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ポインセチアが赤くならない理由と赤くする方法を徹底解説!

赤いポインセチア 観葉植物

真っ赤な姿がクリスマス気分を盛り上げてくれる植物「ポインセチア」。冬場に購入し、そのまま大切に育てている方も多いのではないでしょうか。

しかし、次のクリスマスシーズンになっても「ポインセチアがなかなか赤くならない…」と悩まれている方もこれまた多いと思います。

そこで今回は、ポインセチアが赤くならない理由と赤くする方法を徹底解説します。

※「ポインセチアを赤くするのはプロじゃないと無理なのでは?」とお考えの方もご安心ください。少々手間はかかりますが、素人でも早めに準備することでポインセチアを赤くすることができます。

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ポインセチアが赤くならない理由とは?

まずは、ポインセチアが赤くならない理由からみていきましょう。

ポインセチアが赤くならないのは「苞葉(ほうよう)」が出現していないから

ご存じの通り、ポインセチアの赤い部分は花です。

そして、赤い部分すべてが花ではありません。中心部の蕾が花芽で、花芽を囲んでいる赤い部分は「苞葉(ほうよう)」といいます。

ポインセチアの花芽と苞葉
ポインセチアの赤い部分は花芽の付属品ともいえる

苞葉は花芽を守るための葉っぱの一種です。つまり、花芽が付かないとポインセチアの特徴である赤い苞葉は現れません。

ポインセチアが赤くならないという場合、株には花芽が付いていないはずです。

※苞葉は「苞(ほう)」ともよばれます。ブーゲンビリアも美しい苞葉が特徴の植物です。

ポインセチアは光が当たる時間が短くなると花をつける「短日植物」である

「とはいえ、大切に育てていればそのうち花芽をつけてくれるはず。」とお考えの方も多いかもしれません。しかし、ポインセチアはそのまま育てていても花芽がつくことはほとんど無いでしょう。

その理由は、ポインセチアが「短日植物」だからです。

※ポインセチアは1月、2月頃に、日照時間が短くなることで花芽をつけることもある

鉢植えのポインセチア
ポインセチアは短日植物である

短日植物とは、日が当たる時間が短くなることで花芽をつける植物のことをいいます。短日植物は、光が当たる時間が短くなることを葉が感じ取って特殊な物質を出します。

光が当たる時間が短くなることで発生する特殊な物質によって花芽が付くのです。つまり、ポインセチアはそのまま育てていてもなかなか花が付きません。つまり、赤くならないのです。

プロは徹底した管理のもとで、12月のクリスマスシーズンに合わせてポインセチアを赤くしています(花を咲かせている)。

ポインセチアの花芽を付けるためには夜を長く、昼を短くしなければならない

光が当たる時間を短くして、短日植物の花がつくようにすることを「短日処理」といいます。

ポインセチアを12月頃に赤くする(花を咲かせる)ためには、短日処理をする必要があるのです。もちろん、短日処理はご家庭で実施することもできます。

ただ、ポインセチアは短日処理をしなくとも日照時間の短くなる1月、2月頃に花を付けることもあります。

しかし、12月のクリスマスシーズンに合わせてポインセチアを赤く色づかせたい場合は短日処理が必要です。

次の項目では、初心者でもできるポインセチアを赤くするための短日処理の方法を分かりやすくご紹介します。

※先に申し上げておきますが、ポインセチアを赤くするにはなかなかの手間と根気が必要です。とはいえ、作業自体はとても簡単です。

 

 

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ポインセチアを赤くする方法とは?

真っ赤なポインセチア

次に、ポインセチアを赤くする方法をご紹介します。

前項でご紹介した通り、ポインセチアを赤くするためには「夜を長く、昼を短く」する必要があります。これが「短日処理」です。

短日処理は、花を咲かせたい(ポインセチアを赤くしたい)時期の1か月から2か月前には始めなければなりません。

ポインセチアを赤くする方法 手順①9月中旬から夜を長く、昼を短くする(毎日)

12月頃に合わせてポインセチアを赤くしたい場合、9月中頃には光が当たる時間を短くし始めます。作業する期間は約1か月~1か月半。しかも毎日です。

1日でも遮光し忘れたり、光が完全に遮断できていないとうまくいかないことが多いので、集中的におこないましょう。

光を完全に遮れるものを用意しよう【例】

・段ボール(上からすっぽり被せるように使う、隙間がないようガムテープで塞いでおく)

・黒いビニール袋数枚(鉢を入れてクリップで留める)

※わずかな光(蛍光灯や街頭なども)でも反応するため、完全に暗くなるよう事前に確かめておく

ポインセチアを赤くする方法 手順②夕方17時から朝7時頃まで完全に遮光

9月中頃~10月上旬あたりから、ポインセチアの光に当たる時間が短くなるよう調整します。

夕方17時頃~朝7時頃までを目安に、段ボールや黒いビニール袋を利用して完全に遮光します。

「太陽光が当たらなければいい」と考え、室内に移動する方もいるかもしれません。しかし、ポインセチアは蛍光灯の光にも反応します。

つまり、完全遮光でなければなりません。

・段ボールを利用する場合…事前に隙間をガムテープで塞いでおく。念のため、段ボールの上から黒い布をかける。わずかな光も許さない。

・黒いビニール袋を利用する場合…1枚では光が透けて当たってしまうことも考えられる。数枚重ねて完全に光を遮れるようにする。

17時に段ボールを被せ、7時に段ボールを外す

※約2か月もの間、毎日17時と7時に作業する必要があります。忘れないようにするためにも、スマホのタイマー機能を設定しておくのがおすすめです。

ポインセチアを赤くする方法 手順③暖かい場所で管理

短日処理中であっても、日中の日光にはできるだけ当ててあげます。風通しのよい半日陰で管理しましょう。

とはいえ、この時期に気を付けなければならないのが「寒さ」です。ポインセチアは暖かい場所を好みます。10度以下にならないよう気を付けてください。

寒さに当たると徐々に葉が黄色っぽくなり落葉します。また、水やりによって根が冷えることも考えられます。

気を付けたい!ポインセチアの冬場の水やり

寒い時期のポインセチアの水やりは、「できるだけ根を冷やさないように」が鉄則です。

水やりのタイミングは土が乾いてからたっぷりと。ただ、朝晩の冷え込む時間帯の水やりは根が冷えて株が弱る原因になるため避けます。

できるだけ暖かい昼間に水を与えます。そして、水は冷水を避けた常温かぬるめのもの(30度くらい)が望ましいでしょう。

受け皿に溜まった水はこまめに捨て、多湿にならないよう気を付けます。

※水やり後、水を切った鉢植えを折りたたんだ新聞紙の上や重ねた雑巾の上に置き、余分な水分を吸水させておくのも根を冷やさないコツです。

ポインセチアは寒さと多湿を嫌います。

あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」はこちら

ポインセチアを赤くする方法 手順④短日処理後はできるだけ暖かく明るい場所で管理

「短日処理しているうちに、徐々にポインセチアが赤くなってくる」というわけではありません。

ポインセチアは短日処理が終わってすぐに赤くなるのではなく、処理後1か月程してから花芽がつき始め、葉が赤みを帯び始めます。

ポインセチアはクリスマスの花だから寒さに強い?

ポインセチア=クリスマス=冬の花=寒さに強い?!

そして気を付けたいのがこの時期の寒さです。ポインセチアはクリスマスの花として知られています。そのため、「ポインセチア=寒さに強い」と思われている方も多いかもしれません。

しかし、これがまったく逆で、ポインセチアは暑いのが大好き。メキシコが原産のポインセチアは寒さに強くありません。最低でも10度は必要です。

あわせて読みたい「ポインセチアの元気がない…原因は?対処法まで解説」はこちら

 

 

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まとめ

6月のポインセチア▲青々とした夏場のポインセチア。放っておいてもなかなか花芽は付かない(赤くならない)。

今回はポインセチアが赤くならない理由と赤くする方法をご紹介しました。

ポインセチアを赤くする方法は簡単ではあるものの、手間と時間を要します。

しかし、手間をかけて処理したポインセチアがクリスマスシーズンに赤く色づいたとき、大きな達成感と喜びを感じられることは間違いありません。

今回の記事をご参考に、ぜひ、ポインセチアを赤く色づかせてみてくださいね。

購入直後のポインセチア
赤以外にもグリーンやピンク、ホワイトの品種も人気のポインセチア
ポインセチアが赤くならない理由

・花芽が付いていないから(苞葉が出ていない)
⇒ポインセチアを赤くするためには花芽をつけさせるためのひと手間が必要である
ポインセチアを赤くする方法【手順】

1.9月中旬から光が当たる時間が短くなるよう調整する(約2か月、毎日)

2.夕方17時頃~朝7時頃にかけて、完全に光を遮る

3.暖かい場所で管理、昼間は日光も適度に当てる

4.短日処理完了後も、できるだけ日当たりのよい暖かい場所で管理

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この記事を書いた人

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