が呼吸するためには、土が「乾いている時」と「濡れている時」のメリハリが大事です。
水やりチェッカーがあると便利

土の乾き具合がイマイチ分からない…という場合、水やりチェッカーが便利です。
土に挿しておくだけで土の乾き具合を色でお知らせしてくれます。
- 土が乾いたら白
- 土が湿っていれば青
冷水は×。常温の水を使う
極端に冷たい水は根を冷やしてしまいます。20度~25度程度の常温の水を使ってください。
ジョウロに水を注ぎ、そのまま室温に1時間ほど晒してから与えると、根を冷やしにくくなります。
暖かい時間帯の午前中に済ませる
冬の水やりはできるだけ晴れた日の暖かい時間帯に済ませます。
夜間に水を与えると、土に残った水分が朝晩に冷やされ、根を傷めてしまう原因になることが多いためです。
水やり後はしっかり水気を切ること
水やり後はしっかりめに水気を切ります。
可能であれば折りたたんだキッチンペーパーの上に鉢を置き、余分な水分を抜いておくとより安心です。
アグラオネマの根は蒸れや冷えに弱いため、余分な水気を抜いておくことで根を守ることができます。

アグラオネマを室内で冬越しさせるコツは?

アグラオネマは寒さに弱いため、室内での冬越しが基本となります。
夜になったら窓から1~2m離す
アグラオネマを窓際に置いている場合、夜になったら窓から1~2mほど離すことで冷え込みを防ぎます。
日中は暖かい窓際も、暖房を消した後の冬の夜間は想像以上に冷え込みます。
戸建て住宅の場合は、特に冷え込みやすいので注意です。
水やりは土全体が乾いたタイミング
冬の水やりは土全体が乾いてからおこなうのが基本です。
冬のアグラオネマは寒さによって生育が鈍り、それと同時に根が水分を吸い上げる力も弱まります。
そのため、暖かい時期と同じ頻度で水やりしていると、吸いきれずに残った水分によって根を腐らせてしまいます。

サーキュレーターを回す
窓を閉め切りがちになる冬は、サーキュレーターを回して室内の空気を意識的に動かすことが重要です。
植物は適度な風を受けることで光合成ができます。
極端に風通しの悪い環境ではスムーズに呼吸ができず、根腐れや害虫、カビなどのリスクも高まります。
冬の肥料は基本、不要
冬の肥料は基本不要です。
冬はどうしても体調を崩しやすいため、栄養を与えたくなるかもしれませんが、生育が緩慢な状態での施肥は逆効果になることが多いです。
吸いきれずに残った肥料分は長く鉢内に停滞し、根を傷ませる原因になりえます。

私が冬にアグラオネマを枯らしてしまった実体験

ダイソーで買った小さな株を冬に枯らしてしまった
私も以前、アグラオネマを育てていました。
観葉植物の中でも特に葉の模様が美しく、丈夫な印象があったのですが、冬の管理は想像以上に難しかったです。
特に寒さに弱いという点を甘く見ていて、ダイソーで購入した小さな株を窓際に置いたまま冬を迎えてしまったことがあります。
日中は日が当たって暖かかったのですが、夜になると冷気が窓から伝わり、翌朝には葉がしおれてしまいました。
冬の乾燥や暖房の風にも注意が必要

また、冬は空気が乾燥しやすいため、葉先がチリチリと茶色くなることもありました。
暖房の風が直接当たる場所や、窓際の冷たい空気の流れは、想像以上に植物にダメージを与えます。
冬越しで意識している3つのポイント
それ以来、冬場のアグラオネマでは以下の3点を意識して育てています。
- 夜になったら窓から1〜2m離す
- 加湿器や水皿で湿度を保つ
- 暖房の風が直接当たらない場所に置く
この3つを徹底するようにしてからは、冬を越しても葉がしっかりと残り、春には新しい葉が出てくるようになりました。
寒さにさえ気をつければ丈夫な植物
アグラオネマは寒さにさえ気をつければとても丈夫な植物です。
冬越しのポイントを押さえることで、翌春にはまた元気を取り戻してくれるので、同じ失敗をしないように環境づくりを見直すのが大切です。
アグラオネマの冬越しに関するよくある質問
Q1:アグラオネマは何度まで耐えられますか?最低温度の目安は?
A1: 一般的にアグラオネマの生育適温は20〜30℃です。
冬場の最低ラインは10℃前後と考え、できれば15℃以上を保つのが安全です。
室温が10℃を下回ると根の活動が著しく低下し、葉がしおれたり黄変したりします。
夜間の一時的な低下でもダメージになることがあるので、夜の冷え込み対策(窓から離す・断熱シートなど)を行いましょう。
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Q2:冬の水やりはどれくらいの頻度・量が適切ですか?
A2: 冬は水の吸収が遅くなるため土全体が乾いてから与えるのが基本です(目安:鉢土が完全に乾いてから)。
頻度は暖房環境や鉢の大きさで変わりますが、通常より少なめ・間隔長めで管理します。
与える量は鉢の1/3〜1/2程度の湿り具合を目安にし、与え過ぎないよう鉢底の水は捨ててください。
Q3:暖房の風で葉が傷むって本当ですか?対策は?
A3: はい。本体が暖かくても直接当たる暖房やエアコンの風は葉を乾燥させ、葉縁の焦げや落葉を招きます。
暖房の直風を避ける(風が当たらない場所へ移動するか、仕切りで風を遮る)ことが必要です。
加えて加湿器や水皿で室内湿度を保つと葉の乾燥を防げます。
Q4:夜に窓辺に置いていいですか?夜間の置き場所はどうすれば?

A4: 冬の夜間は窓際が冷えやすく、窓から1〜2m離すのが安全です。
移動が難しい場合はカーテンや断熱シートで窓からの冷気を遮る、鉢に断熱マットを敷くなどの対策をしましょう。
Q5:冬に肥料は与えてもいい?与える場合の注意点は?
A5: 冬は成長が鈍るため基本的に肥料は与えないか、どうしても与える場合は薄い液肥をごく少量(規定の1/4〜1/2程度)を2ヶ月に1回程度にとどめます。
寒い時期に濃い肥料を与えると根に負担がかかり、肥料焼けや根腐れを招くことがあります。
Q6:葉が黄色くなった/茶色くなったときの見分け方と対処法は?
A6: 黄色は過湿(根腐れ)や光量不足、栄養不足のサイン。
茶色(特に葉先や縁)は乾燥や冷害(低温障害)で起きやすいです。
対処法はまず土の湿り具合と根の状態を確認し、過湿なら水やりをやめて風通しを良くし、根腐れがある場合は腐った根を取り除いて植え替えを検討します。
冷害が疑われる場合は温かい場所へ移動し、湿度を上げて回復を待ちます。
Q7:根腐れの判定方法と処置の手順は?

A7: 鉢から株を抜いて根を観察します。健康な根は白っぽく硬いのに対し、根腐れは黒っぽく柔らかくぬめりがあるのが特徴です。
処置は(1)腐った根を清潔なハサミで切る、(2)古い土を落とし新しい土に植え替える、(3)植え替え後は2〜3日乾かしてから軽く水やり、です。
必要なら殺菌した道具と清潔な環境で行ってください。
Q8:葉が全部枯れたけど復活する可能性はありますか?復活までの目安は?
A8: 根や茎の基部が生きていれば復活の可能性は高いです。
白く硬い根やしっかりとした茎の断面が残っていれば、春先に新芽が出ることがよくあります。
回復には数週間〜数ヶ月かかることがあり、その間は無理に水や肥料を与えず、温かく明るい場所で見守るのがポイントです。
Q9:冬におすすめの器具(加湿器・補助ヒーター・ライトなど)は?使い方のコツは?
A9: 小型の加湿器は室内湿度を保つのに便利です(目標湿度40〜60%)。
補助ヒーター(室内暖房器具)は室温を15℃以上に保つために有効ですが、直風を当てないこと。植物用LEDライトは日照不足を補うのに役立ちます。
いずれも植物から適度な距離をとり(ライトは指定距離を守る、ヒーターは直接当てない)、タイマーで夜間の過加温を避けると安全です。
Q10:品種によって冬に強い・弱いはありますか?初心者向けの品種は?
A10: アグラオネマには多くの品種があり、中には比較的耐陰性・耐寒性がある品種も存在します(例:丈夫な「シルバー系」や交配種の中にはややタフなものがあります)。
ただし「完全に寒冷地向け」というわけではないので、北海道など寒冷地では室内管理が前提です。
初心者には耐陰性が強く管理が簡単なスタンダードな品種(葉が厚めで耐乾燥性のあるもの)をおすすめします。
購入時に店員に「室内管理で初心者向け」を伝えると選びやすいです。
まとめ
アグラオネマが冬に枯れてしまう一番の原因は「寒さと水の管理ミス」です。
特に、夜間の冷気と水の与えすぎは冬のトラブルのもと。
15℃以上の室温を保ち、風が当たらない明るい場所に置くことで、冬でも美しい姿を楽しめます。
もし枯れたように見えても、根が生きていれば再生のチャンスはあります。焦らず環境を整えて、春までじっくり見守ってあげましょう。
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