ハイドロカルチャーのシンゴニウムを植え替える方法とは?

シンゴニウムの植え替え中 ハイドロカルチャー

爽やかで涼し気な雰囲気が魅力的の「シンゴニウム」。明るくさわやかな葉色が美しい熱帯性の観葉植物ですね。

直射日光が苦手なシンゴニウムはハイドロカルチャーで育てるのにも適した植物です。

そこで今回は、ハイドロカルチャーに植え付けたシンゴニウムを植え替える方法を、写真付きでくわしくご紹介します。

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ハイドロカルチャーのシンゴニウムを植え替える方法

ハイドロカルチャーは、「ハイドロボール」や「セラミス」「炭チップ」などの専用の土を使い、室内でも清潔に植物を管理することができます。見た目も涼し気でおしゃれなハイドロカルチャー。

しかし、ハイドロカルチャーは鉢底穴のない容器で栽培することが多いため、容器内を清潔に保ち、植物の健康を保つためにも約半年から一年に一度の植え替えが必要になるのですね。

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順①適期、準備するもの

ハイドロカルチャーの植え替え時に準備するもの

  • ハイドロカルチャーの植え替え適期⇒気温が20度~25度程度
  • 準備するもの⇒清潔なハイドロボール、透明容器、割りばしor竹ぐし等、新聞紙、受け皿、あれば根腐れ防止剤(ゼオライト)

まずはじめに、植え替えは植物にとって大きな負担となります。

そのため、生育が旺盛な暖かい時期におこなうのがもっともストレスが少なく済み、また、植え替え後の経過もスムーズに進みやすいです。

気温が15度以下の場合は無理に植え替えず、生育がさかんになる春から秋まで待ちます。

あわせて読みたい「100均のハイドロカルチャーってどうなの?使い方のコツも」はこちら

ハイドロカルチャーに植え替えが必要な理由は?

ハイドロカルチャーは基本的に容器に穴(鉢底穴)が空いていませんね。

そのため、容器内に汚れが蓄積します。そのため、ミリオンA、ゼオライトのような「根腐れ防止剤」を使用することで、老廃物を吸着させているのです。

ゼオライト

しかし、これらの根腐れ防止剤にも汚れが溜まっていきます。そのため、容器内を清浄に保つためにも、ハイドロカルチャーは半年~1年に1回程度の植え替え(洗浄や入れ替え)が必要になるのです。

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順②容器を準備

容器からシンゴニウムを取り出す前に、新しく植え付ける容器をあらかじめ準備しておきます。同じ容器を水洗いしてから再利用しても構いません。

今回は、思っていたよりも根が詰まっていたので、少しだけ深めのガラス容器を準備しました。

ゼオライト

用意できれば鉢底に根腐れ防止剤を敷き、その上から、軽く水洗いしたハイドロカルチャー用土を容器の1/4~1/3ほど入れます。

透明容器に入れたハイドロボール

ハイドロカルチャーの容器は透明でなければならない?

ハイドロカルチャーで植物を育てる場合の水やりの目安は、「水位が底をついてから水を足す」ということです。

そのため、水位が見えない容器だと水やりの管理が非常に難しくなります。水位をしっかりと確認することはもちろん、根の生長を楽しむためにも、ハイドロカルチャーは透明の容器での栽培がおすすめです。

オリヅルランのハイドロカルチャー▲根の生長が観察できるのもハイドロカルチャーの楽しみのひとつ

あわせて読みたい「ハイドロカルチャーで植物を育てるデメリットとは?対処法も」はこちら

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順③株と用土を取り出す

ガラス容器からシンゴニウムを取り出す様子

新しい容器が準備できたら、今の容器からシンゴニウムを取り出しましょう。まわりが汚れないように新聞紙を敷いて受け皿を用意し、その上で株を取り出します。

無理に引っ張ると根を傷ませる原因になるため、基本は「やさしく、そっと」ですね。

ハイドロボールが時間の経過とともに白っぽくなるのはなぜ?

ハイドロカルチャーに長く植物を植えけていると、表面に白い粉のようなものが現われることがあります。

これは水道水に含まれる成分で、いわゆる「水あか」です。気になる場合は、表面の白い用土のみ取り除いて使い古しの歯ブラシなどでこすり洗いしてもよいでしょう。

白っぽくなったハイドロボール

ただ、台所まわりの水あかと同じで時間が経てば再発します。しかし、ハイドロカルチャーの表面に、白い「ふわふわ」としたものが生じている場合はカビの可能性もあります。

この場合、ハイドロカルチャーの表面に何らかの汚れ(ほこりや食べかすなど)が付着していたり、肥料の与えすぎによってカビが発生したと考えられます。

カビの場合は放っておくと植物に悪影響を及ぼす恐れがあるため、殺菌するか新しい用土に取り替えます。

あわせて読みたい「素焼き鉢のカビ!取り方とカビ対策【徹底解説します】」はこちら

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順④用土を除去

根に絡みついたハイドロボールを除去

次に、根に絡みついているハイドロカルチャー用土をやさしく取り除きます。竹串があると便利ですね。

無理に引っ張らず、取れる範囲でハイドロカルチャー用土を取りましょう。取りにくい場合は水に浸けながら軽く揺らすと取れやすいです。

使い終わったハイドロボールは綺麗に洗って再利用できる、とってもエコ!

水洗い後のハイドロボール

使用済みのハイドロカルチャー用土はそのまま洗って乾燥させ、再利用することが可能です。熱湯消毒するのもよいでしょう。

ハイドロカルチャー「用土」とはいえ、実際は粘土を高温で焼き上げたものなので、レンガや瓦に近いものなのですね。清潔に管理できる上、とってもエコな栽培方法がハイドロカルチャーです。

洗浄後のハイドロカルチャー用土は直射日光に当て、しっかりと水気を飛ばして乾燥させます。

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順⑤配置

新しい容器に配置したシンゴニウム

あらかじめ準備しておいた容器に古い用土を取り除いたシンゴニウムを配置しましょう。

用土の量を調整しつつ、シンゴニウムを植え付ける高さと位置を決めます。

ハイドロカルチャーに適した植物ってあるの?

ハイドロカルチャーのフィロデンドロン

ハイドロカルチャーは透明の容器に水を張って植物を育てる「水耕栽培」です。この場合、屋外の直射日光に当ててしまうと、容器内の水温が上昇して根を傷める原因になります。

ハイドロカルチャーは室内での管理に適した栽培方法です。そのため、より多くの日光を欲する植物には向きません。

とはいえ、観葉植物の多くは少ない日光でも育つことができる耐陰性をもつもとがほとんどですね。ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物をまとめた記事は、以下リンクからご覧ください。

あわせて読みたい「ハイドロカルチャーに向いている植物5選【初心者におすすめ】」はこちら

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順⑥植え付け

シンゴニウムの植え替え中

残りのスペースにハイドロカルチャー用土を入れていきましょう。

ときどき容器を持ち上げ、地面に軽くトントンと叩きつけてやると、振動で余計な隙間が埋まりやすいですよ。

容器内に余計な空間ができないよう竹串や棒を使うのがおすすめ

シンゴニウムの植え替え中

竹串があると便利です。軽くつつきながら、しっかりと用土を内部に詰めていくことができます。

容器内に余計な空間ができると、根がしっかりと水分を吸収することができず、生育に影響を及ぼす恐れがあるからです。

ハイドロカルチャーのシンゴニウムの植え替え方法 手順⑦半日陰に置く

シンゴニウムの植え替え完了

植え替えが完了です!清潔な上、涼し気でおしゃれなハイドロカルチャーはインテリアとしても魅力的ですね。

植え替え後は水位を容器の1/4ほど入れ、風通しのよい半日陰に置きます。また、これまで植えていた容器と用土も、洗って乾燥させれば再利用できるのも嬉しいポイントでしょう。

※ちなみに、根腐れ防止剤も商品によっては洗って再利用できます。それぞれの商品の使用方法をご確認ください。

より大きく育てたい場合、ハイドロカルチャーを屋外に置いても大丈夫?

「せっかくなら丈夫に育ててやりたい、屋外に置いても大丈夫?」

答えは、△~×です。完全に×ともいえない理由は、「風通しよく涼しい状態(20度~25度程度)の半日陰で雨ざらしではない場所に置き続けることができるなら」外でもよいと考えるからです。

ハイドロカルチャーで植物を育てる場合、厳禁なのが「高温」と「直射日光」です。また「低温」も水温が低下することで根を弱らせる原因になります。

屋外に置いたハイドロカルチャー▲ハイドロカルチャーを屋外で管理するのはあまりおすすめしません

ハイドロカルチャーはあくまで室内での管理に適した栽培方法といえます。理由は、室内は屋外に比べて一定の環境を保ってやることができるからですね。

そのため、より沢山の日光を必要とする多肉植物をハイドロカルチャーで育てるのはかなり難しいかもしれません。枯れずとも、日光不足になり徒長を起こすリスクが高いです。

屋外ではどうしても季節の変化により、温度・日当たりが異なります。また、ハイドロカルチャーの最大の魅力は「植物を清潔に管理できる」ということではないでしょうか?

また、屋外の場合、虫が付く可能性も高まります。容器の底に水を溜めているため、梅雨時期は蚊が寄ってくる可能性も。

「じゃあ、ときどきなら屋外に出して日光浴させるのはいい?」

これも、△~×です。理由は、室内での管理に慣れた観葉植物にとって、屋外の日に当てることは「急激な環境の変化」になりえます。植物はとにかく急激な変化に弱いです。

ハイドロカルチャーで育てている植物のしおれた葉っぱ

特に、室内で長く管理していた植物をいきなり屋外の日の下に出すと、必ずと言っていいほど「葉焼け」を起こしがちです(特に夏場)。葉焼けは葉の一部が焼け焦げたように変色するトラブルのことですね。

そのため、観葉植物のハイドロカルチャーは、あくまで「室内で楽しむもの」と認識しておくのが無難でしょう。

 

まとめ

ハイドロボールに植えたシンゴニウム

今回は、ハイドロカルチャーに植え付けたシンゴニウムの植え替え方法をご紹介しました。植え替えは植物にとって大きなストレスになります。人でいう手術のようなものですね。

そのため、ハイドロカルチャーであっても、土での植え替えと同じく暖かい時期におこなうのがベストです。

「ハイドロカルチャーの観葉植物を一年以上植え替えていない」という場合は、今回の記事を参考に植え替えを検討してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい「ハイドロカルチャーの植物を土に植え替える方法」はこちら

ハイドロカルチャーのシンゴニウム 植え替え方法と手順

  1. 適期は20度~25度程度の暖かい時期
  2. 新しい植え替え用の容器に用土を1/3ほど入れておく
  3. 株を取り出す
  4. 根に絡んだハイドロボールを優しく取り除く(無理に引っ張らなくてok)
  5. 新しい容器に株を配置、高さと位置を決める
  6. 残りのスペースにハイドロボールを入れ込む
  7. 容器の1/4~1/3程度まで水を足したら風通しのよい半日陰に置く(直射日光、西日は×)

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この記事を書いた人
komame083

農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほどの植物を管理。他人は変えられない。しかし、植物は手をかけた分だけ答えてくれると信じている。

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