「キンモクセイって自分で増やせるの?方法が知りたい」 「キンモクセイを増やしたいけど、やり方がイマイチ分からない」
秋頃に漂う可憐で甘~い香りが多くの人を魅了し続ける樹木「キンモクセイ(金木犀)」。
実は、自分で簡単に増やせることをご存じでしたか?今回は、キンモクセイの増やし方を分かりやすく解説いたします!

キンモクセイの増やし方でもっとも手軽なのは「挿し木(さしき)」
まず、キンモクセイを増やし方は主に2通りあります。それが、「取り木」と「挿し木」です。この2通りの方法で、より手軽に挑戦できるのが「挿し木」になります。
「挿し木(さしき)」ってなに?
挿し木とは、植物の茎や枝を部分的に採取し、そこから発根させて株を増やす方法です。挿し木は、「元祖クローン技術」といえます。
基本が、「茎をカットして水や土に挿すだけ」なので、初心者でも簡単に植物を増やすことができます。
キンモクセイを挿し木で増やす【メリット】
・枝をカットし土に挿すだけなので簡単に挑戦できる
・適期におこなえば他の時期よりも成功しやすい
キンモクセイを挿し木で増やす【デメリット】
・コツを抑えずにおこなうと失敗しやすい
・開花までに数年かかる(5年くらい)
キンモクセイの増やし方を分かりやすく解説します【挿し木で増やそう!】

それでは、キンモクセイを挿し木で増やしてみましょう。
キンモクセイの増やし方 手順①「適期は5月~7月上旬」
キンモクセイを挿し木で増やすのにもっとも適した時期は、生長する初期段階にあたる5月~7月頃。
この時期に挿し木することで、発根しやすくなります。
キンモクセイの増やし方 手順②「枝を15cm程カット(挿し穂をとる)」
まずは、既存のキンモクセイから挿し木するための枝(挿し穂といいます)をとります。
花付きのよい元気なキンモクセイから、挿し穂として枝を15cm~20cm程カットしましょう。

このときに、より多く水を吸い上げられるように切り口を斜めにカットします。根っこを失った枝は乾燥しやすいです。乾燥は挿し木に失敗につながります。
キンモクセイの増やし方 手順③「吸水させる(水揚げ)」
カットした挿し穂はすぐに水に浸けます。1時間程吸水させてあげましょう。
キンモクセイの増やし方 手順④「下葉を取り除く」

土に挿す際に邪魔になる枝の下部当たりの葉をとります。(上写真)
また、残っている葉が多すぎると葉の「蒸散(じょうさん)」によって、挿し穂が乾燥しやすいです。葉が大きい場合は、半分くらいにカットし乾燥を防いでおきます。

キンモクセイの増やし方 手順⑤「小さめの鉢と土を用意」

挿し穂を挿すための鉢植えと土を用意します。鉢植えは挿し穂に対して大きすぎるものは避けます。(水の管理がしにくく、枝が腐る原因になりやすいため)
挿し木に適した土は?

挿し穂を挿すための土の条件は、「清潔」「養分が少ない」「排水性にすぐれる」の3つです。
市販の「挿し木・種まきの土」でもちろんokですが、手元にない場合は、「赤玉土(小粒)」や「バーミキュライト」、「鹿沼土(小粒)」、「川砂」などでも代用できます。
キンモクセイの増やし方 手順⑥「あらかじめ湿らせた土に穴をあける」

用意した挿し木用の鉢植えには、あらかじめ、水をたっぷり与えて湿らせます。その後、挿し穂を挿すための穴を割りばしであけておくとよいです。穴を事前にあけておく(下穴)理由は、挿し穂の断面を少しでも傷ませないようにするためです。
キンモクセイの増やし方 手順⑦「挿し穂を土に植え付け」

準備ができたら水に差していた挿し穂を鉢に植え付けます。
あらかじめ開けて置いた穴に挿し穂をそっと差し込みましょう。(1/2~1/3程度が埋まるように)
その後、周りを指でそっと押さえ安定させます。最後に水をたっぷり与えて挿し木作業完了です。
発根促進剤を使用すると失敗を防げます
「ちゃんと発根するか不安」「できるだけ失敗したくない」
このような場合は、発根促進剤を活用しましょう。「メネデール」や「ルートン」などが発根促進剤です。(商品名です)

発根促進剤は、ホームセンターや園芸店で購入できます。
キンモクセイの増やし方 手順⑧「発根するまでは乾燥させない」
発根するまでは土が乾燥しないように気を付けましょう。
発根した?してない?【チェック方法】
・挿し穂を触って抵抗を感じる
・挿し穂から新しい葉が展開し始めている
まとめ
今回は、キンモクセイの増やし方をご紹介しました。
キンモクセイを増やす方法は挿し木以外にもありますが、もっとも手軽に挑戦できるのが今回ご紹介した挿し木です。
「キンモクセイを自宅でのんびり育てたい」
キンモクセイの挿し木は、そんな方におすすめの方法といえます。
キンモクセイの増やし方【挿し木の手順】
①適期は5月~7月上旬
②枝を15cm程カット(挿し穂をとる)
③吸水させる(水揚げ)
④下葉を取り除く
⑤小さめの鉢と土を用意
⑥あらかじめ湿らせた土に穴をあける
⑦挿し穂を土に植え付け
⑧発根するまでは乾燥させない
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