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ドラセナは寒さに弱い?冬を乗り切るための寒さ対策と管理のコツ

ドラセナの冬の水やり頻度 その他

熱帯原産のドラセナは寒さに弱い植物

冬の管理を誤ると、葉が傷んだり、最悪の場合は株全体が弱ってしまうこともあります。

この記事では、ドラセナを冬に枯らさず元気に育てるための寒さ対策を、わかりやすく3つのポイントに分けて解説します。

・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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  1. ドラセナの寒さ対策!冬越しポイント①最低でも10度はキープ
    1. 窓際に置いている場合、夜になったら部屋の中心へ移動
  2. ドラセナの寒さ対策!冬越しポイント②土が乾いてさらに5日ほどしてから水やり
    1. 水やりチェッカーを差しておけば、最適な水やりのタイミングを色で知れる
  3. ドラセナの寒さ対策!冬越しポイント③風通しのよい場所に置く
    1. 風通しを確保することでカビ、害虫などの発生を防ぐ
  4. 冬越し中のドラセナを守るためのプラスアイテム
    1. 🌡 デジタル温湿度計:室温と湿度を常にチェック
    2. 💧 水やりチェッカー:根腐れを防止できる
    3. ピタリ適温プラス:鉢下をじんわり温めて保温
  5. 実体験:冬の水やりと植え替えで弱らせてしまったドラセナ
    1. 冬のドラセナは根腐れしやすい
    2. 冬前の植え替えはリスクが高い
    3. 冬越しのコツは「乾かし気味」+「時期を守る」
  6. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. ドラセナはどのくらいの気温まで耐えられますか?
    2. Q2. 冬はどのくらいの頻度で水をあげればいいですか?
    3. Q3. 葉が黄色くなってきたのは寒さのせいですか?
    4. Q4. 冬に葉先が茶色くなるのはなぜ?
    5. Q5. 冬の植え替えはダメですか?
    6. Q6. 冬でも肥料はあげたほうがいい?
    7. Q7. ドラセナを冬に外で育てても大丈夫?
    8. Q8. 夜間に暖房を切っても大丈夫?
    9. Q9. 葉がしおれているけど、水をあげても戻りません
    10. Q10. 枯れたように見えても復活しますか?
  7. まとめ
    1. ドラセナ 冬のお手入れ方法3つのポイント

ドラセナの寒さ対策!冬越しポイント①最低でも10度はキープ

冬場の幸福の木

幸福の木(ドラセナマッサンゲアナ)

5度程度の寒さにも耐えられるといわれるドラセナ。とはいえ、本来は熱帯が原産の暖かい場所を好む植物です。

ドラセナの中でも寒さに弱いのが「幸福の木」ことドラセナマッサンゲアナ。幸福の木の場合は、最低でも10度は確保しよう。

曲げ加工されたドラセナ

寒さに強く初心者でも枯らしにくいとされるドラセナ。しかし、本来は日当たり良く暖かかな場所を好む熱帯性の植物です。

多くの品種は5度程度の寒さまでは耐えられるとされますが、それは枯れないための最低温度ともいえます。

ドラセナの美しい葉をキープしたい場合、最低でも10度、できれば15度は確保しておくのがよいでしょう。

窓際に置いている場合、夜になったら部屋の中心へ移動

窓際に置いた観葉植物

明るい場所を好むドラセナ。室内であれば南~東向きの明るい窓際を好みます。

とはいえ、冬の夜間は注意が必要。日中は日当たりよく暖かかな窓際も、夜間は想像以上に冷え込みます。

ドラセナを窓際に置いている場合、冬は夜になったら窓からできるだけ離すことで寒さによるダメージを防ぐことができます。

鉢が重くて移動が難しいという場合は、キャスター付きの鉢スタンドがあると便利だよ!夜になったら、窓から最低でも1~2m離してやると寒さからドラセナを守ることができる。もちろん、日中は元の明るい場所に戻してあげよう。

 

ドラセナの寒さ対策!冬越しポイント②土が乾いてさらに5日ほどしてから水やり

曲げる前のドラセナコンシンネ

ドラセナの生育適温は20度~35度程度といわれます。つまり、日本の冬は室内であっても生育が緩慢になることがほとんどです。

いくら暖房をつけているとはいえ、室温を常に20度以上に保つのはかなり難しいでしょう。寒さにより生長が鈍ると根が水分を吸い上げる力も弱くなります。

つまり、冬も暖かい時期と同じタイミングで水やりを続けていると、土が常に湿った状態となることで根が腐りやすくなるのです。

目安となるのは天気予報。最低気温が15度を下回るようになったら、水やりの間隔を少しずつ空け土を乾かし気味に管理します。

ドラセナの冬の水やりは土が乾いてさらに3~4日してから。土を乾かし気味にすることで根腐れを防ぎ、樹液濃度を高めることで寒さに備えることもできる。

水やりチェッカーを差しておけば、最適な水やりのタイミングを色で知れる

土が乾いたかどうかの確認方法は、「鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくと良い)」や「土に指を2~3cmほど差して湿気を感じない」などです。

とはいえ、いちいち土の乾き具合を確認するのは大変です。また、感覚頼りの確認方法では確実性にも欠けます。

そんな時にあると便利なのが「水やりチェッカー」です。

サスティー

スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで、最適な水やりのタイミングを色で知ることができます。

サスティー土が濡れていれば「青」、土が乾けば「白」と土の乾き具合が一目瞭然に。

春~秋(最低気温15度以上が目安) チェッカーが白になったタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やり
冬(最低気温15度以下が目安) チェッカーが白になってさらに3~4日してから、30度程度の常温の水を土の約1/3が湿る程度に与える。夜間の水やりは根を冷やしやすいため避けて。

※チェッカーは内部の中芯を定期的に交換する必要があります。使用頻度にもよりますが、目安は6か月~9か月に1回。内部のレフィルを交換すれば、本体は繰り返す使用できます。

サスティーのレフィル交換水やり後、10分ほど経っても色が青に変わらなくなったら中芯交換のサイン。

 

ドラセナの寒さ対策!冬越しポイント③風通しのよい場所に置く

元気なドラセナ

寒さと水のやり過ぎには気を付けていても、風通しまで考えてお手入れしている方は少ないのではないでしょうか?

しかし、観葉植物を育てる上で「日光」「水やり」と同じくらい重要なのが「風」です。

幸福の木の葉

特に、冬は暖房を効かせているため窓を閉め切りがちになります。風通しが悪くなることで根腐れやカビ、害虫の発生を引き起こす恐れもあるのです。

また、植物が光合成する上で欠かせないのが「光」「水」「風」の3つ。特に、室内に置いて育てることの多いドラセナには風通しのよさが求められます。

風通しを確保することでカビ、害虫などの発生を防ぐ

観葉植物と並べて置いたサーキュレーター

とはいえ、寒さの厳しい冬。頻繁に窓を開け閉めするのは現実的ではありませんね。

そんな時に便利なのがサーキュレーターや扇風機です。

特に、ドラセナ以外にも沢山の観葉植物を室内で育てている場合に必須アイテムといえるのがサーキュレーター。

室内の停止しがちな空気を効率的にかき混ぜてくれるサーキュレーター。冬の室内で起こしがちな根腐れや害虫、カビなどのトラブルを防いでくれる。エアコンと組み合わせることで電気代の節約にも効果を発揮してくれるよ!

観葉植物に扇風機はダメ?サーキュレーターと扇風機の違いも
サーキュレーターと扇風機の違いを解説します。観葉植物を育てているとサーキュレーターがあった方がいいといわれますよね。でも、扇風機で代用できないのでしょうか?そもそも扇風機とサーキュレーターの違いが分からない!そんな方に向けた記事です。

 

冬越し中のドラセナを守るためのプラスアイテム

ドラセナを寒さから守るには、環境を整えることがとても大切です。
以下の便利アイテムを取り入れることで、冬でも安心して管理できます。

🌡 デジタル温湿度計:室温と湿度を常にチェック

温度計

冬の室内は、暖房の影響で気温や湿度が変化しやすいもの。

温湿度計を置いておけば、ドラセナにとって適切な環境(10〜25℃・湿度40〜60%)を維持しやすくなります。

ひと目で確認できるデジタルタイプが断然おすすめ。

💧 水やりチェッカー:根腐れを防止できる

ベンジャミンの土に差したサスティー

冬は蒸発が少なく、土が乾きにくい季節。

水やりチェッカーを使えば、土の乾き具合を数値で確認でき、根腐れ防止に役立ちます。

▶サスティーはあてにならない?青くならない時の対処法も解説!

ピタリ適温プラス:鉢下をじんわり温めて保温

ピタリ適温プラスをつけっぱなしにして良い理由

夜間や冷え込みの強い日には、鉢の下に「ピタリ適温プラス」を敷くのもおすすめ。

自動温度調節機能がついており、過剰に加熱せず安全に鉢底を温めてくれます。

寒冷地や冷気の強い窓際に置く場合には、特に効果的です。

▶【口コミ】ピタリ適温プラスはつけっぱなしで大丈夫?3年使って分かった安全性と使い方

 

実体験:冬の水やりと植え替えで弱らせてしまったドラセナ

根が茶色くなった幸福の木

冬のドラセナは根腐れしやすい

私も以前、ドラセナ(マッサンゲアナ)を育てていたことがありますが、冬は特に管理が難しいと感じました。

ドラセナはもともと根の量が少ない植物で、冬になると生育が止まり、水を吸い上げる力も弱まります。

いつも通りの感覚で水を与えてしまうと、すぐに根腐れを起こしてしまう。

冬前の植え替えはリスクが高い

また、冬になる直前に植え替えをした年も弱りやすかったです。

根がしっかり張る前に気温が下がると、冷え込みで根がダメージを受けやすく、そのまま株が弱ってしまいました。

植え替えは、根が活動を始める春〜初夏(気温が安定している時期)に行うのが安全。

冬越しのコツは「乾かし気味」+「時期を守る」

それ以降は、以下の2点を徹底するようにしています。

  • 植え替えは春〜初夏(気温が安定している時期)に行う
  • 冬の水やりは、土の表面だけでなく鉢底まで乾いてから与える

この2つを守るだけでも、冬越し後のドラセナの元気さがまったく違います。

 

よくある質問(FAQ)

Q1. ドラセナはどのくらいの気温まで耐えられますか?

ドラセナは10℃以下になると弱り始め、5℃を下回ると枯れる危険があります。

夜間の冷え込みが厳しい日は、室内でも窓際から離して管理しましょう。

Q2. 冬はどのくらいの頻度で水をあげればいいですか?

冬は生育が止まるため、2〜3週間に1回程度で十分です。

水やりの前に、鉢底までしっかり乾いているかを必ず確認しましょう。

Q3. 葉が黄色くなってきたのは寒さのせいですか?

はい、冷えや根腐れが原因のことが多いです。

特に夜間、窓際の冷気に当たると葉が黄変しやすくなります。場所を移動して様子を見ましょう。

Q4. 冬に葉先が茶色くなるのはなぜ?

乾燥や暖房の風によるダメージが原因です。

加湿器や水皿を置いて、湿度を40〜60%に保つと改善しやすいです。

Q5. 冬の植え替えはダメですか?

はい、冬の植え替えはおすすめしません。

根が活動していないため、ダメージから回復しにくく、根腐れを起こすリスクが高いです。春〜初夏に行いましょう。

Q6. 冬でも肥料はあげたほうがいい?

肥料は不要です。

冬は成長が止まっているため、肥料を与えると根を傷める原因になります。再開は春からでOKです。

Q7. ドラセナを冬に外で育てても大丈夫?

関東以北では屋外での冬越しは難しいです。

最低気温が10℃を下回る地域では、必ず室内に取り込みましょう。

Q8. 夜間に暖房を切っても大丈夫?

暖房を切ると室温が急激に下がる場合は注意が必要です。

心配な場合は、ピタリ適温プラスなどのヒーターシートで鉢底をほんのり温めるのがおすすめです。

Q9. 葉がしおれているけど、水をあげても戻りません

それは根がすでに傷んでいる可能性があります。

鉢から出して根の状態を確認し、黒くなっていたらカットして植え替えましょう。

Q10. 枯れたように見えても復活しますか?

根がまだ生きていれば再生可能です。

葉がすべて落ちても諦めず、暖かく明るい場所で乾かし気味に管理してみてください。春に新芽が出てくることもあります。

 

まとめ

ということで、今回は人気の観葉植物ドラセナの冬場に置けるお手入れ方法をご紹介しました。

冬におけるドラセナの管理で欠かせないのが「温度管理」です。

また、ドラセナは空気が乾燥しすぎると葉を傷めやすいため、温度と湿度が両方チェックできる温湿度計を置いておきましょう。

温度計デジタルタイプが見やすくておすすめ

温度 湿度
ドラセナが好む環境の目安 18度~27度くらい 40%~60%
人間が快適と感じる環境の目安 20度~35度くらい

※冬は最低10度、できれば15度欲しい

70%~

※空気が乾燥しやすい秋~冬は葉水(霧吹き)で保湿するのがよい

ドラセナ 冬のお手入れ方法3つのポイント

  1. 最低でも10度はキープ(温湿度計を置く)
  2. 土が乾いてさらに3~4日してから水やり(夜間は避ける)
  3. 風通しのよい場所に置く(サーキュレーターや小型扇風機を使う)

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・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
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