「観葉植物を室内に置きたいけど、すぐ枯らしてしまう…」
「大切に育てているはずなのに、なぜかいつも枯れてしまう…」
そんなお悩みを持つ方、多いのではないでしょうか?
実は、観葉植物をすぐ枯らす人には共通する“NG習慣”があります。
この記事では、観葉植物をすぐ枯らす人がやりがちな5つの行動と、今日からできる枯らさないコツをわかりやすく解説します!
- 観葉植物をすぐ枯らす原因は「世話のしすぎ」にあり
- 観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣①こまめな水やり
- 観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣②窓を閉めっぱなし
- 観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣③暗い場所に置く
- 観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣④冬に買って植え替える
- 観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣⑤いきなり難易度の高い植物をチョイス
- 枯らさないためのコツと環境づくり
- よくある質問(FAQ)
- Q1. 観葉植物をすぐ枯らしてしまう一番多い原因は何ですか?
- Q2. 水やりはどのくらいの頻度でやればいいですか?具体的な目安は?
- Q3. 根腐れが疑われるときの見分け方と対処法は?
- Q4. 室内で光が足りないときの代替手段は?どんなライトを使えばいい?
- Q5. 冬場の管理で注意すべきポイントは?水やりや置き場所はどうする?
- Q6. 害虫(ハダニ・アブラムシ・カイガラムシなど)がついたらどうすればいい?
- Q7. 植え替えはいつがベスト?やり方のポイントは?
- Q8. どの植物を選べば枯らしにくい?初心者向けのおすすめは?
- Q9. 枯れかけた植物を復活させるにはどうしたらいい?
- Q10. フェイクグリーンはあり?本物と使い分けるコツは?
- 観葉植物をすぐ枯らす人がしがちな5つの習慣【まとめ】
観葉植物をすぐ枯らす原因は「世話のしすぎ」にあり

観葉植物の多くは、熱帯や亜熱帯地方の暖かく湿った木陰で育つ植物です。
つまり、風通しがよく・適度に乾く環境を好みます。
それを知らずに、「かわいそうだから」と水を頻繁にあげたり、日当たりの少ない部屋に置きっぱなしにすると、
植物はストレスを受けて弱ってしまいます。
観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣①こまめな水やり

観葉植物を大切に思うあまり、こまめに水やりをしていませんか?
根は呼吸しているため、湿り続けることで呼吸ができず傷んで腐ります。いわゆる「根腐れ」です。
土が乾かないうちに次から次へと水やりをおこなった場合、根腐れを引き起こします。根腐れとはその名の通り、根が腐ることです。
一度腐った根は復活しません。もちろん、腐敗後の根は水分を吸い上げることもできなくなります。
その結果、腐敗が進んで根元から黒く変色し枯れてしまうのです。
▲根が黒く傷み腐っている様子
根腐れに発展した植物はその多くがそのまま腐敗し枯れてしまいます。
また、観葉植物の生長がさかんなのは春~秋の暖かい時期です。15度以下になると寒さによって生長が緩慢になります。
それと同時に弱まるのが、根が水を吸い上げる力です。そのため、15度以下になったら水やりを控え目にする必要があるのです。(下表は目安)
| 春~秋(20度以上) | 土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与える |
| 秋~冬(15度以下) | 土が乾いてさらに3日ほどしてから土全体が湿る程度に与える |

根が呼吸しつつ元気に育つためには、「土が乾いている時」と「土が湿っている時」のメリハリが大切だよ。だから、ちょこちょこ水をやり続けるのも×。土が常に湿り続けることで根腐れを引き起こしちゃうんだね。
水やりは土が乾いてからが基本!水やりチェッカーを使うと管理が楽になる
土が乾いたかどうかの確認方法は、「鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを確認しておくとよい)」「土に指を3cmほど差して水気を感じない」などです。
ただ、これでは感覚頼りで確実性に欠けます。何より、育てている観葉植物が多ければ多いほど管理が大変になります。
そのような場合は水やりチェッカーを使うのがおすすめ。(下写真)

スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで、土の乾き具合を色で知ることができる便利アイテムです。
このようなアイテムを使うことで、管理を楽にすることはもちろん、水のやり過ぎによる「根腐れ」や、やり忘れによる「枯死」を防ぐことができます。
| 春~秋(20度以上) | 「白」になったタイミングでたっぷりと水やり |
| 秋~冬(15度以下) | 「白」になってさらに3日ほどしてから常温の水を与える |
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▶サスティーはあてにならない?青くならない時の対処法も解説!
観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣②窓を閉めっぱなし

「観葉植物は室内で育てるもの」というのは人間が決めたことです。観葉植物の多くは本来、暖かく湿った風通しのよい木陰に生息しています。
窓を閉め切った室内では新鮮な空気はおろか、風通しの悪さによって根腐れや害虫被害、カビなどのトラブルが発生しやすいのです。

植物が光合成する上で欠かせないのが「日光」「水」「風」。植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がさかんになるといわれている。

窓を閉め切る真夏や真冬はサーキュレーターをまわして空気の流れを作る
とはいえ、冷暖房を効かせる真夏や真冬に頻繁に窓を開け閉めするのは現実的ではありませんね。
そのような場合に活躍するのが扇風機やサーキュレーターです。

サーキュレーターを使うことで、室内の停止しがちな空気を効率的にかき混ぜてくれます。
また、置き場所を工夫することで、真夏や真冬の電気代節約にも一役買ってくれますよ。

観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣③暗い場所に置く
観葉植物の多くは耐陰性(たいいんせい)があるため、室内の少ない光でも育てることができます。
耐陰性とは、少ない日光量でも育つ力のことです。
ただし、観葉植物の多くは本来、屋外の明るい場所を好みます。そのため、一年じゅう室内の薄暗い場所に置きっぱなしだと徐々に株が弱っていきます。
日光不足が続くことで、茎や枝が光を求めて縦方向にばかり伸びてひょろひょろになるのが徒長(とちょう)です。(下写真)

▲光線不足と根詰まりによってひょろひょろに伸びたサンスベリア
もちろん、日光不足に陥ったからといってすぐに枯れるというわけではありません。しかし、長い時間をかけて少しずつ株が弱ります。
日光不足が長く続いた結果、ちょっとした環境の変化(気温が下がった、水をやり過ぎた、害虫がついた等)が致命傷となりやすいのです。

丈夫な株なら耐えられる程度の寒さや蒸れでも、光線不足によって徒長した株にとっては耐えられないストレスになるんだね。。
多肉植物は基本、屋外管理がメイン
特に、多肉植物は多くの日光を必要とします。日光が不足すると、葉と葉の間隔が伸びてどんどん弱ってしまうのです。(下写真)

ちなみに、下写真は上写真と同じ多肉植物です。
屋外で育てた方(下写真)は、葉と葉の間隔がギュッと詰まってこんもりしていますね。
対して、室内に置きっぱなしの方(上写真)はひょろひょろで弱々しい姿です。

日照時間が不足しがちな冬場は、植物育成ライトを使って足りない日光を補うのもおすすめです。

太陽光に近い光をLEDライトを照射することで、日照時間の不足を補ってくれますよ。
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観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣④冬に買って植え替える

冬に観葉植物を購入するのはあまりおすすめしません。なぜなら、観葉植物の多くは寒さが苦手だからです。
成長がほぼ止まっている時期は、ちょっとした環境の変化が大きな負担となります。
特に、冬に購入後、新しい鉢に植え替えると植物により多くのストレスを与えることになります。
寒い時期は根の生長も緩慢なため回復も遅いです。そのため、植え替え後にそのまま弱ってしまうことも多くなります。

でも、冬に運命の植物に出会うこともある。そんな時は、できるだけ植え替えずにそっとしておこう。とにかく寒い冬を乗り越えることに集中。。
夜になったら窓から最低1~2m離し、できるだけお部屋の中心へ移動

天気予報をチェックし、最低気温が15度を下回りはじめたら寒さに警戒しましょう。
窓際に観葉植物を置いている場合、夜になったら窓から最低1~2mは離します。できればお部屋の中心近くまで移動できると安心ですね。
冬の窓際は想像以上に冷え込みます。鉢内に水分が残っている場合、夜のあいだに水温が低下し根を傷めてしまうことも多いです。
鉢が大きくて移動が大変な場合、キャスター付きの鉢スタンドがあると便利ですよ。

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観葉植物がすぐ枯れる方がしがちな習慣⑤いきなり難易度の高い植物をチョイス
いきなり難易度の高い観葉植物をチョイスするというのも、観葉植物を枯らしがちな人に多い行動です。

難易度の高い観葉植物の特徴は、「寒さに特に弱い」「湿度を多く必要とする」などです。

同じ種類の観葉植物であっても品種によって難易度が異なることも。たとえばカラテア。肉厚な葉に比べて薄い葉の品種(オルビフォリア等)は空気の乾燥で葉を傷めやすかったりする。。

初心者でも枯らしにくい丈夫な観葉植物【おすすめ5選】
- カポック
- ガジュマル
- サンスベリア
- ポトス
- モンステラ

枯らさないためのコツと環境づくり

1. 水やりは「乾いてからたっぷり」が基本
土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与えましょう。
常に湿っている状態は根腐れの原因になります。指で土を触って乾きを確かめるのがコツです。
2. 15℃以下では水やり回数を減らす
冬場や室温が15℃を下回る時期は、植物の生育がゆるやかになります。
この時期にいつも通りの頻度で水を与えると、根が吸収しきれずに腐る原因に。
気温に合わせて「控えめ」を意識しましょう。
3. 風通しを意識してサーキュレーターを活用
風のない場所に置くと、湿気がこもってカビや害虫が発生しやすくなります。
サーキュレーターや小型の扇風機を弱風で回すだけでも、空気の流れが生まれ植物が健やかに育ちます。
▶観葉植物にサーキュレーターは必要?選び方とおすすめ3選を紹介
4. 直射日光ではなく明るい半日陰に置く
直射日光は葉焼けの原因になりますが、暗すぎる場所では徒長して弱ってしまいます。
レースカーテン越しの明るい場所が理想的です。
5. 寒い夜は窓際を避ける
冬の夜は、窓際の温度が想像以上に下がります。
夜だけでも少し内側へ鉢を移動させることで、冷気によるダメージを防げます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 観葉植物をすぐ枯らしてしまう一番多い原因は何ですか?
A1. 最も多い原因は水の与えすぎ(根腐れ)と日照不足の二つです。
根は空気を取り込んで呼吸しているため、土が常に湿っていると酸欠で腐ります。一方で光が不足すると徒長して弱り、ちょっとした変化で枯れやすくなります。
対策
鉢底に必ず排水口を用意し、土が乾いてからたっぷり与える、明るい場所(直射を避けた明るい半日陰)に置くことを基本にしてください。
Q2. 水やりはどのくらいの頻度でやればいいですか?具体的な目安は?
A2. 「頻度」ではなく土の乾き具合で判断します。具体的には:
- 指で土に3cmほど差して湿り気がなければ水やりのタイミング。
- 鉢を持ち上げて軽ければ乾いている目安。
季節別目安:春〜秋(20℃以上)→土表面が乾いたらたっぷり。秋〜冬(15℃以下)→土が乾いてからさらに2〜3日空けて与える。
Q3. 根腐れが疑われるときの見分け方と対処法は?
A3. 見分け方のサイン:葉が急にしおれる・黄変して落ちる・土が異臭・茎根元が黒く柔らかい。
対処法
- 鉢から株を抜き、根をチェック。黒くヌルヌルで折れる根は切る。
- 腐敗部を切り取り、健全な白〜淡い色の根だけ残す。
- 清潔な鉢と新しい土(排水良好な用土)で植え替える。
- 植え替え後は水やりを控えめにし、風通しの良い明るい場所で回復を待つ。
Q4. 室内で光が足りないときの代替手段は?どんなライトを使えばいい?
A4. 冬や北向きの部屋では植物育成ライト(LED)が有効です。
選び方

- 色温度が「昼白色〜6500K程度」で「白色に近い」LEDが扱いやすい。
- 出力は小型の観葉植物なら数W〜10W台の植物用LEDで十分。
点灯時間の目安:日照不足時は6〜8時間/日を目安に、植物の様子を見て調整。ライトは株から30〜60cm程度離すのが安全です(製品による)。
▶観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?
Q5. 冬場の管理で注意すべきポイントは?水やりや置き場所はどうする?
A5. 冬は植物の生長が遅くなるため水やりを減らすのが基本(15℃以下は特に注意)。
ポイント
- 水は土が乾いてからさらに2〜3日空けて少量〜通常量を与える。
- 窓際の冷気を避け、夜は窓から1〜2m内側に移動すると安心。
- 加湿が必要な熱帯種は、加湿器や水受けトレー(濡れた砂利を敷く)で40〜60%程度の湿度を保つと良い。
- 但し暖房直当たりは乾燥と熱ストレスになるので避ける。
Q6. 害虫(ハダニ・アブラムシ・カイガラムシなど)がついたらどうすればいい?
A6. 初期段階なら拭き取りと隔離で対応可能
- まずその株を他の植物から離す。
- 布やキッチンペーパーに水を含ませて葉の表と裏を拭く。ハダニは乾燥を好むため、掃除と加湿で抑制できます。
- 市販の「園芸用洗剤スプレー(石けん水)」や「ニームオイル(植物性防虫剤)」でけん制。目立つ固着性のカイガラムシはピンセットで物理的に取り除く。
重度の場合は薬剤(殺虫剤)を用いるか、プロの駆除を検討してください。
Q7. 植え替えはいつがベスト?やり方のポイントは?

A7. ベストは春〜早夏(生育期)です。
ポイント
- 根が鉢いっぱいで根詰まりしている、土の通気性が悪い、水はけが悪くなった時がサイン。
- 一回り大きい鉢へ、清潔な用土で植え替える。排水穴は必須。
- 植え替え直後は根が傷むため水やりは控えめに(植え替え後に軽く水を与えて土を馴染ませ、それ以降は表面が乾いてから次の水やり)。
- 冬は避ける(回復が遅く、失敗しやすい)。
Q8. どの植物を選べば枯らしにくい?初心者向けのおすすめは?
A8. 初心者向けで丈夫なものを選ぶと成功率が上がります。
- ポトス(スキンダプサス):光当たりが少なくても育つ。
- サンスベリア(虎の尾):乾燥に強く管理が楽。
- カポック(シェフレラ):耐陰性・耐寒性バランス良し。
- ガジュマル:多少の乾燥に強く見栄え良し。
- モンステラ:丈夫でインテリア性が高い。
▶一人暮らしにおすすめ!初心者でも丈夫で枯れにくい観葉植物【6選】
Q9. 枯れかけた植物を復活させるにはどうしたらいい?
A9. まず状態を見極めます。葉がしおれているだけか、根まで腐っているかで対応が変わります。
- 葉だけのしおれ:水やりのタイミング調整と明るい場所へ移す。数日〜1週間で回復することが多い。
- 根腐れが部分的:腐った根を切除して植え替え、以後は水やりを控える。
- 全体に黒く柔らかい場合は回復困難なこともあるので、健康な葉や茎があれば挿し木で再生を試みる(適した種類のみ)。
回復中は直射日光や肥料を避け、風通し良く管理するのがコツです。
Q10. フェイクグリーンはあり?本物と使い分けるコツは?

A10. 大いにアリです。
環境面で育てられない場所(日照がほぼゼロ、湿度や温度管理困難、旅行が多い等)にはフェイクグリーンが有効。
使い分けのコツ
- 本物は「光がある窓辺や生活に変化が少ない場所」へ。ケアができるなら生きた緑が部屋を豊かにします。
- フェイクは「トイレや光が足りない造り付けの棚、手入れをしたくない場所」へ。最近の高品質品は見た目が非常に自然なのでインテリア性も高いです。
観葉植物をすぐ枯らす人がしがちな5つの習慣【まとめ】

今回は、観葉植物がすぐ枯れる人がしがちな5つの行動と、観葉植物を長持ちさせるためのポイントやアイテムなどをご紹介しました。
観葉植物を長持ちさせるコツは、「水やりは土が乾いてからたっぷりと」「寒さに当てない」「屋外なら半日陰、室内なら南向きの窓際に置く」などですが、それぞれの観葉植物によっても適した条件は異なります。
まずは、今育てている植物の名前を再確認し、その植物の原産地を知ることから始めてみるのがおすすめですよ。

ちなみに、「いま育てている観葉植物の名前が分からない…」「名前を忘れてしまった…」という場合、「Picture This」というスマホアプリを使うのもおすすめ。写真を撮るだけで植物名を識別してくれる。的中率高めでおすすめ。
観葉植物が枯れる人がしがちな5つの行動
- こまめな水やり
- 窓を閉めっぱなし
- 暗い場所に置く
- 冬に買って植え替える
- いきなり難易度の高い植物をチョイス


