
なんとしても…今年こそ…ジュエルオーキッドを冬越しさせたい…!いや、させるんだ!!!
ジュエルオーキッドを育てる上で高い壁となる日本の冬…。
でも大丈夫!
今回は、ジュエルオーキッドを冬越しさせるポイント3つと、必ず持っておくべき冬越しアイテム1つをご紹介します。
今年こそ絶対にジュエルオーキッドを冬越しさせたいという方は、ぜひ最後までご覧ください!
冬にジュエルオーキッドが枯れる主な原因とは?

冬のジュエルオーキッドはとにかくデリケート。
「対策」よりも先に、まずは なぜ冬に弱るのか=原因 を知ることで、失敗をぐっと減らせます。
ここでは、冬に枯れてしまう時に多い原因を一つずつ解説していきます。
① 温度低下(10℃以下で急激に弱る)
ジュエルオーキッドは熱帯の植物のため、10℃を下回ると一気に弱り始めます。
特に冷え込む深夜〜早朝は要注意。
- 葉がしんなりする
- 色がくすむ
- 成長が止まる
② 湿度不足(葉が丸まるのは乾燥サイン)
ジュエルオーキッドは 湿度70%以上 の環境を好みます。室内が乾燥しやすい冬は、どうしても湿度が不足しがち。
湿度が下がると、
- 葉が丸まる
- 葉先が乾いて茶色になる
- 色つやがなくなる
といった“乾燥ダメージ”が顕著に。
③ 乾燥+暖房のダブルパンチ
暖房を入れると室温は上がりますが、そのぶん空気は砂漠のように乾燥します。
その結果、
- 空中湿度が一気に下がる
- 水苔の乾燥スピードが早くなる
- 葉がしなびる・丸まる
という“乾燥由来の枯れ”が増えます。
④ 水苔が冷えて根を傷める
冬のトラブルで意外に多いのがこれ。
水苔が冷える → 根が冷える → 吸水が止まる → 葉が弱る
という流れです。
冬は水苔が乾きにくく、冷えた状態が長く続くため根がダメージを受けやすい時期。
特に窓際や床に置いている場合は要注意です。
▶【口コミ】ピタリ適温プラスはつけっぱなしで大丈夫?3年使って分かった安全性と使い方
⑤ 風通し不足による蒸れ(→ 根腐れ・カビ)
冬は寒さを避けるため密閉した環境で管理しがちですが、風通しが悪すぎると 蒸れ → 根腐れ → カビ の原因になります。
特に、
- テラリウム管理
- ガラス容器
- 蓋付き容器
ジュエルオーキッドを冬越しさせる3つのポイント

ジュエルオーキッドを冬越しさせるために欠かせないのが「温度」「湿度」「風通し」の3つです。くわしくみていきましょう。
最低でも15~18度は確保
ジュエルオーキッドは寒さに弱く、15~18度以下になると生長がほぼ止まります。
10度以下になると株自体が弱って枯れてしまうでしょう。そのため、冬場は特に温度計をこまめにチェックする必要があります。
ジュエルオーキッドの生育適温は20度~30度未満です。
できるだけ暖かい環境を保つためにも、冬場は室内といえども窓際の冷え込みには十分に気を付けてください。
夜になったら窓から離しお部屋の中心近くに置く

室内だからといって油断は禁物です。暖房を切った後の朝晩の室内は想像以上に冷え込むことも多いからです。
室内でも特に冷え込みが顕著なのが窓際ですね。
ジュエルオーキッドを窓近くに置いている場合、夜になったら窓から数メートル離してできるだけ室内の中心近くに移動させるのが安心です。
ジュエルオーキッドを管理する場合、温湿度計は必須になります。
また、冷気は下へ下へと溜まる性質があります。
床に直接置くのは避け、テーブルや棚などに置いて寒さによるダメージからジュエルオーキッドを守りましょう。
- ジュエルオーキッドの好む温度…25度前後(20度~30度未満)
- ジュエルオーキッドの好む湿度…70%以上
こまめな葉水で乾燥予防
ジュエルオーキッドは東南アジアが原産の熱帯性植物です。ジャングルの下草的な存在で、直射日光を避けた高温多湿を好みます。
そのため、ジュエルオーキッドの多くが直射日光や乾燥によって株を弱らせやすいです。
理想的な湿度は70%以上。とはいえ、人が快適に過ごす上で湿度70%以上は適切ではありません。
そこで必要となるのが葉水です。また、テラリウムやアクアリウム用のガラス容器に水苔で植え付けるのもよいでしょう。
採光性を確保しつつ湿度を保つのがおすすめの管理方法です。

葉水は葉の裏を中心に与え、茎や葉に水滴が溜まらないようにするとよい
ジュエルオーキッドの好む高湿度を保つために欠かせないのが葉水です。
しかし、ジュエルオーキッドの茎や葉に水滴が溜まり続けると、そこが傷んでしまうこともあります。
葉水をする場合、葉の裏面を中心に株全体にまんべんなく水分を吹きかけます。茎や葉に大粒の水滴が出来てしまった場合はティッシュで軽くふき取りましょう。

透明のガラス容器やプラスチック容器で管理している場合、株に水分を吹きかけるよりも、容器自体の内側に向かって水分を吹きかけるのがおすすめです。
風通しを確保

寒さや湿度を気にするあまり、株まわりの風通しが悪くなると「根腐れ」や「病害虫」「カビ」などを引き起こす原因になります。
植物を育てる上で「日光」「水」と並んで不可欠なのが「風」です。風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がさかんになるといわれています。
とはいえ、真冬の室内は暖房を効かせているため窓を頻繁に開け閉めするわけにはいきませんね。
適度な通気性を確保するには?
乾燥を嫌うジュエルオーキッドではありますが、あまりにも通気性が悪く蒸れた状態が続くと、根腐れや水苔にカビを生じさせることもあります。
蓋つきの容器で湿度を保ちつつ管理する場合、定期的に蓋を開けて密封状態のまま放置しないようにします。
万が一、水苔にカビが発生してしまった場合はカビが付着した水苔をやさしく取り除き、新しい水苔でやさしく覆います。
また、室内に扇風機やサーキュレーターを置いて停止しがちな空気を動かしてやるのも効果的でしょう。


冬の水やりはどうする?乾かし方と頻度の目安

冬のジュエルオーキッド管理で、もっとも多い悩みが水やりのタイミングです。
結論からいうと、冬は “ちょっと乾かし気味” を意識しつつ、水苔の状態をこまめにチェックするのが正解です。
ここから、冬の水やりで失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。
① どれくらい乾いたら水やりすればいい?
冬の水やりの基本は「水苔の表面が乾いてから」 です。
指で触るとカサッと乾いている、色が少し明るくなってきた…という状態になったら、軽く水分を補います。
冬は乾くスピードが遅いため、夏のように“しっとり状態”をキープする必要はありません。
・湿りすぎ → 根腐れ
・乾かしすぎ → 葉が丸まる、弱る
この2つの中間を目指すイメージです。
② 冬は水苔が乾きにくい!過湿に要注意
冬の室内は暖房による乾燥が起こる一方で、水苔や土は 気温が低いと乾きにくい という特徴があります。
そのため、
- 表面だけ乾いているのに内部は湿ったまま
- 根元が冷えて吸水が止まる
- 過湿 → 根腐れ → 萎れ
という冬特有のトラブルが起きやすいです。
水苔の“表面だけ乾いているふり”に騙されないこと!
鉢や容器の側面から内部の水苔の色を確認するのもおすすめ。
③ 容器栽培(テラリウム・ガラス容器)での給水頻度の目安
透明容器やアクアリウム容器で育てている場合、土ではなく“空中湿度”で管理する部分が大きいため、冬の給水頻度はとても少なくて大丈夫です。
冬の目安(室温18〜22℃前後)
- 7〜14日に1回
- 量は“水苔の一部を湿らす程度”
- 霧吹き中心で調整するのがおすすめ
とくにピタリ適温で底面を温めている場合、内部の水分が自然に蒸発して湿度をキープしやすいため、頻繁に水を足す必要はありません。
④ 水苔の表面が乾いてきたら霧吹きで調整する
水苔を冬にびしょびしょにするのは避けたいので、冬の水やりは 霧吹きが最適 です。
- 表面に軽く湿り気を戻す
- 葉裏中心に葉水を与える
- 容器内側に吹きかけて湿度を保つ
など、気温に影響を与えずに湿度を調整できます。
ポイントは、水滴を残さないようにすること。
水滴が残る → 温度が下がる → 葉や茎が傷むという冬のダメージが起きやすくなります。
ジュエルオーキッドを冬越しさせるために持っておくべきアイテムはこれ!

とはいえ、冬の室内はどうしても乾燥しやすいです。暖房をつければ温度は保てますが、空気はどうしても乾燥するでしょう。
また、暖房を消した後の朝晩はかなり冷え込みます。とはいえ、冬の室内を一定の温度・湿度に保つのはかなり困難です。
そんな時にあると便利なのが「みどり商会 ピタリ適温」というシート型のヒーターになります。
ピタリ適温はシート型のヒーターで冬の寒さからジュエルオーキッドを守る
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下敷きほどの薄さが特徴の「ピタリ適温」
下写真はガラス容器内で栽培しているジュエルオーキッドです。そして、容器の底にはピタリ適温を設置しています。
シート型のヒーターなので、場所を取らずにコンパクト。面倒な操作は不要で、コンセントを差すだけで容器内を一定の温度に保ってくれます。
とにかく薄いので、「これで大丈夫なのかな?」と多少不安になりますがその心配は不要。
ピタリ適温はその名の通りいつでも適温、好感度センサーで外気温を素早く察知し最適な温度を保ってくれる優れものです。
容器内の水分が蒸発することで高い湿度も保ちやすい
また、容器底からの温熱効果により容器内の水分が蒸発し、ジュエルオーキッドが好む高い湿度を保ちやすいのも特徴です。
筆者も使っていますが、冬にも関わらずジュエルオーキッドの子株が少しずつですが生長を続けています。(下画像)
個人的には、冬のジュエルオーキッドにピタリ適温は欠かせないアイテムです。
室内の温度を保つのも電気代を考えると限界があります。また、温度は保てても湿度を保つのはかなり難しいです。
ピタリ適温を使わない場合、「一体、一日に何回葉水すればいいんだ…」となるはずですよ。(経験済み)
また、ピタリ適温なら1か月つけっぱなしでも電気代は約50円(1号サイズの場合)。電気代が安く抑えられるのも大きな魅力です。
※ちなみにサイズは1号~4号。1号が一番小さいです。
- 1号…18cm×15cm
- 2号…22cm×22cm
- 3号…42cm×22cm
- 4号…55cm×25cm
▶【口コミ】ピタリ適温プラスはつけっぱなしで大丈夫?3年使って分かった安全性と使い方
マコデス・ペトラの冬越しに関するよくある質問
Q1. 冬は何度まで耐えられますか?
A. できれば 15℃以上をキープしてください。10℃を下回ると葉が傷みやすく、5〜7℃でダメージが顕著になります。
Q2. 冬はどこに置くのが正解ですか?
A. 暖かく、直射日光の当たらない場所がベストです。
窓辺は昼間は明るいですが、夜間の冷気で急激に冷えるため 窓から少し離した場所 が安全です。
Q3. 冬の水やりはどれくらいの頻度ですか?
A. 「水苔の表面が乾いてから」が原則。
乾きが遅くなるため、春夏より明確に間隔を空けるのが大切。
霧吹きで表面だけ湿らせる調整も◎。
Q4. 加湿は必要ですか?
A. 必須です。
冬は暖房で湿度が下がるため、60%以上を目安に保ちましょう。
加湿器・植物ケースがあると安定します。
Q5. 夜間の寒さ対策はどうすればいい?
A. 夜だけ温度が落ちる家は、
・植物の近くに小型ヒーター(弱設定)
・育成ライトをつけたまま軽く保温
・植物ケースで外気を遮断
などが有効です。
Q6. 冬に葉が丸まったり縮れるのはなぜ?
A. 乾燥と低温が主原因です。
湿度を上げれば改善することが多く、合わせて温度も見直してください。
Q7. 冬は肥料を与えるべきですか?
A. 冬は休眠気味になるため 与えません。
根が冷えて吸収できず、肥料焼けの原因になります。
Q8. 水苔が乾きにくい冬、蒸れたり腐らせないコツはありますか?
A. 温度と風の流れを軽く確保するのがポイント。
・サーキュレーターを弱で当てる
・ケース内の通気を少し開ける
・水苔を深く濡らさない
これで根腐れを大幅に防げます。
Q9. 冬に葉が黒くなったり透明感が失われるのはどうして?
A. 低温障害、または水分過多が原因です。
触ると柔らかい場合は「冷え+湿気」で根が傷んでいる可能性があります。
Q10. 冬に弱らせてしまったとき、復活させる方法は?
A. 根が生きていれば復活可能です。
・傷んだ葉や腐った部分を除去
・清潔な水苔に交換
・15〜20℃+高湿度で養生
これで新芽が出てくるケースは多いです。
まとめ
今回は、ジュエルオーキッドを冬越しさせる3つのポイントをご紹介しました。
もっとも広く知られるジュエルオーキッドのひとつが「マコデス・ペトラ」です。
マコデス・ペトラは、東南アジアの一部地域で自生地が減少しており、現地のレッドリストで「保全対象」とされることがあります。
希少な上、栽培も神経を使うジュエルオーキッドはまさに宝石ですね。はっきり言って、その美しい姿を保ちつつ冬越しさせるにはかなり神経を使うでしょう…。

特に、日本は季節の移り変わりが激しい土地です。環境の変化に弱いジュエルオーキッドにとってかなりストレスの多い場所といえます。
だからこそ、ピタリ適温のような便利アイテムを取り入れてでみてください。今回の記事を参考に、ジュエルオーキッドと厳しい冬を乗り越えてくださいね。
ジュエルオーキッドを冬越しさせるポイント3つ
- 寒さに当てない、最低でも15度は確保したい
- 葉水で空中湿度を保つ、理想は70%(透明容器を活用するのがおすすめ)
- 風通しを確保、蒸れによる根腐れやカビに気を付ける
➡ピタリ適温のような便利アイテムを取り入れ、できるだけ管理を楽にするのがおすすめ。エアコンに比べて電気代もかなり抑えられる上、容器内に水分があれば高い湿度も保ちやすい。
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