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瀕死のグリーンネックレスを復活させた方法を画像付きで解説

枯れそうなグリーンネックレス その他

瀕死のグリーンネックレスを復活させた方法【要約】

  1. 置き場所の見直し: 日当たりと風通しの良い屋外の半日陰が理想。室内なら南〜東向きの窓際で、徐々に明るさに慣らす。
  2. 水やりの再確認: 春秋は土が乾いたらたっぷり、夏冬は乾いてから3〜4日後に控えめに。
  3. 挿し芽で再生(春先が失敗しにくい): 茎をカットし水差しで発根させ、水はけの良い土に植え替える。
  4. 屋外管理の推奨: 元株も挿し芽も、できるだけ屋外で日光と風を十分に当てることで、丈夫に育ちます。

グリーンネックレスが枯れそうになってお困りの方。

今回は、実際に筆者が成功したグリーンネックレスの復活手順を、画像付きで紹介します。

・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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瀕死のグリーンネックレスを復活させた方法を画像付きで解説

このままだと近いうちに枯れそう…虫が湧かないうちに処分してしまおうか…。

枯れそうになっているグリーンネックレスを見ているとこのような気分になりますが、

ちょっと待って!

グリーンネックレスはとても丈夫。2方向から攻めればまだ復活の可能性が残っているよ。

枯れそうなグリーンネックレスを復活させる方法 手順①置き場所を見直す

今回は、下写真のグリーンネックレスを復活させる様子とともに手順をご紹介します。

室内に置きっぱなしのグリーンネックレス

購入から一年ほど室内で管理を続けたグリーンネックレス。

日光不足や肥料不足などから、全体的に色味が悪く先端の葉が委縮しています。

この場合、温度が許すのであれば屋外の半日陰へ移動させるのがおすすめです。

気温が許すなら屋外管理に切り替えるのがおすすめ

グリーンネックレスの生育適温は15度~25度ほどですが、寒さには強くマイナス3度くらいまでは耐えられます。

逆に暑さには気を付けなければならず、30度以上の場合は直射日光や多湿によって株が弱りやすいです。

 

真夏は直射日光を避け、遮光ネットを利用するか半日陰に置いて管理しよう。

室内の場合は南~東向きの窓際に置いて十分な日光と風通しを確保します。

ただし、いきなり直射日光が当たる場所に移動させると葉焼けを起こす恐れがあります。

移動する場合は少しずつ明るい場所へ移動させ、徐々に日光に慣らすことで葉焼けを防ごう。

さらにくわしく「しわしわのグリーンネックレス【原因と対処法】」

 

枯れそうなグリーンネックレスを復活させる方法 手順②土を観察する

次に、グリーンネックレスを植え付けている土を観察します。

 

今現在、土は濡れている?乾いてる?

グリーンネックレスの水やりは季節によってタイミングが変わります。

  • 春、秋➡土が乾いたタイミングでたっぷりと水遣り
  • 夏、冬➡土が乾いてさらに3~4日経ってから土の約1/3が湿る程度に水遣り⇐このタイミングで水を遣り過ぎると根腐れを起こしやすい

グリーンネックレスは蒸れに弱い

多肉植物であるグリーンネックレスは多肉質な葉に多くの水分を蓄えています。

そのため、多湿には弱く根腐れを起こす原因になります。

ハンギングにした斑入りグリーンネックレス
グリーンネックレスの水やり方法【目安】

・春と秋
⇒生育が旺盛な時期のため、土がしっかりと乾いてからたっぷりと与える。月に1回ほど液体肥料を薄めて与えてもよい。受け皿に溜まった水はこまめに捨てることで根腐れを防ぐ。

・真夏と真冬
⇒生育がほぼ止まる休眠期にあたる。そのため、根が水分を吸い上げる力自体が弱まっている。
土がしっかりと乾いてさらに3~4日ほど経過してから水を与える。肥料は不要。
霧吹きでちょこちょこと水やりするのは望ましくない。

 

グリーンネックレス

蒸れを嫌うグリーンネックレスは通気性に優れる素焼き鉢で育てるのがおすすめ。

さらにくわしく「グリーンネックレス 水やりの量は?管理のコツ3つも」

 

枯れそうなグリーンネックレスを復活させる方法 手順③春先なら挿し芽で育ててみる

枯れそうになっているグリーンネックレスに気付いたのが春or秋であれば、今ある株から茎をカットし発根させ育てる「挿し芽」に挑戦してみましょう。

 

やり方は簡単で茎をカットし水や土に挿して発根させるだけ。実際にやってみよう。

茎をカットして挿し芽で発根させる方法

グリーンネックレスから茎を5~7cmほどカットします。

ぶよぶよになっている茎は腐敗が拡がるのを防ぐためにも切り取って処分します。

水差しにしたグリーンネックレスの茎

カットした茎は、水を張った容器に挿して発根するのを待ちます。

春先であれば、一週間ほどで葉の付け根あたりから白い根っこが出てくるはずです。

発根したグリーンネックレスの挿し芽
小さい根っこが出始めています!

あとはこの茎を水はけの良い清潔な土に植えつけます。

 さらにくわしく 「グリーンネックレス 水差しで増やす方法を徹底解説します」

 

枯れそうなグリーンネックレスを復活させる方法 手順④土に植え付け水を与える

水差しで発根した茎は水はけの良い清潔な土に植え付けましょう。

養分を含まない清潔な土が好ましいです。

グリーンネックレスの挿し芽

上写真のように土の上に茎を置き上から土をかけます。発根した根がしっかりと土に隠れるようにしましょう。

土に植えたら明るく風通しの良い場所へ

手間はかかりますが、できれば1本ずつピンセットで土に挿し込むのが確実です。

しっかりと根付くまでは土が乾きすぎないように気を付けましょう。

土の表面が乾いていたら水をかけて湿らせ、できるだけ風通しのよい屋外に置きます。

 

直射日光は避けて。肥料はまだ要らないよ。

あわせて読みたい「観葉植物がすぐ枯れる人がやりがちな間違ったお手入れ3つ」

枯れそうなグリーンネックレスを復活させる方法 手順⑤根付いたら通常の管理に移行

挿し芽にしてから半年ほど経過した姿が下写真になります。

挿し芽で増やしたグリーンネックレス

基本は屋外に置きっぱなしで、十分な日光と風に当てることでぷりぷりとした葉にすることができます。

ちなみに、室内に置き続けた株は下写真です。

枯れそうなグリーンネックレス
これくらい弱っていても復活の可能性はあります!

温度と日光に気を付けつつ管理していたとしても、風通しの面では屋外にはどうしても敵いません。

植物を丈夫に育てる上で欠かせないのが「日光」「水」そして「風」です。

その後、置き場所を移動して元株も元気に復活しました

粒が大きくなったグリーンネックレス

できるだけ日当たり、風通しの良い場所で管理するのがグリーンネックレスを元気に育てるポイントといえるでしょう。

植物は適度な風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成もさかんになるんだ。

日光のいらない観葉植物はある?日光なしでも長持ちするグリーンとは
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枯れそうなグリーンネックレスに関するよくある質問

垂れ下がるグリーンネックレス

挿し芽から約一年経過したグリーンネックレス

Q1. グリーンネックレスに虫が湧いたらどうすればいい?

A. 特に葉が混みあってくると、カイガラムシやハダニがつきやすいです。

発見次第、歯ブラシなどでこすり落とし、殺虫スプレーを使うのが有効です。

ベタベタする・蜘蛛の巣のようなものが湧く・見慣れない粒々が動いている…などという場合は害虫の可能性が高い。

観葉植物の害虫対策と駆除方法!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ

Q2. グリーンネックレスはハンギング以外でも育てられる?

A. ハンギングが一般的ですが、浅めの鉢に植えて棚に置いたり、テーブルに這わせて育てることも可能です。

ただし、鉢の高さによって蒸れやすくなるため注意が必要です。

鉢を浮かせるようにして底穴の通気を確保する「ポットフィート」があると便利。

Q3. 冬に室内管理する場合の注意点は?

A. 暖房の風が直接当たると乾燥しすぎて葉がしぼむことがあります。

窓際の明るく寒すぎない場所に置き、風の通り道を避けてください。

最低気温5度以下なら室内が安心。屋外管理なら、基本は春まで断水。

グリーンネックレスを冬越しさせる!押さえておくべきポイントは2つ

Q4. グリーンネックレスの肥料はどのくらいの頻度で与える?

A. 生育期(春・秋)に薄めた液体肥料を月1回程度与えるのが目安です。

与えすぎは逆効果になるため注意しましょう。

グリネの場合、そこまで多くの肥料は不要。筆者のおすすめは、土に混ぜておくだけで効果が一年ほど続く「マグァンプk」。

Q5. グリーンネックレスはどのくらい成長する?

A. 環境が良ければ、1年で30〜50cmほど伸びることもあります。

成長スピードは日当たりや気温、水やり頻度に大きく左右されます。

Q6. グリーンネックレスの植え替えはどのくらいの頻度で必要?

室内に置いたグリーンネックレス

A. 1~2年に1回、春か秋に植え替えるのがおすすめです。根詰まりや土の劣化によって調子を崩す原因になります。

経験上、春先に植え替えるのがもっとも失敗しにくい。最低気温が10度を超えたくらいのタイミングがおすすめ!

Q7. 葉が透明になってきたけど大丈夫?

A. 葉が半透明になるのは過湿や根腐れのサインです。

土が常に湿っている場合はすぐに水やりを中止し、必要に応じて植え替えましょう。

茎がまだ硬いなら、挿し芽で復活させられる可能性も。茎がブヨブヨならすでに腐敗しているため、復活はほぼ不可能。

グリーンネックレスを水差しで増やす方法!失敗を防ぐコツは適期におこなうこと

Q8. グリーンネックレスは花を咲かせるの?

グリーンネックレスの花

A. はい、環境が整っていると春から初夏にかけて、小さな白い花を咲かせることがあります。

ただし、花を咲かせるには十分な日光が必要です。

我が家では屋外管理しているので、春先に白いポップコーンのような花を咲かせます。甘い香り。

グリーンネックレス 花が咲いたらどうする?開花後の対処法

Q9. グリーンネックレスを育てるのに向いていない環境は?

A. 日光が不足する北向きの窓際や、通気の悪い密閉空間では枯れやすくなります。

また、多湿な浴室や台所も不向きです。

日当たりと同じくらい、風通しの良さが重要!

Q10. グリーンネックレスの寿命はどれくらい?

A. 適切に管理すれば5年以上元気に育ち続けます。

挿し芽で増やしながら育てることで、半永久的に楽しむことも可能です。

環境さえ合えば、挿し芽で再生させつつ何年も楽しめる!

伸びすぎたグリーンネックレスの対処法とは?乱れた姿の整え方も

 

瀕死状態で死にかけのグリーンネックレスを復活させる方法とは?【まとめ】

  1. 置き場所の見直し: 日当たりと風通しの良い屋外の半日陰が理想。室内なら南〜東向きの窓際で、徐々に明るさに慣らす。
  2. 水やりの再確認: 春秋は土が乾いたらたっぷり、夏冬は乾いてから3〜4日後に控えめに。
  3. 挿し芽で再生(春先が失敗しにくい): 茎をカットし水差しで発根させ、水はけの良い土に植え替える。
  4. 屋外管理の推奨: 元株も挿し芽も、できるだけ屋外で日光と風を十分に当てることで、丈夫に育ちます。

今回は、枯れそうになっているグリーンネックレスを復活させる方法をくわしくご紹介しました。

プリプリの粒が可愛いグリーンネックレスは、せっかくなら室内に置いて楽しみたいですよね。

しかし、ポトスやパキラなどの耐陰性のある観葉植物とは違い、多肉植物の多くは十分な日光と風通しが必要になります。

光線不足が続くことで葉と葉の間隔が伸び、どうしてもひょろひょろとして弱々しい姿になりやすいです。

あくまで基本の置き場所は屋外にして、真夏や真冬などの時期のみ室内で楽しむ…というのが、株を美しく保つコツになります。

枯れそうなグリーンネックレスを復活させる方法

1.まずは置き場所を見直してみる
2.次に、土を観察し水やりの方法を再確認する
3.茎をカットし挿し芽に挑戦してみる
4.茎が発根したら土に植え付ける
5.できるだけ屋外に置いて管理する!(元株も挿し芽の鉢も)

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・自宅で100種類ほど栽培中
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