観葉植物をいつも枯らしてしまう…。ってことは、「枯らす方法」を理解しておけば失敗を防げるのかも!
観葉植物をすぐ枯らしてしまうという方。
今回は視点を変えて、観葉植物を枯らす方法をお伝えしてみようと思います。
今回紹介する「枯らす方法」と逆のことをしていれば、どんな人でも観葉植物を枯らさずに長く楽しむことができます。
観葉植物を枯らす方法とは?
観葉植物を長く育てていきたい。だからこそ、まずは「枯らす方法」を知っておく必要があります。
土が乾かないうちに次から次へと水を与える
観葉植物が枯れる原因でもっとも多いと言ってもいいのが、「水の遣りすぎ」です。
「毎日欠かさずお水をあげてお世話しているのに枯れる…」
このような場合、「根腐れ」が原因で枯れている可能性が高いです。
必要以上の水やりを続けることで、土の中に余分な水が停滞し続けます。そうすると、根っこを腐らせ株全体が弱る根腐れを生じさせる原因に発展しやすいです。
また、肥料の与えすぎも根腐れの原因になりえます。
冬の朝晩の窓際に鉢を置き続ける
「冬場になると観葉植物が枯れてしまう」
このような場合、冬越しの失敗が原因で枯れていると考えられます。
多くの観葉植物は暖かい地域が原産です。そのため、冬の寒さが原因で枯れてしまうことが多くなります。
特に、窓辺に観葉植物を置いている場合、昼間は暖かくても朝晩は想像以上に冷え込みます。
また、冬場は多くの観葉植物が生長が止まる休眠期です。そのため、冬場の水の遣りすぎは根を冷やし根腐れの原因になりえます。
冬場の暖房による乾燥はハダニやカイガラムシを招くことも
害虫がついたままにしていると、徐々に植物が弱ってやがて枯れることになります。
ただし、床暖房の上に鉢を置くのは根腐れを招く可能性があるため注意が必要です。
2年以上植え替えないまま放置し続ける
鉢底をのぞいてみて根がはみ出ている場合、根で鉢がいっぱいになる「根詰まり」のサインです。
根詰まりしている状態で水やりや栄養を与えても、鉢が根で詰まってうまく吸収できなくなっています。
根詰まりを放置していると、根腐れを引き起こすことが多いです。根腐れした観葉植物はそのほとんどが枯れてしまいます。
日当たりがイマイチな場所に置きっぱなしにする
日光が足りないからといって、すぐに観葉植物が枯れるわけではありません。
日光不足が続くことで、植物は徐々に徒長(とちょう)を起こします。徒長した観葉植物は縦に無駄に生長し、弱々しい姿になっていきます。
徒長は観葉植物の見た目をだらしなくするだけではなく、徐々に弱らせていくため、葉が落ちやすくなったり、病害虫やちょっとしたストレスでダメージを受けやすくなります。
ただし、直射日光は葉焼けの原因となるため、その植物に適した場所で管理しましょう。
観葉植物を枯らさないコツ3つとは?
では、観葉植物を枯らさないように育てるコツ3つをご紹介します。
観葉植物を枯らさずに育てるコツ①「土が乾いてから水やり」
植物の種類にもよりますが、「水やりは土が乾いてから与えるのが基本」です。
土が乾いたかどうかの目安は、「鉢を持ち上げた重さ」や「表土が乾いているかどうか」など。
分からない場合は、「土に指を第一関節まで入れて湿気を感じない」「葉がショボンとしている」なども水やりのタイミングとなります。
ただ、土が乾ききる前に水を与えた方がよい観葉植物(スパティフィラムやクワズイモなど)もあるので、育てている植物に適した水やりの方法を調べてみてください。
観葉植物を枯らさずに育てるコツ②「生育適温を把握しておく」
多くの観葉植物は暖かい地域が原産地です。
そのため、冬場もベランダや軒先に置いておくと寒さで弱ったり枯れてしまうことが多くなります。
その植物の適温を調べて管理してあげましょう。
特に寒くなる11月頃以降には注意してください。寒さに弱い植物であれば、暖かい場所へ移動させます。
観葉植物を枯らさずに育てるコツ③「置き場所に注意」
3つ目は置き場所です。
観葉植物を管理する場合、「この場所がベスト」と思っても、一日の中で寒暖の差が激しい場所もあります。
例えば、窓際や玄関などです。
日当たりのよい窓際は、「夏であれば直射日光」「冬は寒気が当たりやすい」ので、植物を弱らせる原因につながることもあります。
強い西日も葉焼けの原因になるため注意しましょう。
冬であれば、夜になったら部屋の中央に移動させてあげるだけで、寒さによるダメージを避けられます。
【 関連topics 】「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
どんな観葉植物も枯らす人におすすめしたい植物・3選
ここでは、筆者が個人的におすすめする「枯らしにくい観葉植物」を3つご紹介します。
観葉植物を枯らす人におすすめの観葉植物①ガジュマル
ガジュマルは100円ショップでも入手しやすい、ユニークな形状が人気の観葉植物です。
生命力が非常に強く、そう簡単には枯れません。
ガジュマルはできるだけ日当たりのよい場所に置き、土が乾いて数日してから水を与えてて育てます。
春から秋の暖かい時期は土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
冬は月に1回程度の水やりでok
冬場の寒い時期は生長が緩慢になるため、月に1~2回程度の水やりでも大丈夫です。
ちなみに、筆者はガジュマルを約10年ベランダで放置していましたが、枯れませんでした。(徒長してひょろひょろになりましたが💦)
丈夫に育てるのであれば、やはり日光は必要ですね。
沖縄や屋久島などでは、ガジュマルは大木になって自生しています。
観葉植物を枯らす人におすすめの観葉植物②サンスベリア
サンスベリアは丈夫なのはもちろん、NASAの研究でも話題になったエコプランツです。
夜間に特殊な光合成をし空気を浄化してくれるという、非常に珍しい植物になります。
マイナスイオンを発生して空気を浄化してくれるため、寝室に一つは置いておきたい観葉植物です!
乾燥にはかなり強い。水やりが面倒な方におすすめ
サンスベリアの水やりは、土が完全に乾いて2日~3日経過してからで十分です。
逆に、水の遣りすぎで根腐れに発展する可能性があるため、放置気味が丁度よいかもしれません。
ただ、そう簡単には枯れないものの、光が不足すると徒長して縦にひょろひょろと伸びて倒れやすくなってきます。
寒さを避けて、日当たりのよい場所に置くと丈夫に育つでしょう。
観葉植物を枯らす人におすすめの観葉植物③ポトス
昔から定番の観葉植物ポトスはとても育てやすいです。また、簡単に増やすこともできます。
水の遣りすぎだけは気を付けましょう。
葉がショボーンとなっていたら水遣りするくらいでも十分に育っています。
耐陰性が強い。室内で育てやすい観葉植物ナンバー1!
ポトスは元々アマゾンの奥地で自生している植物のため、そこまで多くの日光がなくても育ちます。
逆に、直射日光を当てると葉が焼けて傷みやすいです。レースカーテン越しの日光が適しています。
室内でも枯れにくく育てやすい植物といえるでしょう。
※ちなみに、小さくて室内に置きやすく人気の多肉植物は日光を多く必要とします。すぐに枯れることはないものの、ひょろひょろになって形が崩れていきます…。(経験済)
まとめ
今回は、観葉植物を枯らす方法と枯らさないコツ、失敗しにくい観葉植物3選を紹介しました。
枯らす方法を知ることで、「こうやったら良くないんだったな」と日々の管理に役立てていただけたら嬉しいです。
観葉植物のために室内の環境を整えることは、人間にとっても過ごしやすい空間になっていきます。
ぜひ、愛情を持って長く育ててみてくださいね。
観葉植物を枯らす方法
- 土が乾いていないのに次から次へと水を与える
- 冬の窓際に放置して寒さに晒す
- 2年以上植え替えないで放置し続ける
- 日当たりがイマイチな場所に置きっぱなしにする
観葉植物を枯らさずに育てるコツ3つ
- 水やりは土が乾いてからが基本
- その植物の生育適温を把握しておく
- 強い光が好きなのか、柔らかい光を好むのか確認した上で置き場所を決める
どんな観葉植物も枯らす人におすすめな観葉植物・3選
- ガジュマル
- サンスベリア
- ポトス